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●「同じ人たちとのいろいろな体験は‘寛容’さを育てる」
シュタイナー学校で特長的なことの一つに、「同一担任制」があります。このことは私たち日本人にはなかなか理解しがたいことのようで、その負の側面についての質問がありました。
しかしキーンレさんは、これにより、「寛容」の心を学んだと言います。いろいろなことはもちろんありますが、「人生とはそういうものであり、これにより人間関係を学んだ」というのですから、驚きでした。人間関係が悪くなったらそのまま固定しがちだし、いろいろな先生との関わりを持つべきだから、担任は1〜2年で交代するのが当然と考える日本のシステムや考え方とは大きな違いです。
1クラスは30〜34人の共学だそうですが、それはいわば、「家族」のようなものなのかもしれませんし、シュタイナー学校ではそのように位置づけて対応、指導していくのでしょうか。
ただし、キーンレさんも言ってましたが、「教師がしっかりしている」ことが前提です。シュタイナー学校の教師の選抜方法やその資質はどのようなものなのかを知りたくなりました。
●意思の訓練ー目標を高く設定し、限界を越えること
キーンレさんが、第2段階の「人間の魂の発達」のところで話されていたことが印象に残っています。
一つは、「正しい答えを出すことが重要じゃない」ということです。算数の教え方について、一例を上げて話されました。正しい答えを出すことよりも、その子それぞれの性格に合わせて伝えることを尊重し、教師は常にそのような対応をするのだそうです。
もう一つは、それぞれにとっての目標が高ければ意思の量も増え、大きな進歩を遂げるので、その子にとっての限界までの難しいことを与えるように教師は対応するとのことです。キーンレさんは、何かの楽器を練習するにあたって、難しい曲を与えることを例に出していました。
上記のことは、私の実践しているらくだ学習でも重視している2点です。これを開発した方は、さまざまな教育の場に身を置いたり学んだりしてきた上で教材とシステムを作ったので、このシュタイナー教育で重視している対応法を取り入れたのかもしれないと、あらためて感じました。
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