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入院中のばーさんには、毎日、血圧測定があった。 ある日のコト。 いつものように看護師サンがやってきた。ばーさんに声かけて、血圧計を開く。 ばーさんの腕に加圧帯を巻くのと、聴診器を当てるのと、イヤーチップを耳に入れるのと、全部同時進行にしか見えん手際の良さ。 ケド、片手に聴診器の先っぽ持って、片手にしゅかしゅかやるゴムの球を握って……、どんどん訝しげな顔になる看護師サン。 「…ん、……んん?? ばあちゃん脈が無いがね! どこ行ったん!」 いや、『さまよえる湖・ロプノール』じゃあるまいし、どこにも行ってない…はず(^ ^;) ばーさん、脈弱いんで分かりづらいのよ。 しばらく聴診器で探って、無事発見。良かった良かった。 ばーさんは、血圧自体はすっげー安定してるんで、測り損ねると一発で分かる。 学生サンの実習にはうってつけかも。 実際、「すみません、もう1回測らせて下さい」って戻ってきたのが何人か。 ばーさんは、耳が遠い上に窓の方ばっか向いてるから、緊張しまくりの実習生がベッド脇に来て声かけても、全然気づかん。 すまんね学生サン、シカトしてるワケじゃないよ、聞こえてないだけ。 時々、男子学生もいたけど、コレはばーさんにとっては謎だったらしい。 医者はオトコ、看護婦はオンナ、てのがばーさんの常識だから。 長い白衣着てない…つまり、医者じゃない男のコが血圧測るってのが、どうにも納得いかんかったようで。すっげー不審そうなカオしてた(^ ^;) 仕方ないよな、明治生まれじゃな。 〈おまけ〉
ふと思い立って、腕伸ばして自分の肘の辺り見てみたら、静脈注射するトコのそばがぴっくんぴっくんしてる。 ははあ、コレが看護師サンが探してた上腕動脈やね…と思いつつ、手首の方に目をやると、やっぱそこもピクピクしてる。フツー脈測るトコだな。 面白いんで相方に、「ほーら、これがホントの『お脈を拝見』」つーて見せたら、「いや〜ん(T_T)」だってさ。 …あのな、静脈もほとんど見えんそっちの腕の方が、よっぽど「いや〜ん」だっつの。 看護師サン泣かせの静脈、も少し皮下脂肪が減ったら改善されるかなあ…? そもそもが深いトコだったらどうしようもないかあ…。 だって、せめて左右どっちかは簡単に針入れられる方が、何となく安心っしょ? 自分の腕の静脈なんか、ちょっと手ぇ下ろしてりゃ、縛るまでもなくぽこっと出るんだけどなー。 |
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2006年10月09日
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