来た道行く道通りゃんせ/風にのって花ひとひら

のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

ふれあいアート

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ふれあいアート

 
イメージ 1
 
花火のイメージをガラス絵で試作しました。イメージ 2
 
皆さんの花火の作品です
 
 
いきいきふれあいアー<40>
  花火ガラス絵
  今回はガラス絵をやってみました。ガラス絵は 描く順序が逆で左右も逆。慣
れるまで難しいかもしれないと心配しましたが、とても皆さんよく理解して下さり、楽しんで下さいました。光が通り濡れたような透明感のある色彩に大きな魅力を感じられたようです。
 材料であるガラス自体は重いので、大作には向きませんが、色が褪色しないという特長を持ちます。それを思い、また季節的にガラスの涼しさを感じられるように、スタンド式のガラス板を探してきました。
素敵なガラススタンドが見つけられ、嬉しかったです。これなら涼しく飾れ、自作のインテリアにしてもらえるのではないかと思いました。カリキュラムに添う画材を探し出すのも私の楽しみの一つです。
 
1)花火の画像を集める。(花火にそれぞれ名前があるのを知りました)。
ネットで沢山の画像が見られるのでとても便利で参考になりますが、図
書館で花火の本を借りてきました。綺麗な画集をとても喜んで下さり、花火の思い出に花が咲きました。もうこれで花火の作品が描けたも同じです。「脳いきいきアート」はアートの中に、それぞれの記憶、思い出を共有し、脳活性に導いていくことも大事な作品完成の上で、導入部分として大切なことです。自分の花火がイメージ出来れば作品制作です。
2)ガラス絵は裏から描き、表が完成部分です。それを理解してもら時々ガラスを表を眺めながら裏から描くという離れわざを楽しんでもらいました。
3)まず自分の感じる花火の色(花火の赤ちゃん)を、3色選んでもらい、それをスポンジで広げます。夜空に大きな花火が広がるイメージを喚起します。
それが乾くと、細い竹ペンで光の線を描いて貰う。
5)違う色を乗せ、重ね、花火の色遊びをしてもらう。
6)いくらでも、色を重ねられるガラス絵ですが、後から乗せた色は表に出ないので、そこを竹ペンで削り、色を乗せることを体験してもらう。
7)裏は色の重なり合いだが、表から見ると感じが異なります。
8)夜空を絵具で埋めても良いし、いろんな色紙を貼っても良いことにしました。
9)ガラス絵の光を通す効果が良く出て、ガラス越しの色は鮮やかに輝きました。
10)描けたらサインを表から入れてもらいました(字を逆に書くのは至難のわざです)
11)カリキュラムを自分なりに変えましたが皆さんガラスに描くという ことにとても興味を持たれ、削ったり色を乗せたりと、ずいぶん遊ぶことをされ、楽しんで下さいました。
12)家庭で飾ってもらい、夜には電灯のなかで、キラキラ花火が煌くのではないかと思いました。
 
(注)ガラス絵とはガラス板の裏面に、不透明絵の具で描き表面から見る絵。1500ごろ、ドイツ・イタリア・スペインで流行。日本では、江戸後期に流行した。
指に絵の具をつけて 直接 ガラスに塗っていき、乾かしてから ナイフで線を入れていくという描き方。
教室では、指を使わないでスポンジで伸ばし、ナイフの変わりに竹ぺんを使いました。絵の具を塗りつけ、塗り終えた後 シャープな線を入れるために 削っていきます。
 乾いたら塗り 乾いたら塗り、削り、また塗り、削り、これを繰り返していきます。裏はその苦労の痕跡ですが、表は透明感があり涼しそうです。
 
 

ふれあいアート

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ポスト・カードにしてみました。
イメージ 2
補色関係を生かし色紙に描いてみました。
イメージ 3
色相環(補色の位置)です。
 
いきいきふれあいアート39
アジサイの花を描く(補色関係とスタッピングの面白さ)
 
 アジサイの花は七変化、花色が変化していく楽しみに加え、現在は改良種がいろいろ出回り、庭を賑わしている。挿し芽で簡単に増えることもあり、いろんなアジサイが庭に増えて行った。雨の色を集めたような薄い水色、花びらが段になり花火のように散らばったもの、柏の葉に似たカシワバアジサイは始めて出会ったとき、花の大きさに驚いた。母の日に次男夫婦がピンクの小さな花簪のようなアジサイを贈ってくれた。それももう地下植えにしてある。色の濃い西洋アジサイは最初は青色の濃淡だったのが、今はピンクも混ざり、複雑に色を絡ませている。真っ白のアジサイもある。
そんな種々を取り混ぜて、「脳いきいき教室」に持っていく。
 教室で私が心がけていること。
それは、絵を描く技術的なことでなく、楽しくアートを生み出す機会を持つ。ふれあい(モデルもいれ)を大切にする。そして季節を大切にするようにしてきた。教室に参加される方はグループホームの入居者やデイサービス(通所介護)にこられている方が多い。行事として外出もされるが、自然に触れることが少なくなっている方たちだ。季節、季節の自然を感じて欲しい、思い出して欲しい。これは、私も季節を感じ生活する醍醐味を再確認することでもあるからだ。
そこで、季節感のあるカリキュラムを重視している。そのため私のオリジナルカリキュラムになったりもする。「ふれあい、季節、楽しい、お互いを認め合う」を柱にして脳いきいきふれあいアートはある。
カリキュラムに、「雨のガラス絵」や「紫陽花のスタッピング」がある。雨のガラス絵は講習で学んでいるが紫陽花はやっていない。
しかし、庭の種々のアジサイをみていると、六月にはアジサイしかないような気持ちになってくる。
そこでカリキュラムを自分なりに解釈し試作してみた。
 
1) 色には色相環があり、その環の正反対に位置する色の組み合わせ(補 色)と言い、お互いの色を引き立てる相乗効果がある。それを大事に した。
 アジサイの色の七変化はまさしくこの相乗効果のように思える。
2) オイルパステルで、描きたいアジサイの花色の反対色を選び、
   軽くアジサイの毬を描く。
3) その上にアジサイの花びらを彫ったハンコで、思う色を乗せていく。 ハンコは消しゴムハンコで作ろうと思ったが、それより簡単に彫れる 発泡スチロールで、大小のたくさんの花びらを作った
4) アクリル絵の具でそれをスタッピングしていく。(アクリルなので色 はあまり重ならないが、たくさんのハンコを作り、色を変えても良い ようにした)
   重ねるとまた違う色が出ることも感じて貰えたらと思う。
5) 和紙を葉の形に千切って貼る。
 
 グループホームでは若い男性の職員さんが参加してくださった。最近はどこの施設でも若い人が増えていて頼もしい限りだ。その若い人が「コレは面白い」と大喜びで「ペタペタ」ハンコを押すのを嬉々としてやっている。
あまり面白そうにしてくれるので「臨床美術士の講習受けなさいよ」とつい誘ってみた。若い人がどんどん自由なアートに参加してくれ、アートを通して介護のことを知ってもらえたら、それは素晴らしいことだと思う。
自分が楽しいからと教室を開講させたが、こんなに参加者に楽しんでもらえるならどこの施設でも、職員さんが介護の一端にこれを加えて欲しいと思う。
私はいま、この脳いきいきアートを通じて、絵を描くということに加え、人との繋がりやその人の良いところを引き出す醍醐味に、喜びを感じている。
 健常者の多い「ふれあいの家」での参加者は、補色をとても理解してくださった。そこでは反対色の余白を残し、スタッピングより補色の効果を大事に(スタッピングを重ね画面一面を彩で覆うのでなく)して、素晴らしい作品を制作された。絵を描くことに拒否感や下手上手を人と比べると、アートは楽しくなくなる。制作している時間を楽しみ、脳を生き生きさせること。絵に(脳いきいきに)下手上手はない。教室は私自身が学ぶ場でもあるようだ。
梅雨にも雨の輝きがある。花の輝きがある。みんなでそんなことを感じられるように。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
         坂の街  木村徳太郎 
 
          窓から見えた
          坂の街
          いまも驟雨が
          あるやうな。
 
          白雲母(きらら)のように  
          光る舗道(みち)
          並木が明るく
          揺れてゐた。 
     
          優しい響きの
          時圭壺
          花びらみたいに
          鳥がゐた
 
          いまに黄昏(ひぐれ)も 
          (とほ)くから。
 

ふれあいアート

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脳いきいきふれあいアート <38>
色面マチエール重ねる楽しみ

 子供向けカリキュラムに「色面とマチエール」というのがある。5月の「脳いきいき教室」はそれをやってみることにした。
教室は大人対称だが、初めて参加する人がいる。
教室は13回目を迎え、私はいつも「ふれあい」を大事にし、そしてそれを楽しむことに重点を置いている。初めて参加の人と今まで参加の人とに、差がつくといけない。参加者は互いの出来映えを気にされることも多い。それを感じさせないで楽しくやりたいと思う。差のつかないカリキュラムを選んだ。
 教室を始めてその間に、二人が亡くなられた。別の教室のグループホームでは入れ替わりも多くある。高齢者が多いので寂しいがこれは仕方がない。少しの間でもアートを楽しんで下さった姿を思い出し、私は教室を続けて行く。私が一番楽しませていただいているのだから。
 施設のスタッフが案内書をつくり、参加者を募集して満席にして下さった。
みんなで、出来映えに神経を使わないで楽しくやりたいと肝に銘じる。

 マチエールとは、フランス語で絵の表面の質感(画肌)の事を言う。色合いや艶、塗り方、タッチによって絵面が変わり、描き手の個性がよくあらわれる。
砂を混ぜて凹凸やざらつきを作ったり、メディウム(盛り上げ材のモデリングペースト)を使い、生乾きのうちに波形や櫛目をつけたり、また固まったあと彫刻刀で削ったり、紙やすりで磨いたりも出来る。

* カリキュラムはオイルパステルの色を重ねて、そのマチエールを楽しもうと言うものだ。
ただ色を重ねると言っても、高齢者には戸惑う人もいるだろう。そこで私は、めいめいに物語を作ってもらうことにした。例えば緑でも、輝く新緑の中に冬の寒さに耐えた緑がある。その新芽(緑)に、冬山から吹いてくる風がある。少し暖かい日もある。雪解け水の音が聞こえる。芽吹きの音が聞こえだす。新芽に緑や赤や、黄色や青も増していく。そしてだんだん芽が膨らんでくる。リスが尋ねてて来たかもしれない。里の子供たちの歌声が(いろんな服の色もある)聞こえる。春風が吹いてきた。そして今、初夏の風が吹き、緑は濃さを増しキラキラ光っている。まばゆい光だ・・・・そんなお話をつくり、その時々の色を重ねていくのだ。経過があり時の流れが含まれている。それをその時々の色と重ねていく。色の中にも物語がある。そういうことを話して、また一日の出来事を順に色であらわし、色を重ねていっても良い。そうして重ねた色をこすったりなぞったりする。竹ペンで引っかくと、下の色(過去)が出てきたりする。
パステルを重ねると色が混ざること、パステルを寝かせたり軽くこすったり、重なったときの質感、変化を(物語の流動性)を感じてもらう。それを楽しんでもらいたいと思った。

* 試作してみた。自分の物語に好きな色を1色選び、こすったりしながら絵肌を楽しむ。そして、ベビーパウダーを振り掛け、テイッシュペーパーでオイルパステルを定着させる。とともに表面が硬くなり別に色を重ねるとボコボコが出来ていく。それを繰り返していく(物語を作っていく)(画像1)私は5月の季節が大好きなのだが、あまりの芽吹きのエネルギーに、けだるく疲れることもある。朝は鶯の声を聞き、夕方には春愁を感じる日を重ねたりもする。そんな色を重ねてみた。
* この手法でポストカードを作成した。一枚は連休で遊びに来ていた孫にやらせてみた。孫は別の色を重ねても、色が混ざらずに上へ盛り上がっていくのを面白がってくれた。そして私がアドバイスしていないのに、その盛り上がりに、竹ペンで絵を描くことをやった。(画像2)
* 私はポストカードに「黒い雨」を描いてみた。(画像3)

 グループホームで実施してみた。参加者1人にスタッフ1人が突っきりで手伝ってくれる。スタッフも制作しながら手伝ってくれる。不思議なことにそれぞれの持ち味(色合いが)あり、単色を塗り重ねるというシンプルな作業にも、その人のいつもの色合いが出てくる。塗り重ねなのでいつも使わないような色にも冒険をしてもらうが、完成作品には、その色も入って(深みが出て)そしていつもの、その人の色合になっているのだ。完成して貼り出された作品を施設長さんが観て「これは誰の作品」「これは誰の」と当てられる。よく一人一人の、個性をつかんでおられるからだろうと思う。そんなひと時が、私はとても幸せな気持ちになるのだ。
    
        こってりと色重ねて若葉萌ゆ  



   石蹴り       木村徳太郎              
          チェリ チェリ
          燕
          初燕

          今年も
          家に
          宿るかと

          なんでも
          ないに
          気がかりで

          石蹴
          なんども
          はずれます。

ふれあいアート

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満開の桜の大樹/屏風仕立てとポストカード
脳いきいきふれあいアート <37>
満開大木描く
 肌寒さを残し桜の時期が過ぎた。同じ場所で同じように桜は咲くものの、観る側の心持はそのときどきで同じではないかもしれない。

 今年は短いが、桜前線をたどることが出来た。孫の子守に愛知県へ出向いた4月上旬、そこの桜は満開だった。湖国に帰宅すると花の蕾はほんのり紅に染まりまだ堅かった。四月九日には吉野山へ参った。そこは八分咲きだった。昨年の同じ時期には「霞か雲か」と花びらが舞いあがっていた。

やっと四月中旬に桜の花は満開を迎えた。勤務しているデイサービスで「下肢機能訓練」として、桜観に出かけるが、毎年のことで違う場所の桜が観たいと要望が出たりもする。そこで私の住宅地の中にある公園の桜を勧めてみた。住宅地は平成に入って造成されたものだが、広大な敷地は桜ばかりだ。近くの大学の校庭もハーブと桜である。また私の自治体は、住民たちで1本1本植樹した桜が小高い丘に続く坂道を、花のトンネルにしている。坂の入り口には大きな山桜もある。転居してきた三十数年前、すでに大きな樹木で、汗をかき息のあがった坂道を癒してくれていた。
そんな歴史を語りながら、今年は施設の利用者さんと共に花びらを浴びた。ついでに我が家のコブシや庭の花々も愛でてもらい、嬉しい花見となった。
 桜は大きくなるのが早い。瞬く間に桜花でたなびく。静かに(桜の神様とともに)お花見をする地域の桜もまた良いものである。しかし早いといってもそれぞれの年数の、その間の人々の歴史を包み込んで桜花は咲いている。観光地の樹齢何千年という桜は、そんな長い歴史を包み込み咲いているわけだ。人々が魅了され名だたる桜に出向くのも頷ける。歴史の流れに浮かび咲く花を見上げ、それは自分を見上げているのかもしれない。

そんな花見の最中、再度愛知県へ出向く羽目になった。桜はもう葉桜になり、新緑のみずみずしさで覆われる中に、色の濃い牡丹桜が圧巻の景色になっていた。桜の種類は多く桜前線が続くことを実感した。そして帰宅すると湖国の桜は、花を道路に場所を移し落ち椿と競演していた。またTVで、東北地方の満開の桜が写し出されていた。桜前線を短いが走り抜けた気がする。
桜は歴史と共に人々と共に、咲き散り、そして桜前線を持つ桜の国であることを実感した春だった。

 四月の「脳いきいきふれあいアート」教室は、<桜の花の大樹>をテーマにし、それぞれの頭の中にある桜を描くことにした。

ふれあいアートに絵の下手上手はない。とにかく楽しいことをモットーにしている。いろいろな規則もあるが、楽しくみんなで一緒に時を過ごしたい。それに私は重点を置いている。

 今回の狙いは(古木の生命力、長い年月によって作り出された自然の魅力、そこにある歴史、自分なりの桜を描いて欲しい)と思う。

1) 桜の大木を中心に資料を紹介する。(「桜百選」の写真などを見せる)
2) 桜のイメージを今までの思い出と共に喚起してもらう。
3) 大樹の幹、こぶ、枝ぶり、節くれなどに思いを置いてもらう。
4) 樹齢何年を想像し、その大木、古木を自分なりに瞑想してもらう。
5) 薄墨(青墨)でその瞑想した大木を、根元から上へ伸ばす。(自分の力強さを加え)描いてもらう。
6) 描いたその幹に、アクリル絵の具でスポンジを使い花を咲かせていく。
  (満開の桜の大木の下に自分がいることを想像し、その空気感などを楽しんでもらう。)
7) 枝振りを加えてもらうが、根っこは大地にしっかり根を張っていることを絶えず思ってもらう。
8) 満開の表情が出てくると、メタリック・ホワイトなどを加え、風に舞う花びらなども感じてもらう。
9) 幹や花に濃淡をつけて表情を出しても良いが、絶えずそこにある空気感、心地よさを感じながら画面に自分の気持ちを写していく。
10) 出来た作品を屏風仕立てにしても良い。ポストカードにしても良い。

11) 鑑賞会はお花見に行っていないのに、めいめいの作品を前にして、たくさんの素晴らしいお花見をしたようで「桜、さくら、サクラ」が、教室に舞う花吹雪のようになった。
12) この楽しさ、この一体感、これが嬉しくて、時にカリキュラムを私はアレンジをしてしまう。が、私が楽しくないと、相手にこの楽しさは伝えられないと思っている。理屈は抜きにしたい。そう思って「脳いきいきアート」教室をやっている。


★★★★★★★★★★★★★★★
自然  木村徳太郎  
        
      雪晴れて
      街は月光(ひかり)に 燻ぶされる。

      ビルがならんで こゝだけは
      月の光が うつすらで
      巨大(おほきな)氷河を 思はせる。

      ビルの堆石(モレイン)亀裂割れ(ひびわれ)は 
      月の光が うつすらで
      氷の條痕 思はせる。

      いまも生きてる 此処だけは
      月の光が うつすらで
      太古の氷河を 思はせる。

ふれあいアート

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脳いきいきふれあいアート <36>
ブロッコリーを描く
ブロッコリーのスケッチ・ 砂画材を使用したもの・ たくさんの塊が重なったブロッコリー

 カリキュラムがある。しかし、現場を経験して思うことは、現場現場でカリキュラムに対する反応は違う。
一つのカリキュラムを、どの現場でも同じように使うことに疑問を感じる。
絵の下手、上手にとらわれず、作品の製作過程を大事にし脳活性化につなげること、ストレスを軽減することなどを目的にしているのだが、認知症の人、健常者、絵心のある人のそれぞれでは、カリキュラムの受け止め方が違う。
誰にでも楽しめ、自分を表現することで精神的にもリフレッシュでき、共有した時間が笑顔あふれる「ふれあい」の時である、そういうことをめざしたいと思う。
カリキュラムは協会から購入し正しく使わないといけない。が、私は「臨床美術」の冠を外し「脳いきいきふれあいアート」とし、現場で使いやすく(楽しんでもらえる)ようにアレンジしたりすることもある。これは規約から外れるかもしれないが、「ふれあい」(参加者同士のふれあい、画材とのふれあい、表現のふれあい)を大事にできれば良いと思っている。一緒の時を過ごすアートの時間が、少しでも楽しいかったと思って貰えたら冥利につきる。
そんなこともあり「ブロッコリー」のカリキュラを少し変えてみた。(本来は絵の具にサンド(砂)を混ぜてオイルパステルで描いていくものなのだが、砂のザラザラ感を怖がる認知症や高齢者の人もいる。またブロッコリーのブツブツ感を感じ取り、ブロッコリーに、自分が感じる彩を見つけてもらうのだが、なかなか実物の「緑」から離れられない人が多い。どうしたら、色を楽しんでもらえるだろうか・・・
いろいろ試作してみた。ブロッコリーを写生してみた。ブロッコリーはキャベツの変種で和名はミドリハナヤサイ(緑花椰菜)。数える単位は「株」。食用とするのは蕾の状態の花序と茎で、収穫せずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の黄色やクリーム色の花をつける。
茹でたときの目が覚めるような「緑」、保存期間が長くなると茶色くなる。しかし、それは花の色で、花を咲かせようとしているのだ。そんなことを思い出しながらスケッチをする。
不思議な野菜だ。小さな小さな花の蕾と茎が寄り集まって一つの株を作り、それが幾重にも重なりあって、こんもりした独特の形が生まれている。畑で見れば、ちゃんとキャベツのような大きな葉がその塊を包んでいる。いったいいくつの花で球を作っているのだろうか。数えられない。
この重なり合ういくつもの球を組み立てればブロッコリーになる。そこで
1) 色画用紙を何色も小さくカットし、好きな色を選んで、そこにブロッコリーの塊を描いてもらうことにした。
(ブリッコリーの実物を見せ、塊ごとにカットしてそれらが茎にすべて繋がっていることを見せると、誰もが「初めてブロッコリーの仕組みが分かった」と目を輝かせてくださる。=これで製作は半分完成したようなものだ。)ブロッコリーに彩を見つけるのは難しくとも、好きな色の紙にブロッコリを描いてもらうことで、ブロッコリーとの会話が始まりだす。
2)サンドペーパーの小片にも、色画用紙の小片と同じくブロッコリーの塊を描いてもらう(蕾の粒粒感が良くでる)
3)それらを鋏で(手で千切っても良い)塊の形に切る。
4)下絵に軸を描いておき、そこへ切ったブロッコリーの塊を積んでいく。
5)軸に色を塗り完成させる。
(小片に描くとき、オイルパステルを重ねたり粒粒を描いたり、手でこすったり、いろいろやってみてオイルパステルの混ざりを楽しんでもらい、色遊びに興じていただく)
7)緑色のブロッコリーだけでなく、いろんな彩のブロッコリが出現した。
みんな大笑い。この大笑いが私の嬉しいとき。脳いきいきアートを実践して良かったと、私が幸せに感じる時だ。

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