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♪ 星たちは花になりました
風が語る星と花の物語
〜星たちは地上に降りて花になりました〜
夜空の星は、野の花のよう。
星のお話が風にゆれて流れて行きます
夜空に輝く星は、夜明け前に妖精になって 地上に降りてきます。
そして、星のドラマの主人公たちが
野山に、季節の花となって咲きこぼれます。
蛇と蛇使い座 トケイソウ
トケイソウは、神秘的な色と姿を持ち、ほのかに香りを漂わ
人々の気持を和らげてくれます。
長く伸びた巻きひげは、蛇のようにそばのものに絡みついていきます。
アスクレピスはギリシャ一番の名医でした。
死にかかっている人々をたくさん救いましたので、
死神は困り、大神に頼んで彼を殺してもらいました。
代わりに大神は、彼を星座にされました。
そして疫病が流行ると、彼は使者である蛇に姿を代え、
人々を救いに来ると伝えられています。
エッセイ 楽しい 復活
雨上がり、キュウリの蔓がどんどん伸びている。キュウリだけではない。サツマイモの伸びた蔓や、トマトの脇芽を挿し芽しておいたものもしっかり根付き、青々としている。野菜屑から自家で芽をだしたカボチャは、大きな葉と花を咲かせている。
三十年余前に、引っ越して来た時の我が家は大草原の小さな家の風情だった。周りには家も無く楽しみは畑をすることぐらいだった。それがいつしか五千戸からなる大新興住宅地になり、私もパートに出始め楽しみは外へと向かい、いつしか畑をしなくなっていた。
昨年、孫が小さい畝を一つ作り、ミニトマトを植えて帰った。それが、庭木を越す高さになり食べても食べても赤や緑の実が太陽に煌き、その美しかったこと。そのときの感動が私にまた、畑をするきっかけをつくってくれた。
もうすぐトマトが赤くなる。楽しみに一畝、二畝と頑張って畝を増やしていく。畝から子供たちや孫の声が聞こえてくるようで、私に大きな楽しみが戻って来た。
ところが、ところがだ。
なんとカラスが大挙して庭に舞い降りるのだ。朝早くからトタン屋根の上を走る。何事かと目が覚める。隣家のTVアンテナに指令をだすかのように君臨している。そして「もう一日大きくしてから神棚に供えよう」と楽しみにしていたナスは見事に中を繰り抜き、薄く皮だけを残している。中身の無いナスが茄子紺色を輝かせてぶら下っているのだ。枝まで折っている。「もう少し赤く染めよう」と思ったトマトは姿形も無くなっている。カラスがみんな搾取して行ったのだ。柿や枇杷や杏も私の口に入った事は無い。私はいつも負けて、全てカラスに譲っていた。
しかし、畑の生り物は腰を摩りながら、蚊に襲われながら、汗を搾るほどに出して、生み出したものだ。許す事は出来ない。
私はいままで気がつかなかった。どこの菜園にもネットが被せられていた。丹精込めて作った作物を「サルに盗られたイノシシに盗られた。シカに踏み荒らされた。いや、アライグマが出た」と聞くことはあった。悔しそうに語る人の気持が始めて分かった。
「許せない。焼き鳥にするぞ!」
怒り満面の私を見て夫が「人格が変わるから、やめとけ」と一言。
怒っている場合ではない。そう言えば、どこの菜園でもネットが張られていたではないか。カラス予防は菜園の必要条件だったのだろう。
そんな事に気がつかず私は無頓着だったのだ。孫が植えた昨年のトマトにカラスはこなかった。あのとき盗られていたら私は畑を始めなかったかもしれない。いやそれより、作物をとられる人の悔しさに気が付くこともなかったかもしれない。カラスはそれなりに私にいろんな感情を増やしてくれたわけだ。そう思うと、焼き鳥は止めて置こう。
夫が防鳥網を張ってくれた。子供たちが残して行った、超賑やかなラップやレゲエのCDをぶら下げた。ラメ入りのテープを張った。テープが陽を受けて眩い。風に揺れてCDが踊る。キュウリが少し曲がっているのはリズムを取っているからかもしれない。
いま作物は安全にすくすく大きくなっている。楽しい復活だ。
暑い日盛り 木村徳太郎 1985.08.07作
暑い日盛り
雀 子雀
トマトをつつく。
つつきゃトマトは
売れなくなって
母さん困る。
トマト売れなきゃ
ご本が買えぬ
僕たちゃ困る。
つつくのやめて
昼寝をしろよ
目覚めりゃ西瓜
一切れあげる。
雀 子雀
つつくなトマト。
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