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相場がこう着気味で特に言いたいこともないので、本の紹介をせっせとしましょう。 この本は、豊かさ・・いわゆる付加価値でしょうか、その歴史を紐解いたもので、なにも感じずに読むと単に産業とか技術の歴史をひたすら追い綴ったもののように読んでしまうかもしれません。しかし!そうではありません。感じるんです全感性で。働いた付加価値が、どうやって保蔵されて、通貨などに乗り移っていくか、私たちがほしくて欲しくてしょうがないお金の価値がどこから来たのかを考えられる内容です。お金が何なのかの本質や、経済発展ってなんでしょう?ってことを感じ取ることができます。 ローマ時代のコンクリート製法が失われて、18世紀だか17世紀位に再発見したとかいうくだりが確かあったかと思いますが、技術や富というのは絶え間ない努力により達成されて、その努力は案外個々人たちがになっていたものです。この本のキーワードは、私有財産でしょう。私有財産を社会が達成して個々人の働く動機が大きくなるにつれて爆発的に経済が成長したわけです。これを見ると、自由というのはなんて素晴らしいものであるかがわかり、その節度を保ち守っていくことが経済発展にとって最も重要なことだとつくずく感じます。まずこの部分で、今の経済活動がどれだけ自由だから効率的に行われていてそれが経済成長のエンジンであることを再確認します。 だからそれが株とどう関係があるといわれれば、それを意識することで自由に規制がある場合、私有財産に制限がある場合の国、業種だとかの非効率性を見つめなおして投資対象としてそもそもどうなのかが判断できるようになります。 それ自体でも十分読む価値はありますが、さらに意識してほしいのは、経営だとか株の上級者が考えていることになりますが、超過利潤だとか剰余価値だとか株価を上げる要因になるものが何なのか。そこでクローズアップすべきは、そのローマ時代から現代になるまでなぜそのコンクリート製法ができなかったか・・これが株に応用するポイントです。 中世では封建的な社会で一般人はほぼ農業をし、上納をし、ただ生きているだけです。それでは超過利益もあがらずに、その人自身が企業だと考えれば、まったく株価は上がらずに、一生を終えることになります。それを社会全体でみると、中世ヨーロッパは株価にすると1000年近く全く横ばいであったと言えるでしょう。超過利益がないんですからよくよく考えればその人に投資しても結局農業しかできないので、同じようなことしかできないわけです。だから出資者の利益もゼロです。巷では長期投資という言葉が安易に使われますが、ミレニアム(1000年)分の長期投資をしたってなにもなければ株価も上がらないってことです。これを言いたいわけではありませんが、ひとまず長期投資ってよくよく考えればこういうことですので、それを理解せずに長期投資だとかいう人は大嫌いです。・・・それは置いといて。 非常に株に応用した場合に重要なことです。なぜ新日鉄は30年も同じような株価でしか居られないのか?なぜシャープは所詮700円なのか?ってことにもつながりますし、じゃあなんで武田薬品は5000円なのか?ってことです。そこで投資すべきは何なのか。私有財産が確立した社会で、経済システムもある程度土台があり、意欲やインスピレーションにあふれた人に投資すれば超過利益が上がるんだということを感じ取れます。エジソンの電球会社を買い取った人はそれは素晴らしい投資になったわけです。単にこの本を読んだだけで基礎的な学習をしていないとこういったことは全く意識されないでしょうけど、結局株価を上げる要因は囲い込んだ他の会社が踏み込めない、自分の縄張り、自陣での商売はどうやって生み出せるのか、どうやって進歩していくのかってことを考えてほしいものです。全体的にこの本が理解できると、何が成長して何が超過利益で今後あり得ることは何なのかだとか、まともに使える未来地図の見えない部分が少しでも見えるようになります。 その未来地図ついでに言いたいのは未来はわかるってことです。安易な初心者はわかるわからないにかかわらず単に他人の書いた未来地図をたんに騙されて信じて失敗します。さらに中途半端なわかったような投資家は、未来はわからないみたいなことをいいます。 答えはどちらでもありません。わかる未来と分からない未来が単にあるだけです。私が来年ノーベル賞をとれるかといえば、100%無理でしょう。来年にならないとわからないでしょうか?いや違いますね。間違いなく私はノーベル賞をとれません。という議論と全く同質で、わかることと分からないことの区別がつくかつかないかの問題なんですね。ウォーレン・バフェットの投資法の極意は伸びるとか伸びないとか、安く買うとかどうだとかそういうことではなくて、単にほぼ未来にもらえると考えられるお金より安いか高いか割がいい代わりが悪いか、で判断しているということとなじです。それを自分がどれだけ分かれて、どれだけ区別できないかを意識できるようになると、そろそろ一人前の投資家になってきたなって感じなんでしょう。 という、ある一部分に関する的確な地図を描けるようになれる(かもしれない)非常にいい本です。書店でこの本を見かけました。結構大きい本屋さんで経済に関してもいろいろなジャンルが並んでいます。なんとこの本は、経済の特にジャンル分けされてもいない隅のほうに静かにありました。前回の国債の歴史も一番下段の、メイン棚におかけないのでしょうがなくそこにありました。パッと見には、暴落だとか中国だとかテクニカルだとか、儲かる!みたいな無駄な本が目立つように置かれていますが、本当に役に立つ本は静かに売れなさそうだけどなぜかそこにあるんですよね。それを手にできるかどうかでも重要な未来が変わるんですけど、自分が何がわかっていて分かっていないか、ついでに自分のレベルが把握できていないとそんな本にも巡り合えません。
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一年以上前に読んだものですが、この本ほどペースに乗るまでに読むのが苦しかった本は記憶にありません。しかしペースに乗ってくると非常に興味深く面白いものでした。1ページに上下2段構成になっていて字が小さいので、同じ厚さの本の倍の内容かと思います。しかもそこそこ厚い。 この本は、国債の歴史・・を知るために読むというよりは、近代国家経済のファイナンスの歴史、近代経済の土台とはどのように出来上がっていったのかといった部分について学ぶことができます。結局のところ、戦前の国債は資本の蓄積がない場合においての、長期投資資金の調達をどうするかというファイナンス論であって、今でいうちょっとした安全資産としての貯えみたいな感覚ではありません。発行国にとっては、列強との戦いに勝つための必死の行動でもありますし、今のように投資システム、投資対象があり振れている時代でもありませんので非常に重要なことだったと考えられます。 なぜここでこんな本が出てくるかというと、結局は本質、根本がわかっていないと株で儲かることは多分ありません。ファイナンスの必要性や、投資、国家経済についての土台がわかっていないとすべて無意味です。よくここでも書きますが、土台を理解せずに、金利が高いから通貨高で、金利を下げたら株高でだとかいうくだらない経済学はカモになるだけです。その時々、土台が全く動いていない平時の理論で通用するのか?逆に最近のように、土台が動いていて土台の理論が必要なのか?、基礎ができていないときっとわかりません。 そういった基礎的な部分を学ぶには、歴史的に全部体系を学んでいないといけないかと思います。たとえばTVの組み立て方が分かっていても、根本的な映像の映る理屈について分かっていなければ、組み立てはできるけど、新たな製品は生み出せないみたいなものです。体系を理解していると、何が問題で何が起こる可能性があって、何がだめなのかという想像もできます。 そういった意味では、歴史的な成長部分を理解することが一番近道です。特に経済学は歴史全部を学ぼうとした場合、経済学はまだまだ幼少で、時代が短いのでそれが可能です。ちょっと前の時代に遡れば世界的には固定通貨制度だったわけですし、まだ少しさかのぼるだけでもうイギリスが戦費を賄うために発行していた国債についての話になります。国債の歴史はそんな案外近い時代に確立した土台で今はある程度当たり前として受け入れられるものですが、その発展はまさに現代経済の土台といえるものだと理解できるはずです。 日本もその昔は新興国として高い金利を設定していたり苦労もしたようです。そういったものが理解できると現代の新興国にも当てはまる行動も多く見られますし、地道な国家成長を飛ばして単に資金を国内に流入させる政策をとった国の失敗も結局は現代的だと思ってやった表面的な政策が原因かと思います。 根本的な知識、経験をを体に得られる体験や書籍はやたらと多くはないかもしれませんが、この本は確かに読み終わったときに経済の一つの骨組が見えるような気がしてくる本です。
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えー、ちょっと相場もあれそうですが、なにか起こればそれがある意味催促みたいなものですから、時期何か手を打ってきてくれるかとは思いますが、景気変動が激しいもの、指数との連動性が避けて通れない銘柄、買い手がいなくなると値幅が出すぎるものは再起不能になる値幅もあり得るのでここから注意が必要です。日経平均1万円くらいになっても死なないような対処がある意味必要かもしれません。 |
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相場は勉強するより実践したほうがいいといいますが、確かに実践しないと経験できないことも多いです。 |
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