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【変人であることの自由が、「強化学習」の回路を暴走させる】より
《僕はかつて、イギリスのケンブリッジ大学にある「トリニティカレッジ」で学んでいました。ケンブリッジ大学はかつてニュートンが学んだところとしても知られています。この大学の中には31のカレッジがあって、僕の通っていたトリニティカレッジはそのひとつです。
トリニティカレッジには、ありとあらゆる分野の人が所属しています。食事の際には、ハイ・テーブルに集まった教授たちが、それぞれの専門など気にも留めずに、自由に論議する姿が見られました。
そもそも自分と同じ分野の学者などは、近くには座っていません。
自分は物理学が専門で、隣りは数学の専門家。その隣りにはイギリス文学がいるかと思えば、その向こうは政治学、こちらは歴史学、というように「人類の知」という多様で豊かな森の中で、さまざまな活動を行っている。
各分野を代表するような研究者たちが、一緒に食事をしながら、大変高度な議論をしているのです。これは、残念ながら日本の大学ではまったく見られない光景です。
美しいチャペルのようなダイニングホールで、まったく違う分野の教授たちが、生き生きと、とても自由な論議を繰り広げている光景を見て、「ああ、この環境があるから、ノーベル賞受賞者を81人(うち、卒業生の受賞者は59人。2005年10月現在)も輩出しているのだな」とはっきりと悟りました。
トリニティカレッジの雰囲気から伝わってくる思想は、「変人であることの自由」です》
●つい先日、ノーベル物理学賞を日本人の3名が受賞しましたね。この方たちも「トリニティカレッジ」のようなところで学んだのでしょうか。そこらへんを知りたいと思いました。また、このような学びの場は、日本の大学機関その他でどこかあるのだろうかー。
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