旅は道づれ風吹くままに

ロングハイキングと地図と写真が好きなシニアです。

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続・雀島考

前回 (2009.02.28) のブログで 房総半島の 「雀島」 について紹介してみた。

その後、太東漁港まで歩を進めたところ、地形図に載っていない「雀島」 「雀岩」が 他にもあることが 分かってきた。

今回は、それらの紹介と若干の考察を加えてみることにする。

(1) 昭和初期には 大原漁港堤防付近に 八幡岬のシンボルとして 「スズメ岩」 があったことが分かった。
この岩はその後、海蝕により 消失したということも知った。図は 往時の「スズメ岩」を 塩田川からみたもの。
(ふるさと外房の大原 岩瀬吉雄著より)

昭和初期のスズメ岩
イメージ 1


(2) 太東漁港南の 津々ヶ浦「雀島」 地形図には島として表現されていないが、実際に見てみると 陸との結合が弱く、今後陸から 切り離されて 島になることが想像できる。

津々ヶ浦「雀島」
イメージ 2


(3) 岩船地蔵隣の「雀島」 これも地形図には示されていない。今は防波堤で囲まれているが、以前は外洋にさらされていたようだ。(大原漁港の漁師は これも スズメ岩と言っていた)

岩船地蔵の隣の「雀島」
イメージ 3


(4) 釣師(つるし)海岸(いすみ市)にも「雀島」があって 潮が引くと 渡れると 大原漁港の漁師は言っていたが 私は まだ確認できていない。

イメージ 4塩田川から見た八幡岬の今は無い「スズメ岩」を見ていて、思いつくことがあった。

と言うのは、この「スズメ岩」は 明治初期の 地図には イボのように小さく突き出ているが 島にはなっていない。

そして昭和初期の写真では 円錐形の岩となって 陸地から分離されている。その後昭和30年以降に消滅した。

想像するに、このスズメ岩の誕生から消滅の過程は、

先ず陸地の先端下部が激しい波浪により浸蝕され空洞ができる。やがて空洞上部が崩落して、初めは陸との結合が強かったが、やがて陸から切り離されて円錐の島になる。

島の頂上は陸地であった頃の植生が残っている。さらに浸蝕が進むと頂上の植生も消え背が低い島となり、やがては暗礁となって消滅した。

と考えても、そう無理な想像ではない。

津々が浦の「雀島」を見ていると、この島も太平洋の果敢な侵攻で「スズメ岩」となり、やがて消滅していくのかも知れない。

イメージ 5このように考えると今まで紹介してきた「雀島」の共通した形が説明できるのではないか?(陸地近く、背が高く、頂上に植生がある、周囲は岩礁、無人島)

これに当てはまらない大房岬南の背の低い「雀島」も消滅直前の姿と考えれば説明がつくような気がする。

このように考えて崖下を見て周ると、これから「スズメ岩」になっていく 予備軍 をみることができる。

今も海と陸との戦いのなかで、スズメ岩は生まれている。


ところで なぜ「スズメ」と命名するのであろうか。

これは全くの私の思いつきであるが、「スズメ」は「ひづめ(蹄)」が転化したもので、島や岩の形が牛や馬の蹄に似ていることから付けられたのではないか、と思うのだ。

実際「島嶼(とうしょ)事典」には、「 蹄島(すずめじま) 宮城県桃生郡北上町」が載っている。

牛馬の 蹄が 本当に 島の命名に結びつくものなのか、実際に 市内の動物園に 行ってみた。
皆さんはどうイメージするだろうか。これは、あくまで私の思いつきで根拠がある訳ではない。

島や岩の形としては、「蹄」以外にも「筆島」「烏帽子岩」 などがあり、これらはイメージ的に分かり易い。
イメージ 6 イメージ 8
牛の蹄(左) と 馬の蹄(右) 


最後に、山本有三が「真実一路」の中で、八幡岬の スズメ岩 にふれた一節を紹介してみる。

・・・ここはオオイソ、カマクラのように、名が通っていない。しかし、名が通っていなくとも、そう悪い海水浴場ではない。ことに、大きな岩を裁ち割ったようなハチマン崎の突きだしている風致や、白いスズメ岩 に太平洋の荒ら波が折りかさなって砕ける光景なぞ、女性的なカマクラの浜に比べて、けっしてまさるとも劣るけしきではないように思う。・・・
イメージ 7

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