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【公演データ】
公演名:八月納涼歌舞伎『けいせい倭荘子(=やまとぞうし) 蝶の道行(=ちょうのみちゆき)』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年8月16日
【主な配役】(敬称略)
小槙:片岡孝太郎
助国:市川染五郎
《(^ko^)可愛いわねぇ!(^ko^)可愛いわねっ♪》
舞台の主役は二匹の蝶。
蝶の目線で見たお花畑には、冗談のように巨大なお花がたっぷりと咲き誇っています。
そこに現れた、蝶の姿をした小槙の霊@孝太郎丈。
遊ぶように舞い、かくれんぼでもするかのようにするりと引っ込んじゃいます。
・・・舞台の空白に、スナオな3階席組さんはざわざわざわっとお喋り(←いつものこと(笑))
「可愛いわねぇ!」
「可愛いねぇっ!」
「いやぁ、可愛いですねぇ!!」
いやぁ、言わずにいられない気持ちめちゃめちゃ分かりますって!
ありえないくらい可愛いんだもの、孝太郎丈ったら(笑)なんでそんなに可愛いの!?
もう、自然に顔が緩んじゃうくらい可愛いっ(^^)
孝太郎蝶は3階席に「カワイイ旋風」を巻き起こし、さっさと去っていきました(笑)
《可憐な夫婦(^^)》
続いて現れたのは蝶の姿をした助国の霊@染五郎丈。
恋人・小槙を探しますが、姿が見当たりません。
「小槙〜?おーい、コマキ〜!」みたいに(←蝶ですから喋りません(笑))ちょっと心配そうに小槙を探す助国。
そこに!大きな花のスキマからぴょこんと顔を出す小槙(^^)
羽根(=お袖)を伸ばしてちょんと助国をつっつきます。
恋人の姿を見つけ、助国は躍り上がるように駆け寄るなり(飛び寄るなり?)二匹は戯れるように踊ります(^^)
武家の娘・小槙と若侍・助国は、かつて仲睦まじい恋人同士でした。
しかし仕えていた主家に事件が起こり、奉公していた小槙は主君の身替りとして殺されてしまったのです。
悲しみのあまり、助国は彼女の後を追いました。
そして、蝶に姿を変えた二人の魂は、美しい花畑に遊んでいるのです。
この二人の舞姿は本当に初々しくて、まるで「初恋がそのまま実って夫婦になった」ような甘い純粋さが感じられました。
石臼を挽いて粉を作り、料理をするような振りがあったのですが、そういった当たり前の「日常」さえもが、二人で暮らす未来への憧れと夢に彩られているよう。
どこかままごとみたいな印象さえする、頬を染めて気負った若夫婦の微笑ましさみたいなものが踊りをふわりと彩っていました(^^)
《2005年度ベストカップル!》
孝太郎丈の「オンナノコの可愛らしさ」&「幸せにしてもらう、というか・・・将来、彼女自身が男をきっちりと護って、幸せにするんだろうなぁ(笑)」って感じさせる女の強さの片鱗が見えるような雰囲気。
きりりとして素敵な男振り、でも、純粋さゆえの頼りなさみたいなものが透けて見える染五郎丈の雰囲気。
先月の『恋飛脚〜』でもお似合いだなぁ(^^)と思ってましたが、今回の共演でさらにさらに確信がっ!
このお二人、めちゃめちゃお似合いのベストカップルじゃぁございません!?
《孝太郎丈の舞踊》
孝太郎丈の踊りって、とても気持ちがいいなぁと私は感じるんです。
技術的に上手だとか、圧巻だとか、そういう範疇じゃない。
なんというか、とても好感の持てる踊りなんです。
舞踊上手が見せる踊りって、どこか作為があるように見えることがあります。
面白く見せよう、華やかに見せようという野心みたいなものが透けて見える。
それが歌舞伎舞踊の面白味でもあり、それに喜ぶのも観客としての醍醐味ではあるのですが・・・どこか、落ち着かない思いがすることがあります。
孝太郎丈の踊りって、とても素直なのだろうと思うのです。
その素直さがとても心地よくて、派手ではないけれど、品のいい豊かさがあるように思うのです。
好き、嫌いは感覚的なものでしょうが、私は孝太郎丈の踊りが大好きです。
《切ない責め苦(T^T)》
花畑での戯れから一転、二匹に地獄の責め苦が襲い掛かります。
親への孝行をせずに死んだ罪でしょうか。子を成すことのなかった罪でしょうか。
与えられた生を、生ききらなかった罪でしょうか。
二匹は悶え苦しみます。
しかし、お互いを救おうと励ましあい、支えあい、弱々しいはばたきを繰り返しながら必死に逃げ回り―――
けれど、終には。
倒れ伏し動かなくなった助国の体におろおろと取りすがる小槙の姿は、まるで行き場を失った子供のようで、あまりに切なく、あまりに哀れに見えました。
助国の体に身を添わせるように、大きく仰け反って倒れ伏す小槙の死に様が鮮烈でした。
《ダンスチック?》
全体を通して、特に後半の「責め苦」あたりから、踊りがとてもダンス的なように感じました。
躍動感あふれる勢いがある反面、少々「薄く」感じられる感じもなきにしもあらず・・・
日本舞踊の、厚い綾織物のような密な感じがもう少し濃かったら、観ている時の感動だけじゃなく、終わった後の後味にももっと深い印象が残ったんじゃないかなぁと思いました。
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こんにちは、お久しぶりです。 TB、有難うございますm(_ _)m 【カワイイ旋風】というのが、何だか微笑ましくて嬉しいですね♪ まったくあの可愛さで実は男性なのですから… 羨ましいというか、ニクイというか(笑)ですね〜 それにしても雪柳さん、楽しい文章書かれますねぇ。 二人の様子が、蝶の道行の物語が浮かんでくる様な…。 感性豊かな文面、おそれいりました!
2005/8/20(土) 午後 2:33 [ aya ]
aya様、こちらこそご無沙汰を〜!!本当に、あの可愛らしさは困ったことです(笑)舞台を観ている間中、「あぁ私、本当に孝太郎丈が大好きだ!ファンでよかった!!」って思いながら観ていました。終わったあと、一緒に観劇していた日本舞踊の先輩に「孝太郎さんのファンでよかった、って思ってたでしょう?舞台観ながら、あぁ、あなたがそう思っているだろうなぁと思ったのよ。孝太郎さん、素敵な踊りをなさるわね」と言われて。なんだかものすごく嬉しいような気がしました(^^)
2005/8/21(日) 午前 0:02 [ 雪柳 ]
大変なんですよ!蝶道から京人形への舞台転換。 5分であけるんですから。 舞台はいつも戦争です。 でもみなさんが、よくみてくださっているので、仕事に張り合いが出ます。
2005/8/24(水) 午後 0:13
シゲル様、初めまして!・・・わぁっ!もしやシゲル様は、あの舞台を造って下さる側の方なのですか!?いつも観劇&感激させて頂いておりますっm(__)m5分後に幕が開くと別世界、魔法のようだなぁ〜!と思っていました。5分戦争、必死の激戦なのでしょうね(><)おかげさまで楽しませて頂いております♪お仕事に張り合いがでるように・・・もっともっと楽しませていただかねばっ(^^)
2005/8/24(水) 午後 8:51 [ 雪柳 ]
歌舞伎座の光景で大好きなのが、幕間に幕の内側で響く音。大道具を組み立てている光景が浮かぶようで、ちらりと所作台を敷き詰める作業が見えたりすると、無性にワクワクします。あと、ピンポイントで好きなのが・・・定式幕の裏側に寄りかかった人の、お尻とか手のひらなんかがくっきり浮き出しているところ(笑)幕が閉まっていても、舞台がエネルギッシュに生きているのが伝わってきて嬉しくて楽しくて♪3階組さんのクセに、無駄に一階に下りてきては舞台を見上げて遊んじゃいます。花道くぐりも好き〜♪
2005/8/24(水) 午後 9:01 [ 雪柳 ]
けいせい倭荘子蝶の道行よさそうですね。しかも!片岡孝太郎丈と市川染五郎丈!!私もベストカップルだと思います☆恋飛脚のときもそうですが、この世で二人幸せに…という風になれない切なさをこの二方なら臨場感たっぷりに見せてくれそうですよね。「純粋さゆえの頼りなさみたいなものが透けて見える染五郎丈の雰囲気」っていうの分かる気がします。染五郎さんは、今、目の前のことしか見えない、若気の至り…故の一生懸命さ、純粋さみたいなものが出せる人なんでしょうね☆
2005/8/26(金) 午後 11:34 [ oyuki_n ]
二部は「可愛いわねぇ!」コール(笑)だったのですね。一部は七之助場丈の牛若丸に「きれいねぇ〜」(舞台写真が売り切れてました!)という声と、勘太郎丈の登場の仕方にどよめきが起こりましたよ☆一部の舞踊も素晴らしかったですが、二部のベストカップル舞踊も…うらやましいぃ… あっ、トラックバックさせてくださいませ(^^)
2005/8/26(金) 午後 11:49 [ oyuki_n ]
いいですよぅ、今週末が千秋楽じゃなかったらmorningsea_snow様を無理矢理引っ張って行きたい位!「今、目の前のことしか見えない〜」ってそうそう!私もそれが言いたかったの、巧く表現できてなかったけど(涙)染五郎丈、素のお姿はキケンなイロオトコ的雰囲気さえ漂う(イメージね(^^>)美男ですけど、芸はビックリするくらいピュアですよねぇ!(もちろんお役によりますけど。)本当に素敵、魅力的!
2005/8/27(土) 午前 10:23 [ 雪柳 ]
TBありがとうございます(^^)一部、観劇&感激いたしましたよ〜♪やっぱりどよめきましたかっ、七丈登場シーン!毎日ため息のようなどよめきを身に受けていれば、美しさにも磨きがかかるってものでしょう。勘太郎丈、跳んでましたねぇ!!客席が「うおっ」って言いましたよ、「うおっ」て(笑)
2005/8/27(土) 午前 10:47 [ 雪柳 ]