|
21日(日)深夜の日本テレビ系「ドキュメント2010」で、くすみ書房が取材されていました。
くすみ書房さんは琴似にあった老舗の本屋さんで、私は高校帰りによく立ち寄ったものでした。しかし、時代の転変により、去年厚別に移転してしまいました。私は残念に思いましたが、私自身年に2〜3度立ち寄るくらいのものでしたから、エラそうなことは言えません。苦渋の決断の末の移転だったのだろうと推測していました。
●どんな番組になるのかと楽しみにして観ましたが、草創期の写真から、最盛期のこと、そして、地下鉄線延長による人口減少、周囲にコンビニエンスストアが林立することによる雑誌類の売り上げ激減、倒産の危機など、くすみ書房さんのこれまでの歩みが克明に描かれており、とても興味を惹かれました。
倒産の危機にあったときに店主のくすみさんは本を読みあさり、「人のやらないことをする」ことによる生き残り戦略を知り、「売れない文庫フェア」を開催しました。これが当たり、多くの人を惹き付けることになりました。
またその後は、お店で地域の中高生たちをあまり見かけないことを懸念したことにより、「本屋のオヤジのおせっかい 中学生はこれを読め!」フェアをやり、これも大きな評判を呼びました。
しかし、これらが当たったのはいいのですが、評判を呼んで世間に知れ渡ることになると、同じようなことを他の書店でもするようになり、その後の客足はまた落ちていったとのことでした…。
番組で、くすみ書房の周囲に5軒ものコンビニが取り囲むようにできたことを地図で紹介したり、広大な敷地を持つ書店が3軒できたりしたことが紹介されていました。これでは、敷地に限りがある老舗の書店が太刀打ちできるものではないことは、誰でもわかります。
●くすみさんは、息子さんが白血病にかかってしまうなどのご苦労もあった中、孤軍奮闘されてきましたが、札幌の西の端である琴似から、地下鉄線で全く逆方向の東の端にある厚別への移転を決断されました。
どのようなきっかけでそのような話が持ち込まれたのはかはわかりませんが、地下鉄駅直結で人通りの多い通路に面した場所で、敷地も今のお店よりずっと広くなる新店舗での新たな出発をくすみさんは選択したのです。
琴似のくすみ書房最後の日には、移転を惜しむお客さんが集まる様子も放送されました。私はクルマやバスで店舗跡地を通ることがよくありますが、すでに「くすみ書房」の看板もなく「テナント募集」の紙が貼られた店舗跡を見る度に、複雑な思いにかられます。
図書館ばかりを利用し、本を購入することはほとんどなくなった私が言ってもしょうがありませんが、年に数回でも子どもたちをここに連れてきて、好きな本を選んで買わせたかったなと思ったりします。一度だけ娘を連れていきましたが…。
●厚別移転後の様子も紹介されていました。
広くなった店内には絵本を充実させ、読み聞かせの集いなども頻繁に行って、映像で見る限りでも、集客はこれまでと比べものにならないように感じました。
琴似時代のお客さまにとっては残念なことでしたが、厚別で新たなくすみ書房ファン、顧客をどんどん得ていくだろうことを思うと、移転してよかったですねと私は思いました。私もたまに厚別方面へ行くときには足を伸ばしたいと思いました。
|
見たかったです。
2010/3/29(月) 午前 7:27 [ onngaku ]