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満開の桜の大樹/屏風仕立てとポストカード
脳いきいきふれあいアート <37>
満開の桜の大木を描く
肌寒さを残し桜の時期が過ぎた。同じ場所で同じように桜は咲くものの、観る側の心持はそのときどきで同じではないかもしれない。
今年は短いが、桜前線をたどることが出来た。孫の子守に愛知県へ出向いた4月上旬、そこの桜は満開だった。湖国に帰宅すると花の蕾はほんのり紅に染まりまだ堅かった。四月九日には吉野山へ参った。そこは八分咲きだった。昨年の同じ時期には「霞か雲か」と花びらが舞いあがっていた。
やっと四月中旬に桜の花は満開を迎えた。勤務しているデイサービスで「下肢機能訓練」として、桜観に出かけるが、毎年のことで違う場所の桜が観たいと要望が出たりもする。そこで私の住宅地の中にある公園の桜を勧めてみた。住宅地は平成に入って造成されたものだが、広大な敷地は桜ばかりだ。近くの大学の校庭もハーブと桜である。また私の自治体は、住民たちで1本1本植樹した桜が小高い丘に続く坂道を、花のトンネルにしている。坂の入り口には大きな山桜もある。転居してきた三十数年前、すでに大きな樹木で、汗をかき息のあがった坂道を癒してくれていた。
そんな歴史を語りながら、今年は施設の利用者さんと共に花びらを浴びた。ついでに我が家のコブシや庭の花々も愛でてもらい、嬉しい花見となった。
桜は大きくなるのが早い。瞬く間に桜花でたなびく。静かに(桜の神様とともに)お花見をする地域の桜もまた良いものである。しかし早いといってもそれぞれの年数の、その間の人々の歴史を包み込んで桜花は咲いている。観光地の樹齢何千年という桜は、そんな長い歴史を包み込み咲いているわけだ。人々が魅了され名だたる桜に出向くのも頷ける。歴史の流れに浮かび咲く花を見上げ、それは自分を見上げているのかもしれない。
そんな花見の最中、再度愛知県へ出向く羽目になった。桜はもう葉桜になり、新緑のみずみずしさで覆われる中に、色の濃い牡丹桜が圧巻の景色になっていた。桜の種類は多く桜前線が続くことを実感した。そして帰宅すると湖国の桜は、花を道路に場所を移し落ち椿と競演していた。またTVで、東北地方の満開の桜が写し出されていた。桜前線を短いが走り抜けた気がする。
桜は歴史と共に人々と共に、咲き散り、そして桜前線を持つ桜の国であることを実感した春だった。
四月の「脳いきいきふれあいアート」教室は、<桜の花の大樹>をテーマにし、それぞれの頭の中にある桜を描くことにした。
ふれあいアートに絵の下手上手はない。とにかく楽しいことをモットーにしている。いろいろな規則もあるが、楽しくみんなで一緒に時を過ごしたい。それに私は重点を置いている。
今回の狙いは(古木の生命力、長い年月によって作り出された自然の魅力、そこにある歴史、自分なりの桜を描いて欲しい)と思う。
1) 桜の大木を中心に資料を紹介する。(「桜百選」の写真などを見せる)
2) 桜のイメージを今までの思い出と共に喚起してもらう。
3) 大樹の幹、こぶ、枝ぶり、節くれなどに思いを置いてもらう。
4) 樹齢何年を想像し、その大木、古木を自分なりに瞑想してもらう。
5) 薄墨(青墨)でその瞑想した大木を、根元から上へ伸ばす。(自分の力強さを加え)描いてもらう。
6) 描いたその幹に、アクリル絵の具でスポンジを使い花を咲かせていく。
(満開の桜の大木の下に自分がいることを想像し、その空気感などを楽しんでもらう。)
7) 枝振りを加えてもらうが、根っこは大地にしっかり根を張っていることを絶えず思ってもらう。
8) 満開の表情が出てくると、メタリック・ホワイトなどを加え、風に舞う花びらなども感じてもらう。
9) 幹や花に濃淡をつけて表情を出しても良いが、絶えずそこにある空気感、心地よさを感じながら画面に自分の気持ちを写していく。
10) 出来た作品を屏風仕立てにしても良い。ポストカードにしても良い。
11) 鑑賞会はお花見に行っていないのに、めいめいの作品を前にして、たくさんの素晴らしいお花見をしたようで「桜、さくら、サクラ」が、教室に舞う花吹雪のようになった。
12) この楽しさ、この一体感、これが嬉しくて、時にカリキュラムを私はアレンジをしてしまう。が、私が楽しくないと、相手にこの楽しさは伝えられないと思っている。理屈は抜きにしたい。そう思って「脳いきいきアート」教室をやっている。
★★★★★★★★★★★★★★★
自然 木村徳太郎
雪晴れて
街は月光(ひかり)に 燻ぶされる。
ビルがならんで こゝだけは
月の光が うつすらで
巨大(おほきな)氷河を 思はせる。
ビルの堆石(モレイン)亀裂割れ(ひびわれ)は
月の光が うつすらで
氷の條痕 思はせる。
いまも生きてる 此処だけは
月の光が うつすらで
太古の氷河を 思はせる。
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おはようございます♪ヽ(o^─^o)ノ
今日は生憎のお天気みたいです( ´△`)アァ-
体調管理しっかりですね、、、o(*^▽^*)o~♪
素敵なアートです。。
週末も素敵な日々をお過ごし下さい
アートに・:*:・【ポチ】・:*:・゚☆,。
2011/4/23(土) 午前 3:50 [ - ]
ひなちゃん、お早うございます。こちらも生憎のお天気です。桜の時期は短いですね。でも雨で閉じているチユーリップはかわいい形です。大きな色とりどりのドロップが雨粒と一緒で綺麗です。
体調は良いです。ありがとう。ひなちゃんもしっかりね。
また連休に入ると忙しいです。
ポチありがとう。嬉しいです
2011/4/23(土) 午前 7:44
ドーンと伝わってきましたよ、桜の生命力!
年々歳々、木なら幹や梢のようす、草なら葉のつきようなんかにも
同じくらい目がいくようになってきました
黒々とくねり立つ幹が、大地のエネルギーを吸い上げ、桜色に噴射してる!
2011/4/23(土) 午前 8:05
花ひとひらさま こんにちは
力強く 優しく 美しく 素晴らしい絵に感動でございます! 先日見た薄墨桜思い出しました。
吉野の桜 今年は愛でられずにおり残念ですが去年愛でたあの風景を心で思い返し また訪れる日を楽しみにしております。
愛知へお越しだったのですか! 次回お越しの時には是非ともお知らせ下さい^^ 私喜びとんでまいります^^
移動のお疲れでませんよう。
よい週末でありますよう。
2011/4/23(土) 午前 11:26
海月さま、有難うございます。桜の樹木には霊気がありますね。きっといろんなことを見てきたからでしょうか。
葉や枝(時たま枝が曲がっているのがあるけれど、それは蔓草が巻きついて成長してせいとか聞きました。散り際とかいろんなことに目が行きます。海月山の桜は育ての子だからよけいでしょう。
今日は雨で傘に残り少ない花びらが引っ付いてきました。なかなか良い模様。桜が終わると忙しいよね。躑躅や山吹、藤、新緑、あじさい
身を固めていた桜までがよかったかもしれない。追い立てられるように咲き出すのもしんどいね。海月さまもお体おいとい下さり、無理のないように。
2011/4/23(土) 午後 3:43
こうげつさま、有難うございます。いつか吉野の桜も一緒に見られたら素敵ですね。帰り道、いつか教えていただいた絵描きさんの店や、柿の葉寿司のお店を訪ねてきました。103歳のお婆さん(70台後半にしか見えなかった)と話が出来たのも楽しかったですよ。
これからは連休があるし、花も追うように咲くし、少し疲れるときでもありますね。でも楽しい疲れです。こうげつさまも、よき日々でありますように祈ります。
うふふ、愛知県へ行ったとき、連絡してもいい?
(子守要請のときしか行かないから、あまり頻繁でないほうが・・・
でも名古屋からの交通網=地下鉄や愛知環状線など、随分覚えました。)
2011/4/23(土) 午後 3:52
トップの櫻の絵、どれもみんなドーンとした迫力があっていいですね。見事に咲いた桜の花のイメージが伝わってきます。傑作です。
私は残念ながら、今年は桜の花を見ないで過ごしてしまいました。桜の花の咲いている間中、家に閉じこもっていました。
花ひとひらさんの櫻の記事を読ませていただいて、あちこちで”お花見”をしたことにいたしましょう。
2011/4/23(土) 午後 8:54 [ afuro_tomato ]
afuro_tomatoさま、有難うございます。
少しでもお花見をした気持ちになっていただき、そうおっしゃってくださると、私もまたお花見した気分で嬉しいです。花見のできる年も出来ない年もあるけれど、桜は必ずまた咲いてくれるから嬉しいですね。これからは桜の葉のお餅が美味しいです。傑作有難うございます。
2011/4/24(日) 午前 8:21
とても尊いこころみですね。☆
それにしても、桜の花は、どうしてこんなに私たちの心にうったえるものがあるのでしょうね。
作品のサクラのどっしりとした黒い幹に、これまでの人生の思いを感じます。
2011/4/25(月) 午前 10:00 [ みんなの森 ]
花ひとひら様の今日のブログはまさしく「がんばろう日本」の精神を臨床美術に生かされた感があります。巻頭を飾った4枚の「満開桜の屏風図」は凄い圧巻です。歴史を見守ってきた老大木の幹と枝振りは貫録十分ですね。さくらを描く心の十項目が見事に込められた絵を拝見させて頂きました。有難うございました。
2011/4/25(月) 午後 3:02
みんなの森さま。、有難うございま。桜の花も桜湯とか、かすかに匂いほっこりします。自然のものに(匂いや味や姿に)癒されていると優しくなる気がします。有難いことです。大木には癒され幼木にはいとおしさがあり、出来るだけ森に接していたいです。
2011/4/25(月) 午後 9:23
tueda67さま。有難うございます。絵を描くとき、写真から描いたり、実物を前にして、それを写し描いたり、いろいろの方法があると思います。臨床美術ではそのまま実物を写し取るということはあまりせず、頭を絵筆にすることが多いように思います。その分、誰が描いてもそれなりになるのが嬉しいですし、楽しいです。私はまた別に植物画(精密画)を描くのも好きですが(下手の横好き)臨床美術も楽しいですよ。でもなにより、歴史を見守ってきた桜が在るからのことですね。
2011/4/25(月) 午後 9:31
たくましい春の到来を感じさせる絵ですね。
2011/4/26(火) 午後 2:01
こうま地蔵さま、ありがとうございます。春はたくましいです。そして新緑に、ますますたくましさが増していきます。誰の心にもたくましさと優しさとを与えてくれるのではないでしょうか。
2011/4/27(水) 午前 8:07
花ひとひらさん お世話になりました。素敵なお寺案内してくださってありがとうございました。滋賀県がとても好きになりました。
可愛い枝垂桜も素敵でした。花ひとひらさんお友達が滋賀県観光大使さんだって・・・言ってました。
2011/5/1(日) 午後 9:32 [ 堅香子 ]
堅香子さま、ご丁寧に有難うございます。こちらこそ楽しい時を有難うございました。
うふふ・・・滋賀県観光大使なんて光栄ですね。いつでも親善大使になりますよ。まだまだ案内したい所一杯です。(私も滋賀県大好きなんです)ブログを通してこんなに素敵なお友達が出来嬉しいです。今後ともよろしく。今日は仕事で安土へ行きましたが、人が多いのに驚きました。大河ドラマの影響は大きいですね。また歴史めぐりをしにきて下さい。お友達にも「こちらこそ有難う」とお伝え下さい。
2011/5/1(日) 午後 10:15