来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

八月の歌

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  ポラーノの広場  
  
  「野はらのまんなかの祭のあるとこだろう。あのつめくさの花の番号を数えて行くというのだろう。」
(白いつめくさのあかり)(それに番号を付けて行く)。
宮沢賢治の「ポラーノの広場」の、このつめくさに番号を数えて行くという場面が、子供の頃から私は大好きなのです。
 私は、私の庭に大好きな「ポラーノの広場」「つめぐさの灯かり」が欲しくなり庭にクローバを植えました。
狭い庭のなかほどに、直経60cmほどのクローバの小さい野原をつくったのです。
 小さくともちゃんと、てんとう虫も蝶々も来ます。そして、シロツメグサが咲きました。
 シロツメグサは、ポラーノの広場の、あの「小さな蛾の形の青じろいあかりの集りだよ」と、おなじようなそんな花が咲きました。よく観察すると、花は白磁のように輝き、一つ一つは豆の花のようですが、たしかに灯かりをつけたように真ん中が薄赤い、シロツメグサが有りました。
それは、「蛾の形の青じろいかたまり」でありましたが、艶かしく輝き、その豆のような花のひとひら、ひとひらが、自己主張する灯かりの粒子のように見えました。
 私はそのシロツメグサのあかりを、一本二本と摘んで首輪を編んで行きます。
遠い昔、女の子達は、これを繋いで行って縄跳びの縄にしました。冠にしました。冠をおかっぱ頭に乗せると、牧草の匂いが仄かにしました。
私はシロツメグサに灯かりが灯され、其の仄かな匂いの中に、ポラーノの広場を夢見ていたのです。
 少し大きくなると、シロツメグサから四葉のクローバを探す女の子になりました。広い野原で競争をして四葉を探しても、なかなか見つけだせませんでした。 
 幸福(しあわせ)を見つけるのは大変なことなのだと、子供心にも思ったものでした。

 夕立のあと、私の庭の小さなクローバの野原は、雨粒の宝石を沢山ため、青々と重たそうに倒れていました。
あまり伸びすぎたクローバーは、風通しがよくありません。一度、牧草刈り(クローバ刈り)をしてみようと思いつきました。
 そのまえに、四葉のクローバがないか念のため探してから刈ることにしました。草刈鎌を脇におき、昔懸命に四葉を探したあのときの乙女のように、膝をつきました。

   ウワオー!!

有りました。 有りました。 有ったのです。
そして・・・・・・
 なんと、3枚の葉の普通のクローバ。その3枚の1枚が、半分に分かれようとした形のもの。そして4枚の葉も、5枚のクローバもあるのです。

  私は、新発見をしました。
 クローバーが三枚葉から四つ葉になる手順をみつけたのです。
これは「植物学の博士になれて、ノーベル賞をいただけるかもしれないぞ」なんて、目を丸くし、飛び上がってしまいました。ほんと! 心臓がドキドキしました。

牧草刈りなどほったらかし。急いで植物に詳しい知人に電話をしました。
「最近は園芸用で四葉ばかりのクローバが出まわっている。きっとそれと混ざったのだろう」ということでした。    なぁ〜んだ。

 私は小さい「ポラーノの広場」を刈るかどうか迷い、草刈鎌を「カチカチ」と鳴らしました。そして、気が付いたのです。納得したのです。

    幸せの四葉のクローバとは・・・・。

 一枚の葉が二枚に分かれ、二枚の一枚が半分に別れ三枚に。そして三枚、四枚、五枚と分かれていく、
 幸せも、きっとこうして生まれていくものではないのでしょうか。
 一つの幸せの灯火が、だれかにお裾分けができ、順番に人々に増えて行く。
幸せが人々の心に渡って広がって行く。
 一つの小さな幸せでも誰かに繋がり、影響を与え、膨らんで行くのではないでしょうか。
私も、そうして幸せを分けていけるようになりたいと思いました。
私の心に「ポラーノの広場」の灯かりがともりました。
 

    
       夏の露朝のひととき幸ひかる   


2008.08.07(立秋)




      木箱の畠       木村徳太郎  

       つくろよ畠

        ととんと

        四角な箱を

        木の箱を。


        出来れば土を

        こんもりと

        盛ってうえましょ

        茄子の苗。


        植えれば日向に

        出しませう 

        やがてたわゝと

        みのりませう。


      
        ここは住還

        道の端

        木箱の畠に

        茄子も咲く。

閉じる コメント(11)

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四葉のクローバーを探さなくなったのはいつの頃からでしょうか。見つかっても、見つからなくても、探そうとする気持ちが大切なのかも知れません。

「四葉のクローバー」 山田ひろし

僕の手のひらに
四葉のクローバー
揺れていた
遠い春の日さ
陽溜りの中

泣きたかった本当は
手をひろげ子供のように

少年の僕が立っている
まっすぐに
僕の顔を見上げながら

ついておいでよ、と
君が笑う風が吹く
小さな手のひらが
僕を引く

捨てたものは見つからない
失くしたものならば見つかる

あんなにずっと探してたのに
気がつけば
膝の上に置いてあった

一葉づつ失くす
四葉のクローバーここにある
迷い歩く日も
ポケットの中で握りしめ

夕暮れを何処までも歩き
いつかまた
君に出逢える気がするよ

いくつ河を越え
誰かを愛し辿り着く
今日見上げた空は
あの日見てた遠い空

僕の手のひらに
四葉のクローバー
揺れていた

いつか春の日に
あの陽溜りで
眠れるかな?

2008/8/8(金) 午前 5:27 [ mic*i*usa*6 ]

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また、眠れるかな?
なにもなかったように

2008/8/8(金) 午前 5:27 [ mic*i*usa*6 ]

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道草さま。有り難う御座います。立秋の声を聞きますと、今日は(といいますか、ちびっこギャングを寝かしつけ、大きな夕立が通り過ぎ、)とても涼しく肌寒いぐらいです。静かな夜に虫の声が響くようにもなりました。もう猛暑は戻らないほうが嬉しいですね。
お天気の挨拶は別にして、四葉のクローバ、散文詩ですね。
少年の道程をみるようです。>捨てたものは見つからない/失くしたものならば見つかる>なるほど、確かにそうですね。
四葉のクロバーは私は見つけたことがありません。見つけた友が本の栞にしているのをとても羨ましかったものです。我が家の狭庭での四葉はこんなに簡単に見つかってよいものだろうかと思います。でも幸せはこのようにどんどん誰にでもいきわたれば本当に幸せですね。そんなことを感じました。>春の日にいつかのように、何もなかったように眠れることが出来れば>それは少年の心をういういしく持ちつづけることでしょうね。それが幸せのクローバーですね。

2008/8/9(土) 午前 0:31 花ひとひら

私もポラーノの広場、作ってみたくなりました。
小さな木箱に作ってみましょうか。
我が家の庭も、本当に猫の額というほどもありませんから。
そういえば、四つ葉のクローバを量産して販売しているところがあるそうですね。どうかと思いますよね。
仰るとおり、三枚が四枚に分かれてちょっとずつ広がっていくのが幸せだというのに。
お金を出せば買えるなんて、何だか哀しくなります。

2008/8/10(日) 午後 1:19 くろひつじ

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くろひつじさま。なかなか見つける事が出来ないから憧れでもあり、夢があるのでしょうね。いつでも手に入るのでは楽しくないですね。葉にも花にもこんなに夢をくれる植物は楽しいです。元々は国外からの荷の詰め物にされて来たものの、種が広がったようですが、シロツメて(詰)め物でなく、私は(爪)かと思っていました。
なんでもお金を出し買うのでなく、お金で買えないものを大切にするのも幸せの一つかもしれません。

2008/8/11(月) 午後 9:42 花ひとひら

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先日、小学3年生の孫娘を散歩に連れ出し、夏草の茂る畦道を歩いていました。すると一叢のクローバーを見つけましたので、二人で腰を低めて四葉を探しました。そして、夢多き少女に四葉の幸福を聞かせますと、一生懸命に探して遂に見付けました。その時の嬉しい顔は素晴らしいものでした。トランプのクローバーも幸福のしるしかもしれませんね。

2008/8/12(火) 午後 6:12 tueda67

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花ひとひらさん、幸せはさがしてさがして、そして夕暮れになってつかめない4つ葉のクローバーだからロマンチックなのですよね。花屋さんで沢山4つ葉のクローバーを買ってきてみんなに配る者ではないのでしょうね。何気ないふとした手の中にシロツメグサから四葉のクローバが一枚あるから、感動するんでしょうね。セレ部で何でも買いたいものが変えて食べたい者が食べれることが4つ葉のクローバーと感じている人々は案外不幸かもしれませんね

2008/8/12(火) 午後 6:50 吉野の宮司

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tueda67さま。有難うございます。お孫様の輝くような笑顔が此方まで伝わってきます。私まで、どきどきして嬉しくなりました。お孫さんとの交流、ほのぼのとして、まるで私も幸せを分けていただいたような気持にさせて頂きました。有難うございます。もし一生懸命探して見つからなくてがっかりしても、それはそれで、お祖父ちゃんと一緒に探した夏の良い思い出になるでしょう。そういうことを教えてやれる世の中であって欲しいですね。「幸せのクローバだよ」と花屋さんで買ったプレゼントも嬉しいでしょうが、やはり、自分で探して見つけた四葉は、かけがいがのないものですね。おめでとうございます。

2008/8/12(火) 午後 9:19 花ひとひら

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吉野の宮司さま。有難うございます。すこし休みながらのブログになっていますが、私も少しでも宮司さまのお教えを学んで行きたいと思います。そうです。そうです。なかなかみつからないから、貴重品で、人は夢を貰うのでしょう。容易く手に入れば貴重でも何でもなくなりますね。夢を追い求め、夢や希望をなくしているのはセレブ(とよばれる)人たち自身かもしれませんね。昔は広がるクローバの野のはらっぱも見かけ子供たちの遊び場でしたが、いまはどうなったのでしょう。

2008/8/12(火) 午後 9:32 花ひとひら

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ひとひらさま、おはようございます。
なんて、素敵なポラーノの広場でございましょう。。。

一瞬、一瞬の慈愛の観察が、
一つの真理を解き明かしていくさまの、
心の高鳴り、感動して拝読させていただきました。

クローバーたちも、咲くことの使命を
見つけてくれたこと、どれほど嬉しかったことでしょう。

ひとひらさまの美しい絵と
お心のあり方、その描写のお優しさに
いつも感動を頂いております。。


 

2008/8/19(火) 午前 7:37 リヤドロジョゼ

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リヤドロさま。こんにちは。いつも有難うございます。リヤドロさまはつたない私の文章に宝石の粉をかけるように、より私の言いたいことを光らせて下さるのには驚きと感謝です。こちらこそ、有難うございます。ポラーノ広場に一つ一つ灯かりが灯って行くようでスキツプしたくなりました

2008/8/19(火) 午後 5:51 花ひとひら


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