文花座

歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季・・・大好きな舞台の感想をつらつらと♪

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★この記事は『投票 Q. 歌舞伎で観たいシェイクスピア作品は? 』関連記事です★

はじめての方は、まずはこちらをご覧下さい ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/9198303.html

『オセロ』

【あらすじ】
ヴェニス政府に仕える将軍・オセロ。
彼はその有能さ・高潔さゆえに高く評価されていましたが、ムーア人(=有色人種)であるがゆえに、下衆な輩からいわれのない嘲笑と嫉妬を受けていました。
オセロ将軍の宝は、美しく気高い妻・デズデモーナ。
二人は大変仲睦まじく、幸せな生活を送っていました。

数々の業績が認められ、サイプラス島の行政を任されたオセロ。
その際、オセロは副官にキャシオーを任命しました。
副官の地位を狙っていた旗手・イアーゴーはこの人事に不満を募らせ、逆恨みからオセロへの復讐を決意します。
有能な仕官・キャシオーの弱点は酒癖が悪いこと。そこに目をつけたイアーゴーは、キャシオーを言葉巧みに泥酔させ大騒動を引き起こします。
このことが厳格なオセロの怒りを買い、キャシオーはイアーゴーの計略どおり、副官の職を解かれたのです。
失意のキャシオーに、イアーゴーが囁きます。
「オセロ将軍の最愛の奥様・デズデモーナ様に、復職のとりなしを頼むのがいい」と。
しかし、これこそがイアーゴーの悪意に満ちた奸計であったのです。
心優しいデズデモーナは、キャシオーの境遇に同情し、夫へのとりなしを約束します。
イアーゴーは、オセロに「キャシオーとデズデモーナが不義の関係にある」と吹き込み、嫉妬から疑心暗鬼に陥った彼の前に、巧みな策略ででっち上げた数々の証拠を並べ立ててゆきます。
怒りに目の眩んだオセロは、そのすべてを信じてしまうのです。

オセロは、イアーゴーのそそのかしに乗り、キャシオーを殺害させようとしますが、失敗します。
そして―――
「お願い、殺さないで!」
「黙れ、売女!」
・・・嫉妬に狂ったオセロは、デズデモーナを絞め殺してしまうのです。

もう物言わぬデズデモーナの遺体の前で、イアーゴーの奸計が発覚し、すべてが白日の下に晒されます。
軍人としての面目はこなごなに打ち砕かれ、人間としても鬼畜同然の行いを―――
そして、最愛の妻を、罪もない女を、心に巣食った悪魔に唆されて、殺してしまった!

オセロは、自ら喉を突いて自殺するのでした。

【勝手空想による(笑)見どころポイント!】

●イアーゴーの奸計に陥ちていくオセロ
オセロは誰に後ろ指差される事もない、立派な軍人です。男としても人間としても申し分ない天分を備えた人物。
けれど、自分でも気付かぬほどの奥底に巣食っている劣等感があるのでしょう。
歌舞伎に置き換えるとしたら、この「劣等感」は何にしたら良いものかしら・・・

主人公は、卑しい身分から主君の引き上げによって武士になった男。
もともとの身分でないがゆえに、逆に「真の武士であらねばならぬ」と願う心が人一倍強い正義漢。
誰にも引けを取らない実力者ゆえ、表立って卑しめられることはないものの、旧臣たちにはどこか彼を蔑む空気が漂っている。
さらに周囲の感情を煽ったのが、彼の妻の存在だった。
家中で並ぶもののない美貌と賢さ、幾人もの男が妻に迎えたいと願い、行動を起こしていた女の心をこの男が攫ったのだ。
羨望と嫉妬、それに人間として敵わない実力者を前にした時の屈辱感が、家中の空気に漂う・・・

・・・なんてシュチュエーションは、どうでしょう?

その、オセロの弱点を巧みに突いたイアーゴーの奸計。
小さなほころびに指を突っ込んで大きく引き裂いていくイアーゴーの手腕の鮮やかさを、芸達者な役者さんの「納得」の演技で見せていただきたいっ!

●デズデモーナ殺し
豊かな愛が変質した、悪魔のように巨大な憎しみ。
それが暴発するデズデモーナ殺しは、想像するだにものすごい場面になりそうです。
『お願いです、殺さないで!』
「黙れ売女!」
『待って、今夜だけでも!』
「言うな!」
『せめて半時間!』
「もうたくさんだ!」
『お願い、一言お祈りを言う間だけでも!』
「もう遅い!」
立役の朗々とした台詞回し&女形の高い悲鳴で畳み掛けていく台詞の応酬、これは聞き処でしょう(^^)
女の体に馬乗りになって、細い首を締め付けるオセロ。
大きく仰け反って、悲しい苦しみに息絶えていくデズデモーナ。
その表情のひとつひとつが見逃せませんっ。

【雪柳的★理想配役】

《大歌舞伎なら・・・》(敬称略)

オセロ:中村吉右衛門
★「正義」の範疇では、ただひとつの隙もない人物。
けれど、「悪」に陥ちた時には赤子同然のたわいなさをもった人物・・・
中村吉右衛門丈、最高のはまり役じゃないでしょうか(^^)
朗らかな愛が黒く変質していく様を、ものすごくリアルに見せてくださりそう!
デズデモーナ@時蔵丈との並びも文句なしでしょうっ!

デズデモーナ:中村時蔵
★手の内に入れておくことがこの上なく誇らしく、恐ろしくなるほどの女。
時蔵丈の美貌はまさにそれですもの!
疑いようもない清らかな貞淑さを持ちながら、疑惑の目で見るとその色気に不安が募る―――
この絶妙のニュアンス、時蔵丈の個性にぴったりはまる気がします(^^)
怒りに野獣と化した吉右衛門丈に組み敷かれる儚さを、この人ほど鮮烈に見せてくださりそうな方はいませんでしょう♪

イアーゴー:尾上菊五郎
★不気味なまでの腹の太さを見事に表現してくださる芸達者といえば、この方の右に出る人はいるかしら!
この配役、名前を聞いただけでワクワクしますっ!!

キャシオー:中村梅玉
★時蔵丈との並びに、いいようのない「不義」の説得力(!?)がある方だと思うのですよね。
生真面目な雰囲気、でも酒に酔ったときの狂気もお似合いになりそう。
正義に強く悪に脆い印象も、このお役にぴったりだと思います(^^)


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