来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

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花々も神や人の心を乗せて咲き続けます。 鎮魂歌のようなタマスダレとオショライトンボ。
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猛暑にも関係なく彼岸花が咲き出しました。
 
日本の原典〜古事記物語〜 (8
 古事記物語を進める前に少しお話したいことがあります。
孫に古事記を語るつもり・・・・。子供の頃、心躍らせて読んだあの楽しさ、わくわく感を伝えたい気持ちと、自分自身があの時の感動を再確認したい、日本の成り立ちを再確認したい、そんな思いで自分にも分かりやすくと古事記を紐解いています。 そんななか、目に留まった記事があります。
 
「これを築いたのは誰なんだ?」
オレたちではない。こんな裕福な今日(こんにち)の日本があるのは、先代の人たちの頑張りのおかげだと思っている
オレたちは、彼らが頑張って汗水たらして残していってくれたもののおかげで生活できていると思う。先人の財産を使ってきただけ。感謝して、今からもう一度、頑張らないといけないんじゃないか。( サッカー日本代表MF 本田圭26歳ブログより)
 
そうです。日本の国の成り立ちを知り、素晴らしい日本国を守り頑張ってきた先代に思いを起こして下さい。そしてそれは古事記に繋がると思うのです。
私の子供の頃は、「古事記は天皇崇拝を導くために書かれたものであり、あんな荒唐無稽な物語が日本の祖とは恥ずかしい」と学校で教えられました。生まれ育てられている自分の国を否定し、貶める教育がなされていました。その教えを受け大人になった世代がいま国を背負っています。なにもかも古いことを否定し天皇を否定し、自国を愛せない大人がなんと多くなったことでしょう。でも本田選手のように世界に飛び立っている若者には日本の素晴らしさ、そしていまそれが危機にさらされていることがよりよく見えるのでしょう。
私は思うのです。11月の「古典の日」に源氏物語を読む人は多いでしょう。が、古事記も是非読んでみて欲しいです。
 
発掘作業中スコップの先に古墳時代の地表が現れ、見ぬ世の人が踏みしめていた大地に、私たちは今、豊かに平和に暮らしています。しかしそれは本田圭選手が言うよう、先人のお陰、この国を生んでくれた神様(宇宙)そしてそれを民と共に守って下さっている天皇さま(古事記は天皇崇拝のために書かれたという説は間違いと思います)を改めて感じていただければと思います。 
京都国立博物館で「大出雲展」がありました。猛暑の中行ってきました。古事記は稗田阿礼が謳い太安万侶が書き記したものですが、歴史から姿を消していた時代もあったようです。それを本居宣長が40年間もの研究で「古事記伝」44巻が結実され、また命が吹き込まれたのです。それは寛永版の古事記を購入したことから始まったそうです。その1冊が会場に並んでいました。付箋や書き込みがいっぱいでした。胸がいっぱいになりました。古事記にもいろんな歴史と波があったのですね。私たちはいまこうして先代たちのお陰で簡単に歴史を知ることが出来ます。それを無駄にしないで先人たちが命を吹き込み、今に息づいているその息遣いを繫げていけることを願います。日本の原点である古事記には物語としてだけでなく、宇宙のこと、その宇宙の一滴がいかに成り立つかまでもが記されています。「大出雲展」には<時を超え、先人とつながる流れを絶やさぬよう、せめてその一滴ならんや>とありました。秋の夜長を紐解いてみましょう。
日本の原点を一滴の雫となって。そして一滴を汚濁させないよう歴史を守って行きたいと思います。
 
日本の原典〜古事記物語〜 (8)  
須佐之男命(すさのおうのみこと) <天の岩屋戸>
 前回は、高天原が真っ暗になってしまったところまでしたね。
 
「ギギギィィ……」と天の岩屋戸が閉められました。辺り一面真っ暗になってしまいました。「どうしたんだ、真っ暗だ!」神々は驚きました。神々が住まう高天の原だけでなく、人々の住む葦原中國(アシハラノナカツクニ)も突然に闇におおわれてしまったのです。
そして太陽のない闇に包まれた日が続きました。闇につつまれたのをよいことにして災いの神々が動きを始めました。このままでは、わざわいの神々に乗っ取られてしまう。さぁ〜大変なことです。
神々は考えました。一刻も早く、「天照大神に天の岩屋戸から出てきてもらわないといけない」そして八百万(やおろず)の神々は、天の河原に集まり、知恵の神、思金神(オモヒカネノカミ)を中心に作戦を練りました。どうしたら天照大神を天の岩屋戸から出すことができるか。岩戸を開けるにはどうしたら・・・・・
「そうだ!ありったけの長鳴鳥(ながなぎどり)を集めて鳴かせよう!」」名案の閃いた思金神は、すぐさま実行に移しました。その案をすぐに理解した神々も「合点承知の介」と長鳴鳥を集めに走りました。
 思金神が言います。「伊斯許理度賣命(イシトリドメノミコト)は八咫鏡(ヤタノカガミ)を、玉祖命(タマノヤノミコト)は八尺勾玉(ヤサカノマガダマ)を作って下さい」「おぉ! 承知の介」と、神々は一致結束、この難事に立ち向かわれました。
(これらの、八尺鏡は伊勢神宮に、八尺の勾玉は宮中に、そして須佐之男命が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したときに、その尾から出た天叢雲剣は熱田神宮にと奉斎され、三種の神器として保存れています)
布刀玉命(フトダマノミコト)は、天の香山へ行って、鹿の骨を使って占いをし、榊の木を取って、上の枝に八尺の勾玉を、真ん中の枝には八尺鏡を、下の枝には木綿と麻をつるしたものを用意するのだ。さぁ、皆の者急ぐのだ。早く高天の原に光を取り戻そう!」「布刀玉命は榊を持ち、天児屋命が祝詞を唱え、天宇受売命(アメノウズメノミコト)は笹を持って踊るのだ。そして天手力男神(アメノタヂカラヲノカミ)天の岩屋戸の脇に隠れている」最後の手はずを指示する思金神です。
「準備はよろしいか。では、頼んだぞ!」
 天の香山から取ってきた笹の葉を持った天宇受売命は裸になり一心不乱に踊りだしました。ステージがわりの大きな桶伏せてその上に乗り、とんとんリズムをとりながら面白おかしく踊り始めました。桶は打楽器のように大きな音を鳴り響かせて、調子に乗った天宇受売命はしだいしだいに神がかり状態になりますます踊り狂い出します。乳は左へ右へ、上へ下へと揺れ動き、裾はめくれて女陰(ほと)はあらわに見え隠れします。それに合わせて八百万の神々は大いに笑い囃します。「あーはっはっは」「いいぞー、もっと踊れや、歌えや、大いに騒ごうぞ!」「アッハッハ、愉快愉快」八百万の神々も立ち上 がり思い思いに体をゆすって踊り出します。岩戸の前のにぎやかさは大そうなものです。宴たけなわです。
 その楽しそうな笑い声は、岩屋戸に隠れている天照大神の耳にも届きます。
 おかしいなぁ〜、何事だろうと思った天照大神をが天の岩屋戸をほん少し開け、外の様子をうかがいました。天宇受売命が裸で踊り、神々は大笑いでなんと楽しそうなことでしょう。天照大神は天宇受売命に聞きました。「何やら騒がしいようですが、高天の原は私がいなくなって闇につつまれているはず。どうして、歌い踊り、笑っているのですか?」「いいえ、どうしてどうして、あなた以上に貴い神がお出でになられたのです。だから、私たちは喜び笑っているのです。」とよけいクルクルと舞い踊り、答えました。
布刀玉命が「こんなに素敵な神ですよ」と天照大神に鏡を差し出すと、その鏡には光り輝く神の姿が映っていました。天照大神は、本当に自分以外にもっと素敵な神が現れたのかもしれない。ここから出てよく見ないと・・・。
自分の姿を別の貴い神だと勘違いした天照大神は、不安になってもっとじっくりその神を見ようと、天の岩屋戸をもう少し開けました、そのとき、「パシッ」岩屋戸のそばに隠れていた天手力男神が、天照大神の手をつかみ、一気に岩屋戸から引き出したのです。
「それっ! 今だ!」天照大神が天の岩屋戸から完全に出たその瞬間、布刀玉命は、天の岩屋戸に二度と入れないようにしめ縄で封印し、そして天照大神に懇願しました。「これからは、二度とこの中には入らないでください。」
 天照大神天が岩屋戸から出てくると辺り一面に光が戻り、隅々まで明るくなったのです。神々は、天照大御神のすばらしさを前にも増して褒め称え敬いました。
天照大御神は太陽であり昔から、暗いときには楽しく笑い遊ぶことが最良の方法(笑う門には福きたる)だったのですね。そして天宇受売命の踊りは現在のストリップの始まりでしょうか。お手柄の天宇受売命は、このとき以来、芸能の神、お神楽の元祖となりました。また、しめ縄には「もう二度と太陽が隠れませんように」という願いが封じ込められ、新しい年の初めに太陽の復活を祝ってしめ飾りをする習慣が神代からずっと続き「今年も太陽の恵みをいっぱいいただけますように」という思いを込めて初日の出を拝むのです)
古事記はとてもおおらかです。陰部(ほと)や便や、尿や、嘔吐やゲロやそれに殺めたり戦ったり、性情にもとまどいますが、それは生命の基本であることに気づきます。同じ古い書物として源氏物語があります。源氏物語には、便やゲロは出てきません。そして空想することには欠けていると思います。同じ男(神)と女(神)のことにおいても、私は空想したり、そこから生と勇気の湧く話に夢中になります。残酷、不浄、そのなかに「生き返り」「再生」を教えてくれるからです。だからワクワクするのだと思います。荒唐無稽といわれ、とっぴょうしもないところがまた面白いのです。そえはほんわかとした気持ちになり辛くならないのです。先人とつながり、生、宇宙に繋がり、上から目線(決して天皇の話は上から目線ではないのです)ではなく、神代から人に続く基本が書かれているように思います。
また続きは ふることに伝う。

 

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