|
伊能測量日記には (七月)同八日 朝より晴天、海面同前。六つ半後北朝夷出立。瀬戸村、白子村、白渚村、真浦村、和田村、仁我浦村、柴村、花園村、西真門村、東真門村、内遠野村、江見村九つ半頃に着。止宿真言宗清水山浄照寺。此夜晴天測量。 と記されている。 今回(2/2)は伊能測量隊と同じルートを辿った。 JR千倉駅までのアクセスに館山まで 高速バス を利用した。 (千葉駅前7:10−館山駅前8:45着 1,500円) 正確な到着時刻でJR館山駅から千倉駅までの乗り継ぎもスムースであった。 高速バスは京成バスや日東交通が運行している。停車個所も少なくトイレ設備もあり所用時間も短い。 安房鴨川方面にも運行しているらしく、これからの房総沿岸歩きに利用できそうである。 9:04にJR千倉駅 に到着し、駅前から前回の到達地点に向う。 途中、南房総市千倉支所敷地内にある四等三角点(瀬戸)を見つけに寄り道をする。 簡単にタッチできると思いのほか発見できない。庁舎の受付嬢に尋ねるも要領を得ない。断わって建物の周囲を探すも遂に確認できなかった。 代わりに真っ二つに折れた大正6年の道しるべを見つける。 和田町、南三原村、千歳村への距離を示している。何処にあったものであろうか。 道しるべは大正の終わり以降には殆ど建てられなくなった。 バスが普及しだし道しるべの役目が終ったからである。役目は終ったとはいえ、交通遺物として大切に保存してほしい。 海岸に出る。今朝は風はやや強いものの気温はそれほどでもない。前回辿った千倉海岸と千倉漁港が見える。 ところで、千倉とは崖の多い場所という意味らしい。 倉の付く地名や倉と表記しなくても「くら、ぐら」などと発音する地名はは全国に多い。 谷川岳一ノ倉沢も古い言葉で「一番の崖」と言う意味であることを最近知った。 JR千倉駅の先に 千歳駅 がある。 周囲に千歳の地名はなく不思議に思っていた。 海岸線を北に進み瀬戸川を渡ると、橋のたもとに大きな「従是安房郡千歳村白子」と刻まれた石柱がでてきた。 地元の人に尋ねると、ここは昔千歳村であったとの答えが返ってきて、市庁舎庭に打ち捨てられていた道標の記名とあわせて納得する。 白子漁港は活気に満ち満ちていた。 船べりまで船体を沈ませて満杯の魚を積んだ船が接岸して水揚げしている。 まわりにはカモメがおこぼれを狙って乱舞している。見ていて気持ちがいい光景だ。 昨日は風が強かった。発達した低気圧は東の海上に遠のいたが波はまだ高い。 砂浜に出て海を眺めていた老人が「スケッチですか」と声を掛けてきた。透明な地図ケースをスケッチブックとみたらしい。 房総沿岸を歩いていると応えると、フラワーライン道路に「北緯35度最東端」(世界測地系)の標識があると教えてくれた。 事前の地形図チェックで近くに 電子基準点 (丸山)が示されていたので探してみた。 三角点よりは格段に発見しやすい。しかし関心が無ければゴミ焼却煙突として見過ごしてしまうかもしれない。 プレートには地上2万メートルで周回するGPS衛星の電波を受信し、つくば市にある国土地理院に毎日受信データーを転送しているとある。 これによって土地の測量・地図作成や地震・火山の噴火予知に供されているのだ。 トイレ休憩に道の駅ローズマリー公園に寄る。平日のせいか人影はまばらであった。 (その2へ続く)
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




