文花座

歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季・・・大好きな舞台の感想をつらつらと♪

幕間の歌舞伎語り♪

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『冬物語』

【あらすじ】

シシリィ王・リオンチスは幼くして父王に死なれ、不遇な少年時代を過ごしてきました。
しかし、現在は国も穏やかに治まり、愛しい家族―――美しく貞淑な妻・ハーミオネ王妃、可愛い盛りの一人息子に囲まれ満ち足りた毎日を過ごしていました。
そんなリオンチス王にはひとつの願いがありました。
幼い日々を共に育った親友と再会し、素晴らしい友を王妃に紹介したいと願っていたのです。
親友は現在のボヘミア王・ポリクシニス。
彼もまた幼くして父王に死なれ、似通った境遇の二人は幼い頃から一緒に育てられました。
しかし、成長した二人は互いの国へ呼び戻され、別れ別れとなったのです。

リオンチスの熱心な招待に、ポリクシニスがシシリィ宮廷を訪れました。
二人は久々の再会を喜び合い、楽しい話題は尽きることをしりません。ハーミオネ王妃もポリクシニスの人柄にすっかり打ち解け、三人は昔からの幼馴染のように楽しい時をすごしました。
やがてポリクシニスの帰国の時が迫ってきました。
名残惜しいリオンチスは滞在を伸ばすよう願いますが、ポリクシニスは聞き届けてくれません。
しかし、夫の願いを叶えようとしたハーミオネ王妃の必死の懇願に負け、滞在を延期することになりました。
このことを初めとして、リオンチスの胸に黒い影がちらつき始めたのです。
ポリクシニスとハーミオネ王妃の仲を疑うあまりに嫉妬心が膨らみ、ついにリオンチスは家来・カミロに命じてポリクシニスを殺害させようとしました。
しかし、このことが根も葉もない邪推と知っていたカミロは、ひそかにポリクシニスに事実を告げ、共にシシリィを脱出してボヘミアまで逃げたのです。
それ以来、カミロはボヘミア王の側近として仕える事となりました。
ポリクシニスの逃亡は、燃え上がる嫉妬心に油を注ぐ結果となりました。
嫉妬に狂ったリオンチスは、幼い王子の目の前からハーミオネ王妃を連れ去り、獄舎につないだのです。
ハーミオネ王妃のお腹には、二人目の子供がいたというのに!

監獄の中で王女を産んだハーミオネ。しかし、頑ななリオンチスは、娘の姿を見ようともしません。
そのあまりに惨めな有様に、ハーミオネ王妃の親友・ポオライナは、可愛らしい王女の姿を一目見たならリオンチス王の心も和らぐに違いないと考えました。
リオンチスの前に王女を連れ出したポオライナは、ハーミオネの無実とリオンチスの不人情を必死に口説きますが、リオンチスは怒りをあらわに彼女を追い返します。
王の前を下がる際、ポオライナは最後の望みを託し、王女をリオンチス王の下へ置いてきました。
人の前では強がっても、子供の愛らしさの前では哀れをもよおすだろうと考えたのです。
しかし、リオンチスはポオライナの夫・アンチゴナスを呼びつけ、この王女を遠い土地で殺してしまえと命じたのです。

リオンチス王はハーミオネ王妃の罪について、アポロの神託を受けようと家来を遣わしました。
そして、王女を失った悲しみから立ち直れずにいるハーミオネ王妃を裁判に引き出したのです。
王妃の罪を頑なに信じ、何をしても、何を言っても聞く耳を持たないリオンチス王に絶望する王妃。
裁判の真っ只中、アポロの神託を受けた家来が戻ってきました。

「ハーミオネは無罪である。
ポリクシニスも無罪であり、カミロは忠臣である。
リオンチスは嫉妬深い暴君である。
王は、失った子を取り戻さない限り嗣子を得ないであろう」

しかし、リオンチスは神託にすら耳を貸さず、王妃の罪を暴こうと躍起になるのでした。
そこへ、悲しい知らせが届きました。
幼い王子が、母が死刑になるやもと聞き及び、その身を案じる心痛のあまり命を落としたというのです!
ハーミオネ王妃はショックで倒れ、奥へ運び困れました。
しばらくして、リオンチス王はハーミオネ王妃が亡くなった事を告げられたのです。

愛妻と愛児を一度に失い、リオンチス王は我にかえりました。
あまりに大きな代償を支払ったあげくに、リオンチス王はハーミオネ王妃の無実を知ったのです。
そして、先ほどの神託が思い出されました。
「失った子を取り戻さない限り、嗣子を持たないであろう」―――
王子が死んでしまった以上、失った子とは自らの手で捨てた王女のことに違いありません。
王は捨てた王女を探し出すことを決意し、自分の罪を悔いる苦しみの中で日々を過ごすこととなりました。

王女を託されたアンチゴナスは船で海に出ましたが、激しい暴風雨に会い、遠い海岸に流れ着きました。
そここそ、あのポリクシニスが治めるボヘミア国だったのです。
アンチゴナスも、幼子を自らの手にかけるには忍びなく、王女の身分をほのめかす手紙と「パーディタ」の名を産着に忍ばせて置き去りにしました。
捨て子は幸運にも土地の羊飼いに拾われ、羊飼いの娘として育てられることとなったのです。
パーディタは、気高い美貌の乙女に成長していきました。

ボヘミア王・ポリクシニスには一人息子がいました。王子・フロリゼルは羊飼いの家の近所に猟に出かけ、パーディタを見初めたのです。
フロリゼルは偽名を使って羊飼いの家を訪れるようになり、二人はたちまち恋に落ちました。
フロリゼル王子の宮廷不参が度重なり、不興をもよおしたポリクシニスは王子に見張りをつけました。そして、この小さな恋が発覚したのです。

羊飼いの家で、羊毛の刈り込み祝いが行われていました。
一種のお祭りのようなもので、集う人だれもを歓待し、楽しく浮かれ騒ぐのです。
変装したポリクシニスとカミロは祝祭にもぐりこみ、パーディタとフロリゼルの姿を見つけました。
若い恋人同士の熱情は祭の活気と共に盛り上がり、フロリゼルはパーディタに求婚します。
姿を現したポリクシニスは、身分卑しい娘と婚約しようとしたフロリゼルを叱りつけ、その場からフロリゼルを引きずって行ってしまいました。

進退窮まった恋人達は嘆き悲しみます。
そこに二人に同情したカミロが現れ、駆け落ちの手助けをしようと申し出たのです。
年老いたカミロは、昔懐かしい故郷・シシリィへの望郷の念に駆られていました。
また、一時は暴君と化した旧主も今は過去を悔い改めていると聞き及び、二人を同行して帰国し、シシリィ宮廷へ匿ってもらおうと考えたのです。
フロリゼルとパーディタ、カミロ、そして羊飼いは長い船旅のすえ、シシリィへとたどり着きました。
シシリィ王・リオンチスは、一行を大歓迎で受け入れました。
旧友の子息が自分を頼ってくれたことを喜び、父王との友情を復活させることが出来たならと願うのでした。
そして、パーディタを一目見た王は瞠目します。あまりに、亡き妻・ハーミオネにそっくりだったからです!
話し合ううち、王が王女を捨てた状況と、羊飼いがパーディタを拾った状況がぴたりと符合することが発覚しました。
そして、捨て子が発見された時に身に付けていたという品によって、彼女こそが王女であることが判明したのです。
リオンチス王は狂喜し、そしてここにハーミオネ王妃がいないことに新たな悲しみを募らせるのでした。

リオンチス王の嘆きに接したポオライナ(=ハーミオネ王妃の親友)は、「素晴らしい彫刻が出来上がったので、是非ご覧頂きたい」と王を誘いました。
ポオライナに導かれ、リオンチス王とパーディタの前で幕を取り払われた立像の姿は―――
「ハーミオネ!」
それは、まさにハーミオネ王妃に生き写しであったのです!
父子は、まるで生きているかのように美しいその姿を前に泣き崩れます。
リオンチス王の、この上ない喜びと深い後悔、王妃への愛を叫ぶ声に、信じられない奇跡が起こりました。
立像がゆっくりと動き出し、二人を優しく抱いたのです。
なんと、その立像は生きていたハーミオネ王妃その人だったのです!

かつて、嫉妬の鬼となった王から王妃を守るためには手段がないと、ポオライナは王妃を死んだと偽って自分の館に匿ったのでした。
ハーミオネ王妃は王の後悔を知り、自分への仕打ちはとうに許していましたが、幼い王女への仕打ちだけは許すことができませんでした。
しかし、王女は戻ったのです。
リオンチス王の、ハーミオネ王妃の喜びはどれほどだったでしょうか!

そして、喜びに満ちたこの場所へ、息子を追ってやってきたのはポリクシニス。
リオンチスとポリクシニスは、かつてのわだかまりを解き、ふたたびあつい友情を約束します。
そして、いまやシシリィ王女であることが発覚したパーディタと、子息フロリゼルの結婚を許したのです。
若い二人の恋も、紆余曲折を経た夫婦の愛も、友情も、すべてが整った大団円!
再び幸せを得た一族は、末永く幸せになるのでした。

【勝手空想による(笑)見どころポイント!】

●巨大な立像が動き出す!?王妃の生還!
美しい「彫刻」がゆっくりと動き出し、人の命を取り戻す・・・
この劇的な場面、歌舞伎女形で観てみたくてたまりません!!

そして、ここにいたるまでのリオンチス王の台詞がまたイイの♪

(立像を見て、言葉もない王に)
ポオライナ:「王様の沈黙を好ましく存じます。それはあなた様のご驚異をそれだけ多く示しているものでございますもの。この立像は、王妃様そっくりだとお思いあそばしませんでしょうか」
リオンチス:「ああ、本当に、私がはじめて求婚したときに、このとおりの気高さで立っていたっけ!だがポオライナよ、ハーミオネはこの立像のように老けてはいなかった」
ポオライナ:「そこが彫刻家の優れたところでございます、ハーミオネ様が生きておいであそばしたら、これくらいにお見えあそばすだろうというところをこの立像に現したのでございますもの」

・・・面白い(笑)この台詞、めちゃめちゃ面白いものになりそうじゃありません!?

大団円のハッピーエンド、朗らかに楽しいものになりそうです(^^)

【雪柳的★理想配役】(敬称略)

この芝居、拮抗つけがたい二つの案があるのです!

まず、一組目!

リオンチス王:中村吉右衛門
ハーミオネ王妃:中村雀右衛門
パーディタ姫:中村芝雀
フロリゼル王子:中村梅玉
ポオライナ:尾上菊五郎

しっとりとした情愛、罪も愛も深いドラマが描き出されそうじゃありません!?

二つ目は!

リオンチス王:中村勘三郎
ハーミオネ王妃:坂東玉三郎
パーディタ姫:尾上菊之助

これぞ華やか!おかしみに大笑いしながら、じんと沁みる大団円になりそうっ(^^)

【若手歌舞伎なら】(敬称略)

リオンチス王:尾上松緑
ハーミオネ王妃:尾上菊之助
ポリクシニス王:市川海老蔵
ポオライナ:市川亀治郎

これね、それぞれにカナリはまり役だと思うんですよ!

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『オセロ』

【あらすじ】
ヴェニス政府に仕える将軍・オセロ。
彼はその有能さ・高潔さゆえに高く評価されていましたが、ムーア人(=有色人種)であるがゆえに、下衆な輩からいわれのない嘲笑と嫉妬を受けていました。
オセロ将軍の宝は、美しく気高い妻・デズデモーナ。
二人は大変仲睦まじく、幸せな生活を送っていました。

数々の業績が認められ、サイプラス島の行政を任されたオセロ。
その際、オセロは副官にキャシオーを任命しました。
副官の地位を狙っていた旗手・イアーゴーはこの人事に不満を募らせ、逆恨みからオセロへの復讐を決意します。
有能な仕官・キャシオーの弱点は酒癖が悪いこと。そこに目をつけたイアーゴーは、キャシオーを言葉巧みに泥酔させ大騒動を引き起こします。
このことが厳格なオセロの怒りを買い、キャシオーはイアーゴーの計略どおり、副官の職を解かれたのです。
失意のキャシオーに、イアーゴーが囁きます。
「オセロ将軍の最愛の奥様・デズデモーナ様に、復職のとりなしを頼むのがいい」と。
しかし、これこそがイアーゴーの悪意に満ちた奸計であったのです。
心優しいデズデモーナは、キャシオーの境遇に同情し、夫へのとりなしを約束します。
イアーゴーは、オセロに「キャシオーとデズデモーナが不義の関係にある」と吹き込み、嫉妬から疑心暗鬼に陥った彼の前に、巧みな策略ででっち上げた数々の証拠を並べ立ててゆきます。
怒りに目の眩んだオセロは、そのすべてを信じてしまうのです。

オセロは、イアーゴーのそそのかしに乗り、キャシオーを殺害させようとしますが、失敗します。
そして―――
「お願い、殺さないで!」
「黙れ、売女!」
・・・嫉妬に狂ったオセロは、デズデモーナを絞め殺してしまうのです。

もう物言わぬデズデモーナの遺体の前で、イアーゴーの奸計が発覚し、すべてが白日の下に晒されます。
軍人としての面目はこなごなに打ち砕かれ、人間としても鬼畜同然の行いを―――
そして、最愛の妻を、罪もない女を、心に巣食った悪魔に唆されて、殺してしまった!

オセロは、自ら喉を突いて自殺するのでした。

【勝手空想による(笑)見どころポイント!】

●イアーゴーの奸計に陥ちていくオセロ
オセロは誰に後ろ指差される事もない、立派な軍人です。男としても人間としても申し分ない天分を備えた人物。
けれど、自分でも気付かぬほどの奥底に巣食っている劣等感があるのでしょう。
歌舞伎に置き換えるとしたら、この「劣等感」は何にしたら良いものかしら・・・

主人公は、卑しい身分から主君の引き上げによって武士になった男。
もともとの身分でないがゆえに、逆に「真の武士であらねばならぬ」と願う心が人一倍強い正義漢。
誰にも引けを取らない実力者ゆえ、表立って卑しめられることはないものの、旧臣たちにはどこか彼を蔑む空気が漂っている。
さらに周囲の感情を煽ったのが、彼の妻の存在だった。
家中で並ぶもののない美貌と賢さ、幾人もの男が妻に迎えたいと願い、行動を起こしていた女の心をこの男が攫ったのだ。
羨望と嫉妬、それに人間として敵わない実力者を前にした時の屈辱感が、家中の空気に漂う・・・

・・・なんてシュチュエーションは、どうでしょう?

その、オセロの弱点を巧みに突いたイアーゴーの奸計。
小さなほころびに指を突っ込んで大きく引き裂いていくイアーゴーの手腕の鮮やかさを、芸達者な役者さんの「納得」の演技で見せていただきたいっ!

●デズデモーナ殺し
豊かな愛が変質した、悪魔のように巨大な憎しみ。
それが暴発するデズデモーナ殺しは、想像するだにものすごい場面になりそうです。
『お願いです、殺さないで!』
「黙れ売女!」
『待って、今夜だけでも!』
「言うな!」
『せめて半時間!』
「もうたくさんだ!」
『お願い、一言お祈りを言う間だけでも!』
「もう遅い!」
立役の朗々とした台詞回し&女形の高い悲鳴で畳み掛けていく台詞の応酬、これは聞き処でしょう(^^)
女の体に馬乗りになって、細い首を締め付けるオセロ。
大きく仰け反って、悲しい苦しみに息絶えていくデズデモーナ。
その表情のひとつひとつが見逃せませんっ。

【雪柳的★理想配役】

《大歌舞伎なら・・・》(敬称略)

オセロ:中村吉右衛門
★「正義」の範疇では、ただひとつの隙もない人物。
けれど、「悪」に陥ちた時には赤子同然のたわいなさをもった人物・・・
中村吉右衛門丈、最高のはまり役じゃないでしょうか(^^)
朗らかな愛が黒く変質していく様を、ものすごくリアルに見せてくださりそう!
デズデモーナ@時蔵丈との並びも文句なしでしょうっ!

デズデモーナ:中村時蔵
★手の内に入れておくことがこの上なく誇らしく、恐ろしくなるほどの女。
時蔵丈の美貌はまさにそれですもの!
疑いようもない清らかな貞淑さを持ちながら、疑惑の目で見るとその色気に不安が募る―――
この絶妙のニュアンス、時蔵丈の個性にぴったりはまる気がします(^^)
怒りに野獣と化した吉右衛門丈に組み敷かれる儚さを、この人ほど鮮烈に見せてくださりそうな方はいませんでしょう♪

イアーゴー:尾上菊五郎
★不気味なまでの腹の太さを見事に表現してくださる芸達者といえば、この方の右に出る人はいるかしら!
この配役、名前を聞いただけでワクワクしますっ!!

キャシオー:中村梅玉
★時蔵丈との並びに、いいようのない「不義」の説得力(!?)がある方だと思うのですよね。
生真面目な雰囲気、でも酒に酔ったときの狂気もお似合いになりそう。
正義に強く悪に脆い印象も、このお役にぴったりだと思います(^^)

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『ハムレット』ストーリー詳細 その1はこちらから↓
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『ハムレット』ストーリー詳細 その2

デンマーク宮廷に、悲しい狂気に取り付かれた女の姿がありました。
美しい姿はそのままに、心だけが壊れてしまったオフィーリア。
自分を誰より愛してくれた父が、宮廷に行ったきり戻ってこない。
お父様は殺されたのですって。
なぜなのかしら?
誰になのかしら?宮廷に。王様に。王妃様に・・・ハムレット様に?
死に顔も拝ませてもらえなかった。掻き消えるように消えてしまった。
誰も教えてくれない。お父様はどこに行ったの?
オフィーリアは透明な声を響かせて歌い、涙声で笑い、笑顔で涙しながら王や王妃に花を配って歩きます。

レアティーズに率いられた群集が、宮廷に押しかけてきました。
あまりに理不尽で残酷な、父・ポローニアスの死。それをひた隠しにしようとする宮廷。父は、表ざたに出来ない陰謀に巻き込まれたに違いないのです。
妹・オフィーリアは悲しみのあまり狂ってしまった。花の盛りの美しさのまま、心はもうここにはない。
人の命を奪い、人の魂を殺して、なおのうのうと殺人者は生きている。
この真相を突き止めずに居られようか!
レアティーズの怒りは留まるところを知らず、一直線にクローディアス王に肉薄します。
クローディアス王は、レアティーズの怒りをハムレット抹殺に利用しようと考えました。
老獪な王は事実を巧く包み隠して脚色し、すべてはハムレットの罪とレアティーズに植え付けたのです。
そんな折も折、ハムレットからの手紙が王の下に届きました。
イギリスに向かっているはずの身が、なぜかデンマークに舞い戻り至急宮廷に参上するといってきたのです。
勇みたつレアティーズ。
クローディアス王はレアティーズを刺客にしたてあげ、剣の試合と見せかけて彼を毒殺する手はずを整えました。

そこへ、王妃が涙ながらに駆け込んできました。
なんと、オフィーリアが水に溺れて死んだというのです!
小川に落ちたオフィーリアは、花びらをちりばめた水面に白いドレスと白い顔を浮かべて・・・ドレスが水をはらんで、水底にその姿を引き込むまで彼女は清らかに歌いつづけていたというのです。
妹までもが、殺された。かわいい妹の心を奪い、命までをも奪った、あの憎い「ハムレットめ!」
レアティーズの怒りが烈火のごとく燃え上がります。

イギリスへ向かっているはずが、デンマークへ戻ってきたハムレット。
親友・ホレイショーを手紙で呼び出し、二人で宮廷までの旅をしています。
道すがら、墓穴を掘る墓堀りに出会った二人。
ハムレットはそばに転がる頭蓋骨に生死の儚さを感じ、戯れに墓堀りと語り合っていました。
埋葬されるのは若い女だと。しかも自殺者だというのです。
ふうん、生命力に溢れた乙女が死を選ぶまでに追い詰められるなどと。そんなことがあるものなのか。
そして、埋葬される死者の葬列が―――
葬列のなかに王と王妃の姿を見つけ、驚くハムレット。
そして・・・オフィーリアの兄・レアティーズ。
(まさか、この葬列は)
「俺の妹は天上で天使になっていようぞ!」レアティーズの叫びに、ハムレットは驚愕します。
あぁ死者はオフィーリアだ!あの娘が死んだ!
棺が下ろされ、参列者の手で土がかけられていきます。
レアティーズが狂ったように墓穴に飛び込み、このまま供に埋めてくれと叫ぶ悲痛な声が墓地に響き渡ります。
それ聞いたハムレットは押し留めるホレイショーを振り切って踊り出し、墓穴に飛び込みました。
レアティーズと掴み合い、罵られながら声を限りにオフィーリアへの愛を叫ぶハムレット。
虚無感にがらんどうになったまま、ふらふらとその場を去るのでした。

イギリスに向かったはずが、なぜデンマークに舞い戻ってきたのか。
ハムレットは、ホレイショーに驚くべき現実を打ち明けました。
クローディアス王からイギリス王へ宛てた親書を盗み読んだハムレット。そこには「何も聞かず、この親書を手渡した人物を殺せ」と書いてあったのです。
ハムレットは、クローディアス王との対決を決意します。
そこで襲撃を受けた海賊船に逆に飛び乗り、船を手なずけて一路祖国を目指したのです。
「親書を持ってイギリスへ渡ったローゼンクランツ達は、何も聞かずに殺されたろうな」

ハムレットの元に、王の使いがやってきました。
剣の腕前は誰にも引けを取らぬ息子・ハムレットを誇っていたところ、レアティーズの腕前が大変な評判になっているのを聞きつけた。
息子が負ける訳などないと大層な賭けをした、是非一度立ち会ってみて欲しいと。
たやすいことと、ハムレットはその申し出を承知します。
この試合はハムレットを葬るために仕組まれた、クローディアス王の黒い策略でした。
先止めのない剣に猛毒を仕込み、レアティーズにその剣を選ぶよう命じてあったのです。
わずかでも剣先がハムレットの体をかすれば、たちまちにも命が尽きる―――
さらに念には念をと、ハムレットが喉を潤す為に準備した杯に毒を仕込みました。正々堂々としたところのない、卑劣な策略。
二重に仕掛けられた罠がハムレットを待ち構えていました。

立会いの当日・・・
付き添いのホレイショーに、妙な胸騒ぎがするともらしたハムレット。
それを聞いたホレイショーは、かつてないことに不気味な不安を覚え、本日の立会いを中止してくれと願います。
しかし、ハムレットは笑い飛ばし聞き入れません。

そして、策略に満ちた試合がはじまりました。
ハムレットの腕前はさすがのもの。息詰まる戦いに、一同が静まり返ります。
ガートルード王妃は久々に目にする息子の晴れ姿に浮き足立ち、その勝利を祝ってハムレットの杯で乾杯をしようと言い出します。
(その杯には毒が!)
内心の叫びを言葉にすることも出来ず、瞠目する王の目の前で王妃は毒杯を飲み干しました。

ハムレットの予想以上の強さに、毒剣で傷を負わせることの出来ないレアティーズは焦りだします。
焦りが悪魔を呼んだのでしょうか、背を向けたハムレットに卑怯な剣を振るうレアティーズ。剣先がハムレットの皮膚を裂き、傷を負わせました。
神聖な試合でこのような真似を。かっとなったハムレットは、レアティーズに襲い掛かります。
揉み合ううちにお互いの剣が入れ替わった二人。レアティーズが手にしていた毒剣で、ハムレットはレアティーズにとどめの深手を負わせました。

そのときです。王妃がうめき声を上げて倒れ伏しました。驚く一同の目の前で、杯に毒が仕込まれていたのだと告げた王妃は絶命します。
毒杯!
「陰謀だ、犯人は誰だ!」
叫ぶハムレットの足元で、瀕死の深手を負ったレアティーズが真実を語ります。
あの剣には毒が仕込まれていたのです、ハムレット様、貴方のお命もあとわずか。
怒りに目が眩み、卑怯な企みに荷担した罪を受けて、自分も死地へ赴くこととなりました。
王妃様までが巻き添えに・・・このような浅ましいことが。
罪は、王に。王にこそ。

ハムレットは毒剣を手に、ふらりと王に向き直ります。王を毒剣で刺し貫き、母の命を奪った毒杯を呷らせて・・・
ぐらりとその体が揺らぐのにホレイショーが飛びつき、涙ながらにかき抱きます。
死出の供をさせて頂きますと、毒杯の残りを呷ろうとするホレイショーの手から杯を叩き落したのが最後の力。ハムレットは仰向けに倒れこみました。

ホレイショー、どうか、生きて、伝えてくれ。
このままでは、ハムレットにどのような汚名が掛かるとも知れない。
どうか、このハムレットの物語を――――
新国王にはフォーティンブラスを。あの、猛々しき若者を。それがハムレットの意志だ。

王家一族が絶命した広間にフォーティンブラス、イギリス使節が現れ、あまりの惨劇に息を呑みます。
ホレイショーの語る言葉を聞いたフォーティンブラスはハムレットの遺体に礼を尽くし、遺言を受けることを宣言するのでした。

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『ハムレット』ストーリー詳細 その1

デンマーク王子・ハムレットは身を裂かれる思いに苦しんでいました。
敬愛する父王が急死した、不慮の事故で毒蛇に命を奪われたという―――
(それは真実「事故」なのか?)
しかし、苦しみは死者を悼む思いだけではありませんでした。
父王がこのうえなく愛し慈しんだ母・ガートルードが、父の喪も明けぬ間に父の弟(=ハムレットの叔父)・クローディアスと再婚したのです。
クローディアスなど、高潔な父の足元にも及ばぬ小者ではないか!・・・女とは、かほどに浅ましいものか。
鬱屈を抱えたハムレットの前に、恐ろしい噂が聞こえてきました。
亡くなった父王の亡霊が、安らかな昇天もままならず城を徘徊するというのです。
親友・ホレイショーの協力を得て亡霊と対峙したハムレットは、その口から恐ろしい事実を告げられます。
クローディアスの策略により、父王は命と愛する女を奪われたというのです。
胸に渦巻く疑惑は、真実だった!
ハムレットは怒りに燃え、復讐を誓います。

ハムレットには想う人がいました。
美しく可憐なオフィーリア。宰相・ポローニアスの娘です。
ハムレットは恋文に思いを託し、オフィーリアのもとへ。
美しい愛の言葉に、オフィーリアの心はハムレットのもとへ―――
しかし娘の幸せを想うポローニアスは、王子への恋など成就する訳がないとその思いを受け入れぬよう諭します。
兄・レイアティーズも、かわいい妹を傷つけられてはたまらないとその恋には大反対。
愛情ゆえの二人の思いにオフィーリアも頷きますが、若い胸に灯った恋の炎は、理性とは別の場所に護られ燃えています。
レイア―ティーズは妹に誓いを立てさせ、留学の旅へと出て行きました。

ハムレット王子は狂ってしまった。
言動も行動も、以前の気品高く美しい姿とは別人のよう。宮中の噂はその話題で持ちきりです。
クローディアス王とガートルード王妃は息子の狂気に戸惑い、宰相・ポローニアスへ相談を持ち掛けました。
ぴんとくるものがあったポローニアス。
娘は言いつけどおり、ハムレットの求愛に口をつぐんでいる。ならば・・・
(狂気の原因は恋わずらい)
そう見て取ったポローニアスは、一計を案じます。
狂ったハムレットが日々徘徊する宮殿の廊下へオフィーリアを立たせ、出会った二人の反応を見ようというのです。
廊下で出会った二人は言葉を交わしますが、ハムレットの口から出る言葉は恋文に書かれていたような甘い囁きではありませんでした。
人の営み、人の心、その愛さえも―――若い魂が純粋に憧れる「美しいもの」を嘲り、皮肉る言葉の羅列に衝撃を受けるオフィーリア。
「尼寺へ行け!」
(ハムレット様は狂ってしまわれた、神様、どうかあの方をお救いください!)
オフィーリアの心が叫びます。
そして、ハムレットもまた苦悩していました。

浅ましい亡霊に成り果てた父。その憐れさは、その苦しみはどれほどか。
血を継いだ息子として、しなくてはならないことがある。
亡霊の言葉を疑う気持ちはない、事実から目をそらすことは出来ない、けれど・・・
凄惨な復讐に、この手を血で汚すのか。汚さねばならぬのか。証拠が欲しい、憎しみの導火線に火をつける真実を、この眼で確められたなら。
心の弱さがハムレットを苦しめます。
狂気を演じるのは、くじけそうになる心をまもるため。
彼にとって、狂気は、心に纏った鎧のようなものだったのです。

ハムレットのかつての学友・ローゼンクランツとギルデンスターンが王に要請され、ハムレットの心を慰めるためにやってきました。
王の手先とばかりに、二人をあしらうハムレット。
しかし、二人が旅の途中で出会ったという劇団の話にハムレットは飛びつきます。
胸にわだかまる思いを確信に変える妙案を思いついたのです。
劇団に、亡霊から聞き知った「王殺し」の情景を再現させ、クローディアスの反応を確かめよう。反応に真実がこもるのは必定―――

劇団の公演にクローディアス王・ガートルード王妃を誘い出したハムレット。
そして舞台の幕が開きます。
長々と王への忠誠と愛を述べ立てる王妃役の芝居に、不快を隠せないガートルード王妃。
そして、役者が演じる「王殺し」に、クローディアス王は恐怖を激怒に隠して席を蹴ります。
もはや疑う余地もない、討つべきはあの男!
ハムレットの心は決まりました。

父王の死に傷ついた息子の心を慮り、腫れ物を触るように扱っていたガートルード王妃もついに堪忍袋の緒が切れました。
あてつけのように、父王の死の情景を暗示するような芝居をみせる神経。
王妃の女ゆえの弱さを詰り、後ろめたさにおののく心に鞭打つ残酷さ。
息子の所業に堪えかねた王妃は、ハムレットを寝室に呼びつけ話し合おうとします。
ポローニアスは王の依頼をうけ、壁掛けの後ろへ潜んで二人の話を聞く手はずになっていました。

そこへハムレットが現れます。
言葉尻を捉えてふざけるハムレットに業を煮やした王妃は話し合いを打ち切ろうとしますが、ハムレットは行きかける王妃を押し留めました。
息子の激しさに恐怖した王妃が声を上げ、隠れていたポローニアスが王妃の身を守ろうと叫ぶ―――
その声を聞いたハムレットはクローディアス王が潜んでいたのだと思い込み、壁掛けもろともその男を突き刺しました。
間違いの殺人。ポローニアスは息絶えます。
興奮したハムレットは恐怖に怯える母親に向かい、怒りを込めて父への不忠を詰ります。
弱い女の言い訳にすぎないガートルード王妃の言葉は空回りし、倫理を諭すハムレットの言葉が彼女の心を容赦なく切り裂いていく・・・
激昂して母を追い詰めるハムレットの目の前に、父の亡霊が現れました。
母の弱さを許せ、復讐の相手は別に居る―――
ハムレットには見えるのですが、ガートルード王妃にはその姿が見ません。
虚空に向かって叫び、語る息子に縋りつく王妃。
父の言葉に心を落ち着けたハムレットは、ガートルード王妃に母への思いを訴えます。
泣き崩れる王妃を残し、ハムレットは殺したポローニアスの死体を引きずって去っていったのです。

殺人を犯したハムレットに、クローディアス王は身の安全を図るためだと即刻イギリス行きを命じます。
ローゼンクランツとギルデンスターンを供に従え、イギリス王に渡す親書を持ったハムレットはイギリスへと旅立ちました。

イギリスへの旅の途中、ハムレット一行は行軍するノルウェー軍に出会いました。
指揮するのはフォーティンブラス。清々しいまでに一直線な野心が猛々しい、若き猛将の姿です。
自分の殻の中で憂悶に溺れる自分。
取るに足りぬ土地を得るため、自分の命を、兵士の命を平気で賭けて突き進むフォーティンブラス―――
真の意味で立派なのはどちらだというのだろう。
残酷を恐れて何ができる。するべきことも成し遂げられずにのうのうと生きること、それは目先の残酷以上の罪ではないのか。

『ハムレット』ストーリー詳細 その2 ↓ へ続く
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/9200134.html

★この記事は『投票 Q. 歌舞伎で観たいシェイクスピア作品は? 』関連記事です★

はじめての方は、まずはこちらをご覧下さい ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/9198303.html

『ハムレット』

【あらすじ】

デンマークの王子・ハムレットは、悲しみと怒りに打ち震えていました。
敬愛する父王が急死し、王位を継いだ父の弟(ハムレットの叔父)・クローディアスは喪が明けるのも待たずに母・ガートルードと再婚したのです。
あまりに唐突で不自然な父の死。
貞淑を忘れたかのような、あまりに心弱い母の再婚。
そして、尊敬には遠く及ばない叔父を父と呼ばねばならぬとは・・・
そんな折、奇妙な噂が聞こえてきました。父が亡霊となり、毎夜城を徘徊するというのです。
親友・ホレイショーの助けを得て亡霊に対峙したハムレットは、衝撃の事実を告げられます。
父は叔父に、命と最愛の妻を奪われたというのです!
怒りに燃えたハムレットは、固く復讐を誓います。

狂気を装い、自らの殻に閉じこもったハムレット。
復讐を胸に誓いながらも、激しい葛藤と憂悶に苦しみます。
美しい恋人・オフィーリアは変わり果てた彼の姿を嘆き悲しみますが、その暗く閉ざされた心の前になすすべを知りません。
―――そして、事件が。
ハムレットの行動が暴発し、間違いの殺人を犯すのです。
殺してしまったのは宰相・ポローニアス。恋人・オフィーリアの父!

恋人の無残な変貌、最愛の父の命までもを奪われたオフィーリアは発狂し、終には自らの命を絶ってしまいます。

そして、ついに復讐の時が。
ハムレットを陥れようとするクローディアスの謀略は、誤って母・ガートルードの命を奪ってしまいます。
父を殺し、母を殺し、この世の美しいものすべてを奪い去ったクローディアスにハムレットは怒りの刃を振るい、ついにその命を奪いました。
そして、ハムレット自身も毒刃に倒れ、息絶えるのでした。

・・・これ、あらすじだけじゃよく分かりませんでしょう?(^^>
詳細なストーリーをまとめてみました。
と、いいますか、あらすじを書こうと思って書き始めたのですが、あまりの面白さに我を忘れ(笑)ぜんぜん「あら」くない筋になっちゃいまして(^^>
文字数が余りに膨大なので、別リンクにいたします。
ご興味がおありでしたらどうぞ♪

『ハムレット』ストーリー詳細 その1 ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/9199502.html
『ハムレット』ストーリー詳細 その2 ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hana_yukiyanagi/9200134.html

【勝手空想による(笑)見どころポイント!】

●「尼寺へ行け!」ハムレットの腹芸
女の、そして人間の弱さに絶望したハムレットが、愛しい人の純潔を守ってやりたいばかりに叫ぶ名台詞。
自分の言葉が恋人をどれだけ苦しめるのか知りながら(いや、あまりに内向的な心ゆえ気付きもしなかったのか)叫ばずにいられないハムレットの倒錯した心理を、大仰な台詞廻しと大胆なスケールで、かつ繊細に表現して欲しいっ。
心と口が切り離された芝居って、歌舞伎演目に鍛えられた役者さんにはお手の物でしょ?
狂気に事寄せて思いをぶちまけるハムレット、足元で泣き崩れるオフィーリア・・・
黒い廊下に綾錦の着物が広がる姿、大変に綺麗な絵面じゃぁございません?

●美しきオフィーリアの狂い
美しい乙女が絶望に狂う。
華の容姿を赤姫の華麗な衣装でつつみ、不似合いにさばいた髪を乱して―――
白塗りのお顔に、紅い唇がひらめき毒を含んだ言葉を吐き散らす。
女形だからこその不気味な迫力が、最高の効果を産むのじゃないかと思います。
この自虐的な美しさを、三味線の糸にのせて華麗に舞う女形芸でたっぷりみせていただきたいっ(^^)

【雪柳的★理想配役】

《大歌舞伎なら・・・》(敬称略)

ハムレット:中村信二郎 
★ポイントはお声!
男性的な凛々しさもありながら耳に綺麗な澄んだ声音、唄うように流麗な台詞廻しがポイントになるシェイクスピア劇にはすっごくポイント高いと思うんです(^^)
『NINAGAWA〜』@大篠左大臣、声に篭った繊細な感情表現がとても魅力的でしたし、容姿の端正さも文句なし!
若々しいけど子供っぽくはない男らしさのある方だから、若い容姿に、ある種老成した精神を宿したハムレットにはぴったりな気がします♪

ただ、空想配役のなかでは、周りを固める共演陣がものすごく濃密な存在感で迫ってくると思うのですよね(↓他配役は下記。もう勝手だなぁ(笑)やりたいほうだい!)
心配なのは、少々線が細くていらっしゃるかなぁ・・・というところ。周りに飲み込まれてしまいそうな気がします。
唯一無二の注文は、「歌舞伎一座のセンターに立つ、ふてぶてしいまでの存在感が欲しい」ということ!
「うわっ、信二郎丈、化けたな!」って思わせてくれるくらいのインパクトでお願いしますっ。

6月の国立劇場で、端正な二枚目役がお馴染みだった信二郎丈のビックリ配役・粂寺弾正(@毛抜)の好演を観て以来、すごく気になる存在なのですよね。
この方にたーっぷり苦悩していただきたいっ!

オフィーリア:中村福助
★雪柳的配役で一番最初に決まった(←勝手にね(笑))のがオフィーリア@福助丈!
ちょっぴりおきゃんな可愛さ、恋に憧れ恋を夢見る少女ぶりから、愛する人の狂気に怯える姿・・・そして眼目(←かってに決めた!)の狂乱では、清らかさと同時に娼婦性みたいなものも滲ませて、女の深さを存分に表現してくださりそう。
それほどの姿を見せていながら、記憶に残るのはオフィーリアの清らかな美しさだけだという「芯」のところのインパクトの強さを、この人なら見せてくださると思うのですよねっ!

ホレイショー:中村橋之助
★朗らかで頼りがいのある男らしさ、友情に篤そうなところ・・・ハムレット第一の親友・ホレイショーはこの人で!
もちろんハムレット役もお似合いだと思うんですけれど、橋之助丈は「主人に仕える武士」の忠誠ぶりというか、一身を惚れた男に預けたような潔さがものすごく似合う気がするんですよね。ただ単に家来というだけじゃなくて、生き様の感じられる家来ぶり。
で、今回はホレイショー!で、どうでしょ?

ガートルード:中村雀右衛門
★賢い大人の女性であることを知りながら、その儚いまでの美しさ・清純さに思わず寄り添いたくなる頼りなさもあったりして。
「女の弱さ」を宿した、美しき悲劇の王妃。絶対にこの方でしょう!

クローディアス:松本幸四郎
★クローディアスは悪ですが・・・その実、とても悲しい男だと思います。幸四郎丈の持っている独特の闇が、この役にすごく似合うと思うのですよね。

父王(亡霊):中村吉右衛門 ←ここらへんが異常に豪華(笑)

《若手歌舞伎なら・・・》(敬称略)

ハムレット:中村勘太郎
★純粋さ、真っ直ぐさ、優しさ・・・苦悩する若者イメージにぴったり♪
一直線な情熱で演じていただきたいっ!

オフィーリア:中村芝のぶ
★汚したくないハムレットの憧れ・オフィーリア。
あの可愛らしさは、絶対に汚したくないって思いますもの!

ガートルード:片岡孝太郎
★孝太郎丈の女形は、芯の強さを感じます。
芯が強く賢い女性だからこそ、一途に愛した男の死に我を忘れ、別の男に縋ってしまった女の哀れさ、深い苦悩を鮮烈に演じてくださりそうな気がします。
ハムレットに貞淑の意味を諭されるシーン、絶対ものすごいものになる気がする!

クローディアス:市川男女蔵
★若手+悪、といえば男女蔵丈でしょう(笑)
あの低く伸びやかなお声が語る台詞が聞きたい!


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