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今回はNPO法人フリースクール札幌自由が丘学園理事長である亀貝一義先生の
お話をもとに、「不登校」について考える、いわば番外編となりました。
私は30分程遅れてしまったので、最初の方のお話を聞くことができなくて残
念でしたが、亀貝先生は、自由が丘学園に関わる前に、長く教員として働かれて
おられたそうです。そして1993年フリースクール札幌自由が丘学園発足と同時に
理事長になられましたから、北海道の「不登校」に関わることがらに関して草分
け的な存在の方です。
そのような方のお話を間近に聞くことができ、今回は私にとっても大変貴重な
時間となりました。
また、教育人間塾を主宰されている村山先生は、北海道教育大学でずっと教鞭
を取られ、その後学長として教育大の変革期に重要な職務を執り行った方です。
現在は札幌国際大学の学長として多忙な日々を送られていますが、北海道の教育
界における有識者として、文部科学省や北海道の教育に関わる重要な職務もこな
していっておられます。
その方が、実は「不登校」などの、ともすれば日本の教育の大道から外れるよ
うな事象にもかねてから関心を払われ、教育大時代にもそれらを考慮に入れた講
義やゼミなどを行っていた上に、現在の「不登校問題」についても、今の社会が
解決すべき重要なことがらとして、然るべき場で発言を続けられておられます。
今回は亀貝先生のお話とともに、村山先生の不登校に対する見解をもうかがう
ことができたことは、より一層私にとってありがたいことであり、自分自身の
「不登校問題」に対する認識を深めることができました。
札幌自由が丘学園についての詳細は、ホームページ等で知ることができますので、
亀貝先生のお話やレジメの中から印象に残った部分から感じたことを書き記したい
と思います。
[レジメより]
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《(2)教育行政面での「不登校」問題
◎文部科学省では、2002年9月に「不登校問題に関する調査研究協力者会議」を
設置し、翌3月に報告。
・不登校については、特定の子どもに特有の問題があることによって起こることで
はなく、どの子どもにも起こりうることとしてとらえ、当事者への理解を深める必
要がある(※この「どの子どもにも…」は1992年報告書の趣旨)。一方で、不登校
という状況が継続すること自体は、本人の進路や社会的自立のための望ましいこと
ではなく、その対策を検討する重要性についても認識を持つことが求められる。
・その要因・背景は多様であり、そうした児童生徒の行為すべてを「問題行動」と
決め付けるかのような誤解を避けるため、本協力者会議は、「不登校問題」という
語の使用を控えることとした。
・将来の社会的自立に向けた支援の視点
不登校の解決の目標は、児童生徒が将来的に精神的にも経済的にも自立し、豊か
な人生を送れるよう、その社会的自立に向けて支援することである。その意味にお
いても、学校に登校するという結果のみを最終目標にするのではなく、児童生徒が
自らの進路を主体的にとらえ、社会的に自立することを目指すことが必要である。
1 本学園の実践の中から
(1)「不登校」のきっかけと要因
◎3つのきっかけ
学校生活でのいやな体験(いじめ、体罰、点数)、
人間関係(コミュニケーション、管理的な学校)、
ある種の障害(一定の集団的なルールに耐えられない)》
(以下飯田)
亀貝先生は、上記の3つに加えて、「家庭の問題」も上げられていました。
「虐待」や「放置」などで子どもが落ち着いて学校に通うことができない家庭も
多くなっているとのことです。それとやはり、「コミュニケーション」がなかな
か取れない子どもさんが増えていることを実感されているとのことでした。
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