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植物名の話② 学名
和名はその名の通り "和"→日本国 でのみの名前なんです。 外国にはそれぞれの国にそれぞれの名前があります。 色々な国の人と話をする場合には共通の名前が欲しくなります。 それが『 学名 』です。
こちらは和名と違って細かく決まり事があります 国際植物命名規約という国際的な取り決めがあるのです。 規約の本(日本語訳)も出ていて買って読むことが出来ます。 ・・・・・ 私は読んでいないのですけど ・・・・・ 学名はラテン語で表されます。 基本的には三つの部分から成り立っています。 (属名、命名者は大文字で書き出します。) 属名 種小名 命名者名(省略されることが多いです。)
属名+種小名で表されるので二名法と言います。二名法は
「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Linnaeus,1702-1778) によって体系化されたものです。 属名 は苗字のようなもので同じ仲間(同じ属)を表し
種小名 は名前で個人(種)を識別しています。 属名が同じなら同じ一家に属するというわけです。 スミレの仲間は スミレ属Violaで
シハイスミレの学名は Viola violacea Makino ヒカゲスミレの学名は Viola yezoensis Maxim. タチツボスミレの学名は Viola grypoceras A. Gray
など・・・となるわけです。
萩の仲間は ハギ属 Lespedezaです。
キハギの学名は Lespedeza buergeri Miq. たとえば イタチハギという和名を持つものがありますが
こちらは学名が Amorpha fruticosa L. で 属名が Lespedeza ではないので名前にハギと付いていても ハギ属ではないことが分かります。 同じ種の中でもちょっと違ったやつがいたりします。
赤い花をつけるものが白花だったりすると白花品種となります。 種の下には 亜種 変種 品種 とランク分けする場合もあります。 変わり方の程度で 亜種>変種>品種 となります。 学名上では 種の後に 亜種(subspecies)ならsubsp.を付けて
亜種名を書きます。 例 ヌスビトハギの学名は Desmodium podocarpum DC. subsp. oxyphyllum (DC.) Ohashi 属名 種小名 命名者 亜種 亜種名 亜種命名者 同様に変種(variety)はvar. 品種(foma)はf.を付け
変種名、品種名を書きます。 つまり Desmodium podocarpum DC. subsp. oxyphyllum (DC.) H.Ohashi var. mandshuricum Maxim. という学名だと 前のヌスビトハギの学名の後に var. mandshuricum Maxim.が 付いています。ヌスビトハギの変種ということになります。 これはヤブハギというヌスビトハギの変種の学名です。 Viola grypoceras A.Gray f. albiflora Makino
という学名だと タチツボスミレの学名 Viola grypoceras A. Gray の後に f. が付いているのでタチツボスミレの品種となります。 albiflora は白花によく使われます。 タチツボスミレの白花品種 シロバナタチツボスミレ です。 学名は1種に1つといいましたが
二つ以上の名前をもらっているものもあります。 1.シノニム(同物異名)
・すでに名前が付いていることを知らずに新種として名前を 付けてしまった場合 ・別種として名前を付けたものが実は同じ種であった場合 などで同じ種に二つの名前が付けられる場合があります。 学名には先取権というのがあって少しでも早く名前を付けた 方が有効とされます。 2.ホモニム(同名異物)
・新種を命名するときに他の種に使われているとは知らずに 同じ名前を付けてしまった場合 のように異なるものに同じ名前が付けられてしまった場合 などもあります。 そんな場合も先取権が適応されます。 YListのヌスビトハギのページには沢山のシノニムが出ています。 ↑ クリックで見られます。
研究が進み属が変更されたり、別種ではなく変種とされたり
などなど、色々と変更される場合もあります。 そんな時学名を変える必要が出てきます。 学名を変更した場合、前の命名者の名前を()に入れて 残すことになっています。 上のヌスビトハギの学名ように()の付いた名前があったら 変更された学名ということです。 色々と書いてきましたが、学名にはこのほかいろいろと
細かい決まりがあります。 われわれが学名を付けたりすることはほぼありません。 でも見方ぐらいは知っておくと参考にはなります。 もしあなたが新種でも見つければ、もしかしたら学者の方が あなたの名前を学名につけてくれるかも?! |
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懐かしく買ってきました




動物と植物とでやや違う部分があり戸惑うことがありますが、植物の場合、命名者を略したりすることは多いのでしょうか。また、亜種名の前のsubsp.は省略することもOKでしょうかね?・・・ちょっとした疑問ですみません。
[ らいちょう ]
2013/11/3(日) 午前 6:38
なるほどね、勉強になります
学名までは覚えきれないですが、基礎知識として知っておくことは大切ですね
ナイス!
[ 山小屋の番人 ]
2013/11/3(日) 午前 7:16
らいちょう さん 命名者名の省略は多いですね。
亜種名の前のsubsp.の省略は無いのではないですかね。
2013/11/4(月) 午前 9:06
山小屋の番人 さん 詳しく知る必要はさほどなくても見方を知っておくと参考にはなるでしょうね。
2013/11/4(月) 午前 9:07
勉強になります。
なかなかここまで調べてみなかったです。
これから気をつけて見るようにします。
ナイス。
2013/11/4(月) 午後 7:18
nakaさん 外に出ることが出来なくてこのような記事が続きます。
多少の知識は持っておいたほうが図鑑を見るのにも役立ちます。
2013/11/5(火) 午前 10:48