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2)学習面で自信をつけることによる変化
「自分のできるところから始めて、できないところに挑戦する」というのがらくだの基本です。ということは、学年に関係なくそれぞれの子に見合ったところから始めますから、誰にでも「できた!」という喜びと達成感を味わうところから始められます。
先にも記しましたが、児童養護施設に来る子どもたちは、家庭状況が悲惨なケースが大半であり学習面など二の次という子どもがほとんどです。ですから、勉強で「できた」という喜びを味わうようなことはほとんどなかったでしょう。コンプレックスを抱いていた子の方が多いはずです。
そんな子どもが、「できた!」という喜びを感じられるのは、各プリントにそれぞれ「めやす時間」があり、「ミスは3つまで」というシンプルなルールがあるからに他なりません。先生がおまけでOKしたりしているのではなく、「自分の力で」確かにクリア(合格)した「手応え」を感じられることが、とても大事なことです。
そこから始めさえすれば、「誰とも比較しないこと」を徹底した場でらくだ教材を「一日一枚」進めていけば、時に壁にぶつかることもありますが、じきに自分の学年の学習くらいには追いつきますし、中には学年以上に進んでいく子もいるでしょう。
そのような中で、「自分も勉強ができるんだ」という自信がついてきます。この「自信」が、また多方面にいい影響を与えることになります。
らくだを園に導入してから数年後、施設の子どもたちが通う小学校の先生たちから園の方に、以下のようなことが伝えられたそうです。
「園の子どもたちは最近ずいぶん積極的に何でもやるようになってきましたし、学習面でも以前は園の子といえば‘お荷物’状態だったんですが、今はしっかりとついてきています。何か変わったことがあったのでしょうか?」
先生たちからこのことを聞いた園の方々も、学校でもこのような(いい)変化があったことに対して驚いたそうです。それはそうです、以前は学校で消極的で自信がなさそうに小さくしているのが園の子どもたち、と言える状況だったのですから。
そしてらくだ教材のことを聞いた小学校の先生たちの方から、園に「見学」に来るようになってきたというのです。それほどの大きな変化を、らくだ導入が引き出したのです。
もちろん、一朝一夕にこうなったのではなく、継続していくプロセスの中で、さまざまな試行錯誤があったに違いありません。
園を訪問して子どもたちの様子を見たり、指導者の方から話しを聞いたりすることができますので、興味のある方は私の方までご連絡ください。
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