文花座

歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季・・・大好きな舞台の感想をつらつらと♪

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―初めての方は「その1」からお読み下さいm(__)m
「その1」 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/56890171.html
「その2」 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/56890252.html
「その3」 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/56910925.html
「その4」 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/56927139.html
「その5」 http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/56948047.html


《タッチー×速水中尉 別れのデュエット》

タッチー:「愛している、死なせたくない」
速水中尉:「愛している、死にたくはない」
これ、死にたくはないという言葉を「残したくはない」――(愛する人を一人だけ)残して逝きたくはない、の意味――に変えたらもっと素敵な掛け合いになるのじゃないかなぁ。
日本語としては不十分だけれども、ミュージカルの中で歌われるのだから、タッチーを見つめる眼に相応の演技を加えるだけで充分な説得力を持つと思う。
それに「死にたくはない」が自分ひとりのことを指しているのに対し「残したくはない」であればタッチーと自分との関係を歌うことになるわけですし。

《速水中尉との別れ》

行かないで、私のために死なないでと必死に翻意を促すタッチー。
あの、ちょっとかすれた声で必死に叫ぶ彩輝タッチーの情熱を正面から浴びる速水中尉の気配が、なんというか・・・叫ばれるほど嘆かれるほど、その言葉の意味が消えていって「愛されている」ということだけを全身に浴びているようだったんです。
そしてそのことで、速水中尉の覚悟が決まっていくような感じがしたんです。
緊張とか、恐怖とか、絶望とか、そういうのが消えて、タッチーに今これほどに「愛されている」事実に護られて、死ぬ勇気をもらったというか・・・
どのきっかけというのじゃなく、すうっと魂が入っていくように、彼に落ち着きというか、本来の温かさみたいなものが戻ってきて、彼が本当の彼らしい気配を取り戻していくような感じがしました。
泣き叫ぶタッチーの激情を、速水中尉がちょっと困ったようになだめる感じが優しくて。そして別れ際、彼はこう言います。
「私が生きて帰ったとしてもあなたは舞台を選んだと思いますよ」
この言葉にほんのわずか、ほんのわずか、嫉妬じゃないですけれど・・・悔しさみたいなものが滲んでいたのが、少年っぽくて、人間っぽくて、いいなと思いました。

―いよいよ(やっと(^^;)ラスト!「その7」に続く―


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