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FMハロー:本日は、「浜松市の災害時避難行動要支援者の取組事情について」お話をお聞きします。「災害時避難行動要支援者」とは、一体どのような方なのですか。
危機管理課:災害時に家族以外の第三者の支援がなければ避難することが困難な人です。浜松市では、ひとり暮らしの高齢者、要介護認定者、身体障害者、知的障害者、精神障害者などを対象者としています。また、妊産婦や乳幼児、難病をお持ちの方など、自力で避難できない事情を抱えている方もそうです。
FMハロー:浜松市としては、災害時どのような支援を行っていくのでしょうか。
危機管理課:はい。災害時には、特に配慮が必要な方々はその特性や状況に応じた支援を行う必要があります。
FMハロー:具体的にはどんなことをするのですか。
危機管理課:まず、一つ目は「災害時避難行動要支援者名簿」を作成し、地域に配布しています。
FMハロー:そういった方々の名簿を予め作っておくということでしょうか。
危機管理課:はい。これは多くの高齢者や障がい者が犠牲となった東日本大震災の教訓を活かし、平成25年の災害対策基本法の改正により、名簿の作成が市町村に義務づけられました。
FMハロー:この名簿を地域の方々にお配りしているということでしょうか。
危機管理課:はい、この名簿は、災害が発生した時や発生するおそれが生じた場合には、ご本人の同意無しに地域の支援者の方に提供することができます。ただし、災害が起こる前、平常時には、同意を得たの名簿のみを提供しています。
FMハロー:なるほど。では、どれくらいの方々が名簿に載っているのですか。
危機管理課:対象となっているのは約13万人、そのうち同意されているのは1万1千人余りとなります。平成26年度から同意確認の調査などを実施し、自治会や民生委員の方などに名簿を配布しました。そして、新たに同意された方の追加や、転居などにより削除するといった名簿の更新を年に一度行っています。
FMハロー:この同意者名簿を受け取った地域の方々はどうするのでしょうか。
危機管理課:地域では、この名簿に掲載されている方を訪問し、誰が支援するのかという避難支援者とのマッチングを行い、個別計画を作成していきます。個別計画には緊急連絡先や病気や薬のこと、避難時には車いすが必要などといった情報を記載し、避難支援者がいざというときに確認できるようにしておきます。
FMハロー:この名簿を活用すれば、災害時には円滑な避難活動ができるということですね。
危機管理課:はい。そのためにも、地域では避難行動要支援者の方々と一緒に防災訓練を実施していただきたいと思います。
FMハロー: そのほかには、「避難行動要支援者」の方々に対する支援は何がありますか。
危機管理課:はい。二つ目になりますが、災害時に小中学校などの指定避難所での生活が困難な高齢者や障がい者、その介護にあたる家族を対象とした「福祉避難所」というものがあります。
FMハロー:「福祉避難所」とは、どんな施設ですか。
危機管理課:福祉避難所は、避難生活において特に配慮が必要な方を対象とした避難所で、市は市内の老人福祉センター、特別養護老人ホームなど介護保険の入所施設、デイサービス等通所系施設などと協定を締結し、現在255施設を指定しています。
FMハロー:では、災害時には高齢者や障がい者の方々は、この福祉避難所に避難すればいいのですか。
危機管理課:いいえ、そうではありません。この福祉避難所は、災害発生後直ちに開設するのではなく、被害状況や受け入れ体制によって開設するかを決めます。 従いまして、最初から避難するところではありません。
FMハロー:では、どの施設が福祉避難所になるか分からないということですね。
危機管理課:はい。熊本地震では、福祉避難所の開設を予定していた施設に一般の避難者が殺到し、開設を断念したということがありました。そのため、浜松市では現在、具体的な施設名の公表を控えています。
FMハロー:それから、福祉避難所に避難できる方は、先ほどの名簿のようにあらかじめ決まっているのですか。
危機管理課:はい。指定避難所での生活が困難な方を福祉避難所への避難対象者として選定するため、対象者をあらかじめ決めておりません。高齢者であれば介護度、障がい者は等級といったもので基準をつくると、例えば、普段は該当しなくても地震のショックといった影響により眠れなくなってしまったような方が対象ではなくなってしまいます。
FMハロー:よく分かりました。災害時には配慮や支援が必要な方だからこそ、その方に合った対策が必要なのですね。
危機管理課:そうですね。この福祉避難所につきましても、開設方法や運営体制など、まだまだ検討する必要があります。過去の災害の教訓や、他(ほか)の自治体の先進事例などを踏まえ、マニュアルの改訂などを進めてまいります。
FMハロー:本日は、「浜松市の災害時避難行動要支援者の取組について」お話しを伺いました。ありがとうございました。
危機管理課:ありがとうございました。
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