旅は道づれ風吹くままに

ロングハイキングと地図と写真が好きなシニアです。

伊能図を歩く−房総半島−

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今朝はいつもより1時間早く家をでた。

今回(4/13)は東浪見から片貝までのロングハイキングになるからだ。
房総沿岸歩きも終盤に近づいてきた。

JR外房線東浪見(とらみ)駅に7:25到着。
今朝は 周囲が開けた場所にも拘わらず、GPSが中々測位しない。GPS衛星の配置の関係か、少し苛立ちながら歩きだす。
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かん水汲み上げ井戸
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JR 東浪見駅は 九十九里浜から1.5キロ内陸にある。まずは浜を目指して田圃の中の道を行く。

途中、田圃のなかに見なれない「火気厳禁 立入禁止 杭井名H-7 伊勢化学工業」の施設が出てきた。

もしやガス抜きの井戸か。昔から 茂原や 大網地区は 天然ガス の噴出がしられている。古い写真のなかに、野良仕事の休憩に天然ガスでお湯を沸かしている光景があった。

帰宅して「伊勢化学工業」を調べてみると、ここは ヨードの 世界的生産地(3位)で地下1〜2キロから天然ガスとヨウ素含んだ「かん水」を汲み上げていることが分かった。

汲み上げられた「かん水」は天然ガスとヨウ素に分離する。ヨウ素は消毒用でおなじみだが、液晶パネルにも使用されているらしい。

ホテル一宮館 と 芥川荘
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一宮川河口のほとりに 芥川龍之介が滞在した「芥川荘」を訪ねる。「ホテル一宮館」のフロントに見学をお願いすると快く応諾してくれる。

龍之介が滞在した離れは 松林の中にあった。茅葺の家屋は 当時の状態を保っているという。龍之介は、ここに滞在して 海水浴や 読書、昼寝をしたのだろう。平成の世の中、こういう処で過ごせたら、それは贅沢というものだ。


芥川荘から 一宮海岸に出る。

時々ブログにコメントを残す「金さんの子」さんが、一宮海岸に雀島があるとの情報をくれたので確かめてみる。

やはり、ここは砂浜で雀島はない様だ。そこで 双眼鏡を取り出し、これも予想していたことだが、太東崎の近くの「雀島」を確認してみた。
今朝は海がかすんで肉眼では判別しずらいが、太東崎灯台下に雀島がみえる。空気が澄んでいれば肉眼でも見えると思う。
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一宮海岸


新一宮大橋で 一宮川をこえる。旧一宮川の ラグーン(潟)に沿って北上する。途中100m近い 木製の「中瀬大橋」 を渡って浜にでる。

この木製橋は 地元の篤志家「石井亀吉」さんが 戦後架けた橋。それまでは伝馬船で渡った。今ある橋は架け替えられたものだが 木製のやわらかさが周りの景色に溶け込んでいい雰囲気である。
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中瀬大橋


鶴亀マンホール
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中瀬大橋を抜け海岸にでて、サイクリング道路をたどるが工事中のため、また街道にもどる。

「蟹道」集落の中の小径を北上していると、鶴亀マークの マンホールを 発見。
近くで雑草とりをしていた老婦人に訊ねると。ここは 長生(ちょうせい)郡 だからという。長生きの地名にちなんで鶴亀。(汚水蓋だが、とにかく目出度い)

老婦人に、この辺は珍しい地名が多いですね。と水を向けると、

「こうじ(幸治)が、なか(中里)にありながらみそ(太東岬)がないとは はっと(八斗) おどろき(驚)」

とこの辺で言われている言葉遊びを教えてくれた。( )内はこの辺の地名である。

老婦人は、撮影しやすいように蓋を掃いてくれながら、若い頃は地曳網を浜で引くのに、焼けた砂浜を手拭いで足を覆いながら行ったもんだ。と金歯を光らせながら、その頃の様子を話してくれる。


事前に 緯度経度を 確認しておいた 二等三角点(一ッ松)を GPSを頼りに訪ねる。九十九里浜沿岸には幾つか三角点があるが 丘陵地帯と違って 平地にあるので見つけ易い。
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三角点(一ッ松)

妙法寺 の 津波供養塔
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元禄大津波(元禄16年 1703)では、ここ九十九里浜では数千人が津波で亡くなっている。これも数ある供養塔の一つ。(長生郡白子町幸治)浜から2キロくらい内陸に入ったところにある。

ここから北に南白亀(なばき)川があるが、、房総半島東岸を襲った大津波が 川を遡り 大変な被害をもたらした。(房総災害史)

砂丘
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九十九里浜は 只ただ、間断なく聞こえる潮騒と、砂浜、潮風。

昨年 富津岬を歩いていたとき、あやうく熱中症になりかけ 岬先端の展望台の影で 横になったことがあった。今回はその反省をふまえて、給水に工夫してみた。

まず 500mlのスポーツドリンク2本を用意し、1本は直ぐ飲めるように 胸のザックの背負いベルトに固定し、歩きながらでも給水できるようにした。 他の1本は予備である。

もう一つの工夫は 給水タイミングである。ついついタイミングを逸してしまうことが多かった。
そこで 九十九里浜の初めは 北に直線的なことから 緯度1分(約1.5キロ)ごとに一口飲むことにしてみた。地図とGPSは頻繁に見るのでタイミングをとりやすい。

片貝をすぎて 弓なりの浜が 横に傾いてきたら、経度1分30秒(約1.5キロ)を目安に給水ルールを設定してみようと思う。(A型の自分にポチ! Laugh )

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房総沿岸を歩いていると、やたらと 元気な老人に出会う。大正12年生まれのこの老人は、地元の人だが毎日のように浜で 蟹(きんちゃく)や貝をとって遊んでいる。

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澪(みお)を知り尽くしている地元の人だから 海岸流を利用して 網を流すだけでカニが捕れる。餌はイワシ。臭いに引き寄せられて 面白いように蟹がかかる。貝(蛤)は身が硬いが、カニは美味い。孫が料理してくれると屈託ない。


老人と別れてしばらく行くと、浜辺にカニがいた。ためしに突くと、身を起こして威嚇してくる。抗議するなら、あの老人にと海に戻してやる。
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チリ−津波碑
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南白亀(なばき)川を渡る。元禄大津波では、この川を津波が遡り 数百人規模の人的大被害をもたらした。

通常 遠浅の砂浜では これ程までの 被害にはならないが、川を上る津波は 被害を格段に大きくし、長い間低地に水が滞る。近年、九十九里浜の南北に位置する 太東崎と 屏風ヶ浦の 護岸工事が、砂浜を貧弱にして津波の被害を大きくする可能性があるとの指摘もある。

南白亀(なばき)川を渡ったところに チリー津波の碑が出てくる。
一宮から片貝まで 九十九里浜に沿って 九十九里道路が走っているが 道路を乗り越えた大津波が引くときに 排水の妨げにならないのだろうか。

知恵子の碑
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真亀川の手前の浜で釣り人に、この先の 国民宿舎(サンライズ九十九里)からも千葉行きの直通バスが出ている という情報を得る。

行ってみると1時間以上も間がある。足も疲れてきたが、計画通り片貝からの乗車と決めて再び海岸へ出る。

途中サンライズ九十九里横に「知恵子抄誌碑」の案内が出てきた。夕暮れもすすんだ浜には千鳥も見えない。
(17:20)


足を引きずりながら 片貝に到着。(18:20)
今回も良く歩いた。(GPSログで37キロ。)

これで次回 飯岡近くまで行ける予定がでてきた。

片貝駅(昔 九十九里鉄道が あったことからバス停だが駅の名前がついている)は、始発だが待合所もなく、出発待ちの間、自販機の照明のなかで 残ったパンを頬張る。

19:15発の千葉駅行 九十九里ライナーにて帰宅する。
(19:15のバスは土日休日は運休なので注意が必要)
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閉じる コメント(8)

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鶴亀マンホール面白いです.あちこちでの人との触れ合いが素晴らしいですね。 37kmも凄いポチ

2009/4/15(水) 午後 11:11 kan*y*ma58*8

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金さん、九十九里浜は同じ景色の連続で南房総とは大分違います。デジカメ写真も変化を出すのに苦労してます。けっこうユニークな人が居ますね。ポチありがとう。

2009/4/16(木) 午前 6:49 [ senior style ]

やはり鶴亀マンホールとおばさんにポチ!更に蟹は良く撮れてますよ。同じ目線なんですね。

2009/4/16(木) 午前 10:57 abe**ao

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シニアさん、ポチありがとう。マンホールに出会った所は「長生郡長生村蟹道」。地名からしてほのぼのしていますね。蟹さんも単調な砂浜歩きのアクセントになってくれました。

2009/4/16(木) 午後 0:23 [ senior style ]

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お疲れ様〜
田舎に行くと自販機も都合良くは無い。暑い最中に歩くには水準備は必須ですね。
ところで、どんな物をもってロングハイキングしているのか、差し支えない範囲で公開していただけると・・・・

2009/4/17(金) 午前 9:04 [ 金さんの子 ]

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九十九里浜の果てしない砂浜の風景がよくわかります。南房総とは全然ちがいますね。

2009/4/17(金) 午後 2:09 [ にがうり太郎 ]

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金さんの子さん、承知しました。房総沿岸歩きも終盤、旅のまとめをしなくてはと思っていたところです。たいした物ではありませんが、どんなスタイルで歩いているかを、近々アップしてみましょう。

2009/4/17(金) 午後 4:10 [ senior style ]

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にがうり太郎さん、九十九里浜に入っら距離がアップしてきました。単調ですから、ひたすら歩くだけです。

2009/4/17(金) 午後 4:17 [ senior style ]


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