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ダニー:「今どこにいるんだ?」
ラスティ:「エル・チョクロ!地図、メールしてやるよ!」
・・・これがやりたいばっかりに、見つけてしまいました(^▽^>
オーシャンズ11たちのたまり場、ラスティとポーラの愛の巣(笑)『エル・チョクロ』♪
『エル・チョクロ』公式HP↓
http://el-choclo.com/contents/?page_id=4
場所はラスベガスならぬ鬼子母神の御膝元・雑司ヶ谷(笑)
大人タカラヅカファンにはおあつらえ向きな、アルゼンチン・タンゴ・バーですって(>▽<)
グラスを傾けながらタンゴを愛でる夕べ・・・いかにも花組イケメンパラダイス♪な雰囲気じゃないですか(^m^*←空想力。
さらにチェックすると、日時限定で生演奏ライブも実施されるとのこと。
面白そう、行ってみよう!と、ライブ実施日を狙ってさっそく予約を入れてみました。
雑司ヶ谷というと、山手線ループ近辺の繁華街から見るとちょっと奥まったイメージ?を抱いていましたが、案外すぐおとなりさんでした。
最寄は地下鉄雑司が谷駅(徒歩3分ほど)ですが、JR目白駅・池袋駅からも徒歩圏内(20分程度かな)。
JR目白駅で下車し、私学の名門・学習院大学を右手に緑涼しい道をてくてく進んでいくと、そばに芸術系の大学もあるからか若い学生さんたちの姿が目立ちます。
人も、町も、雰囲気は若葉色のフレッシュさを感じるのですが、なんというか、静かなの。品がいいというのかな。
駅前を少し進んだだけでお店は途切れ、そこはもう住宅街。
古いお家があるかと思えば洒落た趣向の建物もあり、総じて端正な生活感が。「おしゃれ」という言葉から身に添わぬ気取りを抜いた気配です。
しばらく進むと、都営荒川線にぶつかります。地面にぺったり張り付いた線路がほのぼのローカル。
ふいに現れた車両は、鋼鉄の大蛇のごときJR車両を見慣れた目にはちっちゃくておもちゃみたいなかわいさ!
町の雰囲気も微妙に変わり、下町というのじゃないけれど、すっきりした生活感と、江戸?昭和?が不意に鼻先をかすめるようなノルスタジックが感じられます。
線路の脇には、たっぷりの緑に護られた大鳥神社が。
神社右わきの道をちょっぴり進み、最初の角からヒョコッとのぞくと・・・道の奥に、ぽっかり浮かぶ白壁の建物。
綺麗なブルーに塗られたドアがwelcome!の形に開け放たれ、ブルー×ホワイトストライプの真ん中に黄色い太陽が炎をあげるアルゼンチン国旗が掲げられたお店――というか、おうちが見つかりました。
こちらが、アルゼンチン・タンゴ・バー『エル・チョクロ』です。
お店は、築70年の古民家を改装したものだそう。
看板の上部にはつる草がラフに絡んでいて、外つ国の雰囲気♪
・・・と思ってドアを抜けると、ドドンとミニしめ縄がΣ(@▽@!?
中に入ると、20畳あるかなきかのせまーいお店。
入ってすぐに、対面式のカウンター・バー。まさにバシャーが座ってお酒飲んでいそう!
店内にちりばめられたテーブルの、安定感のある「たべものやさん」では見られないちっちゃさが、お酒を飲むバーの雰囲気ですねぇ。
チェス盤模様の床板に、黒ずんだ古木の柱と梁、白漆喰風味の壁にはドドンと女性の顔が勢いのあるペンキ画で描かれています。
と、ふと上を見ると透かし彫りの欄干は和室テイストのまんま。
店の一角、6畳ほどの演奏エリアには、グランドピアノに、椅子にもたれかからせたコントラバス。これは絵にかいたようなライブ・バーの雰囲気。
・・・その奥には、床の間に花が飾られていて、その横はドラえもんが出てきそうな唐紙のふすま!?
おとなりに大鳥神社、というのもなんですが、異国の雰囲気と古風な日本調がカオス状態です。でも不思議とヘンじゃない。センスなんだよねぇ。
店内を見回すと、お客さんはまさに老若男女。歌舞伎や宝塚やミュージカルの客層ってなんとな〜く範囲と統一性がありますが、お店のビジュアル同様こちらもカオス!
品のいいおばあさまもいらっしゃるし、明らかに「サラリーマンじゃないよね」なオシャレ感のおじさま、いろんなことがよくわかっていそうなおねえさまグループ、いかにも音楽畑の気配漂う学生さん、ちょっとおしゃれした若い子ちゃんたち。あと、紛れ込んだ雪柳一匹(笑)
ライブ前のひととき、それぞれ思い思いのグラスと軽いおつまみで談笑しています。
私も、ちょっと景気づけに(!?)飲んじゃおう!と、一番軽い(と案内された)白ワインとイベリコ豚のサラミをお願いしたのですが・・・
「・・・・なんじゃこりゃぁぁ!!」と松田優作と化すぐらい(←あ、叫びはエアね。)おいしい!!雪柳サラミ史上(←いままで食べたサラミ歴という意味。)一番おいしい!!
割としっかりした固さなんですが、口に入れたとたん脂が液体化するのね、ものすごくジューシー!お肉の部分は噛みごたえがあって肉々しいんだけれど、スモークで引き締まっているから旨みだけ残した枯れっぷりで実に軽い。
そしてワイン(と、一口。)合うー!!めっちゃあうー(>▽<)!!
というか、いちばん軽いワインと聞きましたが、パンチの効いたしっかりした味わいのワインでした。多少なりとも美酒遍歴を経た舌も説き伏せられる説得力のあるお味。これで一番軽かったら一番重いものって・・・
ちまちまとサラミをはみつつ、付け合せのドライいちじくもつまみつつ、ワイングラスを傾けつつ・・・
食べログで見た「お食事もおいしい」コメントに興味をそそられ、ちょっとお食事メニューにも手を出します。
アルゼンチン料理という3点盛り。
詳しいお料理名は忘れましたが、キッシュとパイとソーセージ。
・・・あー、おいしいですね。マチガイナイ。
音楽好きって食べ物にもうるさいのかも。というか、このお店、イメージはまさに「オーシャンズたちのたまり場」と思っていただければ当たらずとも遠からずです(似ているは名前だけに非ず!)
わがまま一流オーシャンズたちがまずいもの、もそもそ食べてるシチュエーションって考えずらいでしょ。
(軽食&おつまみだけじゃなく、お腹にたまる系のパスタやピッツァ、ライス系メニューも揃っていました。お食事モードで行っても大丈夫!)
そんなことをしているうち、もはや移動も難しいぐらいの満席状態に数人の男性たちが入ってきて、雑司ヶ谷のリカルド(←店主さん。寛やかな雰囲気で素敵なおじさまです。お名前わからないので勝手にあだ名(笑))に挨拶しつつ、なにやら談笑しています。
そろそろ開演時間だなぁと思って顔をあげると、男性たちは忽然と消えていて、ふいに、少し照明が落ちました。
楽器を抱えたミュージシャンたちが、客席のわずかな隙間を縫って(・・・ってさっきの方たちじゃん!)演奏スペースに登場!!
まってましたっ!(←大向こう!)
バンド構成は、バイオリン、コントラバス、ピアノ、そしてアルゼンチン・タンゴといえば!の、バンドネオン(アコーディオンのような楽器)。
演奏者はみんなお若い。コントラバス氏が上置きのおにいさまという感じ。
そして、ゲストのヴォーカル・ロベルト杉浦氏。
今回は、アルゼンチンタンゴの巨匠、アストル・ピアソラ氏を特集する趣向です。
ピアソラ・・・私は無知すぎてまったくわかっておりませんでしたが、宝塚のタンゴ・シーンでよく聞いていたあの超カッコいい曲「リベルタンゴ」の作曲家さんです(と言っても、わからないよねぇ。聞けば、すぐにダンサー枠ジェンヌさんのキレッキレのタンゴとともに脳裏に焼き付いているはずのあの曲なんですけれど!)
さあ、ライブの始まりです!
私には、音楽をうんぬんする知識も知性もありませんから、音楽的な価値はよくわかりません。ただ感性と感覚だけの素人として語りますが・・・
花組オーシャンズたちは、ファンに、新たな世界への扉を開いてくれました。
当初は完全にネタ優先のジャケ買い状態でしたが、それが出会いとなればミーハーだって万歳というもの。
生ライブの迫力(会場が小さいから、マイクを通さない生音なのです。弦楽器の音は弦の震えであることとか、あたりまえだけど本当の意味では知らなかったことがよくわかる)。
演奏者さんたちの無為の色気。
アルゼンチンタンゴの切迫した、激しい、諦めようとして諦めきれない生への執着に似た叫び――
ヴォーカルを加えた曲など、一つの意思が5つの体を操っているとしか思えない。息が合うとかのレベルじゃない。
演奏も素晴らしい、そして何より特筆すべきはヴォーカル・ロベルト杉浦氏の歌声!
体が破裂するんじゃないかと半ば本気の恐怖を感じるほどの感情量なのです。こういう異様な表現をすると言葉遊びに聞こえるでしょうが、一辺の嘘も誇張もなく、あの歌声の中ではあたりまえの冷静さを手放してしまうぐらい、感じた恐怖は本物なのです。
すごい、すごいとしか言いようがない。彼は一体何者だ。
少なくとも私は彼の存在を知らなかった。通俗的な意味での有名人ではない。けれど、彼を知る人たちの中で彼はカリスマなのだそうです。歌を聴きたい、舞台を見たいという気持ちにうっすらと狂気が混ざるくらいの存在。
宝塚スターも同じかも。
私たちにとっての北翔海莉さんはまごうかたなきスターであっても、宝塚に興味のない一般人への知名度といったらほぼないに等しいでしょう。けれど、有名だなんだということは、いささかもその歌声の価値を左右するものではない。
命盛りの桜は、山奥の、暗闇の中でも美を誇るのです。誰かに相対化されなくても絶対的なもの。ただ、人がそれに気付くか、知らぬままか、ただそれだけ。
知った人は叫ぶでしょうが、どんな大声であろうとも人の声などたかが知れていて、届く耳はごくわずかなものです。
知らぬままでも、痛くもかゆくもないのだけれど、気付くことで得られるものは―――そして失うものも。どちらも危険な諸刃の剣ではあるか(笑)
大人の真の楽しみって、そういう存在をどれほど知っているかじゃない?
圧倒されて、すべての語彙を吸い取られて「すごいすごい」とただの阿呆みたいにさせてくれる存在を、何人知っているかじゃない?
お酒にうっすらと理性を煙らせながら、ロベルト杉浦氏のアルゼンチンタンゴを聴く。これは大人の特級品の娯楽です。
ロベルト杉浦氏の公式HPはこちら。読み応えあります!↓
http://www.roberto-sugiura.com/index.html
ライブの日程は『エル・チョクロ』公式HPで確認できます↓
http://el-choclo.com/contents/?page_id=4
ライブ開催日は、ライブチャージ(内容によって違います。この日は2500円)が必要。+各料金でお酒・お食事も楽しめます。
その他営業日は、レコードと真空管アンプの懐かしい音でアルゼンチンタンゴを聞かせてくれるそうです♪
ライブチャージ抜きで、お食事もお酒も美味しい。お喋りを楽しみつつくつろぐにはこっちもいいなぁ。
雑司ヶ谷の隠れ家、エル・チョクロ。こんな店を行きつけにできたら、女っぷりがあがりそう!?
オーシャンズたちみたいな、いけない男と出会えるかも、しれませんよ(笑)
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