|
道新でこのシンポジウムの記事を読んで、私はぜひ参加したいと思いました。
3回連続で1回目は福祉に関してですでに終わっているのですが、2回目の「反貧困と市民社会」には湯浅誠さん、3回目の「プレカリアートの乱」には雨宮処凛さんという、若者の「貧困」問題に関して今一番実態を知っていると思われる二人の方が登場します。
2回目は午後4時半から始まるということで、行けても終わりの方だけになるかもしれませんが、3回目はある程度遅れても行くことができるでしょう。
このお二人が今一番訴えたいことは何なのか、その生の声を聞くことができる貴重な機会です。
*
●12月12日(金)「反貧困と市民社会」 午後4時〜北大人文社会科学総合教育研究棟W203教室にて
NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」(東京)事務局長・湯浅誠さんが講演、
湯浅さん、北大の山口二郎教授(行政学)、中島岳志准教授(アジア政治)、
宮本太郎教授(政治学)が討論する。
●12月19日(金)「プレカリアートの乱?二十一世紀日本の若者と貧困」午後6時〜北大学術交流会館
反貧困ネットワーク副代表の雨宮処凛さんの講演、山口、宮本両教授、中島准教授が討論。
※いずれも入場無料、事前申し込み不要。定員それぞれ200人、300人。
問い合わせ:北大大学院法学研究科付属高等法政教育研究センター 011-706-4005
最近、湯浅誠さんの著書を読みました。その中から一番印象に残っているのは下記の部分です。
『反貧困ー「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠・岩波新書)よりー
《つまり、日本は「お金がなければ高い教育を受けられない」「親が稼いでくれなければ、子どもが努力しても学歴がつかない」社会である。貧困家庭の子どもは、低学歴で社会に出て、スタートラインからセーフティネットに空いた穴の淵で、崖っぷちの生活を送ることになる。そして、そうした低学歴者に不利益が集中し、そのまま次世代に引き継がれてしまっている。》
教育が無償ではないのは、日本とアメリカ、それに韓国くらいだそうです。グローバリゼーションと機を一にして全世界的に広がる「若者の貧困」および「格差社会」ですが、この3カ国とも、その最たる国と言えるでしょう。
教育さえ無償化して、誰でも、どんな貧困家庭でも高校、志望すれば大学へ行けることになりさえすれば、「貧困の継承」はなくなっていくはずです。それをしないのは、国自身が格差を固定しておきたい、一部のエリートだけがいい思いをする国でありさえすればいい、と言っているようなものだと私は感じます。
どなたか忘れましたが、「最低生活保障に満たない家庭にはすべて、その不足分を国が支給する=すべての人が、無条件に、生きるための、お金が保障される」(ベーシックインカム)システムを提唱していました。
現実的ではないと一笑に付す人もいることでしょう。でも本当に、この案は考える余地もないほどのことなのでしょうか?
私はそうは思いません。もしもこの国に暮らすすべての人が、経済的に困ることがなくなったとしたら、どんなに平和で暮らしやすい国になるでしょうか。私は別に「共産主義」的に考えているわけではありません。上に記したことは「共産主義」とは違うでしょう。時代錯誤的に考えているわけではなく、時代を見据えて考えていると言いたいです。
世の中には、自分だけ利益を被りたい、他と比べての満足を得たい、そのような人がまだまだ多くいるのでしょう。そこから先に一歩進めるにはどうしたらいいのでしょうか。全体が幸福にならないと、本当の意味での自分の幸福にはならないと思うのですがー。
「GNH」という言葉があります。「H」はHappyを宛て、GNP、GDPに対抗した「国民総幸福」という言葉です。1972年に即位したブータンの王様が戴冠式で、「政府の目的はGNPを増やすことではなく、GNHを増やすことだ」と述べたことに始まります。この宣言は世界に衝撃を与えたそうですが、私は最近このことを記した本と出合って知りました。
日本でも、この「GNH」の思想が、少しずつ広がってほしいと思います。
ーと、書いていたら、今日届いたさっぽろ自由学校「遊」の通信に、「ベーシックインカム」についての講演会のチラシが入っていました。これもぜひ参加して聞きたいと思います。12月は講演会三昧になりそうですー。
*
白石嘉治講演会 ベーシックインカムの可能性
12月6日(土)19:00〜
エルプラザ4階中研修室(北区北8条西3丁目・札幌駅北口前) 参加費:1000円
主催:札幌ベーシックインカム研究会
●白石嘉治(しらいしよしはる)
上智大学他非常勤講師。フランス文学。「VOL」編集委員。
著訳書『増補 ネオリベ現代生活批判序説』大野英士氏との共編(新評論)。
フォワニ他『啓蒙のユートピア』(共訳、法政大学出版局)。
M・クレポン『文明の衝突という欺瞞』(編訳、新評論)など。
「全ての人が、無条件に、生きるための、お金が保障される」
ベーシックインカムという考え方、構想が今、ヨーロッパをはじめ世界中で静かに拡がり、議論が積み重ねられています。
もし、この構想が現実化したら、どんな問題がなくなり、私たちはどんな人生をおくることができ、社会はどのように変わっていくのでしょうか?こうした社会を想像することは、現実逃避だという人もいるかもしれません。しかし、ワーキングプア、ネットカフェ難民、過労死、北九州方式による生活保護の末路としての飢死…私たちは、このような現実を見つづけることしかできないのでしょうか?
このような現実もベーシックインカムというレンズを通して見れば、違った色に見えるかもしれません。ベーシックインカムというハンマーを持てば、風が通り抜ける穴を開けることができるかもしれません。
もはや新自由主義の失敗は誰の目にもあきらかです。『ネオリベ現代生活批判序説』の著者であり、ベーシックインカム論者である白石嘉治さんをお招きして、すべての人の生存を保障するベーシックインカムの可能性について考えます。
|
私が11/30書いた記事に対して、「こんな記事もあります」とのメッセージで訪問しました。ワーキングプアは、何とかしないといけないですね。
2008/11/30(日) 午後 5:44
私も12月12日のシンポジウム参加しようと思ってます。
反貧困を読むまで、貧困は自己責任だと思っていました。
無知で何かを決め付けるのは恐ろしいことだと思いました。
2008/12/4(木) 午前 11:11 [ miki ]
そうですか、
私は12日時間に間に合いそうにないので、
どんな内容でどう感じられたかなどを
お知らせいただけるととてもうれしいです。
2008/12/4(木) 午後 3:39 [ tomoto ]
行ってきました〜
とてもわかりやすく、おもしろかったです。
最近の行政はかなり融通が利くようになったとか、
今の政府の考えている対策の矛盾点など、
本にはない、近況が聞けて良かったです。
あまり上手く伝えられなくてすみません・・・
19日も行けたら行きたいなと思います。
2008/12/15(月) 午前 9:36 [ miki ]
ご報告ありがとうございました。
生で聞くお話はきっと得るもの大だったでしょうね。
湯浅さんだけじゃなく、
他のパネリストのみなさんもどんな話しをしたか
興味のあるところです。
19日には行けると思いますがー。
2008/12/15(月) 午前 11:39 [ tomoto ]