梢のぶつぶつ

最近は高い木が少なくなったけれど、それでもこうしてとまっていると遠くのものも見えてくる。

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自民党の改憲草案を読んだが、感想を言えば、情けないほど格調が低い。

理由はベースとなる思想がレベルの低いものだからだろう。
それは大きく2つからなっている。
1つは「占領下で押し付けられた憲法だから、くやしい」
もう1つは「もっと統治しやすくしたい」

で、議論したり説得したりする力がないから、変えやすくするためにまず96条からゆるめよう。
てなわけだ。
過半数なら、政権さえとれば「発議」できる。

維新もみんなの党も同じようなことを言ってるが、彼らはそれがどんなに危険なことかわかっていない。

「最後は国民投票で国民が決める」なんて言ってるが、過半数ったってこれは「有効投票の過半数」だ。
仮に投票率が今回の都議選みたいに43%程度だったら、そのうち無効とされる票が3%程度あったら、全有権者の20%の賛成で決まっちまうわけだ。

ふつう、過半数をとって政権につくような政党は支持層を20%以上は持ってるものだ。
つまり政権さえとれば、憲法は好き勝手にいじれる。
ということになる。

そうなれば、ヘタすりゃ日本は10年を経ないで独裁国家にさえなりかねないのだよ。

なに?
安倍さんはそんな人じゃないし、自民党も独裁なんかやる気はないよ?
橋本さんだって良識のある人だよ?
んなこたあ言ってねーよ。

憲法というのは、今の状況だけで考えちゃいけないんだよ。
この先10年、20年、30年、どんな政権がイキオイで誕生するかわかんない。
だから、
民主主義を守るため、「権力を縛る」のが憲法なんだよ。
それが立憲主義の基本なんだ。

下記に1つのストーリーを書いておく。
96条をゆるめると、こんなことも起こりうる。という1つの可能性だ。
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202×年。
アベノミクスの失敗から、日本の経済と財政は危機的状況を迎えていた。
日本は国際社会で存在感を薄れさせ、日本人は自信を失っていた。
その裏返しとして、極端なプライドの高さや過激な意見が国民の間に広まりつつあった。
そんな中、○△国民戦線なる新興政党が急激に支持を伸ばし、ついに政権の座についた。
○△国民戦線はさっそく「憲法改正」の発議をする。
それは次のようなものだった。
「平和憲法9条は変えない」
「緊急事態に対処するため、首相による非常事態宣言の条項を設ける」
「憲法の権威を取り戻すため、96条のハードルをもう一度高くする」
そして発議からわずか15日後に国民投票の日を設定した。
周知期間が短いため、国民のほとんどが深く考えたり議論したりする時間がなかった。
9条を変えないなら、まあいっか。

そして投票日。
警備を名目に○△国民戦線の制服を着たコワそうなオニイさんが、投票所前にずらりと並んだ。
別に何をするわけでもないが、明らかな威圧である。
周知期間が短く、よくわからないのと、なんとなく怖いのとで、フツーの人々は投票所にあまり行かなかった。
投票率は極端に低く、40%を割った。
○△国民戦線は現在、23%の支持率を持っている。(過半数をとって政権につくということは、この程度は固定支持層を持っているということ)
「憲法改正」は成立した。
成立するとすぐ、人浦首相は「財政危機」を理由に非常事態宣言を行ない、すべての権限を首相に集中させた。

かくて、日本はきわめて民主的に、きわめて合法的に、一瞬にして独裁国家となってしまった。
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憲法は一時のイキオイで変えられるようにしてはいけない。
権力への縛りを一度ゆるめたら、こんな危険なことだって起こりうる。

むしろ、国民投票も憲法改定に関してだけは、「有効票の過半数」ではなくて「全有権者数の過半数」とすべきなのだ。

各国の改正要件については下記の記事を見てほしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/halihara/37004794.html

閉じる コメント(4)

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「、過半数ったってこれは「有効投票の過半数」だ。
仮に投票率が今回の都議選みたいに43%程度だったら、そのうち無効とされる票が3%程度あったら、全有権者の20%の賛成で決まっちまうわけだ。」ナイイス!
安部首相は、「国民投票があるから、法律とは異なる」といっていますが、上記のとおりまったくの骨抜きであることに多くの人が気づいていません。「有権者の過半数」と改正すべきです。

2013/7/6(土) 午前 7:20 [ ] 返信する

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照さん、コメント&ナイスありがとうです。

そーなんです!
意外にみんな気がついてないんです。
96条をゆるめることは、日本の非民主化の第一歩になりかねないのです。
ちゃんと議論や説得する力がないから条件ゆるめろなんて、
ざっけんな! つーの。

2013/7/6(土) 午後 4:32 [ MM21s ] 返信する

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憲法第96条の三分の二を二分の一などに低めてくる政治家は御用政治屋なので例外なしに信じてはならない。
でも、選挙はアメリカのCIAの管理下にある。日本民族はバカでも、アメリカCIAはバカではない。だから、そう簡単には憲法を変えさせないなと思うようになりましたが、いかがですか?
というのは、二度の野党政権はアメリカが景気のタイミングを合わせてやらせたとしか思えないからです。民主党や社会党の政治はあまりにも酷かったからです。また政治は目先の金だけで無責任に動いているようには思えないからです。

それにしても自民党新憲法草案ほどお粗末な憲法はない。小学生でもあんな作文は書かない。話題のためのダミーのように思われてならない。
社民党の土井さんも、ご一緒したとき「あの憲法草案は余りにもお粗末すぎる」と嘆いて愚痴っていたのを聞いたのだ。

2015/12/5(土) 午前 9:44 jimmy 返信する

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jimmyさん、こめんとありがとうです。

っつーか、よくこんな古い記事見つけてコメントくださって・・・
おいらも jimmyさんの言うような「気配」は感じてはいるんですが、なにぶん証拠となるようなものは見つけられない。
CIAは動いてはいるでしょうが、そう思い通りには動かせていないだろうと、おいらは思ってます。
アメリカも、というよりCIA自体も一枚岩ではなく、いくつもの「勢力」が互いに牽制しあいながら「世界」に対応してると思うんですね。
そこをどう読んで日本側が動くか、といった視点も必要だと思います。

2015/12/5(土) 午前 10:14 [ MM21s ] 返信する

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