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脳いきいきふれあいアート<61>
インクで描くフルーツカップル
ドローイングインクの水性で、鮮やかな発色で乾くと水に濡れても滲まず、ペンや筆で塗って描くインクがあります。挿絵などに良く使われる顔料です。これを使ってみることにしました。
カリキュラムには「インクでの透明感のある色彩表現を味わい、二枚描いたものを一つの作品に仕立てる面白さの体験」とありました。前々からやってみたかったカリキュラムなのですが、インクが高くつくのです。十二色で六千円ほどになり、それを参加人数分用意するとなると、財布と相談になり、躊躇していました。
良い方法を思いつきました。
インクはスポイド式で顔料はインク瓶に入っています。顔料を、人数分、市販の醤油挿し(金魚とか、子豚さんがありますね)に入れることにしました。(こういうことを思いつくことが、カリキュラムと離れてしまうことになり間違っているようにも思うのですが、楽しいことを皆に体験して欲しい、その気持ちが大きいので実行してみました。)
また私なりのカリキュラムに変わってしまうことになりますね。
1)筆やペンは使わず、インクの入った金魚の醤油挿しの容器で描く。
2)B4のイラストボードを二分の一の大きさにし、二枚にする。
用意した果物から気に入った物を選び、それぞれの色や特徴や重さ、香り、手触り味を観察して楽しむ(いつものように写生をするのではないことを伝える。絵を描くという気負いを除き、遊び感覚を呼び覚ます)
3)果物を2種類描き一枚の作品に仕立てる。
4)2枚のイラストボードの位置は縦でも横でも良い
5)金魚容器に入っているインクを用紙に直接たらし、インクの混色やにじみの変化を楽しむ。(インクの美しさを楽しみ果物の固有色にとらわれない。)
3)果物の大きさにインクを塗り広げる
4)写生ではなくインクの混色を楽しむ。そこに脳活性が起きると思うので用紙に現れる色や形を楽しむ。(但し混ぜすぎると色彩は黒色になってしまうことを伝える)(色を全部混ぜると黒になる。光は白になる)
5)インクが沢山零れ、出すぎたときはテッシュペーパーでふきとるとまたおもしろい造形と色があらわれる。
6)モデルの果物描ければ(形を写生するのでなく果物の大きさが広がれば良い。そこへ割り箸ペンと墨汁で線描を加える。
7)果物の微妙な形の変化を観察し、描きなおしたり線描がずれても良い。何本も線が重なっても、かすれても良いし、線自身のいろんな表情を楽しむ。
8)同じようにして異なる果物を二枚描ければ製本テープでスタンドに仕立てる。
9)二枚にまたがるようにサインをいれ、一枚の作品にして完成。
完成した作品の鑑賞会をしながらお食事です。
雪のちらつく寒い日、蕪の煮物やスープがとても美味しく、楽しいアート体験が、皆さんを余計にいきいきとした気持ちにしたようです。材料が高くつくときも知恵をしぼれば、こんなに楽しく過ごしていただけるのです。自分の知恵に自分で褒めて、私も幸せな時間をいただきました。やっぱりアートはいいですね。そしてみんなでふれあい楽しむのが良いですね。
雪の日の「脳いきいきふれあいアート」は暖炉を囲んでのアート気分でそれは活気で暖かでした。改めて臨床美術で素晴らしいと思います。なかなか「さぁ〜写生をしましょう」ではこれだけいきいきとした絵はアートは制作できないと思います。下手上手ではない、認知症の人も健常者も同じようにほとばしるその人の創作魂が溢れてくるのですね。嬉しいことです。
最近はいろんなアート技法が目に留まります。(どんな講習も受講したくなります。なにか臨床美術で使えないかと思ってしまうのです。
オーラソーマを使ったパステルアートと言うのがありました。
パステルの使い方も色々あるのですね。是非これも「脳いきいきふれあいアート」で使えるレシピを考えましょう。なんだかアートの広がりがとても楽しくなっています。
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2012年12月10日
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