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この日私は少々遅れて入室したのですが、福澤のテキストではなく、「教育会」という場で村山先生が、校長教頭先生方を前に講演をした際の原稿をもとに話を進めているところでした。
タイトルは、「これからの教育に求められるものー校長教頭のリーダーシップに期待して」です。
これを基にした意見交換をした後に、福澤のテキスト『学問のすゝめ』にこの日は入っていく予定でしたが、意見交換が長引いたこともあり、テキストに入らぬままにこの日は時間となりました。
村山先生も、「たまにはこんな日があっていい」と途中から思われたようですし、私も同感でした。私が小中高校の頃も、先生によっては本来の授業から脱線することがままありましたが、私はそんなときに先生が話してくれることをおもしろがって聞いていました。そんな記憶が甦るひとときでした。
このような展開になったのは、村山先生の教え子で今は大阪に住んでいるという方が、たまたまこの日の人間塾に参加されたことにあります。この方のざっくばらんな(歯に衣着せぬ?)質問が、引き金となりました。
その方は久しぶりに村山先生に会ったということもあるのかもしれませんが、講演原稿を基に先生が話されたことと、学生時代に先生がおっしゃったこととを重ね合わせた質問をするなどして、場を活気づけてくださった感があります。
今回いらした方にしろ、人間塾に参加している先生の教え子の方々にしろ、道教大の村山先生の哲学ゼミ出身の方は、教職に就いた方もいるようですが、必ずしもそうではない方もいて、個性的な人揃いでおもしろいものだと思いました。
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村山先生の講演原稿は、校長教頭先生方に当てたものとはいえ、先生の現在の教育に対する考えが凝縮された、私にとっても大変参考になる貴重なものだと感じました。
その中から、特に記しておきたい部分を紹介させていただきます。
「これからの教育に求められるものー校長教頭のリーダーシップに期待して」
[1 不易と流行]より
ここでは、《最近の教育に関する方針の変化はめまぐるしいが、時の政策の動きに対してどういうスタンスをとるかということが問われ、ここのところでどういう判断と見識を示すかが、現場のリーダーとしての資質が問われる最初の関門》だと述べられています。
《問題は、そのなかで、教育の論理として「持続するもの」を、とくに学校のリーダーである校長教頭先生方がしっかりつかまえることだと思います》ということでした。
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