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これは「ひらがなタイプライター」 です。 まだワープロもパソコンもインターネットもない1970年代はじめに購入したものです。 その当時大ベストセラーとなった 「知的生産の技術」梅棹忠夫著(岩波書店) に感化されて、給料の半分近くを費やして丸善に発注したものでした。 この「知的生産の技術」の内容は、目からうろこが落ちると思うほど新鮮で内容の一つひとつに納得したものでした。 当時は日本語入力のタイプライターはなく、英文タイプのように「ひらがな」で日本語を入力できないかと考案されたものです。 同音異義の多い日本語にあって「ひらがな」入力は、言葉選びと「分かち書き」などに工夫が必要で、著作の中に石川啄木がローマ字で日記をつけるようになってから文章が見違えるようになったという記述に励まされて練習したことを憶えています。 目で見て分かる日本語から音で聞いて分かる文章というわけです。 今思えばかなり独りよがりの使い方で、年賀状、ハガキや手紙から結婚挨拶状までも「ひらがな」でタイプしていました。 結婚の挨拶状の原稿はこのタイプライターで作って業者に印刷を頼んだのですが、「ひらがな」だけの変った挨拶状としてウインドーにしばらく飾られたものでした。 しかし「ひらがな」だけの文章は漢字混じりの文章になれた世の中には受けいられず、このタイプライターも余り売れなかったようです。 そして時代が下って1985年に日本語ワープロソフトが発売され現在のスタイルになっていくのです。 きのう(7/6)の夕刊で、世界的な文化人類学者であり比較文明学の権威である 梅棹忠夫氏の訃報 が 報じられました。 若い頃は背伸びして多くの著作を読ませて頂きました。 今日は青春の思い出となった「ひらがなタイプライター」を取り出して氏のご冥福をお祈りしたいとおもいます。
合掌
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