文花座

歌舞伎、宝塚歌劇団、劇団四季・・・大好きな舞台の感想をつらつらと♪

歌舞伎Review

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歌舞伎の舞台感想です
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【公演データ】
公演名:二月大歌舞伎 昼の部
『九世坂東三津五郎七回忌追善 神楽諷雲井曲毬(=かぐらうたくもいのきょくまり) どんつく』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年2月

【主な配役】(敬称略)
親方鶴太夫:尾上菊五郎
荷持どんつく:坂東三津五郎
芸者:中村時蔵
幇間:尾上松緑
町娘:尾上菊之助
子守:坂東巳之助
田舎侍:坂東弥十郎
太鼓打:坂東秀調
幇間:中村翫雀
白酒売:中村魁春
門礼者:市川左團次
大工:片岡仁左衛門

文句があるとするならば、オールスター勢ぞろい過ぎてどこを観たらいいのか悩むくらい!
菊五郎丈に時蔵丈、松緑丈、菊之助丈、魁春丈に左團次丈に仁左衛門丈!他にもずらりと居並んでいるのですもの、九世のご遺功が偲ばれます(_人_)
でも、踊りだすともう視線は一人の男に奪われてしまうのですよねぇ(^^)
坂東三津五郎丈、舞踊なんてなんにも分からない私でさえ視線が吸い寄せられてしまうのですから、上手いというより凄い。
華やかなキャラクターの居並ぶ中でイナカモノどんつくは不利?とも思えるのですけれど、芸の力って本当に強力だわ〜!

親方鶴太夫@菊五郎丈は曲芸みたいな趣向を見せてくださるし(^^♪
役者さんって大道芸人を演じる時には大道芸ができるんだ、すごいよすごい。
芸者@時蔵丈と大工@仁左衛門丈の並びには思わず「ヒューヒュー」言いたくなるし、町娘@菊之助丈はおぼこだし、白酒売@魁春丈はミョ―に色っぽいし。

とにかく面白くて楽しくて、嬉しい舞踊劇でした(^^)

【公演データ】
公演名:二月大歌舞伎 昼の部
『隅田川(=すみだがわ)』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年2月

【主な配役】(敬称略)
斑女の前:中村雁治郎
舟人:中村梅玉

雁治郎丈の透明感、まさに狂った人のもっている透明感そのもの。
美女の儚げな透明感というのもありますけれど、母親の容姿を持った人のこの感じというのは実に悲劇が深くて、胸が痛むようでした。

舟人@梅玉丈の鄙びた味わいが、本当に本当に素晴らしかった!
人のいい田舎者で、でも斑女の前の悲しみの前で所詮は他人という距離感も素晴らしくて、場の空気に過不足なく染まった名演だったって思います。
いまも、記憶の中にある舞台の映像がはっきりと浮かびます。

【公演データ】
公演名:二月大歌舞伎 昼の部
『義経腰越状(=よしつねこしごえじょう) 五斗三番叟(=ごとさんばそう)』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年2月

【主な配役】(敬称略)
五斗兵衛盛次:中村吉右衛門
九郎判官義経:坂東三津五郎
伊達次郎:中村歌昇
亀井六郎:尾上松緑
錦戸太郎:中村歌六
和泉三郎忠衡:市川左團次  他

《歌舞伎大革命!!》

本日一番のお楽しみ・二幕目『義経腰越状 五斗三番叟』。
吉右衛門丈が演じられる時代味たっぷりの演目、というのは私の大好物のご馳走なんです♪
味わった後のなんともいえない充実感が、本当にたまらない!!

吉右衛門丈の舞台は、私の歌舞伎ライフに革命をもたらしました。

吉右衛門丈のあの舞台を観るまでは、歌舞伎はストーリーから置いていかれた瞬間「つまらないもの」に変わっていました。
こっちはまったく理解していないのに、お構いなしでぐいぐいと進む舞台。
自分が蚊帳の外の追い出されてしまうと、大げさな見得も、声高な台詞も、すべて独りよがりの自己満足に見えて退屈なことこの上ない。
伏線の張り巡らされた大時代な作品は、一部を観ただけでは到底理解不能なものも多く・・・
ですから、どうもこういった「ストーリーがはっきりしない、大時代な作品」というのは大嫌いだったのです。
「こういう演目が、観客を歌舞伎から遠ざけるんだ!」とすら思っていたりして。

吉右衛門丈の舞台を初めて観たのは、吉例顔見世大歌舞伎『積恋雪関扉』でした。
このときもあらすじの予習はしていたものの、後半の展開に頭の中に「?」が飛び交い・・・例のごとく「置いていかれて」しまったのです。
けれど、このときはまったく自分が蚊帳の外に追い出されることがありませんでした。
正直、意味はよく分からない。でも・・・面白い!
吉右衛門丈の姿はとても大らかで華やかで、観ているだけでワクワクしました。
そうして、観劇後・・・本当にたっぷりした充実感、どっしりとした「歌舞伎を観た!!」という満足感が凄く強くて。

そうか。役者が超魅力的なら、歌舞伎って役者を観ているだけで面白いんだ!

歌舞伎の醍醐味は「ストーリーを楽しむ」だけじゃない。「役者を観る」ことも醍醐味なんだ、と目からウロコでした。
他の舞台では、さすがにこんなことまで「醍醐味」にしてしまうパワーは観たことがない!
私の中の歌舞伎大革命でした。

《お酒が呑みたくなってきた(笑)》

私のすっごい好きなピンポイントキャラ→「酒を飲む吉右衛門」(^^)
吉右衛門丈の豪快で大らかな酔いっぷりって大好き!あっ、そういえば先月の幸四郎丈も実にいい飲みっぷりだったなぁ。
ご兄弟揃って酒好き?いや、かえって飲めない人のほうが酒乱の演技は上手いと聞くけれど〜(←どうでもいい)
なんかね、「あー、あー、あっ!!あぁ〜・・・飲んじゃったぁ」みたいな、こっちの心を巻き込んでの豆腐の意志が面白い(笑)
言葉のくだけ方なんか、本当にべっろべろに酔っ払った人のクダまきそのもの!

《・・・刺客がっ!!》

そして、笑いを通り越して我らを呆然とさせる竹田奴ですよ。なんなんだありゃぁ!?
ラスト、竹田奴を馬にして花道を引っ込んでいく五斗兵衛・・・って、私はここでとんでもないものに気付いてしまいました。
竹田奴、全員ヘンなメークしてるんですけど、一人、明らかに・・・
「・・・ゴルゴだ」
ゴルゴ13だ!!おいっ、刺客紛れ込んでるぞ!!みんないいのか!?

【公演データ】
公演名:二月大歌舞伎 夜の部
『二人椀久(=ににんわんきゅう)』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年2月13日

【主な配役】(敬称略)
椀屋久兵衛:片岡仁左衛門
松山太夫:片岡孝太郎

仁左衛門丈の椀久は、本当にうっとりするほど綺麗。
孝太郎丈の松山太夫は美しくも無機質で、心が見えないようなのがまさにお役そのものでした。

本当にあっという間に終ってしまったように思われて、椀久の夢よろしく、つかの間の逢瀬が泡のようにはじけた感じがしました。

【公演データ】
公演名:二月大歌舞伎 夜の部
『新版歌祭文(=しんばんうたざいもん) 野崎村(=のざきむら)』
会場:歌舞伎座
観劇日:2005年2月13日

【主な配役】(敬称略)
お光:中村芝翫
久松:中村雁治郎
お常:澤村田之助
下女 およし:中村吉之丞
久作:中村富十郎
お染:中村雀右衛門

『400歳の野崎村』として話題になった芝翫丈×雁治郎丈×富十郎丈×雀右衛門丈、そして田之助丈の豪華すぎる舞台!
豪華も豪華、配役も舞台も本当に「豪華」そのものの田舎町風景でした(^^)

芝翫丈のお光はね、「この少女が、どういう環境で、どういうふうに育ってきて、そしてどういう人間なのか」っていう、その場面だけでは説明もなんにもない「人生」を背負ったお光でした。
感情が素直に出ない、ワンクッションおいた「何か」がある、その「何か」の切なさがもう(><)

雀右衛門丈のお染、可憐でおっとりした美少女ぶりの中に惚れ惚れするほどの強さがあって、何ものもまったく敵わない感じがしました。
お光に投げつけられたけし人形(←だったかな?)を拾う仕草が、子供のようでいながらなよなよと艶めかしくて、危ういバランスを持った「美少女」の魅力ここに極まれり!という感じ。

そして、久作(お光の父)@富十郎丈がもうたまらないくらいに素晴らしかった!!
生さぬ仲のお光への懸命な愛情、それが哀しくくいちがうさま、言葉に代えることができない程に「ああ〜・・・」と思いました。

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