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のんびりしたブログですがよろしくお願いいたします。

星たちは花になりました

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 たち花になりました
 風が語る星と花の物語

〜星たちは地上に降りて花になりました〜

 夜空の星は、野の花のよう。

星のお話が風にゆれて流れて行きます

夜空に輝く星は、夜明け前に妖精になって 地上に降りてきます。

そして、星のドラマの主人公たちが 

野山に、季節の花となって咲きこぼれます。

 冬の星座 / 冬芽
 冬の訪れです。凍てつく寒さのなか、夜空に明るい星たちがきらめきはじめました。オリオン座の3つの星を結ぶ「冬の大三角形」と「冬のダイヤモンド」です。 
 そして
野にも木枯らしや吹雪に耐え、ダイヤモンドがきらめきます
春になると新緑を広げる冬芽のダイヤモンドです。
 
冬の星座   堀内敬三作詞 ヘイズ作曲
こがらしとだえて・さゆるそらより      さゆる(澄みわたる)
ちじょうにふりしく・くすしきひかりよ    ふりしく(降って地を覆う)
                      くすしき(不思議な)
みなものいこえる・しじまのなかに      いこえる(休む)
                      しじま(静寂)
きらめくゆれつつ・せいざはめぐる
むきゅうをゆびさす・ほくとのはりと     むきゅう(無限)
きらめきゆれつつ・せいざはめぐる      ほくとのはり(北斗の針)
 
 自然に移り変わりがあるように、人の運命も移り変わりがあります。星座も自然も人も移り、そして巡るのです。
厳しくて苦しいときも、また楽しいときが巡ってきます。どんなに苦しいときであっても、必ずそのあとに春が巡ってきます。星座は巡る。野山も巡る。人も巡るのです。
 
 うららかな春は、厳しい冬のあとからくる                       「作家・宮本百合子」
 
*冬の星座は【オリオン座をかこむ星(オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン)はそれぞれ赤や黄や青白い光の星でダイヤモンドのようで「冬のダイヤモンド」と言われます。オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座シリウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと「冬の大三角」です】
 
 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 歳の市    木村徳太郎              
季節が電線(ねじ)を
しめるから
 
街には風が
なってゐた。
 
市場帰りの
お籠には
 
嬉しい新春(はる)が
ひそんでた。
 
季節が日脚を
せかすから
 
街は慌く(せわしく)
うごゐてた。
 
 
厳しい日本です。寂しい日本です。でも春は必ず巡ってきます。頑張りましょう。
 
(ご挨拶)
一年のご愛顧のお礼と供に、新しい歳もよろしくお願いいたします。
みなさまのご活躍とご多幸を祈りご挨拶とさていただきます。
有難うございました。よいお年をお迎えくださいませ。
  新年すぎまでブログはお休みさせていただきます。
 
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たちになりました
 風が語る星と花の物語
〜星たちは花になりました〜
 夜空の星は、野の花のよう。
 星の話が風にゆれて流れて行きます


 お月とお星 月見草 (原話: 箱根縁起絵巻・神道集 より)
 
ある所にお月と言う娘がおりました。
お母さんが死んだので継母がきました。お星と言う妹が産まれました。
お月とお星は異母姉妹でしたが、お月は妹思い、お星は姉思い、二人は気立ての優しい姉妹になりました。いつも二人で仲良く遊び仲良く働きました。
 ある時、父親が仕事で家を空けることになりました。お月とお星と継母は仲良く旅立つ父を見送りました。が、継母はいつもお月がいなくなれば良いと思っていました。自分の娘のお星だけが可愛くて仕方がなかったのです。留守の間にお月を殺してしまえば、三人で楽しく暮らせると思いました。
 継母は饅頭を作りました。お月の饅頭にはカワラウツギを粉にした毒を入れ、お星の饅頭には美味しい甘い餡を入れました。
「お星、お星。」お母さんはお星を呼びました。
「お月の饅頭には毒が入ってるから、取りかえっこして食べてはいけないよ。」
お星は驚きました。 お母さんの言う事が信じられませんでした。
お月とお星は饅頭をもって裏の竹薮に遊びに行きました。
「姉さん、 姉さんの饅頭には毒が入ってるから食べてはいけません。」
お月はお星の言う事が信じられませんでした。その時、雀が飛んできて饅頭をつつきました。雀はキキッと声を上げて死んでしまいました。お月もお星も、それをみると恐ろしくてたまりませんでした。    
  夕方になり、お月はもうどこかで死んだと思っていたのが、お月もお星も元気に帰ってきました。継母はわけがわかりませんでした。
 
 ある日、お月の上に石臼を落として潰してやろうとお星を呼びました。
「お星や、今夜、梁の上から石臼を落としてお月を殺すから、お月の側へ行くんじゃないよ」
お星は、お母さんが姉のお月を殺そうとしているのが信じられませんでした。
「そんなこと止めて」と言おうとしましたが聞いてくれないかも知れません。
それより言う事を聞くフリをすれば、姉を助ける事が出来るかもしれないと思いました。「うん、分かった。」お星はそう答えました。
「お月姉さん。 お母さんが今夜お姉さんに何かしようとしてるの。 だから今晩は私の布団で寝てね。」
お月は、妹の言う通りにお星の布団で眠りました。お星はお月の布団に、大きな瓢箪の中に紅殻を入れ、お月が眠っているように見せかけました。
 継母が梁にくくりつけておいた臼の綱を切りました。 臼はドスンとお月の布団の上に落ち瓢箪を押しつぶし、 紅殻をまき散らしました。紅殻をお月の血と勘違いして、死んだと思い込みました。
「ああ、これで邪魔な娘がいなくなった。」継母は安心してぐっすり眠りました。
次の朝、「ご飯だよ。 起きておいで〜。」お星を呼びました。
「は〜い。」
「は〜い。」
声が二つも帰ってきて、継母はびっくりしました。

 お月を見ながら継母は「これはよくよく考えて、お月を殺さねばならぬ」そして石切人にお金を渡し、石の唐櫃をつくらせました。
「お星、お姉ちゃんはこの家にいらない子だから石櫃に入れて、奥山に捨ててこようと思う。 お父さんが帰ってきても、何も話しちゃいけないよ。」
「はい、お父さんには何も話しません。」
お星はそう答えると石切人の所へ走りました。石櫃に小さな穴を開けて、物を隠す所を作ってくれと頼みました。石切人は気持ち良く「良いよ。」と答えました。

 お月を山に捨てる日が来ました。
「姉さん、姉さん。 ここに菜種を入れておくから、この穴から道々落としてください。 菜種の花が咲いたら必ず迎えに行きますから。」
そして、お星は中に焼き米と水を隠しました。
継母と大人たちが来て、お月を石櫃に入れると山の向こうへ運んで行きました。
  春になりました。
お星は山菜を取りに行くと言って、大きな握り飯を沢山作ってもらいました。そして木割(きわり)を取り出し山に向かって走って行きました。
 山のふもとから奥山に向かい菜の花が続いていました。お星は山を越え谷を越え、走って走って行きました。菜の花が一面に咲いている所にきました。
「姉さん、姉さん、どこにいるの?」
お星は菜の花の下を掘りました。木割が何か堅いものにぶつかりました。石櫃でした。 お星は石櫃の蓋を開けお月を引っ張り出しました。お月は痩せて目が見えなくなっていました。
「姉さんごめんね、早く来れなくてごめんね。」
お星が姉に抱きつくと、お月もお星にしがみつき、「お星、お星。」とやっと聞こえるほどの声をあげました。
  お星の目から涙が溢れ出ました。
  お星の右の目の涙は、お月の左の目へ、
  お星の左の目の涙は、お月の右の目へこぼれ落ちました。
  するとお月の目が開き、少しづつ見えるようになったのです。

  お星は姉に持ってきた水を飲ませ握り飯を食べさせました。 もう家には帰れない。 「これからどうしたら良いんだろう」と二人は抱き合って泣きました。
そこへお殿様の一行が通りかかりました。
「これ、娘達。 何をそう泣いておるのか?」
二人は泣いているわけを話しました。
お殿様は菜の花の中の石櫃を見ると何も言わず、二人を自分の屋敷に連れて帰りました。
  お月の体は癒え、そしてお月とお星は二人揃って静かに日々を送りました。
ある日二人でお屋敷から街道を見ていた時、一人の汚い格好をした目の見えないお爺さんが鉦を鳴らしながら歩いていました。
  「天にも地にもかえがたい。  お月お星はなんとした
  お月とお星あるならば  なにしてこの鉦たたくべや」
 
「お星、あの声はお父さんではないか?」
「格好は汚いけど、あの声はお父さんだ。」
お月とお星はお爺さんに駆け寄りました。 お父さんでした。 お父さんは上方から帰ってくると、お月もお星もいないので、二人を探しに僧となって諸国を廻っていたのでした。
「その声は、お月か?お星か? 」
お父さんは見えない目で二人を見ようとしました。お父さんの目は、長い旅の疲れと、泣き暮らしたため見えなくなっていたのです。
「お父さん!」
「お父さん!」
 お月の目からこぼれた涙がお父さんの左の目に、お星の目からこぼれた涙がお父さんの右の目に入りました。するとお父さんの目が見えはじめました。三人は抱き合って喜びました。
  お殿様は、お月とお星とのためにお父さんを屋敷に入れ、そしていつまでも仲良く暮らさせましたとさ。

野原一面に月見草が咲き出しました。月見草はいつもお星さまを見て咲くのですね。いいえ、お月とお星の仲良し姉妹が一緒になって咲いているのかもしれません。
月見草は朝露を乗せ明け方まで咲きます。朝早く野を歩くと、お月とお星の涙のように清らかで清清しい朝露が月見草に零れていて楽しめますよ。
 
    昔話にはパターンがあり継子物はその一つです。一般に継母とその子というのは意地悪で、主人公をいじめたりするのですが、これは姉妹の絆を中心に描かれています。素敵な日本昔話です。
 
 
    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

   泣いている雷さま       木村徳太郎              
             背との葛城
つらなる山々。
          山を除けよと
雷さまが
七色染粉の
でっかい壺を
粗忽なされて
ふんずけられた。
壺は潰れて
高野へかけて
紀ノ川よりも
長い虹が出た。
瀬戸の葛城
つらなる山々
まだ泣いている
雷さまが。

          

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 たちになりました

 風が語る星と花の物語


〜星たちは地上に降りて花になりました〜

 夜空の星は、野の花のよう。

星のお話が風にゆれて流れて行きます

夜空に輝く星は、夜明け前に妖精になって 地上に降りてきます。

そして、星のドラマの主人公たちが 

野山に、季節の花となって咲きこぼれます。



 みずがめ座η流星群 タンポポの野
 
立夏が過ぎたある日のこと
タンポポの花は、一面の綿帽子になりました。
みずがめ座流星群が、みんなの願いを大神さまに届けるために
旅立ったのです。
春の野は、黄色の花で溢れます。ヤマブキ、イカリソウ、イヌムレスズメ 、ウマゴヤシ、オオジシバリ、オニタビラコ、オニノゲシ、カタバミ、キブシ、ミズキ、キツネノボタン、タンポポ 、マンサク、ノゲシ、リュウキンカ 、ヘビイチゴ、ミツマタ、レンギョウ 、キエビネ 、キジムシロ、キバナオドリコソウ、クサノオウ、ニガナ、ハハコグサ、バラ 、フウロケマン、ヤマネコノメソウ、キショウブ、 キンケイギク、コナスビ、ハナニガナ、ヒメレンゲ、ミツバツチグリ、オウバイ・・・・
若葉、若芽の緑の海に、これらは星のようにまたたき咲きます。
タンポポは、みずがめ座流星群となって野に咲き、綿毛になり、
流れ星に祈ったみんなの願いを、空高く舞い、大神に届けに行くのです


 流星とは、宇宙に浮かぶ小さな塵(チリ)が地球にぶつかるときに発光する現象を言います。この現象が一群になって現れることを「流星群」と言うのです。
みずがめ座流星群は、みずがめ座の方向から流れる流星群で、5月初旬に見えます。明るく地平線付近から浮かび上がるように見え、その速度は速いため「流星痕」が残ります。流星群は、ある一点を中心に流れ、その一点の近くにある星座の名前を冠してつけられます。


みずがめ座は美少年のお話です
トロイアの国にガニメーデスという王子がいました。ガニメーデスは大変な美少年で、その美しさは神々の国にまで届きました
大神ゼウスは、神々の宴席を手伝ってくれる者を探していました。ガニメーデスの噂にゼウスはトロイアにでかけ、そして彼の美しさに虜になり、ガニメーデスを神々の国へと連れ去りました。そして彼を神々の宴席につかせ、神々が飲む不老不死のお酒を勧める役目を与えました。
息子を失ったガニメーデスの両親を慰めるため、ガニメーデスを「みずがめ座」として夜空にその姿を映したのです。


    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

   鯉のぼり       木村徳太郎              
          薫風に

          生きのよい緋鯉が

          はねてゐる。

          この下に

          正しく強い

          男の子がゐる。

          高だかと 

          尚武の表徴(あらわれ)
  
          鯉のぼり。

          東亜を背負ふ

          男の子がゐる

          日本晴れ。

         生きのよい真鯉が

          はねている。

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 たちになりました

 風が語る星と花の物語


〜星たちは地上に降りて花になりました〜

 夜空の星は、野の花のよう。

星のお話が風にゆれて流れて行きます

夜空に輝く星は、夜明け前に妖精になって 地上に降りてきます。

そして、星のドラマの主人公たちが 

野山に、季節の花となって咲きこぼれます。



 うみへび座 マンサクの花
 
冬の星座が、西に傾き冬の終わりの輝きを見せるとき
東の方から春の星座が顔を見せはじめます。
春一番に輝き始める「うみへび座」。
九つの首を持つ大きな蛇(ヘドラ)がいました。
ヘラクレスが退治に挑むのですが、首は切っても切っても、生えてきます。
閉口したヘラクレスは、その首を松明で焼き、やっと退治ができました。
大神は、ヘラクレスとヘドラを賞賛され、
ヘドラの猛毒の血を浸した矢を持つヘラクレスを、天下無敵の勇者に。
ヘドラを、春一番に輝き始める「うみへび座」にされたのです。
そしてヘドラは、春一番に咲くマンサクの花になりました。


 まだ寒風が吹きすさむ春浅いとき、細長いひも状にちぢれた黄色の花が咲き始めます。マンサクの花です。春は黄色の花が多いです。、二月から三月にかけて咲く花の約半分が黄色だそうです。フクジュソウ、ロウバイ、マンサク、ナノハナ、レンギョウ、サンシュウ、スイセン、タンポポ、ミツマタ、アブラチャン、ダンコウバイ、数え切れませんね。徐々に暖かさを増し、日差しを集めその色を反映して咲くのでしょうか。そして花粉を運ぶ昆虫に黄色は一番目につき易い色なのかもしれません。
ひよっとすると、黄色の花々は落とされたヘドラの一つ一つかもしれません。


マンサクは、他の花に先駆けて咲くので (まず咲く花)ということで 「まんさく」とも、また花が沢山着くので(豊年満作)からとも言われます。
私は写生をしていて思いました。後ろから見ても横から見ても正面から見ても、どこからみても美しい花です。それで「満咲く」かなとも思います。
「万作」と書き、花言葉は 霊感 魔力 誠実です。


 私がマンサクの花を知ったのは最近です。たまたま母の日に帰国していた息子が買ってくれました。
 私は子供たちが小さかったとき、母の日に「三百円ずつ出しあってプレゼントして〜〜。花の苗木がいいなぁ〜」などと厚かましいことをよく催促をすることがありました。
彼はそれを覚えていたのか、覚えていないのか・・・・。
苗木は花が咲き終わっていて安価だったからと買ってきたのは、なんの変哲も無い木でした。息子が海外に戻った翌春、まだ淡雪が残る庭に黄色の花が咲きました。黄色のリボンを絡めたような不思議な花でした。花を見るのは初めてでした。
それがマンサクだったのです。
それから春の訪れ初めに、私はその花に「ありがとう」を呟くようになったのです。


「2003年私の夢と希望」 (息子に償いの思い英語で・・・)
息子が青年海外協力隊で中米にたった。英語が出来ない子だった。中学のとき評価「2」の通知表を持って帰った。私はあまりの腹立たしさで通知表を破いてしまった。
いくら思ってもとんでもない親だ。新学期、セロハンテープで張った通知表を彼はどんな気持ちで提出したのだろうか。私の中に大きな傷が残っている。彼はそれ以上に傷になっているだろう。
その子が成人して一人で世界をまわってきた。まったく英語ができなかったのに話せるようになっていた。そして途上国でボランティアをしたいと・・・。
私は彼から不可能でも可能になることを教えられた。子供から人生の大事なものを投げ返されたように思う。えらそうに怒っていた私はもっと英語嫌いだ。話せない。読めない。
よし、この歳になってもやればできるんじゃないだろか。息子が教えてくれたではないか。2003年は英語をマスターするぞ!帰ってきた息子に「アイムソーリー」と言ってみよう。どんな顔をするだろう。傷になっていることをあやまろう。希望がみえてくるようだ。2003・01.03  地方新聞投稿より


 あれから10年近くはたつ。息子はいまも海外だ。
今年こそは帰国して可愛い伴侶を得て欲しいと思うのは、また私の厚かましい催促だろうか。私といえば、あれから英語力が増したわけでもない。
しかし、私が子供たちに叱っていたように、孫を叱かりつけている娘としょげている孫に「オッチャンをみなさい。勉強が出来なくとも出来るようにもなる。気落ちをするな。怒るな。それより、元気がなにより」と分かったような口を利いている。親は子育てをしているとき、大様にしてそのことしか見えない。つまらないことで叱り飛ばしたり、虐待に近いことをしているのかもしれない。愛情の裏返しといえばそれまでであるが、一喜一憂が激しいようにも思い、反省しきりだ。子育ては自分育てでもあると、今頃気づく出来の悪い私だ。

 マンサクの花を見ていると、いろんな「時」が思い出される。いろんな時が縺れてリボンのように結ばれる。不思議な花だ
 変わらないのは、花に「ありがとう」と、呟いていることだ。

今年はよく積雪になった。「雪がふれば車は乗らない」とタイヤを替えていなかった。しかし勤務に困った。「休まれるより迎えにいったほうが良い」と送迎付の勤務になってしまった。
息子は赤道直下にいる。雪を覚えているだろうか。私は「雪で送迎付で仕事に行っている」とメールをした。すると、「そんな大雪でも働きに行かねばならないほど、お金に困っているのですか。小金なら少しは上げます」と返事が来た。私は笑い転げ、冗談でも有難さでその後、涙が出てきた。大金でなく小金というところが息子らしい。
小金とは、「いくらぐらいだろうか」と、夫と不謹慎な話をしながら貰う気は無いが嬉しい。

マンサクの花が咲きだした。「有り難う、有り難う」。



★★★★★★★★★★★★★★★
早春  木村徳太郎  
        
      薄陽
      うすうす
      芽の匂ひ。

      光る
      小川の
      にぶい色

      めだか
      出ろ出ろ
      日が暮れる。

      僕は
      なんだか
      立ってゐる。 

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 たちになりました

 風が語る星と花の物語


〜星たちは地上に降りて花になりました〜

 夜空の星は、野の花のよう。

星のお話が風にゆれて流れて行きます

夜空に輝く星は、夜明け前に妖精になって 地上に降りてきます。

そして、星のドラマの主人公たちが 

野山に、季節の花となって咲きこぼれます。


 おおいぬ座(シリウス) しぶき氷の花
 
夜空は氷のように澄みきっています。
星たちは 青くくすしき光となり
しじまのなかを きらめきゆれつつ
地上をめぐります。「冬の星座」

勇者オリオンに従う おおいぬ座が青白い光を放ち
しぶき氷の花になりました。
寒々と青白く耀くシリウスは 
湖におりて 煌く氷の花になりました。

(氷点下の冷え込みが続き、琵琶湖では打ち寄せられた波が、岸辺の草木に凍りつく着氷現象の「しぶき氷」の花が咲きました。)

 長いトンネルを抜けると雪国であった。川端康成の『雪国』そのままの風景が広がる。京都から二つばかりのトンネルを抜けると、まさに<突然!>雪景色が飛び込んで来る。
昭和五十四年、私たちはそんなミニ雪国に転居して来た。 琵琶湖を見下ろす標高三百メートルほどの小高い丘のその住宅地は、雪が降ると陸の孤島になる。傾斜がきつく積雪の坂道はタクシーも登ってくれない。住民達は自家用車を坂の下の広場にとめ、そこから長靴に履き替え這うようにして坂道を登るのだ。
 子供たちの通う幼稚園と小学校は、その丘から二キロばかり離れたところにある。雪混じりの冷たい風の日などは、長女の制服のスカートの襞はのびて凍てた板のようになった。だが、休日は子供たちのスキ―授業の練習をかねて、家族で近くのスキー場へ手軽に出かけられた。
 次男の通う幼稚園の「クリスマスお楽しみ会」に丘を降りた。雪は年明けの学期始めと同時に降り始めることが多く、年内に降ることはまずなかった。その日も、雪を呼ぶ灰黒色の冬空は広がらず、絵筆で刷いたような水色の優しい冬日和だった。
 お楽しみ会が終り出口に向かう人々から歓声があがっていた。「雪よ! 雪!」。ホワイトクリスマスにふさわしく、白い花を舞い散らすような大きな雪片が途切れなく降り下り、地面を薄っすらと覆っていた。私は、住宅地の坂道を思い浮べ、子供たちを急がせ車を進めた。
 ワイパーが鈍く重いリズムを打って左右に振れる。目に入る視界はまるで雪女が荒々しく息を吹きかけて来るように絶え間なく、雪片がフロントガラスに張り付く。しかし視界を遮ぎるほどに降る雪も、県道は車の放つ熱で積雪は無かった。
 住宅地の急坂までくると薄く雪が覆っていたが、私は県道を走っていた時と同じ感覚でアクセルを踏み続けた。早く家にたどり着くことしか考えていなかったのだ。
 坂道は、十五度ほどの傾斜が十メートルほど続きその両脇に溜池と田んぼがある。両脇はガードレールが設置されていた。坂の途中に電信柱があり道幅を狭くしていた。そしてそこからきつい傾斜になる。私はいつもここでアクセルをさらに踏み込む。いつものように踏み込む足に力を入れた。そのとたん車が左右に揺れ後ずさりを始めたのだ。「アッツ! 厳冬の池に落ちてショク死する!」。瞬間「死」が頭をよぎり、慌ててブレーキを踏んだ。しかし、車は止まらずにズルズルと下がっていくばかり。心臓の大きな鼓動に合わせ、だただ後部を振りながら坂道をゆっくり下がっていくばかりだった。
「ドスン!」電信柱に当って車が止まった。
その距離と時間は、ほんの一瞬だったはずなのに私の全身からは汗が噴き出ていた。
車から降りると、車は電信柱に受け止められガードレールの数センチ手前で、うずくまるように止っていた。 
 車の上にどんどん雪が積もって行く。子供たちを車から降ろす。足元は雪で滑る。どうしたものかと思いあぐねる。車をそのままにしては帰れない。公道である坂道を私の車が占領したのでは、他の車が通れなくなる。
私は坂を登りきった所にあるKさんの家に駆け込んだ。自営業のKさんは運良く家にいてスコップを持って駆けつけて下さった。奥様が他の人も呼んで下さった。
雪はどんどん降り続ける。ブルーの車が雪で白くなって行く。駆けつけてくれた男性たちがひたすら積もる雪を掬い取り、タイヤ周りの雪を除けようとする。しかし除けても除けても上に雪が降りしきるのだ。雪をかき捨てる人たちの頭に腕にと、雪が積もっていく。
 私は頭の中が真っ白になっていた。自分が率先して雪を除かなければいけないのに、寒さと恐怖でガタガタ体中を震えさせ立ち尽くしているばかりだった。次男が、「オッチャン。オオキニ」と言う声だけが、辛うじて私を現実の世界に立たせていた。
 救援の人が三人から五人に増えた。坂道とタイヤ周りの雪をなんとか除雪し手早く一人が車に乗り込みアクセルを噴かす。それをあとの四人が車体を一気に押した。車は傾斜を登りきり緩やかな所まで登って行った。そのまま車を走らせて行く。私と次男は雪に滑って転びながら、車の後を追いかけた。
次男が大きく振りむき、「オッチャンたち、有り難う!」と手を振り叫ぶ。私もやっと我に帰り深々と御辞儀をして車を追いかけた。
夜になって雪はやんだ。十七軒ばかりの住宅地の息づかいの全てを吸いこむように静かな白い世界になった。その雪の中を、家族五人が揃って救助して下さった五人の家を一軒一軒お礼を言って廻った。
「良かったなあ〜。大事にいたらんと」と、皆さんが優しく言って下さった。

 あれから三十年近くは経つ。十七軒だった住宅地は開発が進み今は五千軒近くの大住宅地になった。急な坂道に加え、なだらかな南向きの坂も作られた。陸の孤島どころか、銀行も大学も大型スーパーも出来人と家で埋まっている。顔を合わせてもどこの誰か分からない。
そしてなによりも最近は雪が降らない。雪の大変さ恐さは過去のどこかにおき去り消えていた。
雪に対応できるように4WDで、冬にはいち早くスタッドレスに変えていた。しかし、「雪がふれば、車は乗らない」と最近はタイヤをかえていない。
ところが今冬はよく雪が降る。正月は積雪だった。帰郷した次男夫婦を迎えにいけなかった。夫婦はバスを乗り違え(なんせ大きな住宅地だ。バスの路線もややこしい)雪の中を数キロ歩く羽目になった。
次男も雪は忘れていると思っていた。ところが、雪道を歩いてきた次男から、この三十年前の雪の日が話題になったのだ。
「あのとき、僕らは命拾いをした。感謝して、命を大切に無駄にしないように生きて行かんとあかんなぁ」と言う。「アンタ、まだ小さかったやろ。覚えてるの?」
「あたりまえや、覚えてる。怖かった」と言う。
忘れていた私は恥ずかしかった。次男の、「命拾いした命や。無駄にしたらアカン」に襟を正した。雪は大事なことを思い出させてくれた。


★★★★★★★★★★★★★★★
暁の神様  木村徳太郎  
        
      星の火皿を
      つぎつぎ消そう
      私は暁の神様

     すっとべ
     暗い夜も
     湿っぽい風も
     光の征矢を
     放とう
     私は暁の神様。

     輝け
     街も村も
     人も獣も
     おお鳴り響け
     心の弦よ
     私は暁の神様。

     飛び出せ
     子供よ凛々しく
     暁のごとく。 

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