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♪ ハルジオンの薄桃色の花を目にすると、初夏の前奏曲、春の名残が見え隠
れするフーガの風を感じます。ハルジオンの周りの風の色が薄桃色に染まっていて
優しいのです。目は青葉で眩い。
この眩さにまだ染まりきれない私は、ハルジオンに初夏の序曲を聞きます。
次の移動へフォローして誘なってくれる、私にとってはとても大事な花です。
ハルジオンは (春女苑) (春紫苑)(春如苑)の字が当てられますが、私はハ
ルジオンに、純粋無垢な乙女の中の「女」をも隠れているような「春女苑」が好き
です。
しかし、ハルジオンの淡い淡いピンク色の花の時季は短く、すぐにヒメジオ
ン、ナツジオンにと変わります。白いナツジオン。薄紫のヒメジオン・・・。乙女
の時季は短いですね。
ハルジオンは蕾の時は、下を向いています。そして咲くと、きりりと天を見上
げます。
野を一面に覆ってしまうナツジオンは、土用の頃には土用痩せ?をして、茎は
細くやせ細りますが、朝早きごろ、まだ丸くなって眠っている花は、野原一面に真
珠玉をばら撒いたように朝露と競っています。
♪ 上杉和子著 絵本 「星たちは花になりました」新風舎
(乙女座 ハルジオン)
ハルジオンは、うっすらと紅色に頬を染め、うつむいている乙女です。
昔、野山は豊かに実り、川は酒や乳にあふれ、人々は戦うことを知りませんでした。
ところが、季節に寒暑が生まれ、人は家を建て、自ら耕し、種をまかねばならなくなりました。
そして、嘘と計略と暴力を使い強者と弱者ができました。
正義の女神は、そのあまりの醜さに耐えることができず、天高くかけ去り乙女座になりました。
そのため、ハルジオンは花が開くと天をみあげるのです。
♪ 木村徳太郎 【楽久我記】ノートより
日暮
日暮が機織る
きりつとん とんかたり。
鼠色の糸に
きりつとん とんかたり
紅の糸かけ
きりつとん とんかたり。
良い子に着せよと
きりつとん とんかたり
縞目縞目に
きりつとん とんかたり
夢を織交ぜ
きりつとん とんかたり。
日暮が機織る
きりつとん とんかたり。
2006.05.07
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