梢のぶつぶつ

最近は高い木が少なくなったけれど、それでもこうしてとまっていると遠くのものも見えてくる。

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熱射病で豊田の小1死亡 校外活動後に教室で悪化

詳しくは上のURLで読んでほしいが、
7月17日、隣の岐阜県では39.3度を記録した日の事件である。
気象庁が「危険な暑さ」と警戒を呼びかける中、当日、豊田市では午前9時にはすでに気温は30度を超えていた。
豊田市立梅坪小学校の1年生112人は、引率の担任教員4人と共に午前10時に学校を出発。約1キロ離れた公園に向かった。
片道20分。
男児は往路からすでに「疲れた」と何度も訴え、他の児童から遅れることもあったようだ。
その間、担任は手をつなぐなどして「頑張ろうね」と励ましたという。
午前11時半頃、学校に帰りついた後、教室で休んでいる間に唇が紫色になり、意識を失った。
教員らが救急車を呼び、搬送された病院で死亡が確認された。

つまり、病院に着いた時には男の子はすでに亡くなっていたのだ。

参考までに、
当時の教室の気温は37度を超えており、クーラーなどはない。
気温というのは言うまでもなく「直射日光の当たらない場所」で測るものであり、炎天下での路面は気温30度超えの場合44度にも達する。
大人よりも身長のない子どもは、この路面からの熱輻射の受け方も大人の比ではなく、さらに小学1年生のような小さな子どもの場合、大人のように体温調節機能が発達していない。

そういう条件下で、小学1年生を往復40分も歩かせる授業を決行する・・・・・
マトモな大人の頭で考えれば狂気の沙汰であろう。

なぜ、誰も
「やめるべきだ」と言わなかったのか?

ここに
「日本病」とも言える、日本人が陥りやすい3つの癖がある。

1つは、手段の目的化だ。
野外学習の「目的」は「子どもたちの心身の健全な発達」であることに異論はあるまい。
その「手段」として「歩いて公園まで行き、虫捕りや体を動かす遊びを楽しんで帰ってくる」という企画が存在する。
ところが、いつの間にか「この企画を予定通り実行する」ことが目的になってしまっている。
本来の目的を見失っていなければ、「路面が40度を超えるような炎天下を、体温調節の未発達な小学1年生を40分も歩かせる」ことが「健全」でなどあるはずがないことは、よほどのバカでない限りわかるはず。

2つ目は、集団の中での保身である。
この場合、学校の職場において自分が浮き上がることへの恐れである。
例年行われている学年単位の「行事」に「異を唱え」たりすれば、「あとで何を言われるか・・・」という保身の心理が、「問題があるのでは?」と疑問を抱いても、即座にそれを自分で否定してしまうのだ。
かくして、破滅的な事態に至るまで、誰も何も言わず、流れに従うだけで何の行動も起こさない。

3つ目が「精神論」である。
つたない言葉で「疲れた」と体調不良を訴える児童に対して、「頑張ろうね」と励ますことに何の疑問も感じていない。
「教員」という子どもに対峙するプロが・・・である。
プロならば、柔らかな対応の中にも「この子の今の体調はどうか、付き添って引き返すべきかどうか」を冷静に見ていなければならないはずだ。
過酷な気温、という「現実」も、子どもの体温調節機能についての正しい知識も、きちんと把握していなければならないはずだ。
「頑張れば不可能も可能になる」という根拠のない精神論が、少なくとも日露戦争あたりからずっと日本人の心を蝕んだまま、繰り返し判断を誤らせてきている。


これら3つの「日本病」が
大川小の津波被害でも、原発事故でも、相次ぐ企業の不祥事でも、堕落しきった政治でも、止められない公共工事でも、すべて同じように働いている。

そのことに気づかないと、
いつまでたっても同じことを形を変えて繰り返す。




閉じる コメント(2)

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まさに、馬鹿につける薬はない!!一億総日本病罹患者の日本。
救いようがない。。。

私は常々子供たちに「この現代の病巣のなかで、子どもの幸福を願うなら、子どもを産んで欲しいとはよう言わん。」と言っていますが、、子どものいのちと人権を守るには子どもを産まないというしかないという絶望感。。度し難し日本国民。。

転載いたします。

2018/7/21(土) 午後 10:47 [ kakaa ]

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kakaaさん、コメントありがとうです。

いや、「救いようがない」と言ってしまったらオシマイなんで・・・
アメリカ病、ロシア病、イギリス病・・・それぞれの国にみんなあるんで。。
「日本病」について、こういう病を抱えてるんだ。。。と意識して、
この3つの癖に陥らないよう、一人一人が自覚的になることが大事なんだよ。
「病気の側に逃げ込んだら安心していられる」という幻想から解き放たれないと、なにもかも失うのだ・・・と気づくことが大事なので、機会あるごとに近しい人にでも伝えていくことがいいのでは。。

2018/7/22(日) 午前 11:39 [ MM21s ]


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