さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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 レシピ24 療育サロンからネットワークサロン より

《地域に根差した事業を行うときには、何をやりたいのか(実施主体の動機)よりも、何が地域に求められているのか(必要性)と自分たちができることは何か(独自性〕がもっと大事なのです。その点、私の中にどうしてもやりたいことやどうしてもこうしたいというスタイルがなかったことが、その後の事業展開に役立ったのだと思っています。》

 レシピ27 現在のネットワークサロン〜実施事業の紹介 より

《事業の継続性において最大の条件はなんといっても「必要性」です。もちろん、お金が伴わないと継続が困難になるのは事実ですが、地域にとって必要とされている事業を行っている限りは、他の条件はあとからついてきます。いろんな人たちが応援してくれ、継続のために力を貸してくれます。いかに地域のいろんな人から「あの事業(サービス)がなくなっては困る」と思ってもらえるかが大事なのです。》


●私は去年から、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害に遭い、シェルターに避難してきた親子への学習援助を行っています。

 シェルターネット事務局の方で、避難されて来た親子にらくだ教材のことを説明してもらい、必要に応じて体験しに来ます。DV被害に遭った家庭の子どもは、学力的に劣っているケースが多いと感じます。

 小中学生の学力は、家庭環境によって大きく違ってきますから、落ち着いていられない家庭に育った子どもたちは、学力的に遅れてしまうのも無理がありません。その日その日をいかに生き延びるかが第一だとしたら、家庭学習どころではなくて当然です。

 例外はもちろんあるでしょう。家庭状況に関わらず、学校の授業に集中し、学力を伸ばしていく子どもだっているはずですし、願わくばそうあってほしいものです。でも、現実的にそれができるのはごく一握りの子どもだと思います。

 まずは避難して落ちついた環境に身を寄せて、心身ともに癒すことが親子ともども望まれることです。それができてから、親はその後の生活を立ち上げていくために動いていかなければいけませんし、子どもたちは通い慣れた学校を転校しなければいけないケースが多いですから、それに備えていかなければいけません。

 学校に行かない(行けない)期間も出てきますし、どうしても学校の勉強から遅れるケースが多くもなります。もともと学習に身を入れられる環境でなかった子どもが、学校の勉強から遅れると、新しい学校に馴染むことが難しくなる場合もあります。

 シェルターネット事務局の方は、このような子どもたちがスムーズに学校の勉強に移行できることをまず第一に考えて、「生活援助」の次の段階としての「学習援助」の必要性を感じられたのだと思います。

 この段階で学校に馴染めず学習が遅れたままでいると、学校に行かなくなってしまうこともあるでしょう。学校に行かず学習をする機会が失われてしまうと、子どもの進む道が狭められてしまいます。多くの親子が生活保護を受けることから生活の立て直しを図らなければいけないですから、学習が遅れたからといって、それを補うために子どもを学習塾に通わせる余裕などもありません。

 つまり、シェルターに一時避難して来た子どもたちにとっては、その時期にこそ、その子に合った「学習援助」が必要なのだと、私はこれまで約半年間続けてきた中で思うようになりました。

●らくだ教材を2〜3週間体験した頃には、親子で暮らす新しい家を見つけて、新しい生活に踏み出すことになります。そうなると、教室に通うことが難しくなるケースが多くなりますから、継続する場合には通信にしたり、通信と通塾を組み合わせたりすることになります。

 らくだを継続したい場合、通信でも通塾とほぼ同じような学習をすることができるのが強みと言えるでしょう。でも、少々無理をしてでも2〜3週間に一遍通いたいと言って来る子もいます。

 シェルターネットの方は、「暴力を振るわない大人のモデル」として、私とコミュニケーションする機会の重要性も伝えてくださいました。また、シェルターから出て新しい生活に踏み出すと、シェルターの方と連絡を取り合うことは必然的に減っていきますが、私とのやりとりは今後長く続くことになりますから、私を通じて、シェルターを出た後の親子の暮らしをうかがい知ることにもなります。

 らくだ教材は、それぞれの子どもの状態に合わせたところから始めることができ、一日一枚やることを続けるだけで、子どもの将来の可能性を大きく引き出していくことができるツールです。

 このような、困難な状況にあるご家庭の子どもたちにらくだを提供することは、それこそ「必要性」に満ちたものだと思います。地道な地味な取り組みですが、より多くの子どもたちの可能性を広げることのできる何か新しいシステムを生み出すことができることを願いつつ、シェルターネットの方との出会いから生まれたこの大事な取り組みを、今後も継続していければと思っています。

 ネットワークサロンの事業の必要性のことを読んで、私の今取り組んでいることの必要性のことを思い浮かべて書いてみました。

《もちろん、衣食住が脅かされず経済的に安心して生活できることはもちろんですが、私は経済的な豊かさだけでは限界があると思います。むしろ別の価値において「豊かである実感」をどれだけ確率できるかにかかっていると思うのです。

 それが、人と人とのつながりだったり、自分が自分であることの手応えであったり、自己肯定感だったり。うまくは表現はできませんが、そんなものたちではないかと思うのです。

 人は基本的には善の存在で、助け合って、つながって幸せになるのだと思います。ただし、さまざまな背景や要因によって、悪が表出してしまうことがある。でも、環境が整えさえすればその善さは発揮できるし、それは不可能なことではありません。》


●私も、そう思っています。
「人と人とのつながりだったり、自分が自分であることの手応えであったり、自己肯定感だったり」
…これらをお互いに感じ合ったり、伝えたり、そうするためのツールが、私にとっては「らくだ」であったり「ジンベ」であったりするわけです。

 私は去年さっぽろ自由学校「遊」で開かれた「子どもの貧困」講座第2回目に参加して、初めてこの本の著者である日置さんとお会いしました。それまで私は日置さんのことを存じ上げていなかったのですが、彼女の講座に参加して彼女のやってきたことを知って驚きました。

 それは、いわば「自分の身にふりかかってくること」を切り拓いて行くプロセスから「事業」を起こし、今では従業員100名を超えるようなNPOを釧路という町に実現させてしまっていたからです。

 しかし、さらに驚いたのは、そのプロセスでした。彼女は大きな事業をおこしたいとか、NPO活動をやりたいということで始めたのでは全然なく、やり続けて来た結果として今の状態になってしまったということだったからです。

 そして、もっともっと驚いたことは、そのときそのときの出会いから多くの人たちとつながっていき、何のモデルもかたちもないところから、やり遂げてきたということにありました。

 「できるできないを考えずに、できるところからとにかくやる」ことをしてきた日置さんのこれまでのプロセスは、私にとってもとても共感できるものでした。なぜかというと、私がらくだ学習で子どもたちに伝えたいことも、「できるできないを考えずにやってみる」ことを厭わないことだからです。

 今回本を読ませていただいて、日置さんのやってきたことがより明確にわかってきて、さらに私は共感しましたし、私と考えを同じくするところがいっぱいあることも確認できました。

 この本は、タイトルにあるように、「地域(まち)づくりのためのレシピ」として50項目に分け、とてもわかりやすくおもしろく書かれています。みなさんもぜひご覧になっていただければと思いますが、私が特に印象に残ったところから抜粋し、紹介させていただきたいと思います。

                         * 

 レシピ3 長女の発達の遅れと専門家とのショッキングな出会い より

《私の活動のほとんどが実はこの『マジョリティ思想』という大きな実態のない相手への挑戦なのかもしれないと思います。この健診から始まる長女の障がいが明らかになるプロセスは、自分自身が『マジョリティ思想』によってじわじわと苦しめられるリアル体験となりました。》

 レシピ5 子育てに揺らいだとき〜受け止められることの重要性 より

《誰かを責めることは、たとえそれが正しいことであっても何も生み出さない。
 私が長女の障がいに直面し、専門医とマザーグースの会との出会いが教えてくれました。》


 レシピ6 障がい児=ショックの謎 より

《人間の価値は何がどれだけできるかという能力ではなく、存在そのものに何か大切なものがあるのだろうと信じたい気持ちでした。ただ、そういったことを周囲に話すと、「あなたは、できるからそんなことが言えるんだ」と一蹴されるのです。

 そんな私がずっと抱えていた不安を解消してくれたのが、長女だったのです。「できるできない」で判断をすれば、長女はもっとも価値の低い存在になってしまいます。でも、私は長女に重度の障がいがあるとわかっても、そのことに否定的な感情をもたず、その事実を知る前も知ったあともなんら変わらず、自分のかけがえのない可愛い子どもだと思えました。私の価値観を証明してくれたのが長女だったのです。「やっぱり、人間の価値は能力で決まるわけではない。存在そのものが尊いことなんだ」と確信することができました。》

 昨日おとといとご紹介しました井上さんは、らくだメソッドのみならず、経営感覚や金銭感覚を磨いたり、自分のやりたいことをそれぞれに明確にするためのツール「トータルゲーム(会社ゲーム)」の講師をしたり、ファシリテートやコーディネートの講師をしたりと、さまざまな分野で活躍されています。

 今回は「地域貢献活動支援事業 支援団体・法人代表者・コーディネーター集合研修」の講師として招かれました。また今月末から来月にかけて、釧路の「まじくるフェスタ」に加えて、上記研修の後半の研修他で札幌にもいらっしゃいます。

 井上さんはその間ずっと北海道に滞在できるよう今調整中です。そこで、私の方でも井上さんの講座やお話し会をする方向で考えています。

 日程としては、3月3日(水)の夜と、4日(木)の午前〜午後です。
 日にちもあまりありませんし、いずれにしろ小規模に、でもじっくりと聞いたり話したりできるようなものができればいいかなと思っています。

 私の今の感じとしては、3日の夜に、井上さんのこれまでのプロセスやどんなことを行っているかなどを中心に聞いたり話したりする集い、4日は午前中から午後にかけて、トータルゲームの入門ワークショップ等を、「子連れOK」のかたちでワイワイガヤガヤとするのがいいかな、と思っています。

 今回のメルマガをご覧になって、井上さんの活動に興味を持たれた方は、ぜひいっしょに札幌での集いを考えていきましょう! ご連絡お待ちしています。

 きっと、ご自分の興味・関心に沿った集いにできますよ。キーワードは「未来デザイン」ではないかと私は思っています。

 昨日のブログで少し触れた、とても楽しそうなイベントのご案内です。
 ぜひホームページで詳しいことをご確認の上、可能な方は参加されるといいですよ。 
  http://n-salon.org/majikuru.html

                        *

 つながれば発見!“全国まじくるフェスタ2010”のご案内

今年は全国的に寒い冬となっておりますが、皆さまいかがお過ごしですか?
北海道釧路市でこの2月、今までになかった新しいコンセプトのセミナーを開催します。
『まじくる』は「混ざり合う」「ごちゃまぜになる」など、違いを持つ様々なものが積極的に混ざり合う様子を表す関西地方の言葉。
今の日本は少子高齢化、過疎化、経済の低迷、失業問題などなど課題は山積し、その課題に対してそれぞれの分野や立場から取り組みが各地でなされてきました。でも、地域が違ったり分野や立場が違うとなかなか出会う機会がありませんでした。
そこで、2月27、28日はそうした全国各地で様々な分野で自分たちの地域や暮らしに向き合いながら活動する多様な人たちがさまざまな形で「まじくる」お祭りを企画しました。楽しく「まじくる」ことに賛同する方はぜひ一緒にまじくって何かを見つけ、創りましょう!ぜひ、ご案内をご覧いただき、たくさんのご参加をお待ちしております。

                        全国まじくるネットワーク事務局
                        〒085-0842
                        北海道釧路市米町2−9−5
                        コミュニティハウス冬月荘

 「当事者性」〜まじくる主役

どんな立場にいても、どんな分野で活動しようと参画者一人ひとりが地域に向き合う主役。自分たちの力で本当に必要なもの、自分たちができることを探そう!

 「理解と共感」〜まじくる思い

異なった人たちが協力し合うにはお互いを理解し、共感しあうことがポイント。みんなでたくさんの理解・共感を体験しよう!

 「異文化の融合」〜まじくる多様性

これからの地域が元気になるためにはこれまで出会うことのなかった異なったもの同士の融合から新たなものが創造されるプロセスが大事。
『違い』を力に変えよう!

 「楽しく!」〜まじくる元気

何かと暗い話題も多く、地域の実情は厳しいけれど、みんなで集まり、飲んだり食べたり、しゃべったり。知恵を持ち寄り、次を見つけていこう。緩く明るくつながろう!

 ところ●まなぼっと幣舞(釧路市生涯学習センター)
 参加費●無料
 主 催●全国まじくるネットワーク

  〈全国まじくるフェスタ2010 タイムスケジュール〉

○2月27日(土) 10:00 オープニング

10:15 「まじくるダイアログカフェ」
     オープンスペーステクノロジー(O.S.T)
     「決めようとしなくても、決まってしまう合議技法」
     「会議の概念をくつがえす、不確定時代の会議術」
     「5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション」
     と言われるO.S.Tの手法を基本に、まじくる流の参加者全員で
     創り上げるワークショップを「ダイアログカフェ(対話喫茶)
     としてオープンします。楽しく緩やかにそれぞれのペースで
     参加できます。

12:00 (休けい)
13:00 (O.S.T午後の部再開)
16:00 「交流会」(軽食付き)
18:00 「コミュニティハウス 普遍化事業の旅を振り返る」
19:00 「まじくる THE MOVIE 上映会」
20:00 エンディング

○2月28日(日)10:00〜15:30

分科会1 「コミュニケーションの基本」 10:00〜12:00 13:00〜15:00
       いろんな人が心地よくまじくるために必要な考え方
       と具体的な手法を学びます。

      講師:姉帯美和子氏 (コミュニケーション・ナビゲーター)
       1998年から福祉・教育・行政・医療関係者、学生やPTAなどさまざ
       まな分野の人たちを対象に、自分も相手も同じように大切にするアサ
       ーティブネスを基本としたコミュニケーションについて、体験をとお
       して学ぶ研修やワークショップを行っている。フリーランスの編集者
       ・ライターでもある。札幌市在住。

分科会2 「黒猫タロウの屋台本舗」 10:00〜12:00 13:00〜15:00
       簡単なシミュレーションゲームを通して、お金の回り方
       について体験します。

      講師:井上淳之典(あきのすけ)氏 (寺子屋プロジェクト)
       1994年より三重県四日市市にてらくだメソッドやトータルゲーム等
       の体験型教材を用いた「寺子屋塾」を主宰。セルフデザインスクール
       で個別対応とバリアフリー、相互に触発し合う場づくりに努めている。
       最近は、ファシリテーションやマネジメントをテーマにした講座の出
       前も多く、行政職員や企業経営者、NPOスタッフ、主婦、学生など多
       様な人々が参加している。

分科会3 「おいしいまじくるゼミナール」 10:00〜12:00 13:00〜15:00
       まじくるため悩みや知恵を出し合って、みんなで楽しく議論します。
       普段の実践を分析してみませんか?

      講師:日置真世(まさよ)氏 (北海道大学)
       長女の障がいをきっかけとして親の会活動を経て2000年NPO法人地
       域生活支援ネットワークを設立、事務局代表として従事、子どもや障
       害児者に関する地域課題に当事者が主役となって取り組む機会の創出
       を中心とした地域づくり活動を行い、2008年5月に実践の積み重ね
       を理論化するため現職へ。研究者としても多くの市民事業や活動に関
       わりながら、これからの時代の地域づくりを追求し続ける。


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