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♪ 名前の妙味
朝に咲くのは朝顔。昼は昼顔。夕べに咲けば夕顔。その通りで面白くない。
私は、花にニックネームをつけることが好きだ。(勿論人にもつける。あの夏目漱石先生だって「坊ちゃん」で、たくさんの渾名をつけているではないか。)
家の近くにマイアミビーチ、サンシャインビーチがある。そこにハマヒルガオが咲き乱れる。http://blogs.yahoo.co.jp/hanahitohira06/4096819.html
カメラの三脚が並び、若者のデートスポットだ。可憐なハマヒルガオが湖風に揺れる。その薄桃色に染まる砂地は、能の“若女”が舞っている、”若女”が陽炎(かげろう)のごとく舞い登っていくような錯覚を、私に起こさせる。ハマヒルガオは、本来海辺に咲くものだが、淡水琵琶湖が、太古、海と繋がっていたなごりでこの浜にも咲いているのだ。そして、琵琶湖が海と繋がっていたころには、マンモスもいたという。マンモスは、ハマヒルガオを横目に歩いていたのだろうか。
「ハマヒルガオには、“マイアミ”や、“サンシャイン”でなく“マンモスの浜”が似合いそうだな」などと思う。
ハマヒルガオは、植物分類で「ヒルガオ属」に入り、他にコヒルガオ、ヒルガオ、ヒロハヒルガオの四種類がある。昼に咲くから昼顔と言っても、それぞれ別の顔を持つのだ。私がいつも野で見ているのはコヒルガオである。ヒルガオより紅色が薄く、花は小さい。私はこれに、「夏舞妓」とニックネームをつけている。あるかなしかの薄桃色の半開きの花は、薄物の着物を五つに畳み、無造作に衣桁に掛けられた舞妓の夏衣のように艶かしい。そして、厳しい昼の陽射(ひざし)の中、灼熱をもろともせず涼しげに咲いている。これは、暑い夏の着物姿でも、汗もかかずに澄ましている舞妓のようであり、可愛い舞妓が、力強い夏草に寄り添い巻きついているのだ。
このようなニックネーム付けは密かに私が、一人で遊ぶ心内(こころうち)であって、誰に迷惑をかけるわけでもなく、私のストレス解消になっている。花だけでなく、人にもニックネームをつける。花の場合は最初につけたニックネームが変化する(イメージが変わる)ことはまづないが、人間の場合は、第一印象でつけたニックネームが、途中で変わる事が多々ある。
「シロさん」とつけたはずなのに、いつか「クロさん」になっていたりするのだ。「漂白剤をかけてやらんとアカンな〜」とも思う。
しかし、これも密かなる心内。事件にはならない。
ところが最近、「公」である地名が、市町村合併などで、姿を消したり、住居表示変更とかで、○○丁目の○番地になっていく。私の居住する所も、過っては、後谷(ふけ)と呼ばれていた。そう、丘地で後ろは谷だったのだ。谷を上ってくる風が心地よい丘であった。ところが、○○丁目に変えられたころから、谷は家で埋まり、今やだれも後谷(ふけ)の面影を知らない。
“ふけ”?・・・・。
そうそう、同じように“ふけ”と呼ぶところが近くにある。
「浮気」と書く。これは浮き出す水気の意味で、伏流水の湧き出る土地をさしているのだが、だれもが初めてこの地名を目にした時、「ウワキ」と読み喜ぶ。(それはなぜか男性に多い)
そして、“ふけ”を西に行くと“あまのかわ“があり、”なまず“もある。
「私はあまのがわで生まれました」「私はなまずの出身です」等と言われて、飛び上がったことがある。
これは「天の川」であり、鯰でなく「生津」である。このようにして、すぐには読めない地名や名前がたくさんある。音だけでは意味のわからないものもある。しかし、これらの名前は私に、温かみを感じさせる。東西南北、○○丁目より、温か味を感じ歴史を感じるのだ。そこには、名前にたいする愛情があり感動が隠されているように思う。私がニックネームをつけて遊ぶのも、きっとこの愛情からかもしれない。
私は今日も、花に、人に、ニックネームをつけて喜んで遊んでいる(愛情たっぷりに)。
しかし、ニックネームのつけられないものが一つだけある。それは、「私」だ。なんとつければいいのか。
自分で自分のニックネームを付けるのは困難である。なぜなら、それは私自身の生き方が、ニックネームとなるからだ。私はいまだ、自分が未完成で、自分で、自分自身が分からない。ニックネームをつけられない。ニックネームを模索しながら生きているのだ。
私のニックネームは死んだとき、戒名として与えられるものなのだろうか。いや、それまでに、ニックネームをつけられるように、「生きたい」とは思うのだが。
♪ 「雨」 木村徳太郎
雨はペンキ屋だ
さびしい
色に 街を染めた。
雨は子虜だ
街から
子供 浚って行った。
雨は鏡屋だ
お路に
たくさん 置いて行った。
雨はミルク屋だ
狭霧の
ミルク 流して行った。
「この詩は忘れもしない。北原白秋先生に初めてとりあげられたもの」と添え書きがされています
2007.06.15
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ハマヒルガオ、砂浜に群生していますね。柔らかなピンク色がなんとも言えずかわいい。守山の群生地が有名ですが琵琶湖を歩いていると方々で出会います。マイアミに行かれたのですか。昔は浜大津から汽船が発着していました。数年前に行ったら桟橋の残骸が湖中に朽ちていました。あだ名はいやですがニックネームは楽しいですね。(ニックネーム=あだ名 とは思いません。ニックネームは本人も喜ぶような親愛のあるもの。あだ名は本人が嫌がる類のもの、と私は思っているのですが・・・。)自分で自分にニックネームをつけるのは難しくても、身近な人たちはすでにつけているのではないですか。お連れ合いさんや子供さんたちは、こっそり付けて楽しんでいるのかも知れませんよ。
2007/6/16(土) 午前 2:20 [ おいちにのさん ]
おいちにのさんさま。お早うございます。入梅になりましたが、爽やかな雲一つない空です。水不足にならねば良いですが。でも昨日「ジャガイモ堀り」に招待され、雨を心配していたら、農作業にぴったりの天候。つい「なんて心がけが良いのだろう」と叫びました。勝手者ですね。ニックネームとあだ名。仰っしゃるように少し違うかもしれません。いつも鋭いご指摘に感謝です。有り難うございます。私にもこっそりとニックネームをつけられているのでしょうか?。でも私は、そんなことぜんぜん気にしません。私はわたしですから。でも人に付けるのは(時にはあだ名をつけたり)好きです。これも勝手者ですね。ハマヒルガオもバイカモも観光になっていますが、よくみると方々に楚々と人ごみを避けて咲いています。見つけたときは汗が引っ込む嬉しい暑さです。いつも有り難うございます。
2007/6/16(土) 午前 6:32 [ 花ひとひら ]
楽しく読まさせていただき勉強になりました感謝します。昼顔は一つと思っていました。綺麗で爽やかな昼顔の花の絵ですね。感動
2007/6/16(土) 午前 10:37
吉野の宮司さま。有難う御座います。花の一片は、何か分からない、目立たない人知れずに咲く花かもしれませんが、宮司さまや坂村真民先生の教えを守っていきたいです。人知れず咲く花、ハマヒルガオはすっかり目立つ花になりましたが、野辺にはひっそりとコヒルガオが咲いています。今日、野菜の花に出会いました。その美しさ、花は見向きもされませんが、根にちゃんとジャガイモを育て、ニンジンを育てておりました。その美しさに涙が出てきます。次回のブログは人知れず咲く野菜の花に決めました。お借りさせて下さいね。ほんとうにいつも有難う御座います。
2007/6/16(土) 午後 6:37 [ 花ひとひら ]
今朝の京都新聞の朝刊に、びわこのハマヒルガオの記事が掲載されていましたね。琵琶湖のハマヒルガオは、国内のハマヒルガオとは異なるDNAを持つとありました。何億年もの時間の流れが同じ植物に見えていても違っているなんて。そして、このブログ、なんだかとても不思議な感覚に襲われ、引き込まれるように読ませいていただきました。
2007/6/16(土) 午後 9:34 [ ぱやこ ]
ぱやこさま。お早うございます。琵琶湖のハマヒルガオ(自生)が国内の海岸の固体と異なるDNAを持つのですね。私も驚きました。「海から長期間隔離され、DNAが湖岸のハマヒルガオとして独自の進化を遂げたらしい」とは凄いですね。植物をいろいろ改良しどんどん新しいものをつくりDNAを操作しますが人の手を加えないで、DNAがその環境に馴染むように自力で変化してきたということでしょうか。(長期間!)琵琶湖が誕生したのは400万年前。そして地殻変動で40万年前に現在の形になったと言います。そんなころからハマヒルガオは咲き続けているのでしょうか。(1)
2007/6/17(日) 午前 7:15 [ 花ひとひら ]
そしてDNAを変えつつ生きているのでしょうか。ぱやこさんの言われるように、私も不思議と言うか神々しい感覚を覚えました。人がDNAを操作するのは人類の利益のためといいますが不思議ですね。こうして人の手を借りないでDNAが変化しているらしいということ。人間も自力でDNAを変えているのだろうか。人間も環境、生きるためにどんどん変わって行くのでしょうか。そして現在の世の中になっているのでしょうか。自然の地殻変動が戦争だったりするのでしょうか。不思議です。私は昨日はそんなことばかり考えてしまいました。
昼顔の見分け方は葉で区別して下さい。(2)
2007/6/17(日) 午前 7:16 [ 花ひとひら ]
ハマヒルガオは丸葉で厚く光沢があります。ヒルガオの葉は大きな矢じり型ですが先は丸く10センチ近くあります。コヒルガオも矢じり型ですが、三角に近く一番矢じり(ほこ)型で5センチほどです。ヒロハヒルガオは葉が広く(10センチ近くある)だからすぐに見分けがつきます。そしてグンバイヒルガオはサツマイモ属でノアサガオはアサガオ属です。ねぇ!。不思議でしょう。みんな少しずつ違うのです。そして属も違うのです。
そうするとやはり、花は(生き物)はオンリーワンですね。ぱやこさんも妖精ちゃんもオンリーワン。一生懸命咲かせましょうね。
2007/6/17(日) 午前 7:16 [ 花ひとひら ]
詩こんにちは。午後からどんよりして来て青空が見えません。ヒルガオはみな同じだと思っていましたら色々あるのですね。何に対しても面白おかしく愉しんでいられる花ひとひらさんに敬服いたしました。実は私、花ひとひらさんのニックネームをつけているのです^^これはな・い・しょ・です。でもピッタシだと思います^^近くの公園のヒルガオの花、今年は小ぶりで色もより薄いです。よく言いましたね。ヒルガオを摘むと雨が降る、と。今年は摘まないとダメかな?
詩のような「雨」を待とうね。
2007/6/17(日) 午後 4:24 [ ささ舟 ]
「昼顔を摘むと雨が降る」私の子供のときも言いました。(雨は降らなかったけれど)どうして言ったのでしょうね。梅雨に入る前の可憐な花なので、そう言って摘もうとする子供を止めさせたのでしょうか。ホタルブクロも雨の花でした。摘んで蛍を入れましたがやはり、雨は降りませんでした。でも確率としては梅雨で、「摘むと雨が降る」は当りそうです。野で咲いているときの大きさはいつも同じなのに、摘んできて花瓶に入れていたコヒルガオの花がだんだん小さくなっていきます。土から吸い上げる水と花瓶の水は違うのでしょうか。花と接しているといろんなこと面白いですね。梅雨時は雨の降るような栗の花が咲き雨だれのようなアジサイが咲き、月が美しいごろには月見草が咲きと楽しいですね「雨」の詩、悲しい寂しい、それでいて楽しくなる詩です。雨降りにはこの詩を口ずさもうと思います。有難う。
2007/6/17(日) 午後 10:15 [ 花ひとひら ]
こんばんわ。ほんとに不思議。マイアミのハマヒルガオが見てみたくなりました。古い琵琶湖の地層から汲み上げている「古琵琶湖温泉」の「びわこサウナ」の温泉も塩味ですね。身近な温泉だけど、私の身体にも良く効いて、時々でかけます。臭いは焼肉のにおいで「焼肉温泉みたい」と思いますが。(露天風呂が焼肉場の煙突の上にあるみたいです)
2007/6/17(日) 午後 10:59 [ ma_*ha*040* ]
まーめさま。お早うございます。「焼肉温泉」?まーめさんも楽しいニックネームをつけられますね。味は塩味、匂いは焼肉。ご馳走ですね。当たり前のことですが、自然も人も何億万年から続いて、今「私」がいるのですね。そして、「焼肉温泉」に入っている。感謝です。ハマヒルガオ、いつでも案内しますよ。ジャガイモの花とおなじほど可憐ですよ。でも「浜昼顔」って幟が、ずらりとたっているの。
2007/6/18(月) 午前 6:32 [ 花ひとひら ]
海岸にたくさん咲いていましたが今は砂浜が少なくなりましたので昼顔もなくなりました。
2007/6/19(火) 午後 9:01
真砂のおじさま。おはようございます。琵琶湖のハマヒルガオは保護されて守られていますので(大変なご苦労だと思います)有り難い事です。それのないところは自然の変異が進みますね。こちらは環境も自然も昔に戻そうと結構官民頑張っているほうだと思います。ハマヒルガオもずーうと咲き続けていて欲しいです。
2007/6/20(水) 午前 5:32 [ 花ひとひら ]