来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

弘ちゃんは生きている(26)  木村徳太郎作
「おら、先生に怪我のときも乗せてもらったし、また乗せてもらって嬉しいな」背で、父親のことよりも、そんなことを言っている弘に答えないで、自動発電ランプの明るい光を暗い空間につきさし、それを、前へ前へと押し進めるように町へ急いだ。「速いなあ。おらも、今日、自転車買ってもらえる。買ってもらったら、先生と競争するんだ」梶野先生は、なにか考えているように、弘の喜びの言葉にも答えない。梶野先生の様子に、常にないものを感じて、弘も黙ってしまう。井上の万やさんの前を通り過ぎ、宇多川を左に折れようとした時だ。土手につながる県道に黒く蹲くまったものに、梶野先生は「はっ」と驚いて、ブレーキをぐっとかけた。
後ろの弘が梶野先生の背中にずしんとつきあたって、二人とも前にのめりこむようになり、それでもことなく自転車をとめた。「先生どうしたん」と、弘が体を少し横にねじまげて前を見る。発電ランプがとまって暗く、とっさに判らなかったらしいが、やはり心におもい当たるものがあったらしい。「お父っあんだ」と、梶野の先生よりも、さきに気づく。
「えっ」弘の言葉に、梶野先生は、自転車を降りる。それよりも早く、弘は自転車の荷物代から滑り落ちでもしたかのように降りると、黒くうずくまっているものに。「お父っあん」と、言葉をかけ、手をかけた。
返事が無い。よほど酒を呑んで苦しいらしい。それでも弘と気づいたのであろう。黒くうずくまっていた人は「うーん。弘か。今ごろ、何しにきた」と、舌も縺れて、動くのが大変らしい、やはり、弘のお父っあんである。肩に手をかけた弘の手を振り払らって「なんじゃ。前田はどうした。前田は…。金は…。金は足りたか分からぬことを、ぶつぶつ喋べったかと思うとまたうずくまって、大きなないびきをあげる。「お父っあん。お父っあん。自転車はどうした」その様子に、弘は一度に悲しくなってきて、待ちのぞんでいた自転車の事を聞いてみる。それにも答えないで「あかん。みな金使こうてしもた…。お父っあん馬鹿やな」と、一人ごとのように、言葉尻が弱くなり、弘にすまなそうにまた顔をそむけてしまった。どうやら持っていた金を、全部酒を呑んでしまったようすだ。弘は気が狂るったように「お父っあんの馬鹿。お父っあんの馬鹿」と、叫ぶ声をだして泣きながら、うずくまっているお父っあんの背中を握りこぶしでうち、それどころか足で蹴りだした。その様子に、「まあ、弘君待ちたまえ」と、梶野先生が弘のお父っあんを弘から庇うように傍に近寄ると、弘の手をぐっと握り止めたのである。

ハイヤーの金を払い、梶野先生は運転手に手伝わせて酔いつぶれている弘のお父っあんを家の中に担ぎ入れる。きつねつきのお母は、お父っあんの様子に、怒りが爆発しそうだが、」梶野先生がいるので、爆発させることもならないのだろう。口早く事情をはなす梶野先生にも、腹立たしい様子。むっとした顔つきで美代に手伝わせて寝床を敷きながら、はじめて「なにぼやぼやしてんねん、早よ、お父っあん寝かさんか」口から針でも吐き出すようにきつい口調で、弘に言う。弘は酔いつぶれたお父っあんよりも、今はお母のほうが恐ろしい。
皮膚の毛穴の一つ一つから、お母の感情の高ぶりが、電波で流すように突き刺さってくる目から涙がこぼれている弘。辛いのであろう。子供だから、この不満をだれにも訴えることは出来ないのだ。お父っあんをかかえて寝床に連れて行こうとする。梶野先生にすがって、お母呪いの術にでも罹かって腑抜けたような弘は、お父っあんを寝床に寝かせようとおろおろしている。酔いつぶれているお父っあんをやっと寝床にいれる。寝床に入れられたお父っあんは、好い気なものだ。弘の哀れな気持ち、お母の怒りに震えた気持ち、酔っ払っていてとんと感じぬ。「ウ、ウウーイ。ここは何処じゃ。水、水、水を持ってこい」まだ、町の呑み屋で酒をのんでいる夢でも見ているのだろうか獣のように喚めいている。お父っあんを寝床に入れた梶野先生は上がり口に腰をおろすと、やっと、自分の務めが終わったと言うふうに落ち着きをとりもどして、「大分酔っておられるようです。道でたおれておられたのですよ。弘君一人では駄目だと思って、一緒に行ったんですが。どうもあま良いことではありませんね」お母を見て言う。お母は梶野先生の目を避ける。どうも若い先生からそのように言われることを親切だとは思わないらしい。なんだか、お父っあんのふしだらさと、自分が妻としての責任のなさを言われているようで、僻んでいるのだ。その僻みが、いっそう、お母をひねくれさせた、無愛想で、お茶を入れようともしない。腰を下ろした梶野先生に「早く帰って欲しい」と言うふうな様子がみえる。「水、水、水持って来い」お父っあんがまた唸なった。その声に弘は家にいて、きつねつきのお母と顔をつきあわせているのが恐くってならない。その恐さが酔っ払って、魂の抜けたようになっているお父っあんでも、やはり頼りにしょうとするのであろう。道で酔いつぶれていたお父っあんを見つけた下り、井戸へ水を汲みに行こうとする。
「ほっとき」その様子をみて、お母が浴びせかけるように弘にどなった。はっきりとお父っあんに対して、怒りをぶちまけているのだ。梶野先生がいるので、怒りを行いに表せないだけである。
弘は一瞬戸惑った。弘だけではないお母の言葉に梶野先生もその場にいたたまれないふう。「おじゃましました。どうか、気をつけて。静かに寝かせてあげてください、そのうち酔いも醒めるでしょう」腰を浮かして帰りかけようとする。「先生もう少し…」おって欲しいと言いたいのだが、言葉にならない涙の滲んだ目に哀願をこめて梶野先生を見るが、弘の心が分からないらしい。「じゃあ弘君、先生は宿直だから学校に行く。用事があったら来ておくれ。さようなら」立ち上がって、表へ出かけようとした。と、「先生おらも学校に行く」弘が梶野先生について表に出ようとする。その背に「弘、先生の邪魔したらあかん」お母がとめた。弘は立ち止まった。表へ出かける先生に「先生。お父っあん、すみませんでした」と、言葉をかけて先生と一緒に行くことを、お母の言葉が恐くって思い返えしてあきらめたふうだ。引き返してお父っあんが、まだ水を求めている声を耳にすると、こらえかねたように再び井戸端へ水を汲みに行こうとして、コップを出すべく台所の隅の煤けて黒ずんだ水屋の戸を開ける。あけたがコップがない。ふりかえり、お母に聞こうとしたが、先ほど止められ恐さで訊ねることもならない。何気なく見回すと、美代のみかん箱の机の上にある。「美代、ちよっと、コップとってんか」美代は素直にとらない。じろりっとお母の顔色を読んで聞こえぬ素振り。美代が聞こえぬ素振りをするものだから、弘は土間から上に上がりかけた。と「ほっときと言うのに分からんのけ」梶野先生が、帰えってしまって、こらえていた怒りを抑えることが、できなくなったのだろう。なに弘とコップに当たらなくともよいの、つと立ちあがって、みかん箱の机の上からコップを手にとると、憎々しげに「オマエがつまらんもの買ってくれと言いよるから、こんなことになるんじゃ。甘えよって。おまえのような奴は家におらんと出ていけ」と言うなり、弘にむかってコップを投げつけた。子犬が身をさけたように弘は跳ねどいた。土間に砕けたガラスのコップ。目に涙をにじませていた弘は、こらえきれなくなったように、声をあげてなきだした。あふれる涙を手でこすっている。それをきっかけのようにお母は酔いつぶれて寝床で唸なっているお父っあんの傍に近寄ると、「あんた、どうしはりましたんやお金。みんな使こうてしまいはりましたんか」頭に手をかけ、ぐいぐい揺さぶりながら聞く。頭を揺さぶられてお母だとお父っあんは気づいたようだ。でも自分のやった来たことにまだ気づかぬふうだ。「ここはどこや」と、じろりと家の中を改めるように見回す。「なに言うたはりまんねん。ここは家やおまへんか。分からんようになるまで、呑みはりましたんか」家と聞いてお父っ安心したのだろうか、お母に「水、水をくれ」と、また催促。その言葉を受け付けないで「桐久保さんの金。みんな呑まはりましたんか」どこへ、お金やりはりましたんや」と、問いつめるお母。煩さくなったのか、お父っあんは急に寝床から立ち上がると、水を飲みに行こうとするのだが、体をひょろりひょろりとひょろつかせながら土間に下りて行こうとする。行きかけて、思いついたと言うふうに寝床を横にずらせ、畳の隅を上げると、家に置いていった二万円の金を引きずり出し「うるさいな。金はあるやないか、ほらみてみ」と、お母の手元に投げだす。けげん顔ながら、瞬間満足げに顔がほころぶお母。だが札束の薄いのに気づいたのだろうか、札束の枚数を読み終わって、三万円足らないのを知ると、「これなんだんねん。桐久保さんに貰らわはったのは五万円のはずやおまへんか。後はどうなりましたんや」下駄がうまくつっかけられないのだろう。体を揺ぶりながら、下駄を履こうとしているお父っあんの側に近寄ると、立ったままお父っあんの背中に憎しみをつき混ぜた口調で強くぶちまけた。他のことを考えているのだろうか。弘しのお父っあんはそれに答えなかったが、泣いている弘を見ると、酔った心にも少しは自分の誤った行いを思い出すことが出来たのであろう。だが、その過ちをひつっこく責められたくないという気持ちが、泣いている弘をみるといっそうたかまって「やかましいやい。ごてごて言い寄って、弘をなぜ叱り泣かすんかい」と、お母の憎ゝしげな言葉を跳ね返すように言って「弘、泣くな。お父っあんにまかせとき」なにをまかせとくのかわからない。自転車は買ってやるというつもりなのだろうか。口調を和らげて弘に向かって言うと、井戸端のほうに行きかけた。そのようすにきつねつきになっていたお母の怒りがとうとう爆発した「家の言っていること答えられしまへんのか」と、後ろからお父っあんの襟首をつかみ、ぐいと引き戻した。「なにさらしけつかる。酔っていると思って馬鹿にしてきさるのか」後に引き戻どされたお父っあんは、首をねじまげて、お母の手を離すと一緒におもわず手がでてお母を下手でぐんとはねた。酔っぱらっていても山仕事に従っているお父っあんの力は普通ではない。板の間に転がされたお母は立ち上がると力ことなん思っていぬのだろう。お父っあんに手向かって喉首に手をかけた。そのとたん、千円札二〇枚、ビラをまいたようにそこらに散らかる。お父っあんとお母の喧嘩が始まったのである。美代がわっと鳴き声をあげてお母にすがり付いて、止めようとする。土間の隅で泣いていた弘はお母の手から投げつけられた道具が地面にぶち当たった音にはじかれたように無我夢中で表に飛び出びだしたのである。

ソバの花

イメージ 1

 ソバの花零れ こぼれ行く 
 
 荒れ放題の庭にシオンとソバの花が波打っている。手入れを怠っていても狭庭にこの二種類だけは、毎年忘れずに秋の風情を届けてくれる。シオンの薄紫の波に砕ける波頭のように白いソバの花が飛び散り、雑草だらけの海原に癒しをくれる。ところが、今年はそうはいかない。ソバの花がほろほろと零れるたびに、私の顔は赤くなり荒れた怒涛の波のように心臓が波打ち、冷や汗がタラタラとこぼれ落ちる。

 ことの始まりは、夫のゴルフ仲間のAさんである。Aさんは創業享保初年という老舗の蕎麦屋の社長さんである。(我が家のような庶民とは、本来お付き合いの出来るわけもないのだが、人格者のAさんは、ゴルフが好きというだけの、ただ人の、夫にまでいろいろと気使いをしてくださる)。そして「愚妻が、本を出しました」と話す夫に「そら目出度い。今度うちとこの研修会に講演してもろて。本を宣伝したらええ」と言って下さった。なんという心意気!。すっかり有頂天になった私は講演原稿を作った。


(講演会原稿)
今晩は。お仕事を終えられお疲れのところを、このように話をさせていただける機会に恵まれ感謝いたしております。私はまったく普通の平凡な主婦です。たまたま絵本「星たちは花になりました」を出し、なにか花の話をと言っていただけました。主婦感覚で花の話をさせて下さい。お蕎麦屋さんですのでやはり、ソバの花の話をさせて下さい。

この本を出版しましたときに(本を見せて宣伝をする)友人知人に見て欲しく、たくさんの人に送付しました。そのなかに18歳になる娘さんを交通事故で亡くされ、気分の落ち込みからか、家事が十分に出来ず、私が介護ヘルパーとして勤めていたお家があります。その深い悲しみのせいか、時々無理難題を言ったり、時には傲慢な態度が出ます。私は気持が理解できるものの不愉快になり、ついにある時、その方が大事にしておられる(ダイモンジソウだと言って譲られない鉢植えを)よせば良いのに、少しは花の名前を知っているという傲慢さもあり自信を持って、「それはダイモンジソウとは違います。雑草のゲンノショウコです」と言ったのです。そして、「ダイモンジソウだ」「ゲンノショウコだ」と喧嘩になり、私はとうとうお払い箱になりました。(葉がダイモンジソウに少し似ていましたが、紛れもなくそれはゲンノショウコだったのです)そして「えらそうに。アホかいな」と仕事を失ったこともあり、私は自分自身に腹を立てていました。

 しかし、なぜかお蕎麦を食べるたびに胸が痛むのです。と言いますのは、その方に付いて一緒に散歩に出かけた時、知らないお家の垣根からはみ出し、道路まで咲き出ている元気な白い小さな花を見つけました。花好きな二人は、そう言うときは息がピッタリと合い、こっそり一株づつ悪戯顔半分で頂いて来てしまったのです。後で調べるとそれは宿根のソバの花でした。その方のお庭に一株、我が家にも一株植えました。そして両家で根付いた祝いに、変なこじつけですが「罪滅ぼし」と、時々二人してお蕎麦を食べにいったのでした。そのときは、主従の関係ではなく、花好きな花友達の和やかな二人でした。
 そして、離職してからもその白い小さなソバの花が波打ち咲き乱れる季節、そして蕎麦を食べる度に「あの方はどうしておられるか」と胸が傷んでおりました。そこで勇気を出してその方にも本を送ったのです。すると、心配をよそにその方はとても喜んで下さり、お家へ招待して下さいました。その方もソバの花が咲く度に、お蕎麦をたべる度に私を思い出して下さっていたそうです。二人してソバの花をこっそり貰らってきたという共通の思いもあったのですね。二人して大笑いになり話が弾み楽しい時を過ごさせたいただけました。
 もちろん、絵本も数冊追加して購入して下さいました。(と、又、本の宣伝をする)

 私は思うのですが、小さなことでも同じ時間を共有したことは、いろいろの思いとして胸深くに積み重なって貯まって行きますね。それが人生かと思います。そう言うことは大事にしたいと思います。
 思いますのにお蕎麦を食べにこられるお客さまも、(食べるお蕎麦だけでなく、ソバの花や、誰かと食べた蕎麦のことなど、お汁の匂いの中にそこには無限に広がっていく世界があって、きっとそれをも含めた思いを重ねて食べていらっしゃるのではないでしょうか。例え満腹だけの為としても、蕎麦の一本々に無何かの思いがきっとたち昇っていると思います。そういうことを思いますと、お蕎麦を作り、みなさんがお運びをしておられるのは、何処の誰かは知らないお客様ですが、その人のいろんな想いを、蕎麦を介して懐かしい時間を与えてあげる、手助けをしておられることなのだと思います。
 一椀の蕎麦をお客様に届ける店内で、優しい陽射しのようにそういうことを感じていただければ嬉しいと思います。私も、この「ダイモンジソウ」の方と、お蕎麦をまた食べに来させていただきます。別々の場所で同じような事を思い浮べ、別々に食べていたお蕎麦を、同じ席で食べる事が出来ますのも、また一つ宝物が増えたような気がいたしますから

 
以上のように蕎麦にこじつけ、頭を絞りに絞り何日もかかってこの原稿を作り、これを暗記して話す練習もし、当日会場となるその古い格式ある店に出向いた。

社長さんが
「さあ〜。行きまひょか」と、私に車に乗るように勧める。

私 「行くって何処へですか?」

社長「今日の会場のびわ湖ホテルです」
(店の片隅で話すものとばかり思っていた私は、さすが大きな老舗! 社員の研修もホテルでするんや)

社長「研修の前にフランス料理のフルコースが出ます」
(さすが老舗!社員に大判振る舞いや)

私 「社員の皆さんは、お店が終わってからこられるのですか?」

社長「今日の列席者の会員は、30名ほどです」

私 「会員???」
   (このあたりから、私はなにか話がかみ合わないのを感じ出した。)

私 「<うちの研修>と聞いていたのですが、どんな研修会ですか?」

社長「うちのライオンズクラブの、定例会の研修でいろんな人に講演をしてもらっているんですわ」

私 「??? ライオンズクラブ!!!」

<うちの研修>と言われ、そそっかしい私は詳しく確かめもしないで「老舗の蕎麦屋さんはさすがだ。社員教育の研修をされ、その講師に声をかけてくださったのだ」とばかり思っていたのだ。そして、蕎麦の話をするつもりで練習もして来た。

<うちの研修>とは、社長さんが役員をしておられる<ライオンズクラブ>のことだったのだ。私は跳び上がって驚いた。「どうしょう!どうしょう!車から降ろして」と叫びたい。しかしビワ湖ホテルへ車はどんどん向かう。(話を聞いて下さる方は、蕎麦屋さんの社員でなく、ライオンズクラブの会員さんなのだ。用意した蕎麦の話をする訳にはいかない)

 折角のフルコースは喉を通らず、頭の中は、「なにを喋ろう。なに喋ったらええのんや。助けて〜〜〜」。
何を喋ったのかあまり記憶に無い。しかし、本の宣伝だけはかなりしたのだろう。会員の皆さんが沢山買って下さった。思い出せば思い出すほど、顔がほてる。冷や汗が出てくる。いまでも穴に入りたい。心臓がドキドキしてくる。ソバの小さい花を指で弾き、「アンタ真っ白でええな。わたしなんか真っ赤になったわ」と話しかける。
ソバの花は「可笑しい!」と笑うようにハラハラ零れるばかり…。

 その後日、音楽ボランテイァで行っている介護施設の若い職員に、「私、ライオンズクラブで講演してきたんやで」と、私は恥は言わずに自慢話をした。
「凄い!ライオンズマンションで゙講演してきやはったんですか」。瞬く間に全職員に話が広がった。そして彼らは言う。
「ライオンズマンションの何階で話をしてきやはったんやろ」。
「そら、ごかいやろ」。
 私は笑い転げてしまった。
庭の蕎麦の花も笑い転げて零れていることだろう。





   「木犀咲く坂」      木村徳太郎「童謡詩」夕暮れノートより

 
                水歯磨の

                清(すが)しさで

                頭のうえを

                唸りがかけた。

                飛行機日和

                よい日和

                林檎噛み噛み

                聞いてた僕は。


                木犀咲く坂

                匂ふ坂

                あの子は松葉杖(つえ)を

                止めて見てた。



「弘ちゃんは生きている」1〜25はブッツクマーク(ご挨拶)に続けてはいっています。
2006.10.09

全1ページ

[1]


.
花ひとひら
花ひとひら
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
友だち(7)
  • ++アイサイ
  • あるく
  • こうげつ
  • まんまるネコ
  • 吉野の宮司
  • plo*er_*un*yama
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事