旅は道づれ風吹くままに

ロングハイキングと地図と写真が好きなシニアです。

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今回は「明鐘(みょうがね)岬」を徒歩で通過する人が参考になるかもしれないと思って、少し写真が多くなるが難所ルートを紹介してみる。

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前回と同様、早朝千葉を出て(10/22)JR浜金谷にに着く。
(8:21)

早朝の金谷の街を通り抜ける。

房州石(金谷石)の塀がめぐらされていると、ついカメラを向けてしまう。

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金谷漁港を右に見て国道127号を南下する。

今日は空気がしっとりしている。

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何気ない風景に感動するのも旅人の感傷。

トタン板を風除けにした花が目を楽しませてくれる。

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前方に明鐘岬が見えて来た。(8:47)

最初の隧道(ロックシェッド 落石除けのひさし)は側道があって歩行には問題ない。

いよいよ隧道の始まりである。この先岬をまわって三つの隧道がある。(明鐘、潮噴、元名)

鋸山の主稜が東京湾に落ちる先が明鐘岬である。
(伊能大図では明金岬)。

江戸の頃から上総と安房の国界であるこの岬は難所であった。
水戸黄門をはじめ数々の文人の紀行にも、明鐘岬の困難な様子が語られている。

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車で通過すれば何も感じずにあっという間に通り過ぎてしまう。

しかし歩行者にとっては今も難所に変わりない。


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トンネル入口上部には歩行者・自転車に注意の表示板がある。

さらに入口両サイドには徒歩・自転車でトンネル内に入るときは下の赤いボタンを押して下さいとの注意書きがある。

果たして、これを信じて歩行する人はいるのであろうか。




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トンネル入口から右に旧道に入る。やがて茶店が出てくる。(8:59 岬 珈琲)

ここから先は立ち入り禁止のロープがある。




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ロープを跨いで進むと崩落した岩のガラ場がでてくる。
(9:02)

見上げると切り立った崖に崩落の跡ががみえる。




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崖上の落石に注意しながら、なおも進むと隧道の明り取りの窓がでてくる。

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明り取りの中にトンネルを疾走する車を見ながら側道を進むと明鐘隧道の南側にでる。(9:07)

ここまでは特に問題ない。

ここにも入口に赤い歩行者用のボタンがある。ボタンを押したらトンネル内にどの様なサインが出るのであろうか。

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トンネル南側の路傍にお子供を抱いたお地蔵さんが出てくる。

(野球のボールが供えられている。何かアクシデントのあった子供の供養のように感じる)

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この地点は日本寺参拝のための有料道路の上り口である。



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かっては賑わったであろうドライブインが朽ち果てて放置されている。

ここから国道沿いに400メートルすすむと潮噴(しおふき)隧道が出てくる。

地形図では短いトンネルに見えるがロックシェッドが手前にあり、衛星写真では長く見える。

側道があるが行き止まりになっている。(9:15)



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ここには歩行者用の押しボタンは無い。(もともと歩行者や自転車の通行は考えていないのかもしれない。ではあの押しボタンはクレーム対策用か?)

この先にさらに元名隧道と続くが歩行者用のボタンがあるのであろうか。

ともあれトンネル内は歩いて通過しないほうがよい。カーブしているので急に人影が出てきてもドライバーはよけきれない。

水戸黄門の「甲寅紀行」には「鋸山の出崎の小なる路を、岸に沿いて通る。・・・明金の内に八町許り難所あり。荷付馬通る事ならざる間、一町半あり。」とあり、難儀した様子が記されている。

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行き止まりのところから磯に下りる踏み跡がある。

ロープをつたって磯に下ると釣り人に会った。

今回もカミサン同行である。

単独で歩くつもりであったが、計画を告げると「わたしも行けるかしら」と言ってきたので「山登りでないので平気」ということで同行となった。






磯づたいにトンネル下を通過する。(9:20)
潮高は1メートル。(海上保安庁潮汐情報)




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この磯づたいルートは旧道ではない。旧道は崖上にあると思うが入口が分からない。

現在の隧道が出来る前にも古い隧道があったようだ。衛星写真を見ると痕跡らしきものが見える。また踏み跡らしきものも見える。

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振り返ると崖に張り出すように潮噴隧道が見える。

強風や天候が悪いときは磯歩きは止めた方がいい。









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元名トンネル下で崖上を見上げていたとき、突然足を踏み外してごらんのとおりのアクシデント。
意外と出血が多い。

(このようなとき、海辺の住人は「上げ潮だから」と納得する。人の誕生や死のタイミングも潮の満ち干に関連付ける風習がある)


磯づたいの歩行には軍手とバンドエイドが必須である。(鋭角の岩がある)
もちろん服装はロングパンツと長袖がよい。それに靴も滑りにくいハイキング用が必須である。崖から滲みだしてくる水が岩の上に滑り易い苔をつくっているところもある。(カミサンは滑って腰を打った)

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可憐な磯菊(イソギク)に緊張がほぐれる。

傷を応急処置して、やっと難所を抜け、元名の砂浜にでた。
(10:04)







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振り返ると前回登った鋸山主稜のパノラマが目に入ってくる。

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(その2へ続く)

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