中途半端

ご無沙汰だけど、生きてはいる

親父に習ったこと

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]

《カクテルの名前》

「キッス・オブ・ファイヤー」と「青い珊瑚礁」。
カクテルが何かも知らんかったけど、よく聞かされたんで名前だけは覚えた。

と言っても、自分が物心ついた時には親父は肝臓悪くしてたから、酒は一滴も飲まんかったケド。
アルコール性じゃないよ。今で言うC型肝炎。当時の非A非B型肝炎ちゅうヤツだ。
あの頃は、「肝臓が悪い=大酒飲み」と決めつけられて、子供心にむっとしたモンだ。
非A非B型肝炎は慢性だから、いくら養生しても治らない、多分そのうち肝硬変になるけど、そうなったらもうどうしようもない…って、結構ガキの頃から母親に言われてた。
母親、結婚するまで看護婦やってたから、毎晩親父に静脈注射打ってた。
一番太くて入れやすい肘の静脈は、「いざという時のために」避けて、チョットはずれたトコにする。
月に一度くらい病院に行くと、内服薬とアンプルを山のように出された。
アンプルの種類が代わったり、数が増えたり減ったりしつつ、そのうち、点滴になった。
何種類ものアンプル吸い上げて、点滴に入れるワケよ。それが、毎晩。

だから、フィブリノゲン訴訟の中で、名前は忘れたが、国側の証人が、
「当時は、非A非B型肝炎が肝硬変に移行するという認識は無かった」
「分かったのは、C型肝炎ウィルスが発見されてからだ」
みたいな証言した時には、ふざけんじゃねえと思った。
じゃあ、自分らが、本人含めてずーっと前から覚悟してたのって、ナニ?
C型肝炎ウィルス(正確には、その遺伝子)が見つかった時には、親父はとっくに肝硬変であの世行っとったわ!


……まあ、それはさておき。
高校の頃、本屋でカクテルの本を立ち読みしたら、ちっこい本だったせいか、「青い珊瑚礁」の方しか載ってなかった。
「キッス・オブ・ファイヤー」は、酒好きなツレに聞いても、誰も知らなかった。
今から10年程前に、広島のある店のメニューで、初めて見た。
親父の供養に飲んでやりたかったが、いかんせん、自分はアルコール・アレルギー。
薄めのロング・ドリンク一杯くらいならいけるが、ショートは無理。
なもんで、オーダーだけして、ツレに飲んでもらった。
砂糖でスノー・スタイルにした真っ赤なカクテルで、「かなり甘くて、すごくキツイ」そうな。
どっちも、昔のコンクールかなんかで賞取ったヤツらしい。

ま、飲めんケド、名前はいまだに覚えてるからさ。勘弁してくれや。
《鶏の腹の中》

のっけがこれかい(^_^;) 腹の中ってのは、つまり内臓です。苦手な人はパスってクダサイ。

自分トコは昔、採卵養鶏してたんで、時々淘汰して廃鶏が出た。
つまり、歳食って産卵率激落ちだとか、人間には影響ないけど病気だとか、ごくごくまれに混じってる雄鶏とか…。
そういうのは採卵ケージから出して、「廃鶏」としてまとめてどっかに持ってってたハズだが、たまに自家消費するコトもあった。
そういう時、親父は、必ず自分を呼んだ。

くたっとした鶏と、飼料の空き袋を持って、自分を従えた親父が裏庭に出る。
血抜きは…すんでたんだろうな、覚えてないケド。
で、開いた飼料袋の真ん中に鶏を置き、羽ムシって、腹開けて、やおら講釈が始まる。
食べた餌は、しばらくそ嚢に溜めといてから砂嚢にいくとか、砂嚢には文字通り砂粒が入ってて、これは歯がない鶏が餌をすり潰すために食べたんだとか、だから砂嚢は固くて強くて筋胃ともいうとか、こっちは心臓、こっちは殻が出来る前の卵……てな具合に、内臓全部いちいちまっぷたつにして説明する。
面白かったケド、幼稚園児相手にそこまでするか? フツー。

ちなみに、後に妹も参加させようとしたが、でりけーとな彼女はビビって泣き出した。
もも焼きが食べたいから鶏さばいて〜とねだったりもした自分とは、エライ違いだな(笑)

親父のこと

自分には年子の妹がいる。
生まれたばっかの赤ん坊ってのは、やっぱ母親でないと世話できんこと多いから、いきおい上の子は、父親が面倒見ることになる。
自分の頃は紙オムツなんて無かったし、冷蔵庫に製氷室はあったが、冷凍庫は無かった。風呂は当然、五右衛門風呂だ(笑)
つまり、家事も育児もハンパなく大変だった。と、思う。
ま、一応メシは自動で炊けた。でも、電気じゃなくてガス。タイマー予約は、もちろん無い。
洗濯機もあったよ。ただし一槽式で、脱水は手動ローラー。よくボタンが割れたモンだ。
今の若い人には想像できんかも。
電話が通ったのって、自分が2歳くらいの時だったかなあ。田舎だったし。
あの頃は、電柱立てて電話線引いてこなきゃならんかったとかで、すっげー金かかったらしい。

それはさておき。
そんなこんなで、母親と妹、親父と自分っちゅう家庭内グループ分けができた。
ケド、うちの親父、もしかしたら、子供の相手の仕方は分からんかったんかも。
かわいがってくれたのは間違いないが、今思い出すと、相手の年齢は考慮してなかったような気がする(- -;)

ま、家庭にクーラーなんて無かった時代。
真夏に生まれた自分を、一日二回丸洗いして、あせもから守ってくれたんは親父だし。
いろんなこと教えてくれたし。感謝してます。
てなワケで、次からしばらく「親父に習ったこと特集」(笑)

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事