常連客J子のころぼっくる探訪記☆

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

おば様キラー☆

「花なんてさぁ、ほっつけときゃ〜勝手に育つよーな、
とにかくカンタンなのが一番!よねぇ〜! ちょっとさぁ、
アンタ、そんなんなぁい〜??」
「そーよ そーよねぇ〜 ギャッハハハハ〜〜!!」

・・・昼下がりの穏やかな店内に 突然おば様軍団の声がこだました。

ころぼっくるに隣接するレストランで
優雅にランチを済ませたマダム達のご来店である。
どうやらめずらしさで寄ってはみたものの、
花には特に興味はない方々らしい。

「・・・ほ、ほっつけときゃ〜・・・ですってっ!?」
通常は貴重な昼寝タイムであるのだが、めずらしく今日はこの時間帯に
来店していたJ子の眉根はつりあがった。

「全く!花や緑の愛好家の一員として、ああいう方がいるなんて、
ほんっと、なげかわしい限りだわっ!・・・」

実は「枯らす族」代表でもあるJ子なのだが、ついついこの手の発言には
挑発されてしまう。
J子は声のする一群の方へ つかつかと歩みよった。

すると・・・ 
おば様軍団前方にいた、一人のスタッフらしき青年が振り返った。

「はい・・・ こちらの花はとても丈夫で管理も簡単ですよ。
こぼれダネでもよく増えてくれますし・・・」

「おおおおお・・・・・」
(おば様軍団&J子の心の声)

花を愛するこのお店のスタッフの一員であろうに、
おば様方の失礼な発言にも気を悪くするでもなく、
あくまでも穏やかに、にこやかに、爽やかに、
そして優しく丁寧に商品説明をする・・・・・・・
年のころはそう、20代後半くらいであろうか、この青年は・・・??

「・・・あ、あの人さ、れ、例のあの韓国スターに似てない? ええと・・・ヨ、
ヨン様、じゃなくて・・・」
おば様軍団の一人が 後方でささやき始めた。
「そ、そうだよね、えーと、あの・・・な、なんてったっけ・・・」

「パク・ヨンハよっっ!!」J子は断言した。

「そうそう、それよ!それぇ〜♪」

・・・いつのまにか おば様軍団と同化しているJ子。
同じ好みのものにはいつでも誰でも一致団結出来る、
それがおば様軍団の強みだ。

「・・・それにしても いつからあんな素敵な人が入ったのかしらっ!?」
J子のとどまることを知らない好奇心の火蓋は
美人店長へと向けられた。

「店長〜!! ちょっと、あのお方は誰っ? アルバイト? 新しく入った子??」

美人店長は驚く
「は? やだぁJ子さん、知りませんでしたっけ? 
彼はうちのマネージャー、仕入れも担当しているS君ですよ〜 
もちろん社員だし、もうずっと前からうちにいますよ〜」

「えー!? じゃあ この店の商品も全部彼が選んで買ってきてるの??
(センスいいじゃん!)・・・でも アタシ、これまでに 
会ったこともなかったわよ〜?!!」

「・・・そうですかぁ? あぁ、月曜日は仕入れで彼はいないし、
平日も最近は忙しくて お庭作りに出かけているときとかが多いから・・・
すれ違いだったのかな〜?・・・」

・・・そうだったのか・・・
「チッ!」J子は舌打ちした。
思えばJ子の来店は、特に彼のいない月曜日に集中していた。
“ころぼっくる会員ポイント2倍デー”だったからである。

即座におば様軍団に戻り、彼の説明ツアーに混じると、
さすが彼は自分で仕入れてきている商品だけあって、
商品知識はバッチリ! 今 店内にないものでも、
希望があれば、市場や生産者さんに問い合わせをして、
出来る限り探してくれる・・・と言う。
頼もしい限りだ!!

「S君だから、うちに気持ちよく出荷してくれる・・・という、
気難しい生産者さんもいるくらいなんですよ〜」
「自分で仕入れている、っていうこともあるかもしれないけれど、
商品への愛着、気配りは凄いですよ〜」

近くにいたスタッフからも、彼の評判をいろいろ事情聴取したJ子は、
若いのにしっかりしていて(もちろんイケメンだしぃ〜!)、
このお気に入りの店を、知らぬ間にしっかり支えてくれていた
“パク様”ことS君を すっかり気に入ってしまった。

「あのぉ〜 今のお薦めの花ってどれですかぁ〜♪」
おば様軍団に負けじと、S君にいろいろ花苗をチョイスしてもらい、
J子はその日、大変ご満悦で帰宅した。

「あ〜 これからは ころぼっくるに行く楽しみが
また二倍に増えたわ〜 ランランラ〜ン♪♪」・・・

しかーし! それからが なかなかS君と遭遇しないJ子の
苦悩の日々が続いた・・・

「くそー ポイント2倍をとるか、パク様との奇跡の再会をとるか・・・」
来店日選択も一苦労だ。

そんなある日! 店内に入ったJ子の耳に、久々にあのS君の
爽やかな声が響いた。
ワクワクしながら彼が接客している彼方を探すと・・・

「・・・オッホホホ〜、ですよねぇ〜、やっぱりお花って、
愛情をかけてあげた分だけ、ちゃあんと応えてくれるものですもんねぇ・・・
ほおんと、可愛いわぁあ〜・・・」

グワァァーーアアアン!! 
それはなんと あの「ほっつけときゃ〜!」のおばハンである!
(しかも化粧濃いし!)

「・・・恐るべし、パク様のチカラ・・・」

J子と同様、このように日々、愛が満ち溢れた常連客が後を絶たない
平和なころぼっくる・・・なのであった。

常客J子のころぼっくる探訪記 続編 その1


「買わせて頂きますっっ!!」



「よしっ、今日はご馳走を作るっ!」

…そうJ子が家族に宣言して家を出たのが5分前。
日頃の手抜き食卓を懺悔する気持ちからか、はたまた単に
秋を迎えての自身の食欲からか…は定かではないが、
車を走らせながら、J子の頭の中で 今晩のご馳走がたくさん
並べられていた。

「ほんと〜?? そんな事言いながら、またお母さん、
別の物、わんさか買ってきちゃうんじゃないのぉ〜?」
J子と正反対、しっかり者の娘A子に そんな疑惑の目を向けられながらも、
J子は意気揚々と家を後に買い物に出かけた。

「…まーったく、どっちが親と子なんだか〜!」
ハンドルを握りながら J子は忌々しげにつぶやいたが、無理もない。
家からスーパーまでの約300m。その間に、そう、魔の関門が
J子を待ち構えているのだ!

「魔の関門」…とはまるで大げさかもしれないが、
J子が、けしてその前を素通りすることが出来ない
ある店舗が一つ、そこには存在するのだ。

「花のまち ころぼっくる」… 
今日もJ子はその前にさしかかった。

「あっそーだ!ちょーっと寄ってみようかな〜??
うん、そうそう、ちょっと見るだけ、見るだけぇ〜♪」

案の定、J子の車は 吸い込まれるように「花のまち ころぼっくる」の
広い駐車場の片隅に止められた。

「今日は何かいい物あるかな〜♪ おっ!もう秋植え球根の時期かー。
大きな売り場が出来てるし!スゴイ!いろいろ並んでるな〜♪」

ほぼ毎日通っているこのお店でも、毎日新しい発見がある。
これがこの店のすごいところだ。
いったいいつの間にガラリと模様替えをしてしまうのだろう…。

J子がボーっと球根売り場を散策していると、突然背後から声がかかった。
「いらっしゃいませ、こんにちはJ子さん。いつもありがとうございます…」

「わーーっ、びっくりしたぁ! けっ、けっK先生!?」

いったいいつから彼女はそこにいらしたのであろう。
K先生こと、お店の強力スタッフの一員でもあるKさんが、
まるでゼンマイ仕掛けの柱時計人形のように、スーッと音もなく
J子の背後に立たずんだ。

「いらっしゃいませ、J子さん。今日は何かお探しですか?」

いつもどおり気品のあるお声。J子は思わずドキドキしてしまった。
「あっあのー、そうですね〜 そうそう、秋植えの球根、そう、
ムスカリなんかでいいかな〜、そんなの置いてあるかな〜?
なーんて思って!…ありますかぁ〜?」

のーてんきに、明るくK先生に切り返したJ子であったが、
「…ごめんなさい、残念ながらムスカリは完売してしまったようなんですね…」
売り場を捜して頂きながら、K先生はつぶやいた。

「えっ、もう?」… さすがころぼっくる!
J子よりも目ざといお客様が、まだまだたくさんいるらしい。

「そっかあ、しょ〜がないなぁ…。」
少し声を落とすJ子に、K先生はちょっと声をひそめてつぶやいた。

「でもね、Jさん、がっかりしないで。まだまだそういうものは
どこにでも売っているものですよ。
…でもね!当店にはもっと変わった、オススメのステキなものが、
まだまだたくさんございますよ。…例えば…こちら…」

「ハイッ!」 
J子はもうワクワクだ。K先生の後について、
いろいろ売り場を一緒に回りだした。

「このチューリップなんですけど、珍しい『黒』なんですよ。
シックでおしゃれでしょう?」
K先生は微笑む。

「は、はいぃ…でもちょっとウチの庭に、黒のチューリップ…っつーのも
なんか暗くなっちゃいそうでぇ…」
J子は困惑した。確かにそれは珍しく、道行く人の目を引きそうではあるが…。

「うふ、J子さん、そうですよね、確かにこれだけだと
ちょっと暗いですよね。ですから例えば 私の場合、
ここにピンクのキレイなチューリップを混ぜて、
一緒に植え込んでみるんですよ。それはそれはステキになりますよ・・・。
いががですか?」

J子の瞳は輝いた!
「それじゃ〜っっ!! いいわ、いいわ〜!
ピンクのチューリップも甘すぎず、珍しい黒のチューリップと植えることで、
きりっとしまって、モダンな雰囲気にもなるわっ!
…そっか〜混ぜて使うテクもあり、ですよねー、うんうん♪」

それからはもうK先生ワールド。
様々にステキな先生の植え込みデザインの提案に、
J子はただただ感嘆の息をもらすだけであった…。

「よしっ、先生!私、これとこれとこれ!この球根、ぜーんぶ!
頂きますっっ!!」
J子はステキな球根が並べられた器を、いくつもいくつもかかえ、
レジへと運び出した。

「あらあら、まぁ、J子さん!ありがとうございます、そんなにたくさん!
一気に大丈夫? いいんですか?…」
とまどいがちなK先生にJ子は高らかに宣言した。

「いーえっ!ワタシ、買わせて頂きますっっ!!」

「ありがとうございます。… 春のお庭が 今からとても楽しみですね。」
品良く微笑むK先生の横で、J子はとても満足していた。
頭の中はもう来春のガーデンで花盛り♪である。

「… ええ〜っと、おいくらぁ?」
レジで財布を開いたとき、J子はふと我に返った。
「あり?? アタシ、何しに出かけたんだっけー??」

… J子の頭の中から、今夜のご馳走は あれもこれも
すべて跡かたなく、消え去っていった。

予告...

「しばらく ご無沙汰〜♪」 
音沙汰なかった、ころぼっくる大ファンの常連客 J子!!
やっぱり彼女は生きていた!
(...って あったりまえですが☆)
近日、ナントこのブログにも なぐりこみ(!!)
再登場いたします!

いよいよもって ますますパワーアップ、お店への愛も  
独走ヒートアップ...な J子!!いったい誰が彼女を
とめられるのかーっ!?
...皆さんも J子のつっぱしりに負けず、どうぞご一緒に(^O^)b
「ついて来ーい!!』...お楽しみに♪
 

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事