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[第2講 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える]から
【一つひとつの行動に負荷をかける】より
《おすすめなのが「脳を活かす勉強法」二つ目の極意、「タイムプレッシャー」です。
簡単にいえば、自分の作業に、制限時間をもうけるのです》
【ただし、他人から強制された時間制限は逆効果】より
《僕には、家庭教師や塾の講師として、さまざまな子どもたちの勉強を見てきた経験があります。
そこで分かったのは、いわゆる勉強ができない子どもの多くは、この「タイムプレッシャー」を理解していない、ということでした。
勉強のしかたが身についていないと言い換えることもできるでしょう。
これはスポーツと同じで、残念ながら、口でいくら言っても身につくものではありません。
自分で工夫しながら、感覚を見につけていくことが必要になります。
そのためにも重要なのが、人から強制された勉強ではないということ。
第1講でも書いたとおり、もともと、人間の「やる気」というのは、他人に強制されて生まれるものではないのです。ですから「タイムプレッシャー」にしても、もともとのやる気がなければ、まったく意味がありません》
●「タイムプレッシャー」は、らくだ教材のめやす時間がそのものですね。
ただ、らくだのめやす時間は、何度もやって身についた結果(習熟した)結果の時間なので、最初からそれをめざすと苦しくなります。生徒には折に触れて、「急いでやらないで普通にやっていいんだよ。何回もやったら必ずクリアする時間になるから、時間を気にしないでやってみて」と伝えます。
が、そんなことを言っても個々の性格は性格です。めやす時間でできなかったら悔しくて涙する子もいます。また、全然気にせず「こんなもんか〜」なんて構える子もいます。
しかしいずれにしろ、このめやす時間があるからこそ、自分の能力をフルに使って集中力を養うことにもなりますし、クリアできた時の喜びにつながります。こんな明確な「タイムプレッシャー」を必ず伴う教材は他にあるでしょうかー。
この結果、「勉強のしかたが身につく」ことになりますし、時間を有効に使う術も身につけるので、何事にも効果を発揮することになるでしょう。
「強制」に関しては、らくだは入会する際に本人の意思を確認します。ただ、大体の子は、その子にとって「できそうなプリント」「ちょっと難しそうなプリント」「とても簡単なプリント」を提示すると、「できそうなプリント」を選んでやって、クリアしたことを喜びますから、その流れで「一日一枚ずつできるかい?」と聞いたら「うん」と言い、プリントをやりたがります。これで、「強制された勉強ではなく、本人の意思で選んだ」となります。
もちろん子どもの気持ちは常に変化し続けており、プリントを継続すると難しくなって「やりたくない」「やめる」と言い出すようにもなります。そこで、「強制」と「自主性」のバランスを取りながらの指導をすることになるわけです。
ポイントは、子どもの感情にまかせた言葉を鵜呑みにしないことでしょう。心の底では「できるようになりたいと思っている」、それを信じての言葉かけができるかどうかになってきます。
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