来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

弘ちゃんは生きている(1)

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(14)
  日曜。春の朝はいつまでも眠いものである。寝床の中で、昨日、自明垣内の奥田君、隆、級友たちが十円づつ出しあって買った菓子折りをもって、弘の家に怪我見舞いに来た。
そのとき、隆と奥田君が話した、国語の農地改革につながって、「団結についての詩」の宿題を気にしながら、「どんなものを作って行けばよいのだろうか」とぼんやり、弘は考えていた。
「団結とは…」(多くのものが一体になるさま)。すると、「あっ、杉山だ」。嶽の山、長嶺、長谷山、船尾山…。どの山にも、杉や桧が「団結」して、ほかの山とはっきり区切られ、一団結をしているではないか。
分けられた垣内の山を売って、自転車を買ってもらう。そのことが、弘の頭のかたすみに、たえずこびりついている。だから、学校の宿題も、それにつながって考えがうかびあがってくるのであろう。「おら、杉山のことを詩に書く」
そう思いをきめると、眠気がいちどに吹き飛び、弘は寝床の中から、亀の子のように首をもたげて、美代のほうをそっとみる。
おかっぱの髪をみだし、小さい唇から、白い歯がのぞいている。その上下の歯の間から、日曜の気安さを語っているように寝息が正しい。
お父っあんのほうをみる。
いつも身に着けているシャツのまま、寝床にもぐっている。両腕を寝床からはみ出させて、吸う息、はく息のちがいを、はっきりと音にあらわし、その息に酒の匂いがまざっているようだ。おまけに、シャツの汚れがはっきりと目について、弘は少し淋しい思いをする。
おっ母のほをみる。
鏡台で髪をすいていたおっ母は弘が顔を向けたのに気づいたのだろう。髪をすく手を休めて、ふりかえり、
「弘かまどに火をつけてんか」きつい目でじろりとにらんでいう。
「おら…」今日は日曜だからゆっくりさせてと、いいたかったのだが、弘は、おっ母のつりあがったきつい目に出合ってなにもいえなく「うん」と答えて、しぶしぶ寝床から起き上がる。
起きて便所に行きかけ、鏡に向かっているおっ母の横顔をちらりと盗み見て
「おっ母は、また、きつねつきじゃなかろうか」と、おもってどきりとした。
いつも、きつねつきのころになると、おっ母の目はつりあがる。
すぐれない顔色に、指先で目じりをつりあげたように、きつくなっているのがわかる。
ようすをうかがう弘の動きに、おっ母は「なに、ぼんやりしている。日曜ぐらいに、てつだいしたらどやねん」
男の子にめしたきをさせようというのだ。世間では、そんなことは、あまりありえない。弘はそんなことをいいつけられることでさえ、「おっ母さんは、まま母だから、おればかりいじめる」と、気弱くわりきって、あきらめている。おまけに、「おっ母は、またきつねつきじゃから、さからったらどんなことになるかわからない」と、おそれる心のほうが、それよりもさきにたつ。
逃げるように土間をぬけて、庭をよこぎって便所に入る弘。
太陽の光が、荒かべのやぶれからもれ、しゃがんだ弘のももを、明暗のまんだらに染める。
ぽとーん…。
なにか知りたいふうな心がはやって、便壷に目をやる。
臭気が鼻をつき、濡れた新聞紙。茶褐色の便。その中に、やわらかそうな、まだ新しく白い紙が、桃色の絵の具にでも染まったように落ちているのを見る。
「何じゃろう」と、思うよりも、弘はおっ母がきつねつきになったことを、はっきり
知ったようで、しゃがんでいても落ちつかぬ。
しゃがみながら、それにつながって、昨日、松の木から落ちて、けがをして血をながしたとき、越出あや子が、かしてくれたハンカチが、みるみるうちに血にそまった、そのときのハンカチのことを思った。便所を出て、冷たい井戸水で歯をそそぎ、顔をあらった。頭の包帯がじゃまで、いつものようにさっぱりと洗えない。洗いながら、隆と約束をした赤い百合のことを、ふたたび思ってみた。寝巻きのまま、弘はかまどの前に立つ。
古新聞をちぎって火をつけ、そのうえに杉葉をのせる。杉葉がいぶって、土間に靄のように煙がひろがって、山の匂いがする。
「ご飯だろうか。粥だろうか」
しかけられてあった釜のふたをあけてみる。
「今日、お父っあんと、おらといっしょに山に行くんやのに、弁当つくらんのけ」粥と知って、枝しばをぽきんぽきんと手ごろにおって、かまどにくべながら、おっ母に言う。
「だまって、たいたらええねん。米びつに米あらへんのに、朝からご飯たけるかい」きつねつきになった、おっ母にさからっては悪いと知りながら
「だって、山に行くんだぜ…」と、昨夜、自転車を買ってもらう喜びを、ひと時も早く具体化するために、お父っあんといっしょに、山に行くことをやくそくした弘は、その予定をくるわせられたような不満でつい口をおっ母にかえす。米びつに米のない貧乏ぐらしだけが、おっ母をヒステリーにするのではない。
弘のおっ母さんは、他人にはわからないが、月のものがくると、気がたかぶる。きつねつきになるのだ。
ぐっと後ろへ髪をすきあげ、額を広くだし、目をつりあげて、ふりかえったおっ母は「なに…」
手に持った櫛で、鏡台を、声と一緒に、かちんとたたいた。櫛をなげつけられはしないかと、弘は用心してかまどの前につくばってしまった。ぽきん、ぽきんと、枝しばをおり、動作をきびしくして、おっ母のごきげんをとるように、どんどんと、かまどにくべる。
弘の動作に心が休まったのか「弁当は美代にもたせてやる」と、おっ母さん。「もう起きなはれや」と、お父っあんの寝床のほうに声をかけた。櫛を投げられなくって、安心した弘は、かまどに手をかざして考える。
「おっ母はどうして毎月きつねつきになるのだろうか」「きつねつきになると、どうして自分の言いたいことを通すのだろうか」
「どこのおっ母も、そうなんだろうか」と…。
考えてもわからない。わかることはきつねつきになったら、さからっては悪いということだけ。
「ううん…」寝たりなさそうな、お父っあんの返事がして、寝床のなかでおおきな伸びをしているのが見える。

(13)
                 ☆

学童たちが教室を去って、宿直室に一人残された弘は、淋しくてならぬ、三つの林檎を二つ食べ、美代子に一つ持ってかえってやろうと、あとの一つに手をつけていない。が、まだくいたりなくて、交番さんが置いて行った一切のするめに手をつける。
するめをしがみ、桐久保さんに行ったであろう父のこと、自転車のことを思って、淋しさをまぎらわせる。
そのうち、あまり顎をうごかせたためか、二針縫った傷が、ほころびたように痛み、包帯がずり落ちそうで、もとになおそうとする。包帯の結び目をさぐりあて、締めなおそうと、包帯を半分ばかりほぐす。
「ほどいたらあかんがな、弘」
梶野先生は。弘の父と宿直室に来て弘のようすに驚いて注意。
「ずったんかいな」と、言いながらそばにより、包帯を巻きなおしてやる弘の父。
巻きなおしながら
「するめしがんどんのか。するめみたいなものしがむから、包帯がずるんや。やめとき」不服そうに言い、弘の口にはみだしているするめを、手でもぎとりかけて
「おら、交番さんに、もらつたんや」歯でくわえてとらせない。弘の言葉に包帯を巻きなおす手をやすめ、梶野先生のほうをふりかえり、
「先生。えらい心配かけてすみません」するめの悪口をいったことに、ばつがわるそうだ。
「どうしまして」と、答えたものの梶野先生は、するめをしがんでいると、包帯がずりおちる。そこまで気がつかなかつた不見識を問われているようで、ちよっととまどったようす。が、交番さんの不見識を問われるようなことは、若くとも先生だ。すぐ、
「するめは造血剤にいちばんいいのでして…」と、学のあるところをひれきして、いっしゅんおめつた先生の立場をとりもどす。
「造血剤って、そない血がでましたんやろか」「たいしたこともないです四、五日もすればもとどおりになります」傷の説明をする梶野先生。たいしたこともなさそうな傷に、ほっとしたような弘の父。
「医者のかえり、お家に行きましたが、弘君が学校に来たがるもんで」と、つけ加える梶野先生。
「へえ、えらいすんまへん」おっ母がどうもきつくって」と、弘の父は恐縮そうに言い、母のことにふれられることをさけたいようす。つづけて
「弘。お父っあんと家へかえって寝よう」包帯をまきなおしてやり、手をひっぱって弘を寝床から立たせながら言う。
「学校終わったらかえる」
残った林檎とするめに目をおとしかえりたくなさそうな弘。そのようすに、一つ残った林檎を、新聞紙につつみ
「弘君。お父さんも言ってはる。いっしょにおかえり」と、弘の手にもたせて、梶野先生もすすめる。が、「いや。学校終わるまでここにおる」と、駄々をこねる弘。
その弘の心をやわらげるように「どうも、お母と具合がわるうて、こまりまんがな」と、一人言のようにいって、ふれたくなさそうだった。母親のことについふれてしまった弘の父。
「いや、そのことは…・」
こんどは梶野先生が、ふれたくなさそうに言ったが
「弘君が、学校に出した詩を、よませてもらったんですが、お父さんがおられない時の弘君は、どうも具合が悪そうですね」と、弘の詩を「こんな詩です」と、口ずさんでみる。
口ずさみながら、弘の家の事を思う。思うと弘の家に行った時の母親のヒステリックな仕打ちも家計が豊かでないことが原因とも思える。
常日頃、話し合ったことのない弘の父に、そんなことを話すのに、いまがよい機会ではないか。弘の詩を口ずさみ終わった梶野先生は
「深酒はあまりいいことはないようですよ。奥さんの機嫌の悪いのも、それが原因ではないですか」と、気軽く言ってみる。
「そりや、先生。わかっとりまんねん」へら、へら笑って、恥ずかしげに言う弘の父。
「少しはつつしまれたら。弘君と母親のうまく行かないのも、それが一つの原因ではないですか」梶野先生は、やっと本筋に入ったというふうに力をいれて話す。
「へえ、へえっ、へえ…」
笑って答えない弘の父。その父に
「桐久保のおっちゃんもいいよった」と、弘が口出しをする。
弘にまで口出しをされた父親は「お前だまっとり。自転車、買うたらへんぞ」と、
弘にそんなことを言って、ごまかそうとする。が、たしなめられているのは自分。間が悪そうに
「弘。早よかえろう。自転車買うたる。もう、あんな詩とか言うもん書かんといてや。お父つあん、さっぱりやわ」と、ふたたび、それとなく梶野先生から、たしなめられていることと、弘の口出しを、はぐらかせるように、笑って言った。
「先生。えらい迷惑かけてすみませんでした」と、弘の手をとり、
「おら、寝とっても、そればかり思っとった。山、売れたんか。お金もろたんか」
と、たずねる弘に、答えないで弘のお父つあんは「お金まだやけど、きっと買うたるよつてに、早よ家にかえろ」と、弘をうながして帰ろうとする。
「ほんまやで。おら、嬉しいな」ぐずっていた弘は、怪我をしたこともわすれたように、お父つあんの言葉に嬉しそうにしたがった。
枕元の学用品をまとめてやりながら、梶野先生は「服がまだ乾いていません。後から誰かに届けさせます。傷が痛まなければ月曜日から学校に出させてください」と言い、弘にもたせて弘と弘の父を宿直室から送り出した。送り出しながら
「弘。自転車のことばかり考えよるから、木からおちよるんや」と、弘をからかいながら、山を売って金が入れば、その当座は生活にゆとりが出来て母親の心も一刻はやわらぐであろうと、弘のことを思ってみた。







 

 

(12)
               ☆
「越出あや子」梶野先生があてた。
立ち上がったあや子は、目通りに本をもち、元気な声で
<(三)、農地改革。進はついこの間まで、田畑がずうと昔から自分の家のものであったと思いこんでいた。ところが、この間、祖父からこんなことを聞いた。「うちの田や畑は、進のひいおじいさんのおとうさんの時から、うちのものだったが、くらしにこまって、わたしのおとうさんが、山野さんに売ってしまったのだ。そして、その土地を山野さんにたのんで、小作させてもらっていた。だから、山野さんにお米をおさめるたびに、この土地をかいもどすことができたらと思わないことはなかった。わたしのおとうさんが、四十六で亡くなる時『おまえが大きくなったら、わたしがなくした土地を買い戻してくれ』といったことばをわすれることができない。
山野さんは大地主で、四十町歩の田畑をもっていた。
この村では、山野さんのほかに、土地をもっている家は、五十軒しかなかった。ところが、1945年(昭和二十一年)の農地改革で山野さんは、一町たらずを残して、田畑をみな小作人にわけることになった。そして、土地を持っている家が急に百軒以上となったのだ。
わたしがおとうさんの願いを果たそうとして、いろいろ努力してみても、うまくいかなかったのに、農地改革で、土地が自分のものになったのだ。このときぶつだんにとうみょうをあげて『おとうさん、土地がもどりましたよ』とおがんだよ。自分の土地だと思うと打ちおろすくわにも力がこもる」
日本の田畑はもともと少ないのに、一部の地主が多くの土地をもっつ¥ていて、土地をもたない農民は小作人となって、できた米の半分以上を地主におさめていた。そのうえ、いつなんどき小作地をとりあげられるかもしれなかった。小作人は、地主や金の借りた人には頭が上がらない。それで、村や国の政治は、地主や金持や勢力のある人々の考えできめられることが多かった。戦争がすむと、連合軍はこのようなしくみをああためるために、地主の時を小作人に分けるように政府にいひつけた。そして、このことが国会できめられ農地改革が実行っされたのである>
富み終わって腰をおろす。
教壇から降りて、片手で本を、片手をぽけっとに入れて、梶野先生は、椅子にそりかえるように掛け、
「農家の歴史のうち(一)むかしの農家。(二)明治の農家について、よくわかったですね」と、話し
「農地改革で、喜んだのは誰ですか」と、児童と本を交互に見ながら質問する。
「はあっい」
奥田君がいきよいよく、手をあげる。手をふりながら「はあっい。はあっい」と、七,八人がつづく。あてられた奥田君はきほって、「進のお父さんです」と答えて腰をおろす。
ちがった答えを考えていたのか、奥田くんの答えに、手を上げていた学童たちが自信のなさそうに手をひっこめてしまった。
「そうです。進のお父さんですね」
奥田君の答えに同意して、梶野先生は「ほかに喜んだと思う人は・・・」と、再び質問をする。誰も手をあげない。越出あや子が、ぽそりと手を上げた。奥田君があや子をけげんそうに、にらむ。
「越出あや子」当てられて立った。
「小作人です」と、あや子は答えて、自信のなさそうに先生の顔色を見ながら、腰をおろす。
「そうです。喜んだのは小作人です。勿論、進君のお父うさんも喜びましたが、小作人全部が喜んだのです」
梶野先生の言葉に、あや子のほっとしたような顔。
梶野先生は話をつづける。
「それでは、小作人がなぜ喜んだのですか。喜んだわけの言える人」
越出あや子と、中峰由子が手を上げ、中峰由子があてられる。
「小作人は、地主やお金もちには頭が上がりません。それで、村や国の政治は地主や金持ちや勢力のある人々の考えで決められて、貧乏なものは、苦しくてもしんぼうしていなければならなかったからです」
ちよっと教科書に目をおとし、終わりのほうは読むように答え
「それで、みんなとおなじように、土地を分けられたから、お金持ちも、貧乏人もなくなったから、喜んだのです」息をつぎつぎ答えたした。
「由子さん。うまく答えられました。それに新しい法律では、身分、門地、お金によって差別がなくなりました。これは大変いいことだと思います。それでみなさんも平等ですから、思ったこと、考えたことは遠慮なく、どしどし実行して個人の幸福と言うことを考えねばなりません」
ポケットから手を出して、話しながら教壇に上がり、チョークを持った先生は、
農地問題
小作人
権利
平等
団結
と、黒板に大きく、五,六の項目を記し初めた。
「先生。先生」
誰か、小さい声をあげる。
記する手を休めて「なんです」と、梶野先生がふりかえる。
常日頃、質問や、答えをしたことのない前田朝子が、恥かしげにもぞもぞと立ち上がり
「先生、うちのお父っあんが、垣内の山を分けるのに、おいらを馬鹿にしよって不公平だと、昨日怒って泣いとりましたが、不公平なことは黙って泣いていることはいけないことですか」
思っている事がうまくいえなくって、もどかしそうだ。
「それはどんなことですか」
朝子の考えを引き出すように優しく尋ねる梶野先生。
朝子は、戦災で六年前に村に帰り、農家の離れをかりて、父が垣内の歩き、山稼ぎをして暮らしているが、今度の町村合併で、垣内の山を分けるのに新しく村入りしたものには、等分に分けられないから、不公平だと不服を話しているのだった。
梶野先生は、権利、平等について、話そうとすすめていたのが、前田朝子の発言でとまどった。
「よくわかりました。が、村のことは、先生にもよくわかりません。研究してみて答えますが、人間は誰でも平等ですから、お父うさんの話し方がたりないのかもしれません」
話しながら朝子を見る。
桃色のワンピースは、垢に汚れてよれよれ。髪は家で鋏をいれるのだが、不揃いで長く、額にかぶさり、目がかくれそう。都会でながく暮らして、村にかえった前田さん。子供四人をかかえて、垣内の歩きの賃金に、なれぬ山稼ぎでは仕事もはかどらない。家族の生きていくことの苦しさが、朝子のようすにあらわれている。
それに合わせて、「自転車を買ってもらう」と、医者からの帰りに言った弘のことを、ふっと思い出した。
垣内の山を分けるそのことが、が学童の生活にもひびいてくる。
 生活とお金のつながりが、暮らしに苦しんでいるものほど、切実なのだろう。
お金につながりのあることだけに、大人の間の出来事も、学童の弘、朝子の心にも雨滴のように、しみこんで行ったにちがいない。
 村入りしたその日から、法的には、村の住人としての権利が生ずる。それを村入りした年数で分割するのは不公平なのは明ら。
 学童は、家庭の出来事も、教室に持ち込む。朝子は、社会的身分、政治によって垣内の山を分けることの、不公平を主張しているのだ。だが、垣内できめられた分割方法に、個人の権利を主張したなら、決局どうなるか・・・。
先生はすぐに判断がつかない。
権利。平等。団結。
黒板に記された文字に、目をうつして、朝子の質問に答えないで
「朝子の話は、先生の宿題としてかんがえます。明日は日曜日ですから、農地問題で平等の権利が行なわれない時、団結して交渉することが、保障だれていますので・・・」と、
黒板に記された、団結の文字を、赤いチヨークでぐるりとかこみ、
「団結と言うことについて、宿題を出します」話しながら、カチカチと、チョークの音をたてて書く。
(日曜日の宿題)
◎ 小作人。権利。平等。
の意味を書く。
◎ 団結。と言う言葉をつかって、自由詩をつくる。
書き終わった梶野先生は、教壇の机に両手をつかえ
「個人の自由は保障されていますので、自由がおかされれば、権利は主張せなければなりません。それには同じ考えの人と団結して、行動することが大切です。日本は戦争に敗けて、みんな平等に幸福になるための法律が出来ましたことは、大変幸せなことです」と、
話す。話しのとちゅう、不意に
「先生。おらとこ、誰と団結すればよいのですか」腰掛けたまま前田朝子が、父が不公平だとおこっていることを、ほぐす糸口を感じでもしたのか、鼻をすすりながら言う。
「それは・・・」
梶野先生はとっさに答えず、手を後ろに組んで、教壇から降り、
「日曜日の宿題です。団結の自由詩をつくるためによく考えれば解かってくると思います。
先生が教えるよりも、みんさんがさきに自分で研究することが尊いのです」
学童の机の間を歩きながら話し、前田朝子の横に来て、
「先生、またゆっくり話したる。お父っあんの話、よく聞いてから・・・」と、小さい声で、不服そうな朝子を、得心させるふうに、肩に軽く手で、二,三度うち、窓の外に目をやった。
と、向こうの二年教室をのぞいている大人がいる。教室内の学童が、窓を開けて、こちらを指さしている。学童に指さされて、ふりかえったのは弘のお父っあん。
梶野先生をみとめて、こちらの教室にやって来る。
窓に行き、硝子窓を開けて、
「よく来てくれました。弘君。宿直室です。傷はたいしたことありません」
弘の父に声をかける梶野先生。
米つきバッタのように、頭をさげながら」
「先生。えらい手数かけました」と、教室に弘の父がやってきた。
「平等。権利を静かに自習。先生、ちよっと弘のところまで行って来る」
弘の父を迎えて、宿直室に行く梶野先生。
先生がおらなくなった教室。
「おら、難しゅうてわからん」
奥田君がたまりかねたように、そんなことを言って、教科書を「ぱたん」と、とじて
隆に、にやりと笑いかけた。
なにか、いたずらが、また初まるのだろう。

             














 

 

(11)
「痛まないかい」
「痛まん。先生と学校に行く」
家庭の事情がいっそう深くわかり、折り合いの悪い弘を家に残しておくより、学校に連れて行ったほうが、いいようにも思える。
母親のじゃけんなようすに、弘はそれを願っているようだ。
 まだ少し早いが開襟シャツを弘にきせ、「服は家で洗います」と辞退する母親に
「学校で洗わせます。学校から帰るまでには乾きますでしょうから」と、弘のことが
心にかからないのか、一言の礼も言わない母親を後にして、着替えた服を新聞紙にくるみ、弘をつれて表に出た
   ☆
鈴(りん)をふる校番さん。
石鹸と糊の匂いがほのかに鼻につく清潔な布団。
家のあかじみた布団とちがう。体がうくようで落ちつかない。
先生の宿直室で、その鈴を聞き、いっそう落ちつけなくくすぐったい。
布団を頭からかぶった弘。
休みの鈴で、もう来るだろうと思った学童たちが「弘ちゃん言うたら、弘ちゃん」と、
宿直室の入り口で呼んでいる。学童たちの声がさわがしい。
頭と足の甲に包帯を巻いた弘は照れて布団にもぐったまま。
「死んでるのとちがうか」
男の学童が言っている。
「ほんとや。死んいるのかもわからへん」相づちをうっている女の学童。
「あほ言え。弘ちゃんは不老不死の薬のみよったもん。死によらん」
さわがしい学童たちの声をうち消すように、真面目くさって言う隆。
「不老不死ってなんや」奥田君が問い正している。
「教えられへん。その薬のんだら、人間死ねへんのや」
「あほ。そんな薬どこにあるんや」否定する奥田君に、隆の言葉がとぎれ、
「ほんまやわ。隆さん、何言うてはるねん」と、女の学童が奥田君に加勢している。
「上って見てみよ」奥田君が宿直室に上がる。それにつづいて、がやがやとさわぎながら、
宿直室に上がった学童たちが、布団をかぶっている弘をとりまき、
「弘ちゃん。弘ちゃん」と、口々に呼ぶ。が、掛け布団の空間から頭の白い包帯を少し見せ、弘はうごこうとせない。
「寝てよるんやろか。弘ちゃん」隆が、掛け布団のすそを、かるくもちあげた。と、
「ううん。痛い」それよりも早く、手で布団を「ぱっと」持ち上げて、弘がしかめた顔をみせて言う。
「なんや、死んだまねしてはってん」女の学童が、馬鹿にされたと言うように愚痴る。
「それみい。死んどらへんやろ。弘ちゃんは死によらへんのや」
さきほどの話を、うなづけさせるような言い方をした隆は「痛いっ」と言った声と、頭に巻かれた包帯に気付いて、自分のそこつを詫びるように「痛いことあらへんか。布団めくってすまん」と、弘に言う。
「ううん。大丈夫や」
布団にもぐった息切れでなく、級友たちにとりまかれてはにかみ、頬を赤くした弘が首を振って答える。
みんなにとりかこまれ、こんなに関心をもたれたことが、てれくさくうれしそうだ。
木から落ちた時のこと。医者に行ったこと。傷のことを話す弘。
聞いている学童。自分たちだけのことを話している学童。
「弘ちゃん。これ。あっしんど」
弘の話がとぎれた時、越出あや子が息を切らせて入ってきた。
赤いリンゴが三つ。
「先生が鈴がなるまでに、買ってこいと言いはって走ってきたんやで」と言いながら、くるんだ新聞紙をひろげて弘の枕元に置く。
「僕にくれるんか」
「ふん。先生、弘ちゃんにやってくれと言いはったんや」怪訝な顔の弘に、あや子が説明。
 みんなにかこまれ、先生からリンゴをもらって弘はいっそうにこにこ顔。
「リンゴむかなあかんがな。気のきかんやっちゃな」隆の言葉に、あや子がすまなそうに、はにかむ。
「うち、むいてきたろ」
「うちや」「うちやし」校番さんの部屋に、リンゴをむきに行くのをとり合う女の学童。
「やかましい」それを見て奥田君がどなった。
その声に合したように
「ええっ。何を喧しく、言うとるんじゃ」と、校長先生が、みんなの知らない人を案内して、宿直室の入り口からのぞいた。
女の学童も、にこにこ顔の弘も、どなった奥田君も、隆も、男の学童も、バツが悪そうなようすで、入り口に向ってもぞもぞと行儀よく座る。
「弘。どうじゃ」
校長先生がスリッパをぬいで、上がって来る。
いつもとは、何となく校長先生の様子が違う。それに知らない人も一緒に上がって来たので、学童たちは、しおらしく校長先生をみつめている。
校長先生から言葉をかけられるなんてことは、かってなかったこと。
恥かしげに、にやりと笑ったまま、弘は答えない。校長先生は、今朝の出来事を小さい声で話している。聞いている人は「ふうん、ふうん」と、にこにこわらって、あいづちをうっている。
話し終わると「静かにするんじゃ。よその人が来られて、笑っていられるぞ」と、学童たちに注意をしておきながら、校長先生と知らない人は「あっ、はっ、はっ」と大きな声をあげて笑い、笑い終わると
「弘、気をつけて早よなおれ」と、弘に言葉をかけ、きょとんとした学童たちを残して、宿直室を出て行った。
「あれ、なんじゃろ」奥田君が、正座の足をたまりかねたように投げ出してけげんな顔。
「校長先生、どないかしょったんやろか」「あれ、だれじゃろ。何処へ行きよるのか、ちよっとついて行ってみい」きょとんとしていた学童たちは、思い思いの姿勢にかえると、知らない人について、また騒ぎ出した。
「あや子。リンゴむきに行くふりして、見て来い」奥田君が越出あや子に言う。
「うちも、ついて行ったろ」おきゃんな、中峰由子が立ち上がる。と、
隆がリンゴを持って立ち上がりかけた越出あや子をとめて
「見に行かんでもええ。おら、知っとるんや。ありゃ校長先生やが」と、真顔で言う。
「何言うてんねん。馬鹿にしよって。校長先生わかったるがな」
奥田君が、隆の冗談ごとのような言葉に喧嘩の口調。
「ちがう。あの人やがな」
「あの人って」
「ほら、今校長先生と来はった、あの人やがな」「あの人って、いま校長先生と、きはった人かい。アホやな。校長先生が二人もあるかい」説明の足らない隆の言葉に、せき込んで自分の言葉に自分がうなづいたふうに言った奥田君は
「リンゴ早よむいて来い」と、越出あや子にふたたび指図。
どう話していいのか、しばらくとまどっているふうの隆が、やっと話の筋がまとまったのだろう「おら、お父っあんに聞いとったんや。校長先生、こんどの四月にかわりよるんや」
傷をした弘を見舞って、宿直室にきた学童たちは弘のことよりも、隆の言葉に心をうばわれたようす。
「へえっ。ほんとほんとか」
リンゴをむきに出かけた越出あや子も、奥田君も男女の学童たちも、隆に念をおす。
隆の話はまっさら嘘ではない。現在の校長は停年で、昨年に退職することになっていたが、一教室増築中で、それが落成するまで「もう一年」ということで、特に許可されて奉職していたのである。校舎も落成も町村合併になる四月、新しい校長が赴任して来ることになっている。と言うことをお父うさんから聞いていたと言う。
「いまのは、そのこんどくる校長はんや。それがこっそり見にきはったんや」
隆の話は筋が通っている。それに昨年、そのような噂のあったことも学童たちは知っている。まして、桐久保さんは、育友会の役員さん。学校の話になると学童たちは隆の話を疑わない。隆の話に、とくしんしたように中峰由子が
「そや、そや。こんどきはる校長はんや」と、言った。それにあわせて
「わあっ。校長はん、かわりはるんや」女の学童たちが、いっせいに手をうって騒ぐ。
「そんなアホなこと言ったら、叱られるぞ」隆の話に手をうってさわぐ女の学童たちを制しんがら、隆に言う奥田君。
「ほんまやから、しかたがあらへん」
言われた隆は、ちよっとバツが悪そうだが、言葉をあらためない。
「ほんまかうそか、校番のおばちゃんに聞いたろ」越出あや子がリンゴをむきに立ち上がって駆け出した。二,三人つづく。
その時、二時間目の授業の鈴が大きく鳴りひびいてきた。
「弘ちゃん。リンゴ、交番のおばちゃんに、むいて持ってきてもろたるわ」駈けながら言う、越出あや子。弘を残して、奥田君も隆もほかの学童も「弘ちゃん、元気でな」「弘ちゃん、しっかりしいや」
と、口々にさけびながら、教室に向って駈けて行った。

(9)
このあたり、五、六十年生の杉がよく枝打ちされて、すくすくと林立し薄暗く背中が冷える。
右にちよっと廻り、木漏れ日が明るい弘のお父っあんの山の所に来る。
立ち止まって、山を見回し
「案外ようのびとぉるのう」初めて見るもののように感嘆の声をあげる桐久保さん。
それを耳にして、弘のお父っあんは
「どうだっせ。ええとこあたりましたやろ。隣は中西さん。その向こうが旦那はんとこ。その隣が前田さん。どうせ前田はんは、木を伐った後は裸山を、旦那はんに買うてもらいよるつもりだっしやろ」と、顔色をうかがいながら、桐久保さんの心をそそるふうに言う。
弘のお父っあんの分を手に入れれば、中西さんも前田さんも話がすぐつくだろう。ごっそり、桐久保さんの山に都合よくなってしまう。
「うん」
桐久保さんは買ってしまおうと思った
隆が大きくなり、金銭的に困った事が起きれば、これで救われるだろう。いま苦しくっても、そうしておいてやるのが親と言うものだ。隆の顔を、ちらりと思い浮かべて
「よっしゃ。十万。貸金と差引いて、五万を渡そう」と明るい声で桐久保さんは言い
「おれも金はないけん。主伐して売る。その仕事は、お前はんにやってもらいたい」と、つけ加えた。
山をかうってもらい、仕事まで与えられた弘のお父っあんは「仕事までおくれやして、どんなにか助かります」と、すっかりいい気持で、今までのことを忘れたかのように、
「前田はん、遅いなあ」と、腰をかがめて下の方をすかして見る。
こたえるように前田さんが山を登ってきた。桐久保さんと弘のお父っあんは前田さんの区切りのほうへかえる。
急いで来たのだろう。前田さんは「本田のおじじもわからんと言いよる」息切れをさせながら、自分のものと言いたげな口ぶり。
「ほう」と、桐久保さんは答えて「垣内がいつも下刈りしとったし、本田のおじいもわからんと言いよるんなら、まあいいじゃろう」前田さんの心の中に、同意するように承知する。その言葉に、前田さんは三万ほどよぶんに金がはいることなので、
「旦那きりまっせ」と、自分に言い聞かせるようにいきこんで、けじめをつけてしまう。その時、
「おうい。弘ぼうが、お宮の木から落ちて怪我をしよったぞう」と製材所の矢野さんが山に登って来た。

 

 
 (10)             ☆
応急の手当てをして、梶野先生が自転車の後ろに弘を乗せ、五粁ばかり離れた町の医者に行き、二針縫った傷は大きくなくて幸い。
「今日は休んで寝とれ」ペダルをふみながら、休校をうながす。
「帰ったら叱られる」
「先生が行って事情を話してあやまる」
「お父っあんがおったら、ええが・・・」
山の話で、父はもう桐久保さんに出かけて留守だろう。おっ母だけだと、どんなに叱言を言うかも知れない。
それがこわくて「先生といっしょに学校に行く」自転車の後ろから、傷の痛みよりも頭と足の甲にまいた白い包帯を気にしながら主張する弘。

 弘の包帯姿に目をとられている村人にこたえず弘の家に着く。
「降りよ」と、梶野先生。「ううん」自転車の上から、父がおらないかと気配をうかがいながら降りない弘。
降りない弘にかまわず、「今日は」と梶野先生は、ハンドルから手を離さず家の中に声をかける。
「はい。どなた」と、なから出て来た母は「まあ、先生。弘、どうかしたんですか」
自転車の後ろに乗っている、包帯姿の弘を見て大袈裟に驚く。
梶野先生はそれにこたえて、ハンドルをにぎったまま、事情を話す。
「弘、降りんかい。どうしたんや」と、弘のほうに向って、たしなめる母親。
梶野先生に甘えて降りない弘も、おっ母に言われてしぶしぶ降り、梶野先生の後ろにかくれるようにして、家の中にはいる。
「お主人はお留守ですか」母親の挨拶を受け勧められた座布団に腰をおろして聞く梶野先生。
「はあ、さきほど、前田さんと山のことで出ましたんや」
「じゃ、いづれお主人にもお目にかかってお詫びいたします」今朝の出来事を話し終り、怪我は四,五日もすれば全治、登校にも差し支えないが、今日一日休養をとらせるようにと話し、弘にも「今日は休んでいい」と、念をおして梶野先生は表にさりかけた。が、
「服に血をつけよって。早よぬがんとあかんがな」「痛いっ。もっとゆっくり・・・」との
声に、ふりかえった梶野先生。
母親が弘の胸をじゃけんにぐいと引っぱり、荒々しくぬがしている。
梶野先生が振り返ったのに、気がついた母親は少し手をゆるめ「お宮の木に登るからや。神さんがばちあてはったのや。死んでしもうたらええねん」と、ふくみ声で、弘に叱言を言いながら、服をぬがせている。
弘のおどおどした目にぶつかり、梶野先生はまた家の中に引き返す。
「どうも気がつかなくってすみません」素直に詫びるその言葉に「六年生にもなって、自分の始末もできん子で、本当に悲しゆうなりまっさ」弘にあたっているのか、先生にあてつけを言うているのか、顔をこばらせて、にこりともしない母親。
「おら、学校に行く。学校に行って洗う」母親にぬがせてもらっている手をふりきって、弘も意地張。
梶野先生がいて、平手でうつことも出来ぬ母親は「勝手にせよ」と、言はぬばかりのようす。梶野先生は弘を学校に連れて行こうと、心の中できめた。
「すみません。服は学校で洗います。かわりに身につけるものを・・・」
「そんな迷惑・・・。先生が、気の毒やおまへんか」言葉でことわりながらすぐに上にあがり、部屋につみかさねられた柳ごうりを開けて、着替えをさがす母親。
入り口を入って二坪がかりの土間。土間にかまどがあり、その後ろに山行きの道具が一揃えと、お父っあんの山行着がかけられてある。
その山行着をみて、梶野先生は弘が書いて出した詩を思い出した。

どこに行ったのか
ぺたんと
お父っあんの仕事着が
かべにかかつている。
山に行かないで
酒をのんでいるのだろう。
かべに仕事着があると
おっ母のきげんがわるい。
かべの仕事着をみると
おいらはこわくて
外にあそびに行く。

たき口の一つよりないかまど。部屋は六畳。それに二畳ほどの板の間。裸電球がひとつ。長いコードをたれている。どちらにもうつすのだろう。すすで家の中がくすんで暗い。内職の真珠玉だけが、荒壁の落ちた所から洩れる光で、明るく豊かに見えるのがいっそう貧しさを語っているようだ。
受け持ちの児童の家庭訪問で、初めて来たのではないが、弘を受け持って家庭内がしっくりしないことを、つい近頃知った梶野先生。
弘のいい母親になりえないのは、そんなところに原因があるのではないか。
「おっ母も悪いが、お父っあんも悪い」と、昨夜、桐久保さんが言ったことと、弘がそんな詩を書いた事を、母親が柳ごうりから弘の衣類を出す間に家の中を見まわして「なるほど」と思った。
やはり受持ち児童の家には、度々訪問するほうがいいのだろう。弘の家に来てよかったと思う。 
  


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