聖書と祈り

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聖書のことば と 祈りながらの生活 
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春が来ました。 花が咲いています。

世の中、争いの中にあります。

暴力が支配しているように感じます。

弱い立場の人たちの生活が踏みにじられています。

いつまでこんなことが続くのでしょうか。目を覆いたくなるニュースが毎日のように飛び交っています。

人間の世界は絶望的です。暴力でしか暴力を抑えられないと信じてしまってるようにも見えます。

2000年以上前にも同じことがありました。

弱い立場に立つ人が 十字架につけられ 殺害されました。
権力 暴力 不正の支配する世界で 生活を守ろうとする人が殺害されました。

神などいない と 全ての人が思う世界で 小さな光が握りつぶされ、絶望が目の前で行われました。

でも、そこで 確かに復活が あった。 少なくとも 絶望の中で人たちはそれを信じて立ち上がったということです。我々は殺されない。死んでも生きる。そう確信したということです。理不尽に屈しない。その旗印が確かに示された。

イースターを迎えました。暗い時代だからこそ希望をもって歩みたいと思います。

我が剣をくだきたまえ

クリスマスです。あと20-30分でそれも終わり。

今日、教会で 賛美歌を歌っていて 出てきたフレーズがタイトルです。

今年は 酷い事件や自然災害、戦争、社会問題

どれも 耳を疑うような酷いことがありました。聞くのも見るのもつらい。

神様、どうして と思い、嘆きながら 自らも心を閉ざしてしまっていたのでしょうか?神を見ずに、自らを頼んでいたのでしょうか?

このフレーズを歌い、また、聞いたとき 涙が溢れました。

恐怖や嘆き、疑いは 防御を意識し、心は自由を失い また、攻撃性をも自らの心に 忍ばせてしまいます。

世の中が荒れれば荒れる程、この傾向は強くなり、神から意識が離れてしまう。キリスト教ではこれを悪魔の働きと呼びます。

まさに悪魔に操られるごとく、こころに剣を持ってしまう。これは自らを守ることは無く、むしろ 他を傷つける方向に働き、最終的には自らをも傷つける。

トルストイの小説にも出てくるように 悪魔の思うつぼ(*)。

クリスマスに与えられた恵みに感謝いたしました。

また、辛い時こそ 主よ 我が剣をくだきたまえと 祈れるように
主を見つめて行けるようにと祈ります。

*:トルストイ著「イワンのばか」


キリスト者の悩み

先日、ふと思い出したのですが、教会に出かけて行って、イエス様に出会い、重荷を取り除いていただいて喜びに満ちていると、教会員がやってきて重荷をいくつか背負わせて来る。長くいればいるほどその重荷は増えて、役員をやるころにはイエス様に取り除いていただいた重荷の何倍もの重荷を背負っている。

表現は違いますがよく言われる話です。苦笑するしかないですが真実を表していると思います。教会のために働くのは当然とか、イエス様のためであれば仕方のないこととうのはどうでしょうか。

私は、これは「陥りがちな過ち」と断言したい。本末転倒ということもあると思います。教会運営は大変です。でも、ビジネスではないのです。

重荷を取り除いていただいて、世の中の重荷を再び背負っては本末転倒。そんな教会には誰も寄り付かないし、神様だって臨在しない。

こんなことを言うと、理想主義だとか、テロリストだとか言われてしまいそうですけど、教会が理想を求めなくて、何を求めるのでしょうか?

私の教会も残念ながら重荷を背負っています。私自身も多くを背負わされている。でも、これも含めて取り除いてくださるのがイエスの恵みであったはず。

重荷に押しつぶされるような教会は世には不要であるし、イエス様にも喜ばれない。ではどうするか?自分たちでどうするかという思い自体が傲慢だというと言い過ぎだろうか?

ゆだねて祈る。そこから教会は始まったはずである。そこに戻りたいと思う。

十字架という栄光

イエス様が十字架で殺されるという閣議決定をされて後、自分の死が近づいたことを知り、栄光を受けるときが来たと語る。

どうして、絶望的な死である十字架が栄光なのか?

色々な解釈、定説的な解釈、模範解答的なもの 多くを学んできたが

改めて考えてみる、というか素直な気持ちで捉えてみる。

全ての人に見捨てられ、最後は自分すらも自分を否定してしまったとき絶望がやってきて悪魔の支配下に下るというのは世の常である。

人間としてのイエス様はまさにこの状態であった。無念の中で死を選ばざるを得なかったこれまでの人々も同様の思いであったであろうか。心が折れるなんて簡単に使うがこういう心境というのはなかなかどうして厳しいものだ。

項羽と劉邦でおなじみの四面楚歌だが、英雄・項羽の心を折るには十分だったわけだがその理由はやはり身内からの否定だろう。実際には包囲を切り開き逃走できるだけの力を持っていた項羽も心が折れてはもはや戦うことが出来なかったということである。

イエス様も人間としてこれを経験されたという捉え方は新鮮だ。神の子だからそんなことは無いという捉え方も無い分けではないがやはり、人間として死なれたということがとても重要なのだ。

まさに絶望の中で命を落としていったイエス様、救いようのない死。それでも愛して下さる神の愛が示された。これが栄光でなくて何なのか。

本当に酷い死がこの世の中に満ちている。差別の中で命を奪われて行く者たちが未だに後を絶たない。それでもその命は救われているというのが十字架の栄光というメッセージである。

これを逆説的と取るか、なるほどと思うかはそれぞれであろう。

リアルの肯定、逆にいえば宗教の否定がキリスト教を生んだというと言いすぎでしょうか?

聖書に語られるのは迷信や因習の否定、宗教的な弾圧からの解放です。

当時の古代社会では宗教を否定する事自体がNGだったわけですから
別の宗教の形を取らざるを得なかった。

信仰生活の中で私の至った思いは誤解を恐れずに表現するとこういう形になります。

祈りや信仰を否定するものではありませんが キリスト教自体が 宗教とはちょっと違うなとか

無神論に近いと言われる所以はそんなところにあるのかもしれません。

別の言い方をすれば キリスト教は 宗教という仮想現実から脱出して

リアルなものを見る、実存主義に近いのではないのかなと感じています。

先日ドラマでのセリフがこの私の思いにとても近くてキリスト教的、聖書的だなと感じましたので紹介します。

「私ここに居ていいのかな?」というセリフに対して受け手側が
「て、言うか、もう居るし」と答える。

これってキリスト・イエス様が言いそうな言葉だなと、とても強く感じました。

ここにすでに存在しているというリアルが「役に立たない人は居ない方がいい」という仮想現実をねじ伏せているその凄さに思わず膝を叩いたのでした。

「弱者は存在しない方がいい」的な 仮想現実は 経済優先思考や軍国主義が作り出した妄想であって、リアルである「ていうか、もう居るし」という圧倒的な「存在という事実」からすれば吹けば飛ぶような空虚なものである。

キリスト様の言いたかったことって今風にいえばそういうことなのかなって。

現代社会にも 沢山の 仮想現実があって、「私は居ない方がいい」とか「自分は役に立たない人間だ」という妄想を押し付けて来ます。その結果、苦悩し、嘆き、最悪の場合、死を選んでしまう。

こういう社会から抜け出したくて小さなコミュニティーを作って暮らしている人たちもいます。引きこもりというのも形は違いますが仮想現実から逃げた結果なのかも知れません。

ただ、そういう風に生きるのはそれなりに大変です。だからこそ、私たちはリアルを見つめる必要がある。すでに存在しているという事実。生きているという事実。

人間社会、特に都会は特定の価値観を押し付けてくる仮想現実であるということを忘れないこと。それはリアル(現実)では無い。現実のように見えるが実はそうではない。それが証拠に圧倒的な現実の力、例えば自然災害の前にはその価値観は崩れ去る。また、金が紙くずになるということは世界規模では普通に起こっていることだ。

箱庭のような社会で覇権を争うのは悪いことでは無いが、それによって人が死ぬのは良くない。当時の社会=宗教社会であった2000年前にキリスト様が気付いたかもしれない、この事実を私はしっかりと受け止めたいと思う。

残念ながら、今の社会は人を生かすこともするが、どちらかというと人を死なす力が強い気がする。これに押しつぶされない強い信念が必要で、それが宗教であるかどうかは大した問題では無い。

キリスト者でなくても、「ていうか、もう居るし」というこの言葉は私たちが仮想現実と戦うための旗印となりうるということを今強く感じている。

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