旅は道づれ風吹くままに

ロングハイキングと地図と写真が好きなシニアです。

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今年は4月の半ばを過ぎたというのに気温の上下が激しい。昨日は冷たい雨が関東地方をおおっていました。しかし今朝は一転して気温が上昇し爽やかなウオーキング日和です。

伊能図を歩く甲州道中の旅は先週につづいてJR鳥沢駅から藤野駅まで歩きました。(4/21)
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前回の終着点鳥沢駅から歩き出し800m先で左折し急坂をのぼっていきます。(9:10)

これから犬目宿まで高度差200メートルの坂道がつづきます。道はやがて中央高速の下をくぐるようになります。

近くにはウグイスのさえずり、時おりコジュケイのかん高い鳴き声が響きます。遠くからはツツドリの鈍い鳴き声も聞こえ春の到来をつげています。

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左手の山並みの中腹を甲州道中は東に続き、旧道は犬目宿に向って一途ののぼりです。

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石垣の上の馬頭観音像が旅人を見守ってくれます。

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鳥沢の国道から分かれて2百メートルくらい登ってきました。
ここは道路が南に回りこみ視界が大きく開け、晴れていれば富士山の絶景ポイントです。

あいにく今朝は頂上が雲に覆われ裾野の残雪が雲間に光ってみえるだけです。下の写真は一昨年(2008年秋)にここを訪れたときのもの。雲がなければこのように見えます。期待して来ただけに本当に残念です。

北斎もこの景色に感動して富嶽三十六景「犬目峠の富士」を残しました。
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富士山のビューポイントをすぎ、しばらくいくと左手に旧道の石畳入口がでてきます。往時の坂道はこのように石で敷き詰められていたのですね。牛にも草鞋をはかせて登ったのでしょうか。
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坂を上り詰めたところに何軒かの民家がならんでいました。
その一番手前の築250年という大きな民家のご婦人とおしゃべりをすることができました。
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くぐり戸を入ると軟らかい感触の土間、見上げると黒光りした太い梁、かって養蚕をしていた二階床下の煤けた竹。
昔は入口を入って左が馬屋で今は畳敷きの居室に改装されています。その名残りを 馬せん棒 受けに残していました。

話がすすむうちに千葉市とここ恋塚を半々で生活している様子で、子供たちは千葉に住み、ご夫婦でこの家を守っているとのことです。文化財的価値を持つ古民家を守る現実を垣間見た思いです。

「さしみ蒟蒻を食べていきませんか」と勧められましたが、一見の旅人にそこまではと固辞してお暇しました。
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さしみコンニャクに未練を残して県道にでますと前方に恋塚の一里塚がみえてきます。

塚が現存しているのは珍しいことです。御射山神戸の一里塚以来です。

近くには君恋温泉もありロマンチックな処です。だいぶ前、友人と連れ立って百蔵山から扇山をハイキングして君恋温泉に下り、湯につかり山菜料理を堪能して四方津に下ったことがありました。この付近にはお勧めの日帰りコースがたくさんあります。
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一里塚をすぎると道は緩く下って犬目宿に着きます。
街道に面した民家の玄関先に座っている老婆に挨拶すると、綺麗に咲いたクンシランの写真を撮っていってくれと自慢されました。

車の往来といえば宅配便のトラックくらいの静かな佇まいの街道です。
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犬目の東の端で道は三叉路にさしかかります。右は大野貯水池方面、中央は野田尻方面、そして左の坂道は新田集落への道。古道は左の道をたどります。

伊能忠敬の五月三日の測量日記にもこれまで辿ってきた中野、三谷(山谷)、恋塚、犬目とこれから辿る安達野、新田、矢坪、野田尻の地名がでてきて、測量隊のたどったルートであることが分かります。
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新田集落の東の外れで旧道は舗装から山道に変わりますが手入れがされていて歩きやすいです。
水平につけられた山道はやがて右側が鋭く削ぎ落とされた急峻な崖道になってきます。

ここは座頭転ばしという難所。

アーネスト・サトウの明治旅行案内にも

・・・往時、一人の目の不自由な乞食がここ座頭ころばしで休んでいたところ突然仲間が下から声をかけたので、絶壁を通り越して真直ぐに歩き転落死したと語られている。新道が下部を通過している。

ところで、この明治日本旅行案内には、この座頭転ばしから江戸湾が遠望できると書かれています。少し紹介してみましょう。

・・道は野田尻へと降り立つ。この村から旧道が座頭ころばしに向って登り、そこから振り返ると晴れた日には山間の窪みの向こうに江戸湾に浮かぶ船を望むことができる。左手には小仏峠が見え、茶屋の上方に案山山がそびえている。・・・

こんな山中から、江戸湾が見える。本当だろうか。今回はそれを確認したく双眼鏡を持ってきました。
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たしかに青く塗られた相模湖大橋方向の山間がV字に開けているのが認められ、双眼鏡で覗くと揺らいだ視界の中に都市の家並みらしきものが見えます。

しかし東京湾までは確認できません。時刻は11時54分。水蒸気の無い早朝か秋の澄んだ時には見えるのかもしれません。帰宅して地図で座頭転ばしからV字の山間に直線を引くと、その延長線は海ほたるに達します。直線で67キロメートル。充分に視認可能な距離です。

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難所もすぎ道は春満開の矢坪集落に下っていきます。桜窪とその名も素適なバス停が現われ、ここで県道に合流です。そして旧道は中央高速道の上を越して野田尻宿に向っていくようになります。
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(その2につづく)

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