さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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 レシピ50 地域の担い手とは誰か より

《私の近くにはたまたま障がい児のお母さんたちが多いのですが、それは障がいをもつ当事者だったり、不登校の関係者だったり、依存症の人たちだったり、ひきこもり関係者だったり、犯罪被害者の会だったり、同性愛の人たちだったりと、どんな人たちでもいいのです。自分たちの周囲の暮らしに悩み、問題意識をもち、それをどうにかしたいと思っている人たちが、自覚し、いい方法を考え、実行することができれば、地域はいろんな意味で変わります。

 それまで、力を発揮できなかった人たちが認められ、活躍できるということに、私はとてつもない可能性のある世界を感じるのです。そこに至るまでの道のりは易しくはありませんが、きっとできると信じているのです。

 そんなとき、地域コーディネーターは、そうした担い手たちが活躍できる「場づくり」のプロとして機能しなければなりません。
 それは、新しい専門分野だと思っています。

 それはコーディネーターでもあり、ファシリテーターでもあり、クリエーターでもあり、マネージャーでもあります。うまくいえないのですが、そこに集まる人を中心とした資源で最高の場をつくり出すためのお手伝いをする役です。

 ただし、ここで大事なことは、「最高の場をつくり出す」の主語になってはいけないことです。「最高の場をつくり出す」のはそこにいる人たちであり、地域コーディネーターはその場をつくり出すためのお手伝いをするのが役どころだからです。

 直接的に人に指導したり、助言したり、教えたりするのではなく、気づきを促し、環境を整え、間接的に配慮する技術が要求されます。きっと、こうしたスキルは今後の社会では非常に重要になって、専門分野として注目を浴びることになるでしょう。》


●“地域コーディネーターは、そうした担い手たちが活躍できる「場づくり」のプロ”
“直接的に人に指導したり、助言したり、教えたりするのではなく、気づきを促し、環境を整え、間接的に配慮する技術が要求されます”

ーなどの文章を読んで、これはらくだメソッドの指導者と同じだと思いました。
 私がらくだの指導者になった当初、これを開発した平井雷太さんをお招きしての講座を毎年1〜2度行っていました。それは当時指導者の義務でもあったからです。そしてそのとき私に要求されたのは、「場づくり」です。

 その場にいる人すべての配慮してのコーディネートを求められたのです。これは、そうやすやすとできるものではありませんでした。失敗し、反省しーの繰り返しでした。

 一人でも疎外感を与えることなく場を進めることは、「了解と確認」あってのことです。私はこの講座で、「問いを出すこと」と「了解と確認をすること」の重要性を学ばされました。

●なぜ平井さんはこのような「コーディネート」「ファシリテート」を重要視したのかといえば、それはらくだの指導者は「学習コーディネーター」そのものだからに他なりません。

 「強制せず、押しつけず」に子どもたちを日々の学習に向かわせるためには、子どもたちの声を聞いて対応することなしに叶わないからです。

 「子どもは誰もが成長したがっている=学びたがっている」ことを信じることを根本に据えて、「子どもの声を聞いて」対応するのが、らくだ指導者すなわち「学習コーディネーター」の仕事です。

●この講座には、らくだの指導者以外のさまざまの職種や主婦、時には学生なども参加していましたし、多種多様な人が参加されるのは望むべきことでした。そして参加された方々は、それぞれに何かを得て帰っていきました。どんな方でも学びを得ることができる講座だったのです。

 講座では「インタビューゲーム」をすることを中心に置かれました。インタビューゲームは、「問いを出す練習」、そして、「自分で気づかなかった自分のこと」を知る機会となるのですが、さらに、「書くこと」の大切さを知ることにもなります。

 「その日を振り返って書くこと」は、「毎日どんなことからでも学ぶこと」です。講座の最終的な目的は、「毎日どんなことからでも学ぶことができる」人を生み出すことにあったのではないか、と今振り返って思います。

●当時、講座を受けた人たちが、その後もお互いに連絡を取り合い、学び合っていけるように、ファックスで文章を交換し合うネットワークを作ることが多くありました。まだネットが普及する前のことです。

 その後ネットが普及するようになって、ブログを書いて公開する人が増大していきましたが、これはまさに私たちが講座で学んだ「誰もが文章を書くことができる」ということです。

 そして「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」のミクシイに参加するヒトが爆発的に増え、私もこれに参加してみると、私たちがファックスで文章を交換し合った、まさにそのことがネット上で行われていることに驚きました。
 こうしてつながり合うことを人々は望んでいたのだなぁ、とー。

●“こうしたスキルは今後の社会では非常に重要になって、専門分野として注目を浴びることになるでしょう”と、日置さんは最後に書かれていました。

 このことに勇気を得て、私は今後もらくだの指導者として子どもたちとの対応を楽しみたいと思いますし、さまざまな人がお互いに学び合う講座を再開していければと思っています。

●この本を読んで、日置さんの実践と文章から、いろんなことを触発されて書いてみました。
 ぜひみなさんも手に取って読まれるといいですよ。

 ブログ上で何度かご紹介させていただきました、三重県で「寺子屋プロジェクト」を主宰されている井上淳之典(あきのすけ)さんが、2月27日の「全国まじくるフェスタ in 釧路」から3月5、6日の「地域貢献活動支援事業 支援団体・法人代表者・コーディネーター集合研修」の間、北海道に滞在されるので、私の主宰による講座も行わせていただくことになりました。

 井上さんは、らくだの教室を主宰されているだけでなく、ファシリテーションやマネジメントをテーマにした講座の講師をされることも多く、さまざまな顔を持つ方です。

 今回は、「黒猫タロウの屋台屋本舗」というトータルゲーム(会社ゲーム)の入門編を体験していただいた上で、参加されたみなさんと感じたことを共有する場を持ち、それぞれの方の未来を思い描けるような講座にしたいと思っています。

 平日の日中ですし、小さなお子さんをお持ちのお母さまたちも参加できるよう、「子連れOK」の企画としました。子どもがいるから学べないのではなく、子どもがいるからこそ多くのことを学べる、そのような場になればとも思っています。

 なお、関心はあるけれど平日日中の講座に参加するのは難しいという方もいらっしゃると思います。前日の3月3日(水)の夜に、井上さんと食事を共にしながら話す場を持つことができますので、こちらに参加希望の方もいらっしゃいましたら、ご連絡ください。

 講座に関してどんなことでも、私の方までお問い合わせください。

                         *

              【すくーるhana 未来デザイン講座 その1】

       “「黒猫タロウの屋台本舗」ゲームを通して、それぞれの未来を思い描こう”

           講師:井上淳之典(あきのすけ)氏 (寺子屋プロジェクト)

                2010年3月4日(木)10:30〜13:00

                場所:すくーるhana(札幌市手稲区)
                参加費:1000円
                対象:どなたでも
                定員:10名
                申し込み・問い合わせ:すくーるhana
                        (ブログに返信ください)
          

「黒猫タロウの屋台屋本舗」は、お金の回り方について体験できるシミュレーションゲームです。
お金は、それぞれの方が生きて行く上で、避けては通れないものです。
お金の回り方がクリアになることは、それぞれの方がやりたいことが具体化する第一歩となるでしょう。

※また、このゲームは、かけ算ができる子どもからできますので、
 子どもたちの金銭教育にも大きな力を発揮します。

 〈体験した方の感想より〉

●黒猫タロウの映像にすごく感動しました。その物語がゲームにつながるってすごいですよね。
ゲームでは、本当に久しぶりに頭を使った気がします。
だけど、全然つかれなくて面白くて、時間がたつのがすごく早く感じました。
こんなような勉強だったら、いくらやっても苦じゃないんだろうなって思います。
また何かあったら参加させてください!!        (高校3年生・女性)

●経営と会計を感覚的にざっくりとつかむことができるこのゲームの可能性をすごく感じました。
ぜひNPOなどの中間支援の場面で活用したいと思いました。
だれでも志があれば、一度やればまわりに伝える役になれるシンプルな内容が良いと思います。
                         (NPO代表・30代・男性)

      [講師:井上淳之典(あきのすけ)氏 プロフィール]

    1994年より三重県四日市市にてらくだメソッドやトータルゲーム等
    の体験型教材を用いた「寺子屋塾」を主宰。セルフデザインスクール
    で個別対応とバリアフリー、相互に触発し合う場づくりに努めている。
    最近は、ファシリテーションやマネジメントをテーマにした講座の出
    前も多く、行政職員や企業経営者、NPOスタッフ、主婦、学生など多
    様な人々が参加している。

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《私は当初から、この勉強会を「受験勉強をネタにした子どもたちの社会活動の場」と位置づけていました。集まってくる子どもたちの力がどんな場をつくっていくのか、大人たちをどう変えていくのかが楽しみでした。

事前のボランティア打ち合わせでも、「私たちは受験勉強指導のプロではないのだから、子どもたちと一緒に勉強するような気持ちでいきましょう」と話しました。「子どもにとって信頼できる大人であろう」「勉強はわからなければ、わからないから一緒に考えようでいいじゃない」「ありのままで子どもと向き合おう」という共通認識が生まれました。》


●以前、日置さんが講師の講座を受けた時、冬月荘で行われている学習会の様子を聞いて驚いたのが、「子どもたちはそれぞれのペースで学習をして、大人はそれぞれの子どもの必要に応じてアドバイスをしたり教えたりするけれど、何もしないでただ部屋にいてのんびり過ごしている(?)大人もいる」ということでした。

 このような場が成り立っていることはスゴイことだと思いました。子どもに勉強を押しつけることは一切ないのですから。もっとも、子どもはそれぞれ進度やわからないところは違うわけですから、それを一律に教えようとしたって無理があることは当然わかっていることです。しかし、「自主性」をいかに引き出すかが大事なことなのはわかっていても、それを実現させるには、関わる大人の側の対応の仕方如何によるでしょう。

 私は、このようなことが実現できているのは、「コンセプト」が綿密に考えられ、そして周知されているからに他ならないと思いましたが、それができているということは、大変なこと、スゴイことだと感じて、日置さんにうかがいました。「何かこの場をつくるモデルのようなものがあったんですか?」とー。

 すると、「モデルのようなものはないですよ」と答えられたので、このコンセプトを考えたこと、そして関わる大人たちがそれに賛同してこの場がなりたっていることに感動しました。

 今回本を読んで、そのプロセスがよりよくわかりました。私はらくだ教材主体の学習教室を主宰していますが、中学生の生徒の中には、受験のための勉強を教えてほしいと来る子もいます。そのときは、まさに『Zっと! Scrum』にあるような認識で、子どもに対応しています。

 学校全体が、このようなコンセプトで、「教師が威張ることなく生徒とのコミュニケーションを第一にした場づくりをすれば」、子どもたちはのびのびと自分の可能性を伸ばし、日本の将来に大きな希望を持てるような人材を育成することができるだろうにーと、私は思います。

《これまでネットワークサロンでは、必要以上に資格や経験を問わずに採用をしてきました。それは、利用する人たちができるだけ多様な人たちと出会う機会をつくりたかったこと、あまりスタッフが福祉の概念に固定化してしまうのを防ぐ意味もありました。対人サービスは、できるだけ多様な人たちがそれぞれの個性を発揮できるほうが幅は広がるのです。》


《一般的に会社としては、与えられた業務を効率よくこなす、いわゆる「優秀な人材」がたくさんいたほうが都合がいいのかもしれません。でも、人が力を発揮して働くということは、その人が個人的に備えている能力の問題ではないと思っています。その人のもっている力が引き出され、発揮できるかどうかは職場のあり方にずいぶん左右されるのです。

どれだけ主体的にやりがいや目的意識をもって仕事に取り組むことができるか、ともに高め合える工夫ができるのか、働く人たちも利用する人たちもそして関係者もあらゆる形で関わる人たちが恊働することによって、よりよい場が実現できることが重要だと思います。

だから、どんな人も自分のもっている力や個性を存分に発揮できる職場づくりはとても大事なテーマなのです。》


●同感ですね。「多様性」があることから、活気が生まれるのではないかと私も思います。
「どんな人も自分のもっている力や個性を存分に発揮できる」場づくりは、私にとっても大事なテーマの一つです。

 例えば、西アフリカのタイコ・ジンベの世界でも、タイコを叩けばそれでいいというものではありません。共に踊ってくれる人がいるからこそその人たちのために叩けるのであり、一緒に歌ってくれる人がいるからこそ楽しいのであり、踊りも歌もしなくても、手拍子だっていい、周りを取り囲んで暖かい目で見てくれる方々がいるからこそいいのであり、つまりは、その場にいるそれぞれの人がそれぞれの力や個性を存分に発揮してくれるからいいわけです。

 私たちは、それを引き出す役目であり、演奏云々よりも(?)、その場から最大限の楽しさを引き出せればそれでいいーというのが、私がジンベを‘コミュニケーション・ツール’と捉えている理由です。

《波多野さんは当時、市役所の障害福祉のケースワーカーとして、行政でさまざまな相談を受ける立場にいました。波多野さんとの出会いは、1999年療育サロンを開設したときに、地域の関係者として訪ねてきたことから始まっていました。私たちは行政と親という立場は違っても、ネットワークづくりへの思いで共感し、すっかり意気投合しました。ネットワークサロンを立ち上げたときには、市役所に所属しながらもネットワークサロンの裏のスタッフとして関わり、法人化の際にも理事の一人として名を連ねていました。

 波多野さんはお母さんたちの相談を受けるなかで、新しい通う場所をなんとか釧路に実現したいと感じましたが、つくるうえで気をつけようと強く思ったことが3つあったといいます。

 まず1つは「親が骨身を削ってつくることはさせない」です。親ががんばってがんばって、ときにはバザーや寄付をして施設をつくってきたのが今までの障がい福祉の歴史みたいなものですが、そのときたまたま必要だった人たちが、がんばればがんばるほど、そのあとになんの苦労もせずに利用する人とのギャップが生まれるという弊害を実際、強く感じてきたのです。

 次に「運動してきた人のためだけの場所にしない」ことです。運動してきた人たちを中心にした非常に限られた人、多くは障がい種別や障がいの状況で限定されるのですが、そうした人たちだけの場にはしたくなかったといいます。
 
 3つ目は「簡単、お手軽に必要なものができることを証明したい」ということでした。釧路では、それまで必要な資源や施設をつくるのに、何年も場合によっては10年以上経っても、実現しないものがたくさんありました。

そうした状況の中で、多くの人たちは「言っても無駄だから」とか「実現できないならあるもので妥協しよう」という雰囲気になってきています。この状況の中から本当に必要なニーズが出るわけもなく、ますます釧路が資源の乏しいまちになっていくという思いがありました。

言ったものがお手軽にできれば、「次はこれもあったらいいな」とか「こんなものがあったら便利だな」という思いを口にすることができるのではないかと、考えたのです。》


●上記にある3つのことがらは、いろんな場面で応用できることなのではないでしょうか。
 私もこれまで、いろいろな会を主宰してきましたが、「風通しがよい人間関係」こそが大事だと感じ、「出入り自由、長くいるものが大きな顔をしない」ことをいつも念頭においていました。
 上記のことがらは、それに通じるのではないかと思います。


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