さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

コミュニケーション

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 今回私がこのワークショップに参加したいと思ったのは、日置真世さんが企画し、井上淳之典さんが講師という、他ではなかなか体験できない“ファシリテーション”のワークショップだったからに他なりません。たまたまこの日の土曜日朝から晩まで都合をつけることができたのも、実にいいタイミングだったとしか言いようがありません。

 私に参加資格があるのかどうかはよくわからなかったのですが、定員に空きがあったら参加させてもらえるかもしれないと思い、主催者の方に問い合わせたところ、参加OKのお返事をいただきました。
 当日参加してみると、参加者の多くは「社会福祉」関連の職場からいらした方々で、同じ職場から2〜3人参加されているところもありました。北海道各地から、約70名の方々が集まっていました。

○前半ー「インタビューゲーム」

 今回は、本来なら二日かかるようなワークショップを、ギューッと一日に詰め込んだようなものになるとのことで、スピーディーに進められていきました。

 まず最初に「インタビューゲーム」を行いました。これは私にはもちろん馴染みのあるものです。井上さんもらくだの教室を主宰する中でインタビューゲームに出会ったのですが、らくだの教室から離れてこのようなファシリテーション・ワークショップで活用されていることに驚きました。

 私もこの機会にインタビューゲームをあらためて捉え直し、活用していきたいと思ったことも、今回の研修参加の動機の一つです。

●インタビューゲームのルールと注意点は、自由なコミュニケーションへの誘いー

 インタビューゲームのことを話すと長くなりますので、ここではルールと注意点を主に記しておきたいと思います。
 「ルール」と聞くと、通常は「縛られるもの」と思われがちですが、インタビューゲームのルールは全く逆の意味を持ちます。「自由」になるための「ルール」なのです。
 インタビューゲームは、2人1組になってこのルールと注意点に則って「聴き合う」コミュニケーションゲームです。

〈3つのルール〉
1、何を聞いてもいい(聞く自由)
2、答えたくないことは答えなくていい(答えない自由)
3、聞かれないことでも話していい(話す自由)

〈3つの注意点〉
1、聞く側は聞くことに徹する(会話や雑談にしないため、聞く人は自分の話をしない)
2、相手の話に寄り添って聞く(相手の話に乗っていく、
               相手が話した内容に関連した問いを出す)
3、アンケート、履歴書にしない(単なる問いの羅列にしないで、
                その人独自の体験や内面に迫る)

●インタビューゲームで私のことを的確にまとめられたことにビックリ!

 私は遠軽町在住の方とペアになってインタビューゲームをすることになりました。もちろん初対面の方でしたが、インタビューゲームだと初対面の方でも深い部分を聞くことができるので、最初は長いと思っていた「20分聞き続ける」という時間も、あっという間に経ってしまいます。

 以下に、「相手になりきってまとめた」ものを載せておきます。相手の方の承諾も得ています。タイトルも、聞いた方がつけました。

                         *

 人が本来持っている力をひきだす!       2010.3.6 N.S

 私は飯田知樹です。
 若い時、東京でフリーターをしていました。まだフリーターという言葉が生まれてなかった頃、フリーターだったということで、「時代の先駆者」と笑って自己紹介することもあります。フリーターをしながらも「人との出逢い」を求めて、都内で教育、芸術など多種なワークショップに参加しており、その中で私の人生に大きな影響を与えた平井雷太氏との出逢いがありました。

 1995年にボケた父親の介護のため北海道に戻り、数年後当時私がやっていたアフリカのタイコの教室で出逢った女性と結婚。妻の連れ子の小1の娘に、平井氏の推奨するらくだメソッドの教材を使ったのが私の仕事の出発点、第一号の生徒です。

 今は、らくだメソッドの教材を使っている「すくーるhana」という塾を札幌市内2ヶ所で開いています。現在4歳から72歳までの40名弱の方が塾生です。

 「すくーるhana」では、単に学力を伸ばすということにとどまらず、子どもにしろ大人にしろ、人が誰でも持っている「学びたい」という意欲・力を信じ、それらをひきだし生きる力をつけていくことを大事にしています。生徒には、いわゆるLDの子や、ボーダーの子もいらっしゃいます。

 学校の勉強や、社会生活、人間関係などのつまづきにより自信を失っている人が多くいる今の時代。ヒトが生きる力を育むのを応援したい、と強く願っています。
 でも、この仕事、もうからないし、生活は大変なんです(泣)。
 スーパーの品出しのアルバイトして、なんとか笑顔でやってまーす(笑)。


 「枠」を超えたつながり、関わり、そして仕事をー  2010.3.6 飯田知樹

 私はN.Sです。遠軽在住で「くらしネット オホーツク」に所属して、障がいのある方にとって必要なさまざまなことを仕事としています。仕事の内容は多様で、直接支援だけでなく、関係者へのお話や勉強会等何でもやってます。

 私がこれからやっていきたいと思っているのは、小さいうちからの障がいのある子どもたちへのサポートシステムを作ることです。保育園や学校は、まだまだ障がいのある子の受け入れをとまどい、スムーズにはいきません。その子に関わるすべての方々に負担なくスムーズに受け入れてもらえるようなシステムができたらどんなにいいでしょう。

 また私は、将来的には、障がいのあるなしを超えた、ユニバーサルな地域づくり、システムづくりができればと思っています。そのためのプロセスとして、子どもをとりまく人たちが対等な立場でコミュニケーションをとって、お互いを知って話ができるような場づくりを実現したいとも思っています。

 たとえば、医者とか先生とかの肩書きがある方がいるだけで、その人たちに自由にモノを言えないような雰囲気の場をなくしたいです。私は小さな頃から周りに障がいのある子がいて、よく遊んでいました。小学校、中学校でもそのようなともだちとのふれあいがありました。そのような小さい頃の体験が、今につながっているのかもしれません。

 いずれは、仕事の枠にとらわれない、市民レベルで幅広く、障がいのあるなしに関わらず、いろいろな方と関わっていければとも思っています。

                          *

 私は相手の方がまとめてくれたものを読んで驚きました。私が伝えたいことを的確に記してくれていただけでなく、私が口にしていない言葉を使って、私が望んでいた以上のことを記してくれていたのです。インタビューゲームではこのように、相手が話していない言葉を使って相手のことをまとめるというのは望ましいことなのですが、そのような話さえしていなかったはずなのにーです。

 私がやっていることを理解していただくのは結構大変なことだと思うことが多く、今回も最初から伝わったわけではありません。最初は「?」という感じだったのが、相手の方の問いに沿って話していくうちに、相手の方の考え方と共通するような側面が出て来て、しだいに理解していただいて、インタビューが終わってまとめる際に最終的な言葉となって表れたのではないかと感じます。

 相手の方の才能によるところも大きいと思うのですが、このようなことがあるのでインタビューゲームはおもしろいとも言えます。もっとも、まとめに記したことは話した内容の一部であり、まとめには書けないおもしろい話も実はあります。が、それは永遠に二人の間の秘密事項?となります。それもまたインタビューゲームのおもしろさと言えるでしょう。

●その後、グループ内でインタビューの内容を共有し、感想を話し合った後、「インタビューしてみて、されてみて、読み上げてみて、結果を共有してみて気づいたこと」をできるだけたくさん付箋に書き出す作業をしました。

 そして、類似データ、関連データをまとめていき、自分たちのグループにおいて大事だと思われるキーワードを選びだしました。

 全部で12グループほどの中から3〜4グループに、選び出したキーワードの説明などをしてもらい、インタビューゲームを終えました。

 私は他のグループでのインタビューゲームの内容にもとても興味があるので、全員分のまとめを聞きたいくらいでしたが、それをやっていたらそれだけで終わってしまいます。

 「インタビューゲームから学べること」は、人それぞれであって、体験したからこそ得るものがあります。が、そこらへんのことはもっと突っ込んで話し合ったりすると、参加者それぞれ気づくこともあったかなと思います。

 それを思うと、インタビューゲームだけで一日費やすようなワークショップができればとも思いましたし、もっと小規模だったらそれができたのかとも思います。

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