来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

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和綴じ本制作第1巻
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四つ目とじ本制作工程メモ
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四つ目綴じ本制作工程
 
 
    冬の夜(金襴緞子の温かさ) 
 
   冬の夜   文部省唱歌
 
   燈火 ( ともしび ) ちかく 衣縫ふ ( きぬぬう ) 母は
  春の遊の 樂 ( たの ) しさ語る。
   居並 ( いなら ) ぶ子どもは指を折りつつ、
  日 數 ( かず ) かぞへて喜び勇む。
     圍爐裏 ( いろり ) 火はとろとろ、
    外は 吹雪 ( ふぶき ) 。
 
 この歌が好きだ。外は吹雪。雪を眺めながら暖かい部屋で縫い物をする。静寂の中、針が語りかけてくる。それは縫い物の楽しさを教えてくれた祖母の声であったり、布地に浮き上がる様々な模様の、意匠たちのざわめきであったりする。今はもうあまりみられない、縫い物、囲炉裏、ともし火などの日本の文化が吹雪の中に浮かび上がってくる。春を待つ心がちろちろと私の胸に燃えてくる。
 
 針と糸を持つのが好きだ。http://blogs.yahoo.co.jp/hanahitohira06/31753818.html
 
 最近、断捨離(物への執着を捨て身の周りをキレイにし、 心もストレスから解放されてスッキリする)をする知人が増えてきた。ぼちぼち身辺整理をする年頃になってきたと言うことだろうか。
私にはこれがなかなか出来ない。「着物をタンスの肥やしにしておくならリフオーム」とか言われるが、私は簡単に糸目を解くことが出来ないのだ。一針一針運ばれた美しい凛とした縫い目を見ると、やはり着物のままで置いておきたくなる。着なくともときどき箪笥から出して見る。心落ち着かせる和の色、意匠、眺めるだけで心が落ちつき、箪笥でなく私の心の肥やしになる。そういうわけで、整理のつかないまま、他にも後生大事に置いているものは沢山ある。捨てることが出来ない代わりに、これ以上、物は増やさないようにしてはいる。
断捨離をする知人から「貴方なら捨てないで使うんじゃない?」と私が捨て場所?になったりする。針仕事で主に帯や花嫁の内掛けを内職にしていた知人が「もう体力的に仕事は無理」と金襴緞子の端切れを沢山送ってくれた。それは着物と同じく、眺めているだけで心豊かになるものだった物を貯めるのはもうやめた。私も断捨離をしたいと思っている。が、布地になると病気かもしれない。我が家の押入れはまた膨らむのだ。
そのままにして置いていたのでは、まさに断捨離の一糸になってしまう。そこで私は決行した。
 
 以前から手作り本を作りたいという夢があった。いままでに2冊の本を出版をしたが、どれも高くつく出費だった。出版部数を沢山に望まなければ、次回は世界でたった一冊の自分の手づくり本を作ってみたいとかねがね思っていたのだ。
 近くにご夫婦で和本の制作をやっておられる方がいらっしゃった。そしてその方の指導を仰いだ。
1)    知人から送られた襴緞子の布地がたくさんある。(和本の表紙に使える)
2)針を持つことが苦痛ではない
3)和本は100年はもつという。
  条件がそろった。
「和」が好きである。日本の文化が良い。その中で、和本は歴史と直結しているという思いが今までからあった。その思いの波はあるときは怒涛のように押し寄せ、また静かな感動に浸らせとても興味があった。和本を作りたいと思っていた。
 
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型紙も簡単に作れた
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どれもこれも美しい金襴緞子地が表紙になる
 
 和本作りはやってみると意外と簡単だった。(自画自賛かもしれない
が、手先は器用なほうだ。まだ目も見える。=針穴に糸が通る=)
先生お薦めの「金箔地唐草文様金襴緞子」地で最初は制作してみた。和布と、とじ糸の彩のバランスを考えるのもとても楽しい。力を入れて抜きあげる針と糸はそのたび心を落ち着かせてくれる。
吹雪が良く似合う。
 
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頂いたものには華やかなものが多かった
 
「霊芝雲和金糸緞子」や「小花文様金襴緞子」などもある。これはお茶席で使う袱紗に仕立ててみた。花嫁衣裳の内掛けの残り布と言うことで、「金銀菊散文様金襴緞子」のように、朱色(あけいろ)の華やかなものが多い。また始めて知ったのだが、布地の裏にまたがる糸の多さに驚いた。毛糸編みの柄編みも裏に沢山の糸がまたがるが、それを編みこんでいく。が緞子の場合は糸がそのまま横たわっている。縦糸横糸を修練の技で操り、表からみると単純な模様(図案)にも糸が引きつらないように織られていくのだろう。模様をプリントしたものでなく、1本1本の糸がみな主役なのだ。そんな思いがした。
 
緞子地を使い何冊も本を作ってみたいと思う。まさに世界に一つだけの本である。断捨離などと言わせない。
出来た本には希望と夢を綴っていくのだ。
知人にも和本を贈ろう。やはり希望と夢を綴って欲しいと思う。
春の遊の 樂 ( たの ) しさ語る。
春までに何冊できるだろう。吹雪がまばゆく見える。

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