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《僕が本書でいう「勉強」は、学校での勉強のみを指すものではありません。現代の脳科学の見地からいえば、「学習」の定義は非常に広い。脳の中で神経細胞のつなぎかたが変われば、それはすべて「学習」だともいえるのです。
ゴルフのスイングがだんだんうまくなることも学習ですし、セールスマンの営業成績がよくなることも学習です。学校を卒業し、社会に出てからも、脳はずっと学習を続けているのです。
人生の経験すべてが「学習」であるともいえるでしょう。
人間が万物の霊長たるゆえんは、この「学習する力」にほかなりません。ほかの動物には、これほどの「学習する力」はないと考えられています。》
●「脳の中で神経細胞のつなぎかたが変われば、それはすべて『学習』」ということに合点がいきます。
逆に言うと、神経細胞のつなぎかたが変わらないような「学習しているようで学習ではないこと」をしていても、何ら意味がないということになるのでしょうね。
例えば、ただ受け身で授業を聞いていることや、本人にとって簡単にできてしまうような問題しかやらないこと、等々がそれに当たるでしょう。
「人生の経験すべてが『学習』」と意識できるかどうかで、それこそその後の人生が変わっていくかどうか、ということになるのでしょう。
せっかく「学習する力」が備わっている私たちなのですから、その能力をフルに生かすにはどうしたらいいか、また、それを子どもたちに伝えるにはどうしたらいいか、それぞれの大人が真剣に考えるようになるといいのですがー。
以前にも記したことがあると思いますが、スウェーデンには自主的な「学習サークル」というものが存在し、その内容は多岐に渡っているといいます。仕事を終えた後、何らかの学習サークルに通って来る人たちは、人口の半分以上に上るのだそうです。
これこそ「生涯学習社会」であり、これにより国民の能力が引き出され、発想や創造の源になっているのではないでしょうか。
日本もこのような本当の意味で成熟した社会にしていきたいものです。私の参加している「教育人間塾」は、まさにこの「学習サークル」に当てはまると感じます。
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