梢のぶつぶつ

最近は高い木が少なくなったけれど、それでもこうしてとまっていると遠くのものも見えてくる。

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打ち続ける心臓

6歳未満の女児が脳死と判定され、家族の承諾で臓器提供された。
両親が日本臓器移植ネットワークを通じて発表したコメントの全文を掲載する。

 私どもはこれまで娘の回復を期待し見守って参りましたが、辛(つら)く長い時間を経て、残念ながら脳死状態であり、回復の見込みがもはや無いことを受け入れるに至りました。向かう先は死、という状況の中、臓器提供という道を選択した理由は以下の通りです。

 娘は進んでお手伝いをしたり、困っている子がいれば寄り添って声をかけてあげるような、とても心の優しい子でした。臓器提供という形で病気に苦しむお子さんを助けることに、娘はきっと賛同してくれると信じています。こうして娘が短い人生の最期に他のお子さんの命を救うことになれば、残された私どもにとっても大きな慰めとなります。

 そして、もし我が子が臓器移植でしか助からない疾患を持って生まれてきていたら、私どもも臓器提供を必死に待ち望んだことでしょう。しかし臓器提供をする人があらわれなければ、それは叶(かな)いません。人はいつどちらの立場に立つか分からない。だからこそ、娘は今、臓器提供が可能な立場にいるのであれば提供しよう、と考えました。

 これまで全力で治療して下さった医師の皆様、愛情をもって娘を日夜お世話して下さった看護師の皆様、この困難な時期に私ども家族を支えて下さった多くの方々に、深く感謝申し上げます。そして、娘の臓器を受け取って下さる方々の回復を心よりお祈りいたします。

感情を抑えた文章の向こう側に
ご両親の悲しみと苦悩が見える気がする。

きっと、
人工心肺につながれ、まだあたたかい我が子の前で
何度も何度も呼びかけ、問いかけ続けたことだろう。
「○○ちゃんはどうしたい?」

子どもに対する親の愛は、ときに親のエゴであることが多い。
子どもは親の所有物だと思っている親も多いと思う。
その子の意思も人格も無視して、「あなたのためを思ってのことだから」と言う。
この子の、あたたかい血のかよった顔をまだ見ていたい。という親の気持ちは、エゴというにはあまりにささやか過ぎる望みだろうと思う。
でも、この両親は問いかけ続けた。
移植を待っている子どもがいるであろうことにも思いをはせた。

愛とは。
やさしさとは。
その奥深さを知っている。

こんな家族に囲まれたこの子の6年間は
きっと幸せだったにちがいない。

願わくば
その心臓が、永く力強く打ち続け、
助かった命が
そのやさしさを受け継いでくれますように。

閉じる コメント(2)

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心臓には意思があるという話を読んだことがあります。

心臓を移植された相手の趣味や好物が突然変わったので調べてみると、提供してくれた人の趣味や好物だったという話です。

他者の体の中で、その子は生きる。文字通りですね。

2014/11/26(水) 午前 10:11 都環 咲耶子(とわさくやこ) 返信する

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咲耶子さん、コメントありがとうです。

移植された男の子の人生も豊かであれ、と祈らずにはいられないです。

2014/11/26(水) 午前 10:21 [ MM21s ] 返信する

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