文花座

歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季・・・大好きな舞台の感想をつらつらと♪

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以前から噂に聞き「聴きたい聴きたい」と思っていたこの番組。
本放送が平日金曜日の日中、再放送が土曜日の早朝という「OL的過酷な時間帯」に(・・・ああっ!!また逃してしまった!!)と呑んだ涙の塩分で高血圧になりそうだった今日この頃。
なぜか目が覚めてしまった土曜日の朝、そうだっ!!とラジオを手繰り寄せ、念願の初体験をすることが出来ました(^^)
笑三郎丈の品よくもなじみやすい語り口はとっても聴きやすく、タイムリーな七月大歌舞伎の話題もとっても興味深いものでした。
せっかくの「初体験(きゃ♪)」、記念にレポしておきたいと思います!

NHK FMラジオ『邦楽ジョッキー』公式HPはこちら↓
http://www.nhk.or.jp/jockey/

《七月歌舞伎座は「挑戦」の為に》

笑三郎丈:「七月の歌舞伎座で泉鏡花作品だけを上演する、この企画を聞いたとき、非常に斬新だなと、思い切ったことをするなという印象を持ちました。
楽しみであるのはもちろんなのですが、なぜこういった特殊な企画が通ったのだろうとも思ったのですね。
その疑問は、顔合わせの時、興行主の重役さんから説明された言葉で解決しました。

『七月は、例年澤瀉屋(これは師匠・猿之助のことですが)が奮闘公演として、常に革新的な試みで、歌舞伎座に新風を吹き込んできた月である。
今年は澤瀉屋の公演自体は叶わなかったが、七月がそういう位置づけの舞台であることは継承していきたいと考えている。
この企画が提案された時、七月興行にぴったりだと確信した』と。」

この言葉を聞いたとき・・・
私はもう例えようもなく市川猿之助丈という人を格好よく思いました。
すごい、夢をかなえるって、こういうことか!って。
心がはっきりと継承されている。理屈を越えて、事実を超えて・・・こんなカッコいいこと、こんなに夢そのものみたいなことって、ほかにあるだろうか!

《『山吹』の葛藤》

笑三郎丈:「七月大歌舞伎で、私は昼に『海神別荘』の女房、夜には『山吹』の縫子を演らせて頂いております。
まったく別の二つのお役、そして殊に縫子役は非常に難しく、大変苦心の多いお役です。

このお役は玉三郎さんも非常に気に入っていらっしゃり、今回も是非私がやりたかったのだけれどと仰っていました。
また、師匠(=猿之助丈)も泉鏡花作品の中でこの『山吹』が一番好きな作品であると仰っています。

このお役を演らせていただくことになりまして、事前の勉強として原作を読んでおこうということで「泉鏡花全集」より『山吹』を探して読み始めたのですけれども・・・・
鏡花独特の文体といいますか、私には非常に難しく読みにくく、何度挑戦しても最後まで読みきることができないのです。

そこで、台本があがってきたらそれを読み込もうと意識を切り替えて台本を待っていましたところ、手渡された台本は、泉鏡花全集に掲載されていたものまったくそのままであったのです。泉鏡花作品とはそういうものなのだそうです。

稽古日は迫ってきますし、非常に困っておりましたら、玉三郎さんが以前、この舞台を歌舞伎以外の俳優さんたちとなさった時の台本を貸して下さいました。
開きますと、台本にはほとんど書き込みらしきものは見当たりません。ただ、長い台詞のところどころがカギ括弧で区切られているだけ。
「このカギ括弧ごとに心の流れをつかんで言うといい」とアドバイスを頂き、その通りにいたしましたところ、これが不思議と覚えることができたのです。

しかし私など、台本にはト書きや矢印など、心理やタイミングなどを示す書き込みをいたしまして最後には真っ黒になってしまいますものを、玉三郎さんの台本は本当にこんなに美しく保てるなんてと思うほどに綺麗なもので、吃驚いたしました」

《聞こえてはいけないものが・・・》

笑三郎丈:「『山吹』は複雑で繊細な心理劇で、物語の後半には10数分に及ぶ縫子の独白シーンがございます。
このシーンの静寂というものは並大抵ではございませんで、『仮名手本忠臣蔵』四段目の判官切腹の場に匹敵するかと思われるほどです。

この静寂の中に・・・時折闖入者が入ってくるのですね。
それはお客様の携帯電話の着信音であったりですとか、外を走る救急車の音、それらは今までもあったのでしょうけれども、こんなにはっきりと意識されたことはありませんでした。
今は台詞も完全に入り、そういったことで集中力が途切れることはございませんけれども、初日あけてしばらくなど台詞もまだ怪しい頃は、毎日戦々恐々としておりました」

『山吹』私も観劇させて頂きました。
胸に湧く黒い泉に汚されまいと懸命になっている、大人の肉体を持った「少女」の存在は清らかなようでいて、畸形のようでもあって、美しくもまた不気味でもあり・・・
なんといいますか、簡単に言葉を選びがたい思いが残り、非常に面白く、観劇後の今になっても再び思いのわきかえる作品でありました。
笑三郎丈のお話になった難易度の高い台詞という点でも、同性である私にも感覚的にかろうじて糸がつながっているように思えるだけの彼女への理解を男の笑三郎丈がなさることは、これに勝る難しさはなかったろうとお察し申し上げます。
このお役への取り組みが、笑三郎丈の新たな飛躍への足がかりとなることだけは、きっと間違いないことだと思うのですけれども。
七月大歌舞伎、なんというか、「すごいもの見ちゃったな」という思いが残る舞台として強烈に印象に残ることになりそうです。

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2006年7月23日、PM3:30分開演。
この舞台は「三井住友VISA貸切公演」でして、幕前や幕間、終演後にちょっとしたご馳走♪付の特別公演でした。
貸切公演限定のオタノシミ、潜入してまいりました雪柳がちょこっとご報告!
現実はもっともっと面白かった!はずのさまざまなニュアンスがどうも表現しきれていないのが悲しい(T^T)ですが、へなちょこレポーターの筆のあや、そこのところはご容赦願いつつm(__)m

さぁ、魅惑の月組ワールド(というか、夏河ゆら様ワールド!?)にレッツラゴウ!!
・・・きゃぁぁぁ!!引きずり込まれたぁぁ!!タスケテェェェーーーー!

《【幕前】組長ご挨拶》

幕が開く前、VISA社の司会者さんよりオープニングのご挨拶。
プロの司会者さんのお声はきっぱりと華やかで、とても丁寧。
なんだかことさら丁寧に提供される娯楽の始まりという感じがしますわ(^^)
いいねいいね、なんか高級百貨店に足を踏み入れたお客様気分♪

続いて「月組組長・夏河ゆら様よりご挨拶を頂戴いたします」とのご紹介に先導され、上手袖より・・・・ライトをはじき返さんばかりのまばゆい人物が現れました!!

最初は(ざわざわっ)としていてどよめきが、何かに気付いたファンの「ぶっ!!」という吹き出し笑いに飲み込まれて一種騒然とした雰囲気に!!
夏河ゆら組長は可憐な娘役ジェンヌ、いや、カッコいい系の姉御ジェンヌ、でもどっちにしろ「女」役のはずですのに・・・

そこにいたのは、真っ赤な総スパンコールの燕尾服に身を包んだものすっごく凛々しい「男役」姿!
しかも、舞台中央にしつらえられたマイクへ向かう道すがら、奇妙なぐらい細かいスピードでさまざまな「男役の決めポーズ」を繰り返しつつ!!

・・・しかも司会者さん、後ろ向いて笑ってるし!!
そしてよく見れば・・・・あ、あーっ!!このお衣装はっ!!

堂々とした足取り(でも動きは小刻み。)でマイク前に立った夏河ゆら組長。

「皆様!本日は三井住友VISAカード観劇会にお越しくださいまして誠にありがとうございます。
わたくし、月組トップスター・瀬奈じゅんの衣装を身にまといました、月組組長『ナツカワ・ジュン』でございます!」

・・・言い切った!!芸名さえギャグで言い切ったよ、ユラ姐さん!!

そして、これから上演する『暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン』についてのご説明。整然としたご説明を、早口言葉並みのスピードで立て板に水と喋るそれがすでに、熟練の組長芸です。その活舌、お見事!!

「皆様、それでは・・・よろしいですか?
(と、客席に覚悟を促す微笑み(^▽^)・・・組長なにを?と怯える初心者雪柳。オペラ歌手並みのものすごい深呼吸ののち)
『三井住友VISAカァァァァァッ〜ド♪』
(↑アリア調に歌い上げた!!しかもなぜか感動的だ!?)
並びに宝塚歌劇団、そして月組を、どうぞよろしくお願いいたします!」

えもいわれぬ感動(←いろんな意味で)の大拍手(^▽^)

(組長、満足気(笑)そして、なぜか斜に構え直し)
「この後のショーのオープニング、瀬奈じゅんがこの衣装を身に着けまして主題歌『レ・ビジュー・ブリアーン♪』を格好良く歌い上げながら登場いたします。
(黒魔術っぽい微笑みと共に)
皆様の目に、このワタクシの残像が残らないことを、祈ります!」

留めの一言に、場内大爆笑(T▽T)←笑いすぎて涙さえ!!

きっぱりとそう言い切り、さっそうとした一礼もなぜかものすごくカッコよく。
(その笑顔の残像がちらつきすぎて消えない!!!!)という苦悩を客席に植えつつけつつ、袖までの歩みのうちも抜かりなく、無闇に男役の決めポーズを繰り返しつつ去る『夏河ゆら』組長(笑)

司会者さんの「あの、なんといいますか、本当にスペシャルなご挨拶を頂きまして」の台詞にツボを突かれ、またもや笑いすぎる場内。

もう、客席はどえらいヒートアップっぷり!!
もはや「組長を知っているから」「宝塚ファン」という内輪受けの域をはるかに超えたエンターティナーぶりに、劇場が一気に温まりました♪

《【幕内】きらめくスターの祝福♪》

アドリブのオタノシミはショーで(^▽^)

可愛いピチピチお嬢さん方に囲まれてご満悦で歌い踊る若い男@瀬奈さん。
しかし、その「かわゆらしいオトコノコ♪」は夏河組長扮する年増のマダムに狙われ(笑)
隙を突いて襲われる(!?)シュチュエーションが、マンガの「襲う女・嫌がる男」の分かりやすい構図になってコミカルなワンシーン。
その時の瀬奈さんと夏川さんのやり取りがアドリブポイントなんですが、今回は。

瀬奈:「(ものっすごく嫌がりながら)あなたは!『ナツカワ・ジュン』さん!!」
夏川:「(ものすごく普通の声で)そうよ?」(←この普通さが!!普通さが(爆笑)!!)

組長ご挨拶に尾を引いたアドリブになってました♪

さらにもう一シーン。
酒場で女に振られ、傷心を紛らわすヤケ酒に酔っ払う男@轟さん。
グダグダに乱れた歌の合間に、ろれつの回らない大声で「ハッピーバースディ!」と声高なアドリブを一発!
そして赤ワインのボトルを引っつかむなり、丸テーブルにかけられた真っ白なテーブルクロスにワインをぶちまけます。
このワイン、ボトルからワイン液に模した赤い糸のようなものがターッと流れていくような仕掛けになっているらしいのですが、そのワインの糸でテーブルになにやら文字を。
それをみた出演者さんは大盛り上がり、客席も一部から拍手と歓声が上がってました。

この「ハッピーバースディ!」の贈り先は、当日お誕生日を迎えていらした、同場面にご出演だった越乃リュウさんだったそう。
そして、テーブルに書いた文字は越乃さんのご本名だったとか♪
丸テーブルに白クロスのちょうど巨大なバースデーケーキ、極めつけの名を入れてのお祝いってトコでしょうか(^▽^)

轟さん、宝塚大劇場の千秋楽の同場面では、この公演を最後に退団なさる夏河ゆらさんを祝して、ワインで「ゆら」ってお書きになったのだとか。
ちょっと小粋なアドリブですよねぇ♪

《【終演後】瀬奈じゅんさんのご挨拶》

華やかなパレード、羽根と電飾とスパンコールのきらめきに沸き返った舞台の幕が今きっちりと閉まりました。
ふわぁ〜っとしたため息と共に大満足・・・でも、貸切公演にはこの後にも嬉しいプレゼントが♪

司会者さん:「では、幕が下りた熱気をそのままに、たったいま羽根を背負って舞台を終えられたばかりの月組主演男役・瀬奈じゅんさんからご挨拶を頂きます」

そして、普段は開くことのない二度目の幕が開きます。
舞台にひとり立つ月組主演男役・瀬奈じゅんさん。
素と男役が半々、といったはにかむような笑顔。無意識の笑いが少年っぽい雰囲気を持っているのがこの方の魅力のひとつなんじゃないかなって思います。
羽根に埋め尽くされたパレードの中でもひときわ大きく際立っていた主演者の巨大な羽根、そして手足の長い痩身を煌びやかなお衣装に包んだ姿は見事な均整。
やっぱり「トップ」というのはカッコよさも美しさも「トップ」なんだなぁって実感しちゃいました。

「本日は、三井住友VISAカード観劇会に足をお運び頂きまして、本当にありがとうございました。
ご覧を頂きましたとおり、このたびの公演では専科より轟悠さんにご出演を頂いております。
月組生一同、このチャンスを逃すことなく千秋楽まで向上していきたいと思っております。
皆様、どうぞ、また東京宝塚劇場に足をお運びください。
本日は、ありがとうございました!」

澱むことのない伸びやかなお声が爽やか(^^)
若き月組のトップスターさん。
宝塚屈指のスタイリッシュさで、これからもカッコいい舞台を見せてくださいね!!

大拍手のうちに、最後の幕が下りました。

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