梢のぶつぶつ

最近は高い木が少なくなったけれど、それでもこうしてとまっていると遠くのものも見えてくる。

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まず、日本の置かれた位置と状況について俯瞰してみる。

地理的には北海道から台湾まで続く日本列島弧は、かつては共産主義の防波堤、今現在は中国を封じ込める檻である。
その檻(または鶴翼の陣)から一つ飛び出た韓国は「橋頭堡」である。

中国は共産党独裁体制のまま国家資本主義に転向し、それが成功して今やアメリカと肩を並べるほどの経済大国になった。
その経済を背景に、衰退するアメリカの影響力の隙をついて影響力の拡大を狙っている。
東アジアにおいては台湾を呑み込み、尖閣、沖縄を、できれば日本列島そのものも呑み込んでしまいたいという野望を秘めていることはほぼ間違いない。
朝鮮半島は、北がアメリカと「戦争終結」できれば南北の民族統一へ動き出すのは時間の問題だ。
ロシアは「大国」としての自信を取り戻しており、KGBを出身母体とするプーチン独裁政権はアメリカに軍事的、政治的に優位に立たれることを警戒している。
ASEAN諸国は、大きくなってきた中国の経済に魅力を感じつつ、主権が侵害されることを警戒している。

これが、日本を取り巻く「構造」だ。

さて、こうした中で
日本のメディアは「韓国の暴走」の話ばかり取り上げて悦に入っているが、安倍外交がもたらした日本の構造的状況についてはまるで伝えようとしない。

日本の状況を見てみる。

韓国と良好な関係を取り戻す糸口は完全に失われてしまった。
この先10年以上なんともならないだろう。
北朝鮮とのパイプは何もない。
中国とは一応良好な関係を取り戻したように見えるが、これはアメリカとの貿易戦争に困った中国が、とりあえず日本との貿易を拡大したいための表面的なものでしかない。
中国は尖閣への侵攻も日本列島を呑み込む野心も捨ててはいない。
ロシアはアメリカ一辺倒の日本を相手にする気はない。
日本に譲歩すれば、アメリカがそこにつけ込んでくるのがわかり切っているからだ。

さて、この状況で、
日本は長年にわたって安全保障をアメリカ1国に頼りすぎてきたため、アメリカ以外との安全保障の枠組みをまったく持たない。
特に日本にとっての防波堤でもある韓国の信頼を得る努力を怠ってきた。(というより民衆の心を逆なでし続けてきた)
北朝鮮の核開発は、日米韓という連携を生み出したが、それも安倍政権とその支持層の「大日本帝国正当化」運動に端を発して壊れてしまった。
しかも、そのアメリカはかつてのバランスのとれた「機能集合体」ではなく、トランプの独裁体制となって機能不全を起こしている。
それでもそんなアメリカに頼る以外、日本には安全保障の選択肢がない。(周り中敵だらけだ)
しかも日本には、その気になれば日本を1日で再占領できるほどの米軍基地が、日本政府から何の制限も受けることなく存在している。
ロシアにクリミアを取られたウクライナとよく似た状況だ。
彼の国も、軍事も経済もロシアに依存しながら、その状況を周りから順次変えるということをせず、いきなり親EUに舵を切ろうとしてロシアに侵攻された。

この状況下で、トランプの機嫌を損ねるような突っぱねが日本政府にできるはずがない。

特に韓国とこういう状況に陥った中で、日米摩擦なんてことになったらそれこそ安全保障上の一大事である。
しかも安倍は、先の参院選前にトランプにリップサービスをしてもらった「借り」がある。

どんな理不尽な要求でも呑む以外にない
という状況に陥ってしまっているのだ。

中国とタッグを組んでアメリカの理不尽に対抗する
という方法があるようにも見えるが、
中国が「日本列島を呑み込む」という野心を捨てていない限り、
この方法はありえない。
アメリカを怒らせてしまったら、安全保障上は極めて危険なことになるからだ。

少し先が読めるなら
韓国との友好関係は
何が何でも
絶対に手放してはいけないものだとわかったはずだ。

手遅れだが。。



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最初に慰安婦問題で総理が元慰安婦本人にキッチリ頭を下げればよかったんだ。
ただそれだけのことだったのに。。。

2019/8/29(木) 午後 2:20 [ MM21s ]


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