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泥炭

泥炭(でいたん、英語ではPeat・ピート)とは、コケ、シダなどの植物が積み重なって土のような塊になったもので、泥状の炭と表現したらいいのだろうか。一見は湿地帯の表層の湿った泥だが、乾燥させると可燃性があることから、採取して燃料として使われ、現在も僅かながら採掘されているようである。
泥炭ができやすい条件は十分な湿り気と枯れた植物が堆積しやすい地形。水がたまりやすい地盤であり、枯れた植物が分解しにくい温度が条件であり、枯れた植物が長い間、あまり分解が進まずに堆積したものである。
泥炭が蓄積した湿地を泥炭地と呼び、分布は北米、ロシア、北欧などの寒冷地に多く分布し、日本では北海道に泥炭のできやすい気象条件が揃っていることから大規模な泥炭地が分布している。
泥炭は、多量の水を含み、すき間だらけでスカスカ、水と同じくらいの重さで不純物が多く炭素の含有率が低い。
このため、質の悪い燃料だったことから、日本では工業用燃料としての需要は少なかったが、第二次世界大戦末期には貴重な燃料として使われた。サロベツ原野では1970(昭和45)年〜2002(平成14)年まで泥炭を採掘し、土壌改良材などの加工品を生産していた。
泥炭はわずかな荷重で圧縮し、地盤として非常に軟弱で各種土木工事に際して著しい障害となった。しかも長期間にわたって沈下がなかなか収束しないこともあり北海道の開拓ではかなりの苦労があったようである。
道路などの敷設においても盛土する場合どのくらいの高さまで安全に造ることができるかが問題とされ、十分な基礎工事が必要となるが、長期の沈下によって路面が波打ったようになっている道路が北海道内各地で見ることが出来る。
また、泥炭はスコッチウイスキーの醸造過程で利用(大麦を発芽させ麦芽にし、麦芽の成長をとめ乾燥させる際の燃料として使われ、同時に香り付けを兼ねて泥炭で燻す)される。

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