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夜遅くになってやっと雨も上がったようだ。
1日いろいろあったな、と寝室に向かうが先客がいる。
昼間寝かしつけたままの恰好でくーくーとかわいい寝息をたてて眠っている。
 
この状況をどうしようか。しばらく預かるにしても、いずれ仕事にもいかなくてはならない。養母であるマダム・クリスマスに相談しようにも隠し子と誤解されて断られるに違いない。いや、誰に頼んでも隠し子になってしまう。夜にきらめくおねえさんたちが見向きもしなくなるのが想像に容易い。かといってここに一人でこの子を置いておくわけにもいかないだろう。
 
いきなりこのサイズの娘ができたとしても今はとまどうばかりだった。
今日ひどい言葉を浴びせたエドワードはこの状況をみてどう思うだろうか。昔の悪さの結果を女が押しつけて行った、とでも誤解するだろう。
この金髪と緑の瞳に覚えは・・・ない。ない・・・はずだ。いや?5〜6年前?・・・無い?・・・いや、うん、無い!
隠し子の確率は、無いはずだ。絶対無い!、と断言できないのは男として仕方あるまい。
いっそあと10年ほど経ってから来てくれたら歓迎したのに・・・とベッドサイドに座って寝顔をまじまじと見る。
無防備な寝顔は整った目鼻立ちですべての造りが小さくできている。閉じた瞼からは長いまつ毛が生え、髪の毛と同じ色をしている。
・・・・・・ほんっとうに!あと10年育ったらどんな美少女になるか楽しみなくらい、かわいらしい。
これが本当の自分の娘だったら絶対に手放したりせずに、一生そばに置いておくことだろう。男なんか連れてきた日には決闘する。ヒューズが始終エリシアの写真を持ち歩いていたのもうなずける。血が繋がっていなくても(のはずだ)成長が楽しみになる。
 
さて、ベッドで一緒に寝てもいいのだろうか?と誰に聞くでもなく自問する。というか、忽然と現れた訪問者にベッドを取られるのは理不尽以外の何物でもない。
そろりと入っていくとビッキーがもぞ、と動くが起きる様子はまるでない。それどころか、ロイの体にぴとりとくっついてくる。
やはり子供の体温にしては冷たい気がした。毛布をかけなおしてやるともっと体を密着させてくる。
くーくーと聞こえる寝息がなお深くなった。
 
不思議とロイ自身も穏やかになる。今日あった様々なことが一掃される。
誰かと眠るのはどれくらいぶりだろうか。前にエドワードがここを訪れた時を思い起こすが、眠るどころではなかった。
このベッドで、普段一人で寝るか、はたまた誰かと体を交えるか以外の事は初めてだった。
こんなのもいいものだ・・・
眠りの淵に落ちながら、その晩は久々に深い眠りについた。
 
 
 
 
やばいっすね・・・すっかり梅雨明けしちゃいました。
溶けそうなくらい暑いっす。。
小糠雨に続く・・・
 
 

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はなあんこ
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